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アダルトチルドレン克服カウンセリング大阪の吉野です。
アダルトチルドレンのカウンセリングってどんなことするか知りたくないですか?
アダルトチルドレンのカウンセリングを受ける方は最初、ものすごく緊張して来られます。
(カウンセリング経験がない方は特に)
そのお気持ち。すごくわかるつもりです。
カウンセリングのご案内ページにもできる限り詳しく書いたのですが、それでもやはり不安は多いもの。
このページでは、少しでもアダルトチルドレン克服カウンセリングに対する不安を減らしたい、という思いで
「アダルトチルドレンのカウンセリングって、一体どんなことをするの?」
「多く寄せられるお悩みの種類や傾向」
「どんな人がアダルトチルドレンのカウンセリングを受けるの?」
「回復までの時間と道すじ」
「カウンセリングを受けて変われる人の特徴」
「良いカウンセラーと悪いカウンセラーの見分け方」
について、アダルトチルドレンのカウンセリングを詳しく知りたい!というあなたのために情報をまとめてみました。
- アダルトチルドレンカウンセリングの実態
- アダルトチルドレンが治るとは?
- アダルトチルドレン克服カウンセリングを受ける人は劣った人?
- カウンセリングを受けたアダルトチルドレンはどうなる?効果あるの?
- アダルトチルドレンカウンセリングでどうやって克服していくのか
- アダルトチルドレンにはカウンセリングは効果がないと言われる理由
- カウンセリングを受けてアダルトチルドレンを克服していく人の特徴
- カウンセリングで効果が出にくい人の特徴
- アダルトチルドレンカウンセリングにお金をかけたくない人もいらっしゃいます
- カウンセリングでACを克服するのに必要な期間とは
- 良いアダルトチルドレン克服カウンセラーの条件とは?
- 他でカウンセリングを受けた方から実際に聞いた「良くないカウンセラー」とは
- アダルトチルドレン克服カウンセリングを受けるメリットとデメリットとは
- 心療内科でアダルトチルドレンカウンセリングを受ける場合のメリットとデメリット
- 【まとめ】アダルトチルドレンカウンセリングをうまく利用するために
アダルトチルドレンカウンセリングの実態
アダルトチルドレン克服カウンセリングを受けられる方のご相談は千差万別。
生きづらさを訴える方、恋愛がうまくいかない、親子関係・夫婦関係の修復が難しくなってしまった、過去のつらい記憶が繰り返しよみがえってしまう、会社や学校に行けなくなってしまった、やりたいことが見つからない…などなど。
本当にたくさんのご相談を日々お受けしています。
年間600件を超えるカウンセリングをお受けしていても、どれ一つとして同じ解決法が通用する訳ではありません。
ですが「お悩みの傾向」は似ている部分もあります。
当カウンセリングによく寄せられるご相談内容を大まかに分類してみました。
アダルトチルドレンカウンセリングのお悩みを分類すると
AC克服カウンセリング大阪に来られる方のご相談内容をタイプ別に分類してみました。
- うつ・統合失調症・強迫性障害・HSPなどを調べてるうちにたどりついた
- 恋愛トラブル
- 夫婦間のトラブル(離婚を考えている)
- 仕事上のトラブル
- 引きこもり・不登校
- 毒親から自立したい
- 自己肯定感がない、高めたい
- 虐待を過去に受けていた
- 依存症に苦しんでいる・依存症の親に振り回された
というご相談が多いです。(詳しくは「アダルトチルドレンを知ろう」のページで紹介しています)
関連記事:アダルトチルドレンを知ろう
アダルトチルドレンカウンセリングに来られるご相談者の傾向
ほとんどの方が「自分に自信が持てない」ことに悩んでおられる場合が多く、
- 判断や態度を決められない
- 相手の顔色を見て判断してしまう傾向がある
- トラブルが起こるとパニックになる
- 人との接触を無意識に避けてしまう
- 過度な謙遜
- 自分の「ダメな面」を見つけるのはカンタン。「良い面」を認めるのが困難
- 自分のことが好きになれない
このような傾向をお持ちの方がアダルトチルドレンの克服のためのカウンセリングを受けに来られています。
アダルトチルドレンに悩まれている方の性別・年齢・職業で多いのは?
あくまで「当カウンセリングをお受けになる方」の傾向ですが、
性別:女性85%・男性15%
当AC克服カウンセリングにお越しになる方の性別は、圧倒的に女性が多いです。
これは「女性の方が多く悩んでいる」という訳ではなく、男性はなかなか相談できずに独りで抱え込む傾向があるから。
(厚生労働省の統計を見ても、誰にも相談せず自死される割合は男性が圧倒的に多いのです)
将来的にカウンセリングに対する認識や有効性が広まり、男性にも気軽にお受けいただけるようになればいいな、と思っています。
女性が気軽にカウンセリングを受けられる雰囲気作りを大切にしているから、この数字?
