【恒常性】頑張っても結果につながらない理由
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頑張っても結果につながらないー。
努力していても最後のところでうまくいかなくなるー。
「今度こそ」と思っていたのにやっぱり最後はダメになるー。
こういう経験をされた方。少なくないと思います。
頑張っても努力しても結果は今まで通り(うまくいかない)。
こういう経験をしてる場合、よく
- どうやればうまくいくのか、という「やり方」を気にしたり
- 「自分にはツキがなかった」と「運」のせいにしたり
- 「アイツさえいなければ」と「他人」のせいにしたり
する場合が多いかも知れません。
もちろん状況によってはその通りなのかも知れませんが、
もし、「何度やっても最後はうまくいかなくなる」という
【同じような結果】が続く場合、
ひょっとしたら、心理的な「暗示」があなたを
うまく行かない方向へと導いているのかも知れないのです。
その暗示とは、【恒常性(こうじょうせい)】です。
この「恒常性」とうまく向き合うことで
成功や変化を受け入れられるようになるし、
逆に、この恒常性をうまく扱えずにいると
いくら頑張ってもずっとそのままか
やがて元に戻ってしまうことになるのです。
◇ ◇ ◇
今回は、頑張っても頑張っても仕事や恋愛、家庭環境が
いつもうまく行かない状態になってしまう方のために
「心理的なアプローチ」からの問題克服法を解説します。
この方法は私(カウンセラーの吉野)だけではなく
多くの方が変化していった方法ですので、是非
「何度やってもうまく行かない人」は最後まで
お読みいただければ幸いです。
恒常性とは?
恒常性(こうじょうせい・ホメオスタシス)とは一体何なのか?
Wikipediaの記述には
恒常性(こうじょうせい)ないしはホメオスタシス(希: ὅμοιοστάσις、英: homeostasis)とは、生物および鉱物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことである。
という記載があります。
主に生物の免疫系などの生体機能において、
【変化が起こりかけたら、自動的に元に戻そうという機能】
を指す言葉なのですが、
実はこの恒常性。
心理においても無視できない機能なのです。
最後にうまくいかなくなるのは【恒常性】のせい?
熱が上がったら熱を下げて元に戻そうとする。
バイ菌やウイルスが侵入してきたらやっつけて排除しようとする。
血圧が上がりすぎたり下がり過ぎたら元に戻そうとする。
こういうときに(生きていく上で)必須とも言える機能である【恒常性】。
でも実は、心においても、
- うまくいきそうになると「居心地悪さ」を感じて元に戻ろうとする
- あと少しで成功しそうなのに、急に興味がなくなる
- 誰もが期待していたのに、最後失速する
という「作用」が働きはじめて、最後には思ったような成果が出ない、ということが起こるのです。
自分で(心理的に)ブレーキを踏んでいる
自分で心理的にブレーキを踏む、という恒常性の作用に
気付けないでいると、
「いくら頑張っても」「いくら努力しても」
なかなか結果につながらないことがあるのです。
どんな言葉で心にブレーキを踏んでいるのか
恒常性が働いてしまうとき。
自分の心にどんな「言葉」がブレーキになってしまっているのでしょう?
カウンセリングの現場で聴いた、
なかなか成功できない人が心の奥で思っていた「言葉」とは、
- どうせうまくいかない
- 最後には失敗する
- 自分は嫌われる(愛されない)
- いつか一人ぼっちになる
- 人生思ったようにいかない
- 成功したら妬まれる・やっかまれる
- 成功した人は最後は孤独でわびしい人生を送る
これらの言葉が心の奥にあって、
いざ成功しそうになると、まるで暗示でも掛かったかのように
ミスを繰り返したり、最後のツメが甘くなったり
関連の担当者をなぜか激怒させてしまったり
ライバルに追い抜かれてしまったりして
最後はうまく行かなくなってしまうことがあるのです。
ポジティブシンキングではうまくいかない
こういう無意識下での心理が働く、などという話をすると
「そんなこと考えるな!自分は成功すると思うんだ!」
「ネガティブはいかん!ポジティブになれ!」
などと言う人がいますが、これはお門違いもいいところです。
心理的な恒常性(ホメオスタシス)は、
幼い頃から培(つちか)ってきた、その人が
死なないために選んできたシステム
なので、いくらポジティブに振る舞うように言っても
無理なものは無理なのです。
死なないために選んできたシステム
心理的な恒常性(ホメオスタシス)は、どんな風に培われていったのか?
