情緒的ネグレクト―愛されていたはずなのに、満たされない理由
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情緒的ネグレクト―愛されていたはずなのに、満たされない理由
それ「情緒的ネグレクト」かも
「ちゃんと学校にも行かせてもらえたし、欲しいものも買ってもらえた」
「親は私を虐待したわけじゃない。むしろ、感謝しなさいって言われてきた」
「不幸な人はもっといっぱいいる。私は恵まれているはず」
そう思っているのに、なぜか満たされない。
なぜか生きづらい。
それは、あなたが「わがまま」だからでも、「感謝が足りない」からでもありません。
もしかしたら、「情緒的ネグレクト」という、見えにくい問題があったのかもしれません。
情緒的ネグレクトとは?―「存在は守られていたのに、気持ちは放置されていた」
情緒的ネグレクトとは、身体的なケアは受けてちゃんと大人になれたのに、親や養育者からは感情や気持ちへの関心がほとんどなかった状態のことです。
物質的には満たされていた、でも…
- ご飯はちゃんと作ってもらえた
- 学校にも通わせてもらえた
- 服も買ってもらえたし、習い事もさせてもらえた
- 携帯もゲームも、お願いしたら買ってもらえた
だから、「自分は恵まれている」と思ってきた。
でも、こんなことはなかったでしょうか。
気持ちは、受け取ってもらえなかった
- 「悲しい」と言っても、「そんなことで泣くな」と言われた
- 「怖い」と伝えても、「気にしすぎ」と流された
- 「嬉しい」と話しても、「調子に乗るな」と返された
- 何かを感じても、親は忙しそうで、話せる雰囲気じゃなかった
- 親の望み通りに進学や就職するのは当たり前で、自分の感情は関係なかった
感情・気持ちへの関心が、ほぼなかった。
これが、情緒的ネグレクトです。
なぜ、情緒的ネグレクトに気づきにくいのか
暴力や明らかな虐待がなかっただけに「これは問題だった」と気づきにくいのが、
情緒的ネグレクトの特徴だと言えます。
気づきにくいだけでなく、親御さんからはむしろ、こう言われてきたかもしれません。
「あなたより不幸な人がいっぱいいるんだから」
「恵まれてるんだから、感謝しなさい」
「お願いだから(これ以上)わがまま言わないで」
そう言われるたびに、「自分が悪いんだ」「感謝が足りないんだ」と思ってきたのではないでしょうか。
でも、それは違います。
真っ先に受け止めてもらえるはずのあなたの感情が、
真っ先に受け止めるべき存在にちゃんと受け取ってもらえなかった。
それが、今の生きづらさにつながっているのです。
こんな生きづらさを感じていませんか?―情緒的ネグレクトのサイン
情緒的ネグレクトで育った方には、大人になってから、こんな生きづらさが現れることがあります。
あなたにも、当てはまるものはありませんか?
自分の感情がよくわからない
「今、何を感じているのかわからない」
「嬉しいはずなのに、喜べない」
「悲しいはずなのに、涙が出ない」
感情がマヒしている感覚。
それは、子どもの頃から「感情を感じないほうが楽だった」からかもしれません。
人に頼れない・助けを求めるのが苦手
「困っているけど、誰にも言えない」
「助けてほしいけど、迷惑をかけたくない」
「自分のことは自分でやらなきゃ」
情緒的ネグレクトで育った方は、「感情を出しても受け取ってもらえない」という経験から、人に頼ることを諦めてしまいがちです。
「自分なんて」と思いやすい/自己肯定感が低い
「自分には価値がない」
「どうせ私なんて」
「他の人の方が大事だから」
感情を受け取ってもらえなかった経験は、「自分の気持ちには価値がない」という思い込みにつながります。
親密な関係が怖い・人との距離感がつかめない
「親しくなると、急に怖くなる」
「どこまで話していいのかわからない」
「本当の自分を見せられない」
情緒的ネグレクトで育った方は、「親密な関係=感情を否定される場」という学習をしてしまっているため、人との距離感がつかめないことがあります。
「なんとなくずっと空虚」「満たされない」感覚が続く
「物質的には満たされているはずなのに、心が満たされない」
「何をしても、空虚感が消えない」
これは、情緒的ネグレクトの最も特徴的なサインです。
「物は与えられたけど、気持ちは受け取られなかった」
その空白が、今も心の中に残っているのです。
なぜそうなった?―情緒的ネグレクトが起こる背景
情緒的ネグレクトは、親に「悪意」があったわけではないことも多いのです。
でも、結果として子どもの感情が放置されてしまう。
その背景には、こんなことがあります。
親自身も感情を扱うのが苦手だった(親の連鎖)
あなたの親も、同じように情緒的ネグレクトで育ったのかもしれません。
親自身が感情を受け取ってもらえなかったから、子どもの感情を受け取る方法を知らなかった。
「泣くな」と言われて育ったから、子どもにも同じことを言ってしまう。