女性のご相談者が男性カウンセラーのところにお越しになるのは、やはり少なくない不安を感じられるものだと思っています。
できる限りの清潔感と適度な距離感、居心地の良さを常に意識して、安心安全な空間でお過ごしいただけるよう工夫するのもカウンセラーの務めだと思っています。
カウンセリングを受けられる年齢層は
アダルトチルドレンの克服カウンセリングを受ける方を年齢層別に分けてみると
10代: 5%
20代:15%
30代:40%
40代:30%
50代以上:10%
このような形に分かれてきます。
10代に多いお悩みは
- 毒親から抜け出したい
- 自分のやりたいことや好きなことが見つからなくなってしまった
- 将来の社会生活が不安(不登校気味・鬱気味・就職や結婚が怖い)
- 自信が持てない
- 親(家族)が宗教にハマってしまった
20代から多く寄せられるご相談は
- 毒親から抜け出したい
- 恋愛依存
- 自信が持てない
- ダメンズメーカー(だめんずウォーカー)になってしまうクセをなんとかしたい
- ブラック企業に就職し、社会に挫折してしまった
- 人間関係がうまくいかない
30代の方の多くが悩まれる問題
- 毒親から抜け出したい
- 自信が持てない
- 恋愛の悩み
- 結婚・出産へのあせり
- 浮気・不倫
- 離婚しようか悩んでいる
- 嫁姑問題
- 子育ての悩み
- 子を虐待しそうで怖い・止めたい
- 子供が発達障害と診断され、どうしたらいいかわからない
- だめんずメーカー(ダメンズウォーカー)になってしまうクセを直したい
- 会社を辞めたい・重い責任に耐えられず混乱
- 人間関係がうまくいかない
40代の方が主に訴えられる悩み
- 子供の不登校・引きこもり
- 子育ての悩み(独りで抱えてしまう・主人が非協力的)
- 浮気・不倫
- 家庭内不和(離婚しようか悩んでいる)
- 嫁姑問題
- 介護の悩み
50代以上の方からご相談が多い問題
- 成人した子供の引きこもりに悩む
- 成人した子の問題行動(定職につかない・借金・依存症・家庭内暴力等)
- 孫を面倒みることになり、どうしたらいいかわからない
- 離婚したい
どの年代でも「家族関係(親子・夫婦・嫁姑等)」「人間関係(学校・職場・恋愛等)」「社会生活(所属感・仕事・適応能力等)」「依存症」などの問題で悩まれている点で共通しています。
ACカウンセリングに来られる方のお仕事
学生:5%
主婦:40%
OL・会社員:40%
無職・求職中:15%
これらの傾向があります。
お仕事の種類で多いのは
保育士さん・学校の先生、看護婦さんがお越しになることが多く、会社員ではプログラマーさん、事務職や営業職の方が多いと感じています。
人間関係が複雑で、息抜きする場所が少ない方が多くご相談に来てくださる傾向があります。
学生さんに多いご相談
一番多いのが「親にコントロールされて、自分のやりたいことが見つからなくなってしまった」です。
次に来るのが「社会に出るのが不安・適合できるか自信がない」
そのあとに続くのが「引きこもってしまった」「家に帰りたくない」
という問題。
主に親からの命令や指示が多すぎて、自分で考えることができなくなり、社会に出るのが怖くなってしまう、という背景があるのが見えてきます。
主婦に多いご相談
最も多いのは「ご主人との関係」と「子育ての悩み」が2TOP(ツートップ)です。
(ここに「虐待」や「依存症」「浮気」「子供が言うことをきかない」「子供を愛せない」「ママ友との人間関係」「離婚・復縁したい」なども追加されることが多いです)
次が「毒親との縁の切り方」「嫁姑問題」「勤め先での人間関係」「きょうだい間のトラブル(相続問題等)」「不倫」が続きます。
OL・会社員に多いご相談
「独り身の不安」「子供が欲しくない」「見捨てられ不安」「不倫」「だめんず・うぉ~か~になってしまう」などの恋愛・結婚系のお悩みがOLさんには多いです。
「会社を辞めたい」「社内の人間関係が苦しい」「パワハラ・モラハラ・セクハラがつらい」などが続きます。
男性(会社員)では「異常に緊張して思うように発言できない」「同僚(部下)の態度が許せない」「会社を辞めたい」などのご相談が多いです。
無職・休職中の方に多いご相談
「会社にいけなくなってしまった」「来月に会社を辞めるが次を探す気力が出ない」「少し休むつもりだったのに社会復帰できなくなってしまった」「このままだと引きこもり状態になってしまう」
などの深刻かつ急を要するご相談が多いのが特徴です。
しかも「時間はあるがお金が不安なので低額(または無料で)なんとかしたい」というご要望も多いのが特徴とも言えます。
正直なところ「だからこそ、これからの人生を変えていくために、今、心に投資する決意が必要なのです」と思っていますが、あくまでご判断は自分次第。
カウンセラーは(もちろん「心に投資する決意はありますか?」とは伺いますが)ご本人の判断に任せて待つしかできないのです。
すべてのお悩みに対する共通点とは
上記のご相談内容のすべてに共通するのは、ご相談者が
「コントロールを受けて育った」という点です。
親が厳しくて自分の思ったことをさせてもらえなかったり、
ダメな親を支えるのに苦労を強いられたり、
親の期待に応えるために頑張ったり、
親に嫌われないように(愛されようと)自分じゃない自分を演じたり…など
パターンはさまざまですが、ほとんどが親子間にコントロールが存在し、自由に生きることが困難だった子が大人になってから生きづらさを感じる、という点では共通しています。
背景にあるのは「機能不全家族」
機能不全家族というのは
「家族関係が心休まる状態ではなく、誰かが我慢させられている状況が続いている家族」
と言えます。
アダルトチルドレン克服カウンセリングの現場で実際にこのような質問をすることがあります。
「あなたが生まれ育ったご家庭はあなたにとって…
スイートホームでしたか?」
と。
ACカウンセリングに来られる方はこの質問に「はい」と答える人はおられません。
ではなぜ、本当は「スイートホーム」であっていいはずの我が家が「ビターホーム(苦い家)」になってしまうのでしょう?
ACカウンセリングを受けられた方の機能不全家族の実態
AC克服カウンセリング大阪に来られる方のお話をお伺いするうちに、機能不全家族の実態が見えてきます。
(そしてご本人はそのことに気づいておられないか、うすうすわかっていたものの「そんな風に思う私はずるい。逃げてる」と思っていた、と言われます)
ここで、 機能不全家族にお悩みの方からご相談を受けたリアルな声をほんの一部ですが紹介します。
ひどいものでは
- 虐待行為を受けた(虐待を受けた側は恐怖を感じ、トラウマを背負い、PTSDを発症してしまう場合もあります)
- 親がアルコール依存症やギャンブル依存症、借金などで家庭がぐちゃぐちゃになっていく中で、ひたすら家族を守るために頑張り続けてきた(または、心が折れてしまった)
- 親の仕事が忙しすぎて、会話する時間どころか、ご飯も与えてもらえず、きょうだい達でなんとかするしかなかった
というご相談もありましたし
- 子どもに自由を与えず、ただの「勉強するマシーン」のように、ひたすら良い点数を取ることだけを要求し、本人の「感情」や「夢」「やりたいこと」を奪っておきながら「子育てがうまく行った」と言う親の存在
- 父と母の仲が悪く、いつも離婚の危機だった。愚痴を子供に聞かせ続ける母に「どうして別れないの?」と聞いたら
「あなたのためよ」「あなた(たち)がいなければすぐにも別れてるわよ」
と言われた。それ以来「自分は母を犠牲にして生きてる存在なんだ」と思い込んでしまった - きょうだいの中で愛され方に格差を感じた(「お姉ちゃんばっかり」「妹だけ」「兄は別格」「弟を猫かわいがり」など)
幼い頃から「自分は「いらない子」なんだ」と思って生きるしかなかった - 親のエゴで習わされていた(ピアノなどの)習い事を「イヤだ」とやめて以降、
「あんたは我慢が足りない」「何をやっても続かない子」「感謝のできない子」「親が働いて貯めたお金や想いをムダにする子」
扱いされ、何かやりたいと言っても
「続くわけない」「失敗するに決まってる」「前もそうだったクセに」
と言われ続け、自分自身も
「私は何をやってもダメな存在なんだ」
と思い込んで生きてきた
というような状況もあります。
関連記事:機能不全家族から脱出!問題解決までの3ステップ
関連記事:「実家に帰りたくない!」あなたへ
アダルトチルドレンが治るとは?
