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アダルトチルドレンの悩みの中で問題解決を遠のける根っこの問題として【共依存】が挙げられます。

共依存(きょういぞん・きょういそん)とは

「何らかの方法で家族の誰かが自立できないようにしている状態」

と言っていいと考えています。

このページではアダルトチルドレン克服のカウンセリング現場で向き合うことが非常に多い『共依存』の問題についてお伝えします。

アダルトチルドレンと共依存の関係

共依存とは【家族関係(人間関係)の「関係性」に対して依存すること】を言います。

ちょっとわかりにくいですよね…。

なので、AC克服カウンセリングでは先述のように

家族の誰かが家族の誰かを

何らかの方法で自立できないようにしている状態

と定義しています。

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カウンセリングの現場で見た【共依存】の例

過去カウンセリングを行ってきた事例で「深い共依存状態だな」と感じた例をいくつか紹介します。

共依存の例① 相手の自信を奪い、骨抜きにする存在

  • 「あんたは嫌われやすいから」「一人で生きていく能力がないから」と言い続け、子の自信を奪ってしまった親
  • 一度の失敗を「あんたはいつも!」「どこか抜けてる子」と言い、自発的に挑戦できなくしてしまった親
  • 「あと◯年したら帰ってきて(私達の面倒を見て)」と、子に老後の面倒を見させることに決めている親
  • 本来自分がすべきことを家族の誰かが先にこなし「あんたに任せたら遅い(ろくなことにならない)から」と言い、結局何もできないままにする存在
  • 「あの食品には毒(添加物や着色料)が入ってるから食べちゃだめ」と、誰かの許可がないと食事すらままならない状態
  • 付き合っている相手に甲斐甲斐しく世話をし、結果、どんどん甘えてダメンズになっていくのを改善できない女性(俗に言う「ダメンズメーカー」)
  • 家族による過干渉や虐待、愛着障害が原因となって、子供に(登校拒否や引きこもり等の)問題が発生しているのに「子に問題がある」「この子は弱い子」と決めつけて、子供を心療内科に通わせ、カウンセリングを受けさせようとする親
  • また、上記とは反対に、子供が不調を訴えていることを隠し、病院にもカウンセリングにも行かせず、相談すらしない親

 

共依存の例② 依存症の家族×振り回される家族

  • アルコール依存症のご主人に対し、文句を言いながらもお酒を飲ませ続けている奥さん
  • 虐待行為を行う親に、常に緊張状態にさらされていた家族
  • ギャンブル依存症の家族に家のお金を持ちだされ、苦労を強いられる家族
  • 競馬にのめり込むご主人の愚痴を子供に聞かせながらも、命令されて馬券を買いに行く奥さん
  • 「いくつになっても子供は子供」と口出しする親、我慢して言うことを聞く40代の子
  • 子供が引きこもりになって、要求されたものを買い与え始めたお母さん
  • 問題行動を起こしに行くと知りながら、外出を止められなかった家族
  • 家族が起こした問題に必要以上に頭を突っ込み、本人の代わりに処理しようとする家族
  • 家族の中で秘密主義が横行し、誰が何をしているのか誰も知らない状態(意味なく「このことはあの子には内緒にしといてください」などという発言が異様に多い)

 

共依存の例③ 問題解決を家族に押し付ける家族×拒否できない家族

  • 子供が引きこもりになったのは妻のせいだ、と一方的に妻をなじる夫
  • 子供が独り立ちすることを許さず、何かと家の中に問題を作り続ける親御さん
  • 「お前らのせいで人生めちゃくちゃになった!」と怒鳴り、責める存在。それを黙って耐える家族
  • 自分が不安だからと、電話やLINEを送り続ける家族。返事をしないと会社にまで連絡が来るため、こまめに返す家族
  • 介護制度を利用せず、子供に介護を手伝わせ、友達や恋人と会う時間までも与えない家族
  • 将来を約束しておきながら(または結婚直後に)勝手に仕事を辞めてきた彼。いつか立ち直ると信じている彼女
  • 彼が無計画にお金を使ったり、意味なく借金が増えていくのを止められない彼女。代わりに返そうとする場合も
  • 「だってどうしろというの?!」と自分が考えるべき問題を子供に当たりつつ巻き込み、協力させようとする親

