雑煮離婚
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【この記事は特に『新婚カップルさん』や『もうすぐ結婚するお二人』にお読みいただきたい記事です】
「雑煮離婚」という言葉。ご存知でしょうか?
って多分知らないと思います。
だって私が作った言葉だから(^^)
でも、実際【夫婦カウンセリング】をしていると、
毎年お正月になると『お雑煮の作り方』で喧嘩になります。
「うちのオフクロの味にはまだまだやなぁ」
「なんで餅を焼いて入れるねん?普通は煮るやろ。ジョーシキないやっちゃ」
などと色々言われて、毎回離婚寸前まで揉めてしまいます。
というご相談が寄せられることもあって、そこそこ軽視できない問題だと感じています。
今回、
- 「雑煮離婚」とはどういうものか?
- 「雑煮離婚」はモラハラの可能性もある
- 「雑煮離婚」はほとんどがご主人側の配慮で回避できる
というお話をします。
『雑煮離婚』は双方の家庭のプライドを掛けた『家庭間戦争』
「卵焼きは甘いのがいい」
「カレーは○○に限る」「じゃがいもは溶けた方がいいVSゴロっとしてるから美味しい」
「○○にはソース派VS醤油派VSマヨネーズ派VSケチャップ派VS…(以下略)」
…それぞれの家庭にはそれぞれの文化があって、
「ウチの家は昔からそうだった」
という話をすることもあるはず。
大概の場合は「へー。そうなんだ。そんな食べ方もあるんだね♪」程度で済むような話題…なのですが。
特に「お雑煮」に関しては
お正月から火花が散る原因になりかねない問題
に発展しやすいから注意です。
お雑煮は、各家庭が幼い頃から慣れ親しんで来た「歴史」のようなものであり、「文化の違い」をまざまざと感じさせられるものの1つ、でもあります。
そして、その家のお雑煮を作る奥さんの側にしてみれば
「今年こそ◯◯家の一員と認めてもらえる(はず)」
という、密かな想いを込めた
「年に一度のアタックチャンス」
なのです。
これに不用意な意見や評価を入れると
「ウチの家を否定された」
「私のことを(まだ一員として)認めてもらっていない」
かのような感覚になり、双方の衝突になる(または火種をくすぶらせ続ける)ことになりかねないのです。
相手の家の『雑煮』について語るときは。
ご主人側が我が家の味を奥さんに覚えてほしいときは。
結構細心の注意を払う必要があります。
「ちょっと言っただけで…」
「はいわかりました、となぜ言えないんだ?」
などという軽々しい問題ではないのです。
お雑煮モラハラ?!
特に注意が必要なのは
「夫(または妻)が、相手の家のお雑煮にあれこれ言うのは『モラハラ』の可能性がある』
ということ。
間違っても
- ウチの家のヨメになったのだから、ウチの味に従うべき
- オマエの家の調理法はおかしい。ひいてはオマエの家そのものがおかしい
- こんなのではまだまだウチの一員だとは認めてやれない
というように受け取られてしまう発言にならないよう注意が必要なのです。
では、どんなセリフが「お雑煮モラハラ」や「お雑煮離婚」につながるのか?
