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引きこもりになってしまったからと言って、すべてが終わった訳ではありません

このページをご覧頂いているということは、お子さんや大切な家族、お知り合いなどが引きこもりの状態になってしまっているから、だと思います。

このページを見つけてくださってありがとうございます。

このページでは「引きこもりに悩まれているご家族の方(特に親御さん)」を中心に、

  • 引きこもりの原因
  • 引きこもってしまった場合の接し方
  • 引きこもりの状態から次に目指すステップとは?
  • 引きこもってしまった方に言ってはいけないNGワード
  • 引きこもりの問題克服は早めの対応が鍵

についてお伝えしていきたいと考えています。

 

引きこもりの問題は「飛べないひな鳥」で例えるとわかりやすい

 

引きこもりの問題は、

いざ飛び立とうという時期になって、巣から飛び立てなくなってしまったひな鳥を例に考えるとわかりやすいです。

何らかの理由(後述)で、空(社会)に飛び立つのが怖くなってしまったり、
最初はなんとか飛べていたのに、どんどん低空飛行になり、そのうち飛べなくなってしまう場合もあります。

ACカウンセリング大阪では、引きこもってしまわれたご本人だけでなく、引きこもりのお子さんの社会復帰に悩まれる親御さんなど、多くの方をカウンセリングしてきました。

その多くの方が

「(引きこもってしまった)本人に問題がある」

という認識をされている場合がほとんどですが、私(カウンセラーの吉野)は別のことを考えています。

 

飛べないひな鳥が悪いのか?

 

「引きこもり(空を飛べないひな鳥)は本人の問題―。」

これは本当でしょうか?

私の元を尋ねられた(引きこもりのお子さんを持つ)親御さんが、

「◯歳を過ぎたら自己責任ですから」

と、表情を変えずに言われたことがありました。

残念ながら、この親御さんは、なぜ自分のお子さんが引きこもってしまったかを理解するのに、とても長い時間がかかってしまったのです。

 

 

引きこもりを「引きこもってしまった本人の問題」と考えると問題は長期化します

 

引きこもりの問題を「本人の問題」と考えてしまい

「あいつには困ったもんだ」
「どうしてそんな弱い子になってしまったんだ」
「行くか行かないかなんて気持ちひとつでどうにでもなる」
「やる気にさえなれば、なんでもできる」

などと思ってしまうと、問題は長期化への一途をたどります。

はっきり言ってしまえば

引きこもりはお子さんだけの問題ではありません。

 

 

引きこもりの問題の奥に潜む「飛ばせないおや鳥」の存在

 

引きこもりの問題は、

「ある日、朝起きたら学校(会社)に行きたくない気分になった」

などという軽々しい問題ではありません。

ましてや

「行こうと思えば行けるはず」
「弱いから行けない」

などということでもありません。

引きこもってしまったご本人にとっては

「限界まで我慢して、それでも頑張り抜いてしまって、
もうこれ以上いくら頑張っても、ピクリとも動けない状態」

にまで追い込まれてしまった状況なんだ、ということを
親御さんとしてはしっかりご理解いただきたいのです。

なぜこうなってしまったのか?

それには、学校(会社)での人間関係や、思った成果が出なかったことに対する自信喪失等も引き金になっている場合が少なくないのですが、それはあくまでも

「引き金」

であって、本当の問題解決につながる問題ではない場合が多いのです。

では何が問題なのか?

それは。

失敗することを許さなかった「親の期待や指示」

が大きい、と私は考えています。

  • 失敗することを許さず
  • 失敗したら後がないと強調し
  • 試験に合格することに直結しない行動や思考はすべて「無駄」と断定し
  • どれだけ頑張っても結果で「頑張ったか・頑張ってないか」を決め
  • 人生の落伍者になるな、ということばかりを強調して育てる

ようなことばかりを繰り返すと、

ほんの小さな失敗でも「もう終わりだ」と感じてしまう

という状況になってしまいがち、なのです。



親は子どもに「頑張ってほしい一心で」子供に対してあれこれ要求します。

「失敗させたくない一心で」子供に対して失敗させないよう先回りします。

「人生の勝ち馬に乗せたい一心で」いかに人生の落伍者はみじめか、みっともなくて笑いものになるか、今頑張っておけばあとが楽かを伝え、勉強の他の興味を奪おうとします。

でも。

追い込まれて「勉強するマシーン」のように育てられたお子さんは、

勉強以外の逆境に耐性がなかったり、
その勉強自体に十分な成績が出せなかったりすると

突然、ポキっと折れてしまうのです。

 

