ひとりぼっちを選びがちな方へ

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「あんなのくだらない。あんな集団に混ざっても意味がない」

「レベルが低いことで感動したり喜んだりしてるのって気持ちわるい」

「いやぁ。自分は結構です。パスします」

 

こんな風な態度を取ってしまいがちな人。

いると思うのです。

 

誰かが楽しそうにやってることが

自分にはつい「レベルが低いこと」「つまらないもの」に思えてしまって

無意識に否定的態度を取ってしまう。

 

本当は混ざりたいのに「混ぜて」と言えずに

「くだらない」と思ってしまったり

「自分は結構です」と言ってしまう。

 

これって実は、心の奥に

 

  • 近づくな
  • 所属するな
  • 子どもであるな

 

という「決断」を持っていることが多いのです。

 

 

ひとりぼっちを選んだ”代償”

どこかのタイミングで「ひとりぼっち」を選んだ場合、

(選んだことに対する)理由が必要となります。

 

何も理由なく参加することを拒んでしまうと

それは自分が「混ざれない人」であることを

認めてしまうことになるので、

 

「自分は意図的に混ざっていないんだ」

「こういう理由があるから、自分は混ざらないんだ」

 

という理由が必要になるのです。

 

こういう理由を考えはじめてしまうと、

その人はとてつもなく高い「代償」を払うことになります。

 

それは

  • 経験すること
  • 失敗すること

を放棄してしまうことになるのです。

 

 

「失敗」を含めた「経験」ができないと成長が遅れる

 

これは私自身もこれらの「決断」

(近づくな、所属するな、子どもであるな)

を持っていたので

 

私も長い間「失敗」を含めた「経験」をずっと

先延ばしにして生きてしまっていました。

 

当然その間は、一つも成長できません。

知識だけは身についていくし、口だけは達者になるものの

実際実行したことがないので、当然経験値も上がりません。

 

そうやって私自身

「他人のやることを斜め上から見て」

「すぐに他者を批判したり、バカにしたりして」

「でも自分はその人たち以上に何もできない」

という人生を送ってしまいました。

 

今は、以前と比べてだいぶ改善してきたつもりですが

未だに昔の悪い癖が出そうになって、ひやっとすることがあります。

 

 

混ざることを無意識に拒否しがちな人の特徴

 

他者を否定したり、混ざらないことを選んでしまう人(過去の自分のような状態)には、こんな特徴が見え隠れしがち。

 

  • ついつい他者がやっていることを批判的に見てしまう
  • 真正面からではなく、斜め上から見てしまう
  • 無邪気に「混ぜて〜」「入れてください」と言えない
  • 他者の行動を「くだらない」「レベルが低い」と思おうとしてしまう
  • 他者がやっていることの「理論のほころび」が見えた瞬間に攻撃的になる
  • それでも他者が楽しそうにしていると、自分から立ち去ることを選びたがる
  • 他者がなかなか信じられない。信じることを「劣った行為」と思い込んでいる

 

これらの特徴があると感じています。

 

そして、それはその人自身に問題がある、というよりも

生まれ育ってきた環境(背景)が見え隠れしてくるのです。

 

 

混ざることに抵抗を感じる人の背景

 

他者と交流することに抵抗を感じる人には(その人が悪いというよりも)

生まれ育ってきた背景が下記のようなものであることが多いと感じます。

 

  • 親がプライドが高い人だった
  • 親の職業が「失敗が許されない」職業感のある仕事だった
  • 知らないことを「知らない」と言えない環境だった
  • 過去にいじめにあった経験がある(特に勉強ができたことが理由で)
  • 引っ越し等が多くて、コミュニティに馴染めなかった
  • 幼い頃から自立を求められた。子供っぽい振る舞いを否定された

 

カウンセリングをしていて

「人と混じれない」「高飛車だと思われる(言われたことがある)」「自分がやったほうが早い(正確だ)と思って1人で抱えてしまう」と言われる方の多くが、

上記のような過去の経験が、今の人生に影響していた方が少なくありませんでした。

 

 

必要なワーク

ひとりぼっちを選びがちで、他者を信用できず、ひとりでいることを選びがちな方に

心理カウンセリングでやることは、

 

実は

「愛着問題」の克服

だったりします。

 

カンタンに説明していくとこのような流れ(手順)となります。

 

  1. 幼い頃に「ひとりぼっち」を選んだ経験を思い出してみる
  2. あなたがもし、幼い頃の自分のガーディアン(守り神)だったとしたら、この子にどんな言葉をかけ、どんなアドバイスをするかを想像してみる。
  3. そのアドバイスを1つでも今の自分が実行できるように生きてみる

 

これらのことを粘り強く行い、

「くだらないと思ってたことにも参加してみる経験」

を増やしていくこと、

「やる前から判断するのではなく「とにかくやってみよう」と口に出す」こと

を意図的に行っていくことが大切です。

 

 

否定的な態度や姿勢では何も得られない

 

否定的な態度や姿勢では何も得られません。

いくらそのときの主張の内容が正しくて、もっともらしく聞こえたとしても、

否定的な態度や姿勢からは、何も生まれないのです。

自分が否定的になっている気持ちを無意識に正当化し、

「くだらない」「つまらない」「意味がない」

と言っている限りは、成長が完全にストップしてしまいます。

 

(そのうち、自分が低く見ていた人たちが、力を合わせて問題をクリアしていくのを見るうちに、さらに認めることができずに「ふん。今に失敗するに決まってる」と、斜め上から見ることがやめられなくなってしまう人を何度か見たことがあります。とても残念です)

 

これは、そんな風に思うことが事実なのではなくて、

自分自身がただ

  • 近づくな
  • 所属するな
  • 子どもであるな

という

「自分を幸せにできない否定的な命令」

に支配されている状態だ、ということを知って欲しいのです。

これをはじめてしまうと

(斜め上からの態度を他者に見せてしまうと)

修正することがとても難しくなります。

 

その分、成長がどんどん先送りになってしまうのです。

 

  • 近づくな
  • 所属するな
  • 子どもであるな

 

を持っている(無意識に自分に命令しているような気がする)方は是非、

早いタイミングでカウンセリングを受けてみることを強くお勧めします。

 

「もう嫌だ!こんな生き方」

と感じたら。

まずは相談してください。

 

(今日の文面は少しキツめに感じられたかも知れませんが

実際ご相談いただいた際には、あなたの背景をしっかりと

受け入れながら、どうしても変えることができなかったことに

共感し続けながらワークを進めていきます)

 

あなたは何も悪くありません。

ただ、人を信じないようにせざるを得なかったのです。

 

でもそれは、真実ではないし、

これからも続ける意義があることでもありません。

 

他者を受け入れられない状況から、ゆっくりと抜け出ていきましょう。

心から応援させてください。

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