「アダルトチルドレンを治したいんです」
「治療を受けたい」
ときどきこのようにおっしゃる方がAC克服カウンセリングに来られる場合があります。
厳密に言うと、アダルトチルドレンは病気ではありません。
なので「治す」とか「治療する」という考え方で行うものではありません。
ACは病気ではなく「クセ」のようなもの
アダルトチルドレンは病気ではないので、治療したり完治を目指すものではなく、
物心ついたときから身についてしまった考え方のクセを別の習慣に変えていくものです。
投薬治療などを行い、症状を完治させていくものではない、と考えているのです。
(もちろん、アダルトチルドレンがどんどん進んでしまい、その後鬱病や統合失調症を発症したり、不眠や摂食障害、希死念慮などを訴える方もおられます。その場合は医療機関等での診察や投薬治療と併用しながらのカウンセリングを行う場合もあります。「ACに投薬治療は絶対に不要!」と言っている訳ではないことをご理解ください)
アダルトチルドレン克服カウンセリングを受ける人は劣った人?
よく(特にカウンセリングの経験がない方から)
「カウンセリングって「弱い人」が受けるんでしょ?」
「重い問題を抱えた人が来るんですよね?」
「よく「うつはうつる」って言うじゃないですか?しんどくならないですか?」
などと質問されることがありますが
「本当にわかってないな」
と感じています。
そんなことありえない!
上記のような質問をされる方には
「いや~そんなことないですよ。むしろウチには「強いひと」しか来ません」
と返事をすると、ほとんどの方が目をまんまるにされます。
AC克服カウンセリングには強い人しかきません
私たちって、辛いことが一つでもあると、ついついネガティブな気分になってしまいがちですよね。
それが1つだけじゃなく、3つも4つもの問題が同時に起こって、
さらにその状態が、物心ついたときから大人になるまでずっと背負いながら生きてきた……という方が
アダルトチルドレン化しがち、と言えます。
こんな過酷な環境の中を生き抜いてきた方が「弱い」などと誰が言うんだ?と。
アダルトチルドレンは
「決して弱い人ではなく、我慢強く生き抜いて来た人」であり、
「方向性が定まれば、その強靭な精神力で大きく変化していく」
というのが、のべ数千人をカウンセリングし、向き合い続けてきた私の実感です。
ACは苦労を背負って生きてきた人
親が虐待をする。家に帰らず家族を顧みない。問題行動を起こす。起こった問題を「なかったこと」にしなければならない。いじめられても相談できる相手がいない。我慢ばかりを強いられる。コントロールを「愛だ」と思い込まされる。反論は許されない。なにごとも「自分が悪い」と思い込まされる。やりたいことや夢までも奪われる。。。
こんな状況下で生き抜くことを強いられたアダルトチルドレンの人々は、私にはむしろ「強い人」の代名詞だと感じます。
アダルトチルドレン=足腰強いひと
AC克服カウンセリングの現場では、いかにクライエント(ご相談者)が悪くないか、あなたのせいじゃなかったかを心の底からご納得いくまで説明したあとで、
ゆっくりと時間をかけて悪くなかった自分を受け入れ、成長させていくことに許可を与えていくワークを行っていきます。
乗り越え方を覚えたらものすごく成長
アダルトチルドレンの問題に悩まれていた方は、乗り越え方さえわかってしまえば、驚異的な成長(変化)を遂げていきます。
もともと背負わなくていい我慢をめいっぱい背負ってきた人なので、その荷物を降ろすことができたら、ものすごい勢いで成長していくことが多いのです。
カウンセリングを受けたアダルトチルドレンはどうなる?効果あるの?
ACカウンセリングを受けて、大きく変化した人たちの一例を紹介すると…
- 人前で話せなかった人が、営業担当として素晴らしいプレゼンを披露できるようになった
- 自分に自信がなく「子供なんて欲しくない」と言っていた人が、結婚、出産
- 自分自身の経験を活かして虐待をなくすためのカウンセラーへ
- 社会復帰や再就職を果たす・通えなかった学校に通えるように
- 親のことを考えるだけで恐怖に震え、泣いていた人が、自分の主張を訴えて親が理解するまでに
- 自分らしくない生活にピリオドを打ち、離婚を決意したあとで、本当に望む生活を手に入れた
- 仕事で認められ「◯◯のことならアイツに聞け」と言われる存在に
- 今までずっと断っていた昇進話を受けることにした
- 犬猿の仲だった会社内の人間関係を解決し、仲直りさせた女子社員
- つまらなくて辞めたくて仕方なかった仕事にやりがいが出て、1年の間に3度も昇進
- だめんずときっぱり別れて、自分を愛してくれる人と出会えた
と、数え上げたらキリがないほどの変化が起こるのが、アダルトチルドレンカウンセリングを受けた方の特徴です。
なぜこんなに大きな変化があるのか?
それは、アダルトチルドレンカウンセリングを受けに来る方の多くが
自分を「ダメな存在だ」と勘違いしているから
なのです。(低く見積もってる、と言った方がいいでしょうか…)
「自分なんて」
「どうせ…」
と思い込んでる、でも本当はすごい底力を持っているアダルトチルドレンに、本来の方向性を示すだけで
「勝手に良くなる」
というのが正直なところです。
カウンセラーはただ「お手伝い」している感覚で、ひたすら寄り添いながら「勝手に良くなっていく」のを支援します。
「うつはうつるんでしょ?」などということは基本起こらないのです。
アダルトチルドレンカウンセリングでどうやって克服していくのか
では、ACのカウンセリングではどのようなことをして、克服(問題解決)につなげていくのか?