 

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アダルトチルドレン克服カウンセリング大阪に寄せられるご相談には、このような事例は枚挙にいとまがありません。

互いを大切に思い、頼りにすること自体は当然の感情だと言えます。
ですが、相手の言いなりになったり、相手のためにならないとわかっていながらも依存を増長させる行為を繰り返してしまうのは、共依存からの脱却のためにはよくありません。

 

だったら放っておけ、というのですか?!

また、上記のような共依存の例から抜け出る方法を考えようとした際に

「だったら何もするな、と言うのですか」
「一切何もせず放っておけばいい、とでも?」
「相手が露頭に迷うと知ってて無視するなんて…」

というような、極端な例を出して、正当化しようとされる場合もあります。

私はそのようなこと(突き放せ、何もするな)などとは言っていませんが、ご相談者に対し

  • 過干渉な状態から一歩引いて考えてみましょう
  • すぐに手を出したりせず、相手を見守ることも考えましょう
  • 場合によっては相手と距離を置くことも念頭に入れ、付き合い方を再度考えましょう

というお話はさせていただくこともあります。

放っておけばいい、一切の関わりを断て、などとは言わないまでも、距離感を見つめ直すための考え方はお伝えしていきたいと考えています。

 

本当の原因は共依存なのかも知れないのに

ご家族の中から、引きこもりやうつ病、統合失調症などの症状が出たり、人間関係に悩み、自信が持てない、などの症状が出ている人を見て

「この子に問題がある」

と、心療内科に連れていったり、私のカウンセリングを受けさせようとされる場合も少なくありません。

ですが多くの場合、問題は、不調を訴える方にあるのではなく、ご家族や同居されておられる方などの

周囲にいる方との共依存関係が問題だった、ということはとてもよくあります。

 

本人の症状は、周囲の共依存関係が変わることで解決する

実際、学校に行けなくなったお子さんより、お母さんのカウンセリングを行うことで、ご家族間に出来上がってしまっていた共依存関係を解消することで、お子さんが学校に行けるようになった、ということが多いのです。

AC克服カウンセリング大阪では、このような共依存状態に陥っている方々と向き合い、問題克服のためにできることを一緒に考えていきます。

 

共依存について、さらに詳しくご理解いただくために「こうなったら共依存!チェックリスト」を作ってみました。

共依存チェックリスト(親子の場合)

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共依存とは【相手との「関係性」に対して依存すること】を言います。

ここでは親が子に依存する状態とはどんなものかについて10項目挙げます。
(お子さまが18歳を過ぎて、1項目でも該当すれば共依存の状態であると言えます)

☑ 子供に判断させず、何かと口を出す
☑ 切符を買う、買い物に行かせる、手続きをさせる等の成長のステップに必要な経験をさせない
☑ 子供が自立することを「まだ早い」「あの子には無理」などと言って反対しがち
☑ 部屋に黙って入り、日記やPC、スマホなどをチェックする
☑ 成人して出て行かないかいつも気にしている
☑ 買い物してきたものや一緒に出かける相手などの確認が細かい
☑ 食べるもの、飲むものなどにかなりの制限がある。破ったときの罰則が厳しい
☑ いつまで経っても門限が厳しい
☑ 一人暮らしを許さない。許したとしても頻繁に押しかける。電話やLINE攻勢が激しい
☑ 友達(彼氏)の批判が容赦無い。「あの子は育ちが悪い」などと平気で口にする

 