大学に行ってからダメになるパターンも

 

ご相談者の中には、念願の大学生になってから引きこもってしまう、という場合も少なくありません。

それは

「やっとの思いで大学に入ったと思ったら、
 その大学で「勉強以外のこと」を求められたから」

です。

例えば

  • 未来の夢について問われた
  • 好きなものや趣味、やりたいことがわからない
  • 友達とどうやって話題を合わせればいいかわからない
  • 自由な発想でものごとを創造していくことができない
  • バイトや部活等、人と接することに苦手意識しかない

これらの経験を入学直後から味わってしまうと、あれだけ目指していた大学にすら通えなくなってしまう、という事態が発生しがちなのです。

 

引きこもりを解決していくために「まずやること」とは?

引きこもってしまったお子さんにどうやって向き合っていけばいいか?
部屋に閉じこもって出てきてくれない我が子とどうやって会話すればいいのか?

大変むずかしい問題ではありますが、
カウンセラーの立場から、2つの注意点をお伝えします。

  1. 説得じゃなく共感
  2. いきなり復帰を期待しない

この2点です

 

1.説得じゃなく共感

「どうして部屋から出てこないの?ちゃんと言わないとわからないでしょ?」

と言って対話に持ち込もうとする親御さんの想い。
私も(同じ親の立場として)痛いほどにわかるつもりです。

で。やっとお子さんが心を開いて何かを言ってくれたとして…
その後に親御さんがお子さんに返す言葉の典型が

でもね…

です。

せっかくお子さんが心を開いて、いかに苦しいかを伝えようとしても結局

「でもね…」と説得にかかろうとした段階で、会話は終了です。

「わかってくれなかった」
「思い切って言ったのに否定された」
と感じたお子さんは、二度と心を開こうとはしてくれません。


「でもね…」のあとにはお子さんが絶望的な気持ちになってしまう言葉が並びます。

  • でもね、社会はそんなに甘くないの
  • でもね、そんなこと言っててもしょうがないでしょう
  • でも、明日は行ける?
  • でもね、あと◯日で留年(休学・退学)が決まっちゃうのよ
  • でもね、それくらいみんなも我慢してるの
  • でもね、お父さん(お母さん)だってそれを乗り越えてきた
  • でも、つらいのは今だけだから頑張って
  • でも、でも、でも、でも…

いくら自分の思いを伝えても、直後に親は「でもね」の限りを尽くして、結局「学校(会社)に行かせたい気持ち」が透けて見える姿勢に、お子さんはさらに落ち込んでいく…という状況を生み出していきます。

親御さんの「でもね」は問題解決を無限に引き伸ばすセリフだということを強くご認識ください。

※「でもね」だけじゃなく、「そんなことぐらいで」「何もわかってない」などの
露骨な否定や、「お前が甘やかしすぎたから」「あなたが今まで無関心過ぎたのよ」などの
責任のなすり合いもNGです。

険悪な雰囲気になっていく状況に、お子さんの心は更に傷ついていきます。

必要なのはお子さんの心のケアなのに、どんどん家族が違う方向へ進むのは避けなければなりません。




2.いきなり「社会復帰」を期待してはいけない

 

引きこもりの状況が少し落ち着いてきて、お子さんがリラックスできるようになると、多くの親御さんが

「明日は学校行く?」
「そんな元気そうだったらもう行けるよね」

などと言ってしまいがち。

こんな風に言われてしまうと、さらにお子さんは自室へと引きこもってしまいかねません。

引きこもりからの脱出ステップは「引きこもりの場所を増やす」こと

引きこもりの問題からの脱出(克服)ステップは、

「ひきこもれる場所を増やしていく」

ことです。

自室しか引きこもれていなかったなら「リビングのソファの上」に引き込もれるよう見守る。

家の中が大丈夫になったら、コンビニやカフェ、図書館など、外で引きこもれるかチャレンジしてみる。
(最初は5分でも10分でも。そこから1時間、3時間…などと増やしていくことをお勧めしています)