それぞれのカウンセラーによって手法に違いはあるかも知れませんが、大まかな流れは同じだと考えています。
ここではアダルトチルドレン克服カウンセリング大阪のカウンセリングの流れを中心に、
アダルトチルドレンの克服のためにはどのようなステップが必要なのか、について説明していきます。
アダルトチルドレン克服に必要な5つのステップ
アダルトチルドレンカウンセリングのステップ:その1
過去のとらわれからの開放
アダルトチルドレンに悩まれる方は皆さん、過去に経験した
「ハートブレイク(心が折れる経験)」
が記憶となって、今も生きづらさを感じておられます。
これは虐待やいじめ、一家離散などの激しい体験だけでなく
「自分のままじゃ愛されない」「別の人間(性格)にならないと捨てられる」
という思い込みだけでも、十分なハートブレイクにつながっていくのです。
カウンセリングでは過去、ご相談者がどのような状況で生きてきたのかをゆっくりと伺いながら、生きづらさを感じてしまうことになった原因を見つけ、
「今も続く思い込みをいかに手放していくか」
に向き合っていきます。
(主に精神分析を使った力動療法やナラティブ・アプローチを活用します)
過去を終わらせていくためのカウンセリング手法
アダルトチルドレン克服カウンセリング大阪では、ご相談者と共に過去の出来事を客観的な立場で見ていきます。
客観的な目から、生き辛さにつながる偏(かたよ)った思い込みを持ってしまった自分自身に
「もうそんな風に思わなくてもいいよ」
と伝え続けることで、過去の問題を終わらせていきます。
過去を書き換えるための代表的なカウンセリング手法:インナーチャイルドワーク
過去にとらわれて、膝を抱えたままの自分自身を、自らの声で説得し、過去から救い出す体験をしていただくことで、
「自分が悪いわけじゃなかった」ことを「説得」ではなく「体感」していこう、というカウンセリング手法です。
関連記事:赤ずきんちゃん(AC京都)
「過去は変えられない」はウソ
よく「過去ばかり考えずに前を向け」「過去と他人は変えられない。自分と未来は変えられる」と主張される、一見ポジティブに見える方もおられます。
昔の私もそうだったので「過去は変えられない」と思うお気持ちはわかります。
でも、そういう方も実は、過去の不要な思い込みを書き換えて、過去の経験から得た学びを参考に前に進んだ方がはるかに成長します。
過去には書き換えた方がいい
「自分にブレーキをかける思い込み」と
「自分を成長させてくれる学び」が
ごちゃまぜに放り込まれています。
これを一つ一つ分別しながら、「自分を成長させてくれる学び」のみを抽出して使いこなすことで、人生は劇的に変化していきます。
過去の出来事は確かに変えられないかも知れませんが、その出来事により得た「解釈」の仕方は変えられます。
そして、その過去の解釈を書き換えていくことで、新しい人生がスタートするのです。
アダルトチルドレンカウンセリングのステップ:その2
自己否定的な考え方のクセを解除
自己否定的な考え方、というのは「自分自身に出す『禁止令』(否定命令)」を指しています。
たとえば
- 嫌われてはならない
- 他の人との違いがバレてはならない
- 笑われてはいけない
などの、一見よく考えるけど、よく見直してみると変な命令だな、と思うもの、を指します。
(認知のゆがみ、などとも言います)
この「変な命令」を、子供の頃から無意識に自分に出し続けると、そのうちに自己否定的な考えにとらわれてしまう、という事実を知り、ゆっくりと手放していく必要があるのです。
(このステップでは認知行動療法や論理情動療法を活用します)
命令する言葉は「思い込み」の裏返し
例えば先程の「嫌われてはならない」というのは「自分は嫌われる」と思い込んでるから、そういう命令が自分の中に出てくるのです。
同じように「自分が何かしたら、他の人と違うのがバレてしまう」「自分を知られたら笑われてしまう」と思い込んでいるから、だんだん生きづらさが増していくのです。
この変な思い込みにつながる言葉を一つ一つ処理して、間違った命令を自分に出さないようにするワークを行っていきます。
アダルトチルドレンカウンセリングのステップ:その3
機能不全家族からの脱出
上記のような「過去のとらわれ」や「誤った命令」はなぜ出るのでしょう?
カウンセリングに来られる方のほとんどが
「自分がダメな人間だから」
と思い込んでおられます(それも誤った思い込みです)。
こう思い込んでしまった背景には、前出の「機能不全家族」の問題があります。
この問題の仕組みをしっかり理解して「自分がダメな人間だったんじゃないんだ」と思い直すことも大切なステップです。
自分に許可を出しながら、新しいことにチャレンジできる体質になっていくためにも、機能不全家族の問題から抜けることが大切だと考えています。
(家族療法や愛着障害の克服療法等を使います)
アダルトチルドレンカウンセリングのステップ:その4
人間関係の苦手意識克服
アダルトチルドレンに悩まれる方の多くが、人間関係にも悩んでおられることが多いもの。
「いつも最後には嫌われる・ひとりぼっちになる」
「特定のタイプからのいじめにあいやすい」
「嫌われないために尽くそうとしてしまう」
これらの問題を抱えている方は、自分自身の内側の問題が解決したからといって、外部要因(人間関係)によってまた以前の自信のない自分に引き戻されてしまう場合があります。
何度も傷ついてしまう状況を繰り返さないためにも、自分に自信をつけながら、他者との人間関係も改善していくワークを行っていくことが大切だと考えています。
AC克服カウンセリング大阪では、人の特徴を3種類のタイプに分類して、それぞれのクセや特徴、付き合い方を解説。
苦手な相手に入り込みすぎることを防いだり、本当に仲良くできる相手とのコミュニケーションのとり方について、理解を深めていただきます。
これだけで自信につながることも多いので、人間関係の苦手意識克服も重要な問題だと考えています。
(NLP心理学や交流分析等の療法を使います)
アダルトチルドレンカウンセリングのステップ:その5
自信のつけ方
アダルトチルドレン克服カウンセリングを受けられる方に
「どうなれたら「カウンセリングに来てよかった♪」と思えますか?」
とお伺いすると、ほとんどの方が
「自信が持てたら」
「自己肯定感を高めることができたら」
と異口同音におっしゃいます。
それだけ自信を持つ、ということに対しての憧れと悩みが大きいんだな、と日々感じています。
自信を持つための3つのステップ
自信を持つためには3つのステップが必要です。それは
Step1:自己否定感をなくすためのワーク
ご相談者の多くに、自己否定感が根強く残っている方が多く、一つ消してもまた(自己否定的な考えが)現れる、という状況が続きがち。
ですが、これは永遠ではありません。
一つずつ自己否定的な考えを打ち消していくことで、心はだんだん「自己否定的な考えが出たらこうやって消す」という、自動消火装置のようなものが作動し始めます。(要はこれが今までは自信を持とうとする度に発動してたのです)
Step2:自己肯定感を持つことを許可するワーク
今まで、自己肯定感を持とうとするたびに無意識に打ち消そうとしていた心の動きにストップをかけ、意識的に自己肯定感を持つように仕掛けていきます(自分の中でつぶやいたり、ノートに書いてもらう、というワークを行います)。
Step3:うっかり油断して自己肯定感を感じた自分に許可を与える
今までの人生で、自分にOKをあげる、などということをほとんど許可してこなかったのがACの方に多く見られる特徴です。
なので、せっかくワークを続けても、いざ自分を認める段階になったら、無意識に受け取り拒否をしてしまう方が多いのです。
ですが、ワークを通じて、大量に自己肯定し続けていくうちに「うっかり油断して、受け入れてしまった自分」を感じることがあります。
それを改めて受け取り直し、OKを出し、喜ぶことを許可する、というワークを意図的に行うことで、少しずつ「受け取り拒否していた自分」が「受け取れる自分」へと変化していくのです。
アダルトチルドレンにはカウンセリングは効果がないと言われる理由
上記のように、適切なカウンセリングを行うことでアダルトチルドレンの悩みを克服される方はとても多いのですが、その一方で…。
ネット上の一部のお悩みサイトやブログなどをみると、ときどき「アダルトチルドレンにはカウンセリングは効果ない」というご意見を見かけることがあります。
ただ私はそれが「絶対的な正解」だとは思っていません。
アダルトチルドレン克服のためのカウンセリングをうまく利用して、現状の悩みを乗り越えていく人はたくさんいます。
ではなぜ「カウンセリングは効果がない」と言われてしまうのでしょうか?