共依存状態の親はついつい自分の子供との距離が近づき過ぎてしまう傾向があります。

「私が思っていることは、この子もわかってくれるはず」
「子供は何もわかっていない。私がちゃんと教えてあげなければ」

と考え、自分の考えを子に共有することを求め、子供が従うと「いい子」、そうでない場合はヒステリックになったりする場合も。

ですが子供はいつか自立して卒業していく存在です。
そのために身に付けるべき価値観や判断を親が厳しく指定し続ける訳にはいきません。

不登校や引きこもり、うつ等のお子さんに見られる傾向は、上記の項目に該当することが多ければ多いほど高まっていきます。
お子さまの自立を認め、自分自身も子離れにチャレンジしていく姿勢が、共依存から卒業する姿勢なのです。

 

【関連記事】お子さまが問題行動を起こした親御さんへ

卒業

 

共依存チェックリスト(夫婦の場合)

夫婦間の共依存も長期間化すると抜け出にくくなる問題です。
特に依存症や虐待などの温床となる場合もあるので注意が必要です。

☑ どちらか(または双方)の依存的行動(アルコール依存・ギャンブル依存・買い物依存)を黙認する
☑ どちらか(または双方)の虐待行為(身体的虐待・心理的虐待)に耐えている
☑ 夫(または妻)の気になる行動を直接注意できない(子に愚痴ったりする)
☑ 夫(または妻)が一方的に決めたルールに黙って従う
☑ 夫(または妻)の日記やPC、スマホなどをチェックする
☑ どちらかが怒鳴ったり感情的になると手がつけられず、結果的に泣き寝入りする
☑ またはバトルが始まると長い。恨みを持ったりする場合も
☑ どちらか、または双方共に「いつか捨てられるのではないか」と気にしている
☑ 自分がいないと相手はダメになる、と思っている
☑ 自分と同じ気持ちになってくれないとイライラする。同じ気持ちか常に確認したくなる

古い歌の歌詞ですが

「♪そばに私がついてなければ何もできない人だから~」

というものがありましたが、心理学者から見ると「まさに共依存の状態だ」ということになります。

「自分が支えないとダメだから」
「いつかこの人も良くなる」
「他に方法がわからない」
「こんな人だけど良いところもある」
「こんな人だけど居なくなったら生活できない」

というセリフが出てしまったときは、問題が長期化する可能性大です。

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共依存チェックリスト(カップルの場合)

最初は良かったのに少しずつ下記のような状態になってきたら、または相手が求めるようになってきたら少し注意が必要かも知れません。「時が経ったら落ち着くはず」「結婚したら安定してくれるはず」と思っていても悪化する場合もあるので要注意です。

☑ 彼(彼女)を支えることに幸せを感じる
☑ 呼びだされたら忙しくても彼(彼女)を優先する
☑ 彼(彼女)の好みに自分を変えようとする。常に他に変えるところがないか聞きたい
☑ 彼(彼女)のことは何でも知っておきたい。知るのが付き合う上で当然だと思う
☑ 彼(彼女)が浮気しても許してしまう。いつか帰って来てくれると耐えようとする
☑ 本当の自分を見せたら嫌われるのではないか、と思っている。「もっと自信持って」とよく言われる
☑ 彼が勝手に仕事を辞めた。「辛かったんだろう」と許したものの、再就職の気配がない
☑ 相手の束縛が厳しい。すぐ拗ねる。気になるが黙って従っている
☑ LINEや着信履歴をチェックされている
☑ 殴られた直後に抱きしめられて「今回は許そう」と思ったことがある

 