泣いている我が子を見て「贅沢だ」「わがままだ」と感じて、つい冷たくしてしまう。
抱きしめてあげたらいいのに「こんなことくらいで」と思って伸ばしかけた手を止めてしまう。
これが、情緒的ネグレクトの連鎖です。
「泣くな」「そんなことで」と感情を否定された経験
「そんなことで泣くな」
「気にしすぎ」
「甘えるな」
こうした言葉を繰り返し言われると、子どもは「感情を出してはいけない」と学習します。
親が忙しすぎた・余裕がなかった(悪意ではないことも多い)
仕事が忙しい。家事に追われている。他の兄弟の世話で手一杯。
親に余裕がなかったから、子どもの感情に気を配る余裕がなかった。
悪意はなかったけれど、結果として感情が放置された。
これも、情緒的ネグレクトの典型的なパターンと言えます。
感情を出してもスルーされ続けた結果、感じないほうが楽になった
「悲しい」と言っても、反応がない。
「怖い」と伝えても、聞いてもらえない。
そんな経験を繰り返すと、子どもはこう学習します。
「感情を感じないほうが、楽だ」
そして、感情にフタをすることが、習慣になってしまうのです。
「気持ちは出してはいけない」と学習してしまった
結果として、子どもはこう思い込みます。
「気持ちを出すと、否定される」
「感情を見せると、迷惑がられる」
「だから、何も感じないほうがいい」
この学習が、大人になった今も、あなたを縛っているのです。
だからといって、このまま我慢し続けていればいい問題ではありません。
情緒的ネグレクトを乗り越えるために―4つのステップ
情緒的ネグレクトは、気づきにくい問題です。
でも、適切なステップを踏めば、確実に乗り越えていくことができます。
ステップ1:情緒的ネグレクト状態だったことに気づく
まず最初のステップは、「自分の育ちに情緒的ネグレクトがあった」と知ることです。
「親は悪くない」
「自分が悪い」
と思い続けている限り、生きづらさは消えません。
でも、「感情を受け取ってもらえなかった」という事実に気づくことで、初めて問題克服が始まります。
ステップ2:感情に名前をつける練習
情緒的ネグレクトで育った方は、「今、何を感じているのかわからない」ことが多いのです。
だから、まずは小さな練習から。
「今、なんとなくしんどい」
→ 「悲しいのかも?」「寂しいのかも?」「怒っているのかも?」
こうやって、少しずつ感情に名前をつけていく練習をしてみてください。
最初はうまくいかなくても大丈夫。
少しずつ、自分の感情がわかるようになっていきます。
ステップ3:小さな感情を大切にする
「好き」「嫌い」「心地よい」「不快」
こうした小さな感覚を、無視しないでください。
情緒的ネグレクトで育った方は、「これくらい我慢しなきゃ」と、自分の感覚を押し殺してしまいがちです。
でも、その小さな感覚こそが、あなたの大切な「気持ち」です。
「このコーヒー、好きだな」
「この服、なんか違うな」
「この人といると、なんとなく疲れるな」
こうした感覚を、大切にしてあげてください。
ステップ4:安全な人・場所に少しずつ開いていく
情緒的ネグレクトを乗り越えるためには、「感情を受け取ってもらえる体験」が必要です。
でも、一気に全部を開く必要はありません。
安全な人・場所に、少しずつ、開いていく。
たとえば、信頼できる友人に「実は今、ちょっとしんどくて」と話してみる。
カウンセラーに「こんなこと言っていいのかわからないけど」と打ち明けてみる。
一気に変わらなくていい。少しずつでOK。
その小さな一歩が、あなたを癒やしていきます。
情緒的ネグレクトの生きづらさを、ひとりで抱え込まないで
「親は悪くない」
「自分が感謝していないだけ」
そう思って、ずっと自分を責めてきたのではないでしょうか。
でも、もう自分を責めなくていいのです。
あなたの感情が、ちゃんと受け取られてこなかった。
それは、あなたのせいではありません。
情緒的ネグレクトは、一人で抱え込む問題ではありません。
適切なサポートを受けることで、確実に乗り越えていくことができます。
アダルトチルドレン克服カウンセリングでは、情緒的ネグレクトで育った方の生きづらさに、丁寧に寄り添います。
「感情を受け取ってもらえる」という体験を、安全な環境で積み重ねることで、少しずつ心が満たされていきます。
もし今、この記事を読んで「これは自分のことだ」と感じたなら、どうかひとりで抱え込まないでください。
あなたの気持ちには、価値がある。
あなたの感情は、受け取られるべきものだった。
その真実を、一緒に取り戻していきましょう。
あなたの感情を、ちゃんと受け取る準備ができている人がいます。
自分責めではなく、一歩前に進むためのトライを、お待ちしています。
この記事を元に、カウンセラーの吉野遼太がYoutubeライブで「情緒的ネグレクト」について徹底解説しています。
ぜひチャンネル登録してご覧ください。
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