「カウンセリングを受けて効果が出る人」と「効果が出にくい人」の特徴を挙げながら、その理由を説明していきます。
カウンセリングを受けてアダルトチルドレンを克服していく人の特徴
のべ数千人の方をカウンセリングしてきたAC克服カウンセラーの目からみて、アダルトチルドレンの問題を克服しやすい人と、克服まである程度時間がかかってしまう人、というのがおられます。
カウンセリングを受けてACを克服していく人の特徴についてまとめました。
特徴① 絶対何があっても変わりたい!と強く思っている人
「もう嫌なんです!絶対に変わりたい」
「◯ヶ月後までにこういう自分になっていたいんです」
「やがて産まれてくる子に私と同じ思いをさせたくない」
こんな風に「自分が変わることを最優先に考えられる人」は変化が早いです。
強い願望が行動を後押しする形で、どんどん実践されていくから、です。
もちろん「強く願うだけ」では自分の性格が変化することはありません。
「不退転の決意」をもって、自分を成長させることを1番の理由に置いて、実践していく人は変化も早く、大きいです。
特徴② なりたい理想の姿(あんな人になりたい、など)を想像でき、希望を持ち続けようと思える人
いわゆる「ゴールイメージが明確」で「あの人ならこんなときどう思うだろう?」という風に考えられる存在がいることが、その人の成長を早める場合があります。
なりたい理想の姿は誰でもOK。
会ったことのない芸能人やスポーツ選手、歴史上の人物でも大丈夫です。
自分にとって、目標となる人物のことを「メンター」といいます。
メンターがそばに居てくれて、あなたの成長を応援してくれる環境ができれば、アダルトチルドレンの克服はさらに加速する場合も多いもの。
あなたにとっての憧れの存在。見つかるといいですね♪
特徴③ 少しずつの変化を認められる人
少しずつワークをこなしながら、小さな変化に気づくたびに
「以前の自分だったら、こんなときに落ち込んでたけど、今は普通に過ごせてます」
「前はすぐに投げ出してたのに、今は楽しめてる自分がいるんです」
「ワークでやった◯◯。早速食べて来ました!あんなに味が変わるなんてびっくりです」
という風に報告をくださる方がおられます。
自分の中で起きている小さな変化を見逃さずに、言葉にして表現する訓練を始めた人は、変化も早いです。
関連記事:カウンセリングを受けて「変われる人」と「変われない人」の違い
カウンセリングで効果が出にくい人の特徴
カウンセリングを受けたら「変えてもらえる」と思っている人
ご相談に来られる方の中のほんの数%ではありますが
「カウンセリングで楽にしてほしいです」
「受ければ変えてもらえると思って」
「お金は用意するので変えてください」
と言われる方がおられます。
ご本人が「変えてもらう」ことを期待してこられる場合もあれば、親御さんが子供のことを「受けさせるので変えてやってほしい」と言われる場合も。
でも実際は「変えてもらう」ことを期待するのではなく、
いかに自分がワークに取り組み、自分で変えていく決意を持つか
に掛かっていると思っています。
スポーツ部で、監督やコーチが「グランド10周!」と命令して走らせることはできるかも知れませんが、走る側の本人が「うぜ〜だり〜めんどくせ〜」と思っているだけでは、なかなか変化も成長も伴わないもの。
「これにはどんな意味があるのか」を考え、カウンセリング後も自分でワークに取り組んでいく姿勢がある方は大きく変化していきます。
「変えてください」という雰囲気に気づいた状態で、カウンセラーはクライエントに「そうじゃないですよ〜(^^)」と言えないといけない、と私は感じています。
家に帰ったら元に戻ってしまう
上記で説明した「機能不全家族」や「毒親」の状況が未だに続いている場合、せっかくカウンセリングを受けて心が開放されても、現実から開放されない状況になりがち。
「家に戻るといつもの現実」
が待っている場合は、解決までに時間がかかりがちです。
ただ、今までは「自分がいけないんだ」と思ってあきらめていたことが
「これは私のせいではない」
と思い直せることで、心を守ることができていきます。
心が守れる訓練を積んでいくことで、やがて問題からは克服できていきます。
完全解決を期待しすぎる
今まで失敗を許されず、すべてをカンペキにこなすことを求められることが多かったアダルトチルドレンにとって
「すぐに結果が出る」ことが大事…と思い込んでいる人は少なくありません。
カウンセリングでも一発で劇的な変化を求めすぎてしまい、
1度だけワークを試してみて
「変化がありません」
「なかなか良くなりません」
「完治しないんですけど」
と言われる方もおられます。
アダルトチルドレン化してしまったのは、長年の環境で心にクセがついてしまったのが原因ですので、そのクセを別のものに書き換えていくためには、ある程度の時間と量稽古(りょうげいこ)が必要となります。
「そっか。心の筋トレみたいなものなんだね」
「完治はムリだけれど、うまく付き合えればいい」
と理解される方は、問題克服へと近づいていかれます。
自分をワルモノにするクセが消えない(自ら戻ってしまう)
機能不全家族に育った方の多くが
「悪いのは私」
と思い込んで生きているケースがとても多いもの。
その結果、いくら「あなたは何も悪くないんですよ」とお伝えしても、右から左に素通りしてしまったり
いかに自分が悪くて(家族の他の人は)誰も悪くないかを主張し続ける方もおられます。
誰も悪くない
そんなときに改めて考えていただきたいのは
カウンセリングはワルモノ探しをする場ではなく、誰も悪くなかったと理解する開放の場だ、ということ。
誰も悪くないんだから、当然ご相談者も悪くない、ということになります。
この考え方が心に入っていくのに、時間が必要な方がいらっしゃいます。
(特に家庭内で常にワルモノ扱いされてきた方は時間がかかりがちです)
