怒りとの向き合い方
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「どうしても許せないんです」
「何年も前のできごとなのに、なにかある度に思い出してしまって」
「また同じようなことで大切な人と別れてしまって…」
怒りの感情の処理方法について、カウンセリングをしているとよくご相談を受けます。
カウンセリングの現場ではご相談者の「怒りの開放」のお手伝いをさせていただくことの多い私(カウンセラーの吉野)ですが、
では、私自身は「全く腹を立てたりしないのか」と言われるとそうではありません。
結構イラッとすることもあるし、
理不尽な思いをさせられて文句を言いたくなることだってあります。
怒りに震え、3〜4日も引きずってしまうこともある、至って普通の人間です。
でも。
心理学的な対処法を知っていて、必要に応じて実践しているので
(昔と比べて)あまり引きずらないで生きていけるようになれました。
といっても、そんな自分の自制心を越えてくるできごとがあると
尋常ではないほどにムカついてしまうことはあります(カウンセラーと言えど人間ですので)
今回は「私自身が最近感じた、むっちゃムカついてしまったできごと」を題材に、
「どうやって心理カウンセラーの吉野は、自分の怒りを開放したのか」
についてお伝えしてみたいと思います。
(これをお読みいただいているあなたも、最近あったご自身の「ムカつくできごと」を思い出しながら、メモを用意して読み進めていただければ嬉しいです)
最近感じさせられた「腹立たしいできごと」
カウンセラーの吉野自身、心理は得意ですが、その反面、
数字や経営的なことになるととても苦手な部分があります。
そこで、いろんな人に相談したり、コンサルを受けたりしながら
少しずつ改善しています。
先日私は、あるコンサルタントさんに相談をしたのです。
詳しい内容は伏せますが、
「やればいいのはわかるけれど、自分には抵抗感があってなかなかできないことがあるんだ」
という内容でした。
その日は特に何か言われたワケではなかったのですが、
翌日、別のコミュニティでそのコンサルタントさんが
こういうこと(私の相談内容)で立ち止まってる人がいるが、
そんなことは(やるのが)自然なことだ
と書かれていたんですね。
私はその発言を読んで、
・バカにされた
・否定された
・バラされた
・裏切られた
と怒りの感情を感じてしまったのです。
「怒っていい」のか「感情的になる自分がみっともない」のか
私に事前相談もなく、(言われた通りのことを自然にできない)私のことを書かれているその記事を
(私も所属している)コミュニティで取り上げられ
「この怒りをわからせたい」
「反省した上できちんと謝ってほしい」
と思う反面、
「人に感情開放の方法を教えている立場なのに、こんなことでいちいち怒ってる自分」
丸々3日間、この悶々とした気持ちを抱えながら過ごしてみたのですが、なかなか怒りの感情は収まりませんでした。
4日めにして、やっとセルフワークをして落ち着いたので
今回はそれを記事にしてみようと考えました。
(今はとても落ち着いていて、誰かに批判的、攻撃的な意図もなく、気付きに感謝する気持ちでこの記事を