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自分に自信が持てないと共依存化しやすい

カップルが共依存状態に陥るのは、ひと言で言うと「自分に自信がない」から。

「自分で自分を愛せない。その分まで相手に愛してもらいたい」

こんな風に、自尊心を相手に補填してもらおうとする恋愛行動を無意識に行ってしまいがち。

付き合っていても自信が持てず

「いつか嫌われる」「もうすぐ捨てられる」

などと考えていたり、その逆に

自分が好きになれない自分のことを相手が愛してくれることに違和感や嫌悪感を感じて、結局恋愛が長続きしない、などという場合もあります。

自分に自信を持とう、と言っても「そんなのどうやって?」と思われる方もいらっしゃると思います。

「自分を愛するのが一番むずかしい」と言われます。
ですが、自分が愛せない分を他人に埋めてもらおうとするのは、共依存をさらに深刻化させてしまう原因ともなります。

 

自分を愛するための手段を見つけよう

自分を愛せないのには、いくつかの理由が存在するはず。

アダルトチルドレン克服カウンセリングでは

  • なぜ自分に自信が持てなくなってしまったのか?
  • 自立するのを妨げている原因はどこか?

について、じっくり掘り下げていきながら、ご本人も気付かなかった

心のブレーキを外して、
自分で自分にOKをあげられる生き方

を一緒に考えながら、身につくまで繰り返し実践できるよう見守り続けていきます。

今の相手を失いたくない、幸せを永く受け取り続けたいと思う方は、アダルトチルドレン克服カウンセリングが解決の近道になるかも知れません。

 

なぜ共依存は起こるのか。なぜ共依存はなくならないのか

共依存がなぜ起こるのか。
共依存が起こってしまう理由にはさまざまなものが考えられますが、カウンセリングをしていて共依存状態にある方に感じる特徴がありましたのでいくつか紹介します。

共依存が起こる理由① 自分の存在意義を感じたい

「甲斐甲斐しくお世話をして誰かの役に立ちたい」という思いがあったり、「細かいところに気がついて「ありがたい」と思ってもらいたい」と思われている方が少なくありません。

こういう方に依存的な人が集まりやすくなるため、「困った人を助けているうちに」共依存状態に陥ってしまう場合があるのです。
「お世話をしないと自分の存在意義を感じない」というのは、外部に自分の存在意義を認めてもらおうと考えている証拠。
自分自身の魅力を自分で認めることが、共依存状態から抜け出る大切な考え方になります。

 

【参考記事】アダルトチルドレンの特徴:ケアテイカーについて

共依存が起こる理由② 自分の依存心を正しいと思い込んで疑わない

「こうなったのは◯◯(自分以外の他人やできごと)のせい。だからしょうがない」

などと、自分が依存的になってしまうことを正当化して開き直り、相手から何かを引き出そうとする姿勢がなくならない限り、共依存は克服できません。

また「◯◯なのだから◯◯して当然」(例えば「子供だから親の面倒をみるのは当然」「2番めは長男(長女)の言うことを聞くのが当たり前」「働いてやってるんだから俺を大切にするのが妻の役目だ!」)などの役割を勝手に決めて、相手に無理やり自分の考えを押し付けようとするのも問題です。

自分自身が決めたルールに『依存心』はないか。
依存心を正当化して、家族に背負わせようとしていないかを問いかけてみることも肝心です。

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【まとめ】共依存を理解し克服していくために

共依存の関係は、何が問題なのかというと、

「相手が(何らかの理由で)自立できないようになっている」状況になっているから。

この関係は、しばしば「愛」とか「相手を想っていればこそ」「それがウチのルール」という言葉でごまかされてしまい、なかなか改善が行われない、というのが現状です。

子供を無意識にコントロールし続けてしまった結果、社会に出れなくなってしまったり、自信を失ってしまい、生きる気力を保てなくなってしまう場合も少なくありません。

ここまでお読みいただいて

「ひょっとしたらウチもそうかも」

「彼を自立させてないのは私だったのかも」

と感じた方は

共依存の関係を克服していくための適切なカウンセリングを受けることを1つの選択肢としてお勧めします。

 

≫ 次の記事:アダルトチルドレンが引き起こしやすい問題③引きこもり・不登校

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