時間をかけてでも「自分は悪くなかったんだ」と理解していくことで、この後の人生が動き出すのです。
逆のパターンもあります
上記とは逆に。
「毒親のページを見ました。悪いのは母です」
「親に反省させたい。今までの人生を返して欲しい」
という方もおられます。
お気持ちはすごくわかりますし「あなたは何も悪くなかった」という点には激しく同意します。
誰かをワルモノにして反省や謝罪を促して、もし希望通り謝ってくれたとしても、その瞬間だけはスッキリするかも知れません。
ただ、そのあとの自分自身の人生を書き換えていくのは結局のところ自分自身でしかない、というところに気づくことも大切。
謝らせたい、反省させたい、変わって欲しい、という気持ちはわかります。
ですがいつまでも「相手を変えよう」とすることにこだわっていても、問題解決や自己成長にはつながりません。
自分の人生を自分で変えていく先に「ACの克服」というゴールがあることを理解して、ワークを続けることが大切なのです。
(もちろん許せない気持ちが抜けない方にも適切な感情開放ワークがあります。また「怒りを原動力に変化させるワーク」もあります。
怒りが抜けないからといって諦めずに、まずはカウンセリングを受けられることが大切だと考えています)
ACの悩みは適切なカウンセリングを受けることで克服は可能
アダルトチルドレン克服のためにはカウンセリングを受けることが有効だと考えています。
アダルトチルドレンの問題は、適切なカウンセリングを受けながら、その後の日々の訓練で
考え方のクセを書き換えていく
ことが大切だから、です。
カウンセリング後の克服訓練が大切
カウンセリング後に、
- 日々どのように考えて過ごせばいいか、
- 問題が起こったときにはどう対処すればいいか
をお伝えしていきます。
これを少しずつでも実践していくことで、大きな変化が得られる、と考えています。
カウンセリングで学んだことが実践できれば回復していく
カウンセリングで解決するだけでは、十分とは言えない場合があります。
それは先程も書いた通り、カウンセリング後に普段の環境に戻ることで、せっかく手に入れた新しい考えが、元々の生き方に「上書き保存」されてしまう場合があるから、です。
これを防ぐためにもカウンセリングを受けて学んだことを実践することをお勧めしています。
アダルトチルドレンカウンセリングにお金をかけたくない人もいらっしゃいます
「書いてあることはよくわかる。でもお金をかけたくないし」
「お金はすべて親が管理している。変わりたいけどどうしようも…」
という方もおられます。
アダルトチルドレン克服カウンセラーの私、吉野自身も過去に同じ(お金が自由にならない)悩みを持っていましたので、お気持ちはすごくわかります。
私自身、ものすごく遠回りして今の自分に変化してこれたので、
カウンセリングを受けずにアダルトチルドレンを克服していくことが不可能だとは思っていません。
ただ、ものすごい時間がかかってしまうのと、(私自身、結果的には)カウンセリングを受ける金額どころじゃない多額な費用を自分につぎ込んでしまうことになりました(おかげでカウンセラーをさせていただくまでにはなったのですけれど)
関連記事で独学の流れと落とし穴についてお伝えします。
カウンセリングでACを克服するのに必要な期間とは
「何回くらいカウンセリングを受けたら(私は)変われますか」
「どれくらいの期間が必要ですか」
という質問を多く受けます。
(「いくらくらいかかりますか?」と、最初に金額を知りたいご様子の方もおられます)
大前提として、ご相談者のお悩みの度合いによるので明確には言えません。
ご相談者が「どうなりたいか(ゴールイメージ)」と「現状との差(ギャップ)」を確認しつつ、ゴールに到達するまでの最短ルートを都度考えています。
例えるならば
「梅田から新大阪まで」の人と
「なんばから北海道まで」の人と
ルートも違えば時間も変わってくる、というのが正直なところ、なのです。
でも、そんなことばかり言っていても…なので、上記のようなご質問を受けた場合、次のようにお答えしています。
目安は3ヶ月
アダルトチルドレン克服カウンセリング大阪の場合は、基本的なカウンセリング&ワークを10回行っています。
期間にして約半年間、と考えています。
月に2回程度のカウンセリングで、アダルトチルドレン特有の悩みや生きづらさを克服できることを目指し、ワークを進めていきます。
10回の内容については上記の「アダルトチルドレン克服に必要な5つのステップ」を目安にしつつ、メルマガ(無料)でもカウンセリングの詳しい内容をお知らせしていますので良かったらお読みください。
関連記事:アダルトチルドレン克服カウンセリング大阪
良いアダルトチルドレン克服カウンセラーの条件とは?
私自身アダルトチルドレンを克服してきた経験者として、
カウンセリングを受けたとき、
どのような姿勢で接してほしいか?
どんなことは言われたくないか?
については常に考えているつもりです。
今までカウンセリングを受けてくださった方の声や「こういう点が良かった」と多くの方からいただけた言葉、そして日々自分自身を律している言葉を
「アダルトチルドレン克服カウンセラーの条件」として紹介してみたいと思います。
アダルトチルドレン克服カウンセラーに求められる「5つの条件」
- ACにならなければいけなかった理由を熟知している
- ご相談者の100倍、ご相談者の未来を信じている
- 絶対にあきらめない・手法を多く持っている
- 常に学びを続けている
- 自分が実践し、効果があったものだけを使う
良いカウンセラーの条件① ACにならなければいけなかった理由を熟知している
何度も書いていますが
「アダルトチルドレンになったのは本人のせいではありません」。
なぜACにならなければいけなかったのか?
なぜそこから抜け出せない状況が続いてしまったのか?