少し例を挙げてみましょう。
雑煮モラハラ言葉
- ウチの家ではこうだった
- オマエの家は変(おかしい)
- オマエの家のはマズい(美味しくない)
- 普通、雑煮と言えばこうだ。そんなのは常識だ
- オフクロの方が美味い・まだまだオフクロの味には遠い
- 作り方をオフクロに習え、教えてもらえ
- ウチに来た以上はウチの味に合わせろ(慣れろ)
- 餅を○○するなんておかしい
(焼くなんて・煮るなんて・○個しか食べないなんて・角餅を使うなんて・丸餅を使うなんて) - 出汁が○○じゃないなんておかしい
(白味噌じゃないなんて・透明じゃないなんて…)
こんな言葉を奥さんにひと言でも(ひと言でもです)言ったなら。
言われた相手は「一生根に持つ」くらいの言葉になりかねないので注意が必要です。
覚悟してきた妻。親離れできていない夫
こういうトラブルはほとんどが
嫁に来てくれた奥さんに対して、ご主人が発する不用意な発言
に端を発することが多いものです(もちろん逆もありますが少数)。
奥さんには、結婚するために
「過去のいろいろなものを捨てる」
という覚悟が必要だったことに、ご主人は気づいてるでしょうか。
例えば
- 名字を捨て(旦那の姓になり)
- 実家を離れ(もしくは新居に引越し)
- 場合によっては仕事も離れ
- 子どもを産むという覚悟を固め
- 嫁姑問題が起きないかどうかという不安を越えて
…というさまざまな問題をクリアして、ご主人の元へやってくるのです。
(マリッジブルーが奥さん側に起きるのはこのような理由があると思っています)
なので、ご主人にとっては
- 毎年食べているただのお雑煮
なのかも知れませんが、
あなたの家の味に合わせたお雑煮を作る奥さんにとっては
- 自分がここに居ていいかどうかを認められる『試練』
の一つだったりするのです。
ここがわかっていないご主人は『親離れ』できていない可能性もある
「自分はただ「味が違う」と言っただけ」
「自分はただ「ウチとは違うね」と言いたかっただけ」
という言い分を展開して
- そんなことを年始早々うるさく言うオマエの方がおかしい
- 俺は(味の劣った雑煮でも)黙って食ってやってるじゃないか
などと言い放ってしまうご主人もいます。
こういう発言や考え方そのものは、
明らかに奥さんに対する『モラルハラスメント(モラハラ)』であり、
こんな失礼な態度が許されるはずはありません。
そもそも、こういう発言が出てしまう根底には
- ウチの家の方が優れている
- オマエよりウチの母の方が勝っている
という思いが(何%かはわかりませんが)存在している可能性があり、
奥さんからは(ほぼ間違いなく)
- 「ウチの家の方が優れている」と思ってるんでしょ
- 「オマエよりウチの母の方が勝っている」と言いたいんでしょ
と受け取られているのです。
これって(今日はすごい辛辣な表現をしますが)
「ウチのママの方がオマエよりもステキなんだぜ!」
と言ってる幼い子となんら変わりません。
改めて、ご主人は、あなたの奥さん(または彼女)が
- 名字を捨て(旦那の姓になり)
- 実家を離れ(もしくは新居に引越し)
- 場合によっては仕事も離れ
- 子どもを産むという覚悟を固め
- 嫁姑問題が起きないかどうかという不安を越えて
今、あなたの目の前にいることを忘れてはなりません。
「ウチの味問題」は扱いに注意が必要です。
その中でも「ウチのお雑煮問題」は特にセンシティブな話題です。
十分に注意して、奥さんの味方になってあげて欲しいと思っています。
大変失礼な言い方になるかも知れませんが
「たかだかウチの雑煮の作り方」くらいのしょーもないことで
あなたの大切な存在の機嫌を損ねたり、
最悪「雑煮離婚」にまで発展させて、
本当に大切なものを失ってしまわないよう、十分ご注意くださいね。
これから先のお正月を、どうぞ笑顔でお過ごしください♪
〜お雑煮メモ〜
※西日本は丸餅、東日本は角餅。餡餅を入れるところ(多分香川県)もあります。食べたらハマるらしいです(^^)
※お出汁は西日本は味噌仕立て(白味噌)関東はあごだしで取ったおすまし(野菜や鶏肉・ブリなどを入れる)場合もあります。
ちなみに私(吉野)は父が関東の出なので、子どもの頃からおすましに焼いたお持ちを入れ、野菜や鶏肉がたくさん入った「まるでお鍋のような」お雑煮をずっと食べて育ちました。
なので結婚して、奥さんの実家の「白味噌に煮た丸餅」の入ったお雑煮を食べたときにはちょっとしたショックでした。
(野菜や肉なども入っていない、お餅だけのお雑煮なので、義父やおじいちゃんまでも「餅7つ」「わしは4つ」みたいな感じだったため、それも結構衝撃的でした)
それでも、毎年両家のお雑煮が食べられるのはそれはそれで楽しみな行事の一つになりました。
2種類のお雑煮が食べられる私は幸せ者です。
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