それが大丈夫になったら今度は、バイトしてみたり、友達の家に泊まらせてもらうなど「人と関わりつつ、適度な距離感を作る」「社会への交流を始める」などの流れを作っていきます。

学校や会社への復帰を果たすのは、ある程度の時間がかかるものです。
「効果的な言葉をひとこと言えば、すぐに心を入れ替えて行動する」
などということはない、と(親御さんは)理解していただきたいところです。

 

 

引きこもりの問題克服には時間がかかります

 

引きこもりの問題克服には時間がかかります。
それと同時に、早期に手がけることが、解決までの時間を短くすることにもつながります。

上記の点の注意点(共感する・引き込もれる場所を増やす)を注意深く繰り返しながら、問題克服に取り組んでみてください。

 

 

引きこもりの問題解決のために、まずは親御さんがカウンセリングを受けられることをお勧めしています

 

AC克服カウンセリングでは、お子さまの引きこもり問題解決のために、まずは親御さんのカウンセリング受診をお勧めしています。

「親のあなたに責任がある」などと言いたい訳ではありません。
でも、今まで使ってきたアプローチ法ではうまくいかないのかもしれず、お子さんができる限りスピーディに問題解決する道のりを一緒に考えられる存在でありたいと考えています。

 

 

ACカウンセリングは引きこもりの問題に悩まれる親御さんの力になりたいのです

 

引きこもりの問題は大変デリケート。
親御さんのご協力と覚悟がとても大切になる、と考えています。

おろおろしたり、怒ったり、ため息をついても問題は解決しません。
お子さんの本当の気持ちを親御さんがしっかり理解し、変に説得しようなどとせずに共感して受け止めることが、問題解決につながります。

 

 

不安をひた隠しにしていたお父さん

 

以前、お子さんの引きこもりに悩まれているお父さんをカウンセリングしたことがあります。

悩まれている、とは言うものの、表面上はとてもチャキチャキされていて、

「いやぁ、ホント困ったもんです。
 ガツン!と言ってやるんですが、全然効果がなくて。
 どう言ってやったら息子は学校へ行きますかねぇ」

と。
大きく響く声で、元気に話されていたお父さんでした。

でもある瞬間、

「お父さん…。ひょっとしたら、息子さんが「学校へ行くかどうか」よりも、
 自分より先に逝ってしまわないかが気になっておられるんじゃないですか?

とお伺いしたところ、
急に大粒の涙を流しながら、号泣されたのが印象的でした。

このお父さんは、引きこもっている息子さんが、ひょっとしたら明日にも、突然この世からいなくなってしまうのではないか、と、そのことが気がかりでならなかったのです。



ここから心を開きはじめたお父さんが、お子さんに対する正しいアプローチを学ばれていきました。

約半年間という時間はかかったものの、

最初はとにかく「学校へ行かせよう」ということだけに必死になられていたご家族が、少しずつ考えを軟化されて、お子さんの言葉に耳を傾けることができるようになっていきました。

引き込もれる場所が自分の部屋からリビングへと増え、トイレやお風呂に行くのも家族の目を気にせずに動けるように。

何年かぶりに食事を家族で食べた日の喜びは忘れられない、と涙ながらにお父さんは語ってくださいました。



そしてある日の夜。

息子さんが自分の口から
「オレ、そろそろ学校行くわ」
と。

その時お父さんは自然な口調で

「無理しなくていいんだぞ。でもお前が決めたんだったらお父さんは尊重するよ」

と言えたそうです。

翌日から、お子さんは学校へ行き始めるようになりました。

行けない日もあるのですが、そんなときも家族全員で
「そういう日があってもいい。自分にウソつかなくてもいい」
と言い合える勇気が身についた、とおっしゃってくださいました。

 

カウンセリングのお申込みについて

 

引きこもりの問題は、親御さんがずっと悩んでいても解決しにくい問題です。

「どうやって学校(会社)へ行かせようか」ばかりに気を取られ、お子さんの想いを受け止めることが難しいからです。

お子さんの不登校や引きこもりの問題は不登校克服カウンセリング京都・大阪までお気軽にご相談ください。

一刻も早い問題解決のために、力になりたいと考えています。

 

 

 

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