それらの背景や理由を十分に知り、理解している状況でカウンセリングを行っていくことが大切です。
良いカウンセラーの条件② ご相談者の100倍ご相談者の未来を信じている
よく「なんでそんなに私のことを信じてくださるんですか?」と聞かれます。
でもそれは当たり前なんです。
カウンセラーがご相談者の未来を信じて(それもクライアントが想像すらできないレベルで)、それが叶った相手のように接し、現実になるのを見守るのが、カウンセラーの仕事(使命)だと考えています。
今、仮に引きこもってしまっていて、生きる望みを失いかけていても…。
その方から感じる空気感や可能性を100倍に引き伸ばして、活き活きと生きておられる未来だけを感じながら、ご相談者の今ここと向き合っています。
良いカウンセラーの条件③ 絶対にあきらめない・いくつもの手法を使いこなす
カウンセリング中、カウンセラー側は手応えを感じていても、当のご本人からは
「ちょっとピンときません」「よくわかりません」
という回答が返ってくる場合も少なくありません。
そこで感情的になってしまうカウンセラー(後述)もいますが、それは違うと感じています。
カウンセリングではうまく伝わらないのが当然、くらいに覚悟する必要がある、と考えています。
カウンセラーは自分の思った技法が伝わらなかったら、
「さらに燃える」「とことん新たな手法を提供する」「心に伝わるまであきらめない」
という姿勢が大切。
その姿勢が④にもつながっていくのです。
良いカウンセラーの条件④ 常に学びを続けている
常に効果的な方法をお伝えし、さらなる効果を高められるよう、カウンセラーは常に学び続けるのが仕事のひとつ、とも言えます。
良いカウンセラーの条件⑤ 自分が実践し、効果があったものだけを伝える
クライアント(ご相談者)を実験台にしてはいけません。
なので、自分が何度も試して、効果が高いと感じたものだけしか提供しないようにするのがカウンセラーの務めでもあると考えています。
他でカウンセリングを受けた方から実際に聞いた「良くないカウンセラー」とは
逆に、他でカウンセリングを受けて、転々とされてきた方から実際に私が聞いた、
「どうしようもないカウンセラーの実態」をご紹介します。
カウンセリングを受けようと思っておられる方は、これから行くところでそういう点がないかをチェックしていただきたいのと、もしカウンセラーの方がこれを読んでいて「自分のことかも」と思ったら猛省していただきたいと思います。
では、いきます。
良くないカウンセラーの条件① 否定するカウンセラー
「そんな考え方だからダメなんだ」
「いい?子供のことを愛していない親なんていないのよ」
「そこんとこもっと気軽に考えられないかなぁ~」
などと言われた、と言って、カウンセリング自体に不信感を抱いてしまう方が少なからずおられます。
(ウチにも月に1名~2名程度はこのような訴えを言われる方がおられる、というのが現状です)
クライアントの思いを一方的に否定して、「そんな考え方だから」みたいな言い方をするのは絶対に許せません。
もし今、これをお読みの方でそのようなことをカウンセラーに言われたことがあるなら、悩まずすぐに別の場所に変えるのもひとつの手段です。
良くないカウンセラーの条件② 説教するカウンセラー
上記の「否定する人」と同様、ご相談者に説教をたれるカウンセラーも存在するとの話を聞きます。
「あなたみたいな頑固な人は知らない。だからあなたは何をやってもうまくいかない」
「そんなんだからあなたはダメなのよ。もっとこうしなさい」
「今まで見てきた中で、あなたが一番なってない。全部やり直し」
のような言葉を実際に言われた、という話を聞きます。
クライアントは、問題を克服するために必死の思いで相談されてるのです。
カウンセラーのお説教を聞くために来ているのではありません。
良くないカウンセラーの条件③ 煙に巻くカウンセラー
自分がわからないことを「わからない」と言えないカウンセラーも存在します。
(「それはわからない(範疇外)から、私には答えられません」とか「また次回までに調べておきますね」と言えばいいのに…)
以前、聞いた話では、電話でカウンセリングを受けていたときに、突然電話を切ってしまうカウンセラーがいたそうです。
何度かかけ直してやっとつながったときには
「あなたの魂レベルに問題があるから、電話の電波が途切れてしまった」などと言い、
その後も何度か通話を切ったそうです。
それでもクライアントが何度もかけ直し、やっとつながったと思ったら
「ほらね(あなたの問題よ)」
と言った、という話を聞いています。
(どこの都市の何というカウンセリングルームかまで、全部情報を持っています。こういうことをしているカウンセラーは猛省してほしいです)
良くないカウンセラーの条件④ 理解してくれないカウンセラー
「子供のことを愛してない親はいないのよ」
「あなたにだって問題があったんじゃないの?」
などと決めつけて、心が折れた。立ち直るのにものすごい時間がかかってしまった、と言うご相談を受けたこともあります。
理解するのが仕事のはずのカウンセリングですので、もしカウンセラーがそのクライアントの気持ちにより添えない、共感できないということであれば、カウンセリングを中止して、頂いた代金をお返しするのが筋なのではないかと思います。
なぜ①〜④のような状況が起こるのか
これにはさまざまな要因があるのですが、
一番大きなものは
「カウンセラー本人が効果を感じた手法が、相手に通用しなかった」
場合に起きているのだと思うのです。
カウンセラーの根っこにある想いのひとつには
自分が変化できた手法を悩む人に広めたい
というもののはず。
これが「通用しない」と感じた瞬間に「自分の大切にしてた考えを否定された」と思ったり、「もう他の手がない」と悟ったりしたときに、感情的な態度になってしまう(否定したり、説教したり、煙に巻いたり、理解してくれない)のだと。
これは明らかにカウンセラーの修行不足です
なので、このような経験をされた方は、ご相談者が悪い訳ではないので落ち込む必要はありません。
そのカウンセラーに言われたことが「この世界における唯一無二の正解ではない」はず。
どうか諦めずにすみやかに次に移られることをご検討ください。
良くないカウンセラーの条件⑤ 恋愛感情を持ち、口説こうとする人
逆転移、というのですが、
カウンセラーがクライアントに同情しすぎて「なんとか自分のチカラで救いたい」と思って入り込んだときに、恋愛感情のような気持ちをクライアントに対して抱いてしまう、ということがあります。
カウンセラーの方から食事に誘うなどの兆候が見られたら要注意
兆候としては
- 下の名前を「ちゃん付け」で呼ぶなど、カウンセラーが急に馴れ馴れしくしはじめた
- カウンセラーが食事に誘いだすなど、公私の境があいまいになってきた
- LINEやメールなど、特に用事もないのに連絡が来るようになった
こういうことが起こり始めたら、少し注意が必要かも、です。
これを自制(コントロール)できるかどうかも、プロのカウンセラーとしては求められるところです。
良くないカウンセラーの条件⑥ 傾聴しかしてくれないカウンセリング手法
これも(当カウンセリングに来られた方で、過去他のところでカウンセリングを受けていた方が)多く言われるご意見です。
「他のカウンセラーは話を聞いてくれるけど「じゃぁこういうワークをしましょう」というところまでなかった」
「ただ話を聞いてくれるだけで、どうしたらいいかを聞いても、ちゃんと返事をしてくれなかった」
ということを聞きます。
これはある意味やむを得ない部分もあります
ただ、これは臨床心理士やスクールカウンセラー、産業カウンセラーなどではむしろ当然の姿勢、とも言えます。
上記のような資格を持っている方には
「カウンセリングは傾聴のみ。答えたりアドバイスしたり、ワークするのはご法度」
というルール(ロジャース法)があるために、いくらやりたくてもできない、といういわゆる「業界側の暗黙のルール」があるので、ある意味やむを得ないのです。