それは例えばこんなシチュエーションです。
- 成果が出そうになるたびに、養育者から「調子に乗るな」「いい気になるな」「もっと上がいる」「お前なんてまだまだだ」と言われ続けた
- 失敗するたびに「ほらみろ」「どうせこうなると思った」「調子に乗るからだ」「またか」
- 夢を語るたびに「お前には無理」「高望みするな」「夢みたいなことを言ってるんじゃない」「笑われるぞ」
- 抱っこしてもらおうと近づいても「甘えるな」「やめて。しんどいのよ」「忙しいのよ」「あっち行って」
- 仮に結果が出たとしても「マグレ」「珍しいこともあるもんだ」「まさかそれで褒めてもらえるなんて思ってないよな」
- 成功した人や金持ちの人を見ると「どうせ汚いことをして善人から巻き上げたに決まってる」「ずるい人たち」
- 転落人生を歩んだ人を見ると「ほら絶対ああなると思ってた」「せいせいする」「調子に乗るとああなるんだ」
などと言われたり、こういうのに近い扱いを受けた場合、
- どうせうまくいかない
- 最後には失敗する
- 自分は嫌われる(愛されない)
- いつか一人ぼっちになる
- 人生思ったようにいかない
- 成功したら妬まれる・やっかまれる
- 成功した人は最後は孤独でわびしい人生を送る
このような思い込みを強化してしまい、
「成功することが怖くなる」
「挑戦することに抵抗が出る」
「失敗したり責任を問われたりするのが怖い」
という心理的な暗示が掛かってしまうのです。
これは、そうやって育ってきた
「死なないため」「嫌われないため」「存在を許されるため」の
必要不可欠なシステムだったのです。
【恒常性】をやっつけろ!…ではなくて。
ここまで読まれた方の中には
「そうか。恒常性ってのはなんて厄介なんだ」
「恒常性をやっつけてしまえば、成功が怖くなくなるんじゃないか」
「自分はできる!うまくいく!」とアファメーションを掛ければいいんじゃないか?
などと思われる方もおられるかも、ですが、
心理的な恒常性はそう簡単には変えることはできませんし、
ましてや「やっつける」とか「追い出す」という代物ではないのです。
ではどうするか?それは
- 「幼かったころに刷り込んでしまった思い」を見直して
- 「その当時には必要だったけど、もう今は必要ない」ことを伝えて
- ゆっくりと「過去の思い込みがなくても生きていける」人生を体験する
というステップを踏んでいきます。
幼い頃から培ってきてしまった恒常性を憎んだり
無理に追い出そうとしてもなかなかうまくはいきません。
恒常性を味方につけて、ゆっくりと進み直すことが大切なのです。
【恒常性】を味方につければ人は変われる
私(カウンセラーの吉野)の話になりますが、私自身も
- どうせうまくいかない
- 最後には失敗する
- 自分は嫌われる(愛されない)
- いつか一人ぼっちになる
- 人生思ったようにいかない
- 成功したら妬まれる・やっかまれる
- 成功した人は最後は孤独でわびしい人生を送る
という強い思い込みが刷り込まれた人生を歩んできました。
これは私の親(特に母)が、いろんなシーンで微に入り細に入り
幼かった私に向けて伝え続けたメッセージでした。
私が成人した頃には、
口ではエラそうなことを言うけれど、うまくいきそうになると
最後には失敗したり、誰かとトラブルを起こしたり、嫌われたり、
ということを繰り返す人になっていたのです。
心理学を学んで15年。ある変化が…
何度も人とトラブルを繰り返し、思ったような成果も挙がらない。
そんなとき、私は心理学を学びはじめました。
最初はすごいゲスい考え方で
「心理学を学べば他者をうまく動かすことができる」
と思って学び始めた部分もあったヤツでした(最低ですね…)
でも途中で気づきます。
「自分が変わらないとダメなんだ」と(当たり前ですが)
そこで学んだことの1つが
「過去に刷り込んでしまって、今や恒常性となってしまった考えを書き換える」
という作業でした。
成功したって愛される。愛さない人がいても自分のせいではない
「自分は成功したって愛される」
「愛さない人はもともと縁がなかった人」
「全ての人にあわせなくていい」
カウンセリングや心理学での学び、セルフワークを続けて
成功や幸せを受け入れていく癖付けを何度も行った結果。
自分が望んだ以上の成果や報酬を
堂々と受け取れる自分へと
変化してきたのです。
最初は「絶対嫌われる」「最後は一人ぼっちになる」と
根拠はないんだけれど、半ば本気で信じてしまっていた私が
「え?愛されてるでしょ?(笑)」
「だって自分が成功できないって、おかしいやん」
「この状況を打破できないって、なんか違和感アリアリなんですけど〜」
と言えるまでになりました。
(本気で言えるからこそ、行動することができます。
当然、本気で行動してるからこそ、見合った結果が出るのです)
「自分が成功してないなんて、絶対おかしいやん」と思えるか
「成功してないなんて絶対おかしい」と思えるかどうか
「私に対して失礼な態度を取るヤツにまで自分を捧げる必要なんてない」と思えるかどうか
「理不尽な状況には断固「NO!」と叫んだっていい」と思えるかどうか?
これらは、自分自身の恒常性を書き換えて行くことで変化を促せます。
(ポジティブシンキングやアファメーションではなかなか変化できないのは
恒常性の書き換えがうまく行ってなかったのが理由です)
当然時間は掛かる場合もあるのですが、
AC克服に特化したカウンセリングが効果的だと考えています。
「どうしても最後には失敗してしまう」
「いつも幸せな恋愛ができない」
「幸せになりたいのにいつもトラブルが起きる」
こんな場合は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの恒常性を書き換えていくお手伝いをさせてくださいね。
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