心療内科や医療機関で行っているカウンセリングはこの形ですし、もう少し突っ込んだカウンセリングでも認知行動療法や箱庭療法など、
- クライアント自身が自分の問題点に気づき、
- そこから自分で解決法を考えていく(つまりカウンセラー側は何もいわない)
という技法が圧倒的に多い、と考えた方がよいでしょう。
(ただし最近はこのような姿勢に少しずつ変化が現れているのも事実です。
以前は傾聴することだけを求められたカウンセラーも、さまざまな心理学の手法やあり方を学ぶことにより、統合的アプローチ的なカウンセリングを行うことができるようになってきました)
もちろん当アダルトチルドレン克服カウンセリングでは
傾聴だけではなく、さまざまなアプローチを行いながら、日々研鑽を積んで手法を増やし、磨いています。
アダルトチルドレン克服カウンセリングを受けるメリットとデメリットとは
アダルトチルドレンカウンセリングのメリット
アダルトチルドレン克服を専門にしているカウンセリングのメリットは、
アダルトチルドレン(AC)の悩みを熟知していて、悩み克服に特化したワークを行うことができる
点に尽きます。
アダルトチルドレンの悩みのパターンを理解し、問題解決に特化したワークの技術や知識を数多く持つため、それだけ悩み克服の確率が高く、カウンセリングも比較的回数が少なく済むというメリットが期待できます。
AC専門の件数や年数が多ければ多いほど、その分問題解決技術も豊富になっていきます。
個々の悩みを傾聴しつつ、ワークを行い、日々の対処法まで共に考えてくれる可能性が高まるのが、アダルトチルドレン克服専門カウンセリングを受ける最大のメリットでしょう。
アダルトチルドレンカウンセリングを受ける際の注意点(デメリット)
アダルトチルドレンは病気ではないため、医療機関よりも民間のカウンセリングでじっくり話を聞いてもらいながら問題解決していくことが多くなる分、1回あたりの費用が高額になりがちです。
また、民間のカウンセラーと医療機関との連携も少ないため、明らかなうつ症状を発症しているような状況でも、具体的な病院を紹介できたり、紹介状を書くということがありません。
心療内科でアダルトチルドレンカウンセリングを受ける場合のメリットとデメリット
メリット
保険が効く
最大のメリットとも言えるかと思います。
保険が効くため1回あたりの費用も抑えることができるのが魅力。
「少しでも費用を抑えたい」
という方にはオススメです。
投薬治療と並行して受けられる
お薬の力をうまく利用しつつ、現状起こっている症状を緩和していく。
落ち着いた状態で心と身体を休めるために、心療内科や精神科をうまく利用されるのも1つの手段です。
また、会社が理解を示してくれて、数ヶ月間の休職を認めてもらえる背景がある場合は、お休みを取りながら問題解決を図る方が解決が早まる場合もあります。
うつ、統合失調症などの診断が出て、ご自身も「寝れない」「食べれない」「不安が続く」などの症状に悩まれている場合は医療機関での診察を受けられることもお勧めします。
診断書が必要な場合に有利
会社や学校を休職(休学)する際には、診断書が必要となる場合もあります。
会社や社会の保障を受けながら、安心して復帰までのプランを練ることができるのはとても有利。
場合によっては「病名(診断名)が必要」な状況もあるかも知れません。
そういう場合は状況に応じて(※)、うまく医療系の診断を受けることも大切です。
(※場合によっては過去の休職歴をチェックされて、再就職や転職に不利になる業種もあるため注意が必要です)
デメリット
病名(診断名)がつく
これが(将来的に)不利になる場合もあります。
過去に心療内科への受診歴があったり、病名(診断名)がついた場合に復帰や再就職が難しくなってしまう場合もあり、注意が必要です。
アダルトチルドレンというのは病名ではないので、専門の治療、というのもありません。
ですので、心療内科や精神科で治療を受ける場合には「うつ」「統合失調症」「適応障害」「不安症」などの診断名をつけられることがあるため、抵抗がある方は受信前に民間のカウンセラーに相談する方法を選ぶのも一つの手です。
投薬治療と並行していくことが多い
診察を受け、診断名が下るのは「投薬するため」と言っても過言ではありません。
もし「心療内科や精神科を受信してもお薬は飲みたくない」と思われたり、「副作用が心配」「ずっと飲み続けなければならないのはイヤ」と思われたとしても、お薬が出ることも多いので、もしお薬がイヤな方は注意が必要かも、です。
医療機関が紹介してくれる場合が少なく、心療内科に必ずあるとは限らない
心療内科や精神科でカウンセリングが受けられるかどうかは、「その病院次第」です。
お薬や診断よりもカウンセリングを重視している場合は、受信前にその病院の方針を確認されることをお勧めします。
また、カウンセリングがセットになってると言っても、実際は名ばかりで
- カウンセリングの時間が短い
- なかなか予約が取れない
- あまり寄り添ってくれない
などの問題もあるようです。
傾聴のみで、ではこの現状からどうやって抜け出したらいいかがわかりにくい
前述の通り、医療系のカウンセリングは「傾聴」が基本で、問題克服のためのワークを行うカウンセリングを行う医院は少ないもの。
あくまで「寄り添ってもらえて、話をずっと聞いてもらえる」ことを目的とされることをお勧めします。
答えが得られる訳ではないので回数が増える傾向
上記のメリット(保険が効くため費用が安く済む)というメリットも、回数が多く時間もかかる場合にはデメリットになる可能性があるので注意が必要。
(中には数十回〜数百回。10年以上かかる場合もあり)カウンセラーの引退や転勤等で突然関係性が途切れてしまう場合も。
もちろん、時間をかけて長くつきあいながら、話を聞いてくれる相手を手に入れることで満足感を得られる場合もあるのですが、
一刻も早く解決したい、目の前の問題をより効率的に乗り越えていきたい、という方には遠回りになってしまう傾向があります。
【どっちが正解?】
心療内科を受けるか民間のアダルトチルドレンカウンセリングを受けるか
民間のアダルトチルドレン克服カウンセリングも、心療内科もどちらもメリットとデメリットがあります。
費用の面はもちろん、
病名(診断名)がついても大丈夫か?
傾聴型で聞いてもらえるだけでも大丈夫か?
などの面でも、検討されることが大切です。
何が正解かは、ご本人次第。
あなたにピッタリあったカウンセリングが見つかることを願っています。
【まとめ】アダルトチルドレンカウンセリングをうまく利用するために
アダルトチルドレンは病気ではありません。
アダルトチルドレンは「生きていくために(やむを得ず)身につけてしまった「考え方のクセ」」のようなものです。
生き方のクセは意識すれば修正することが可能なので、習慣を書き換えていくためのカウンセリングを体感されることも選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょう。
アダルトチルドレンは身近な問題です。
ほとんどの家庭で「生きづらさ」を感じてる存在はいるはず。
本の極端な事例に迷わされないで欲しいと思ってます。
アダルトチルドレン克服のために有効なカウンセリングがあります。
ACの悩みを克服するために、良いカウンセラーとそうじゃないカウンセラーをしっかり見極めた上で、あなたにピッタリあったカウンセリングを見つけていけるよう、応援していきますね!
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※長文です。
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①虐待(虐待の種類と特徴)
お母さん、お父さん、それ虐待かも…
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セックス依存症(見捨てられ不安)との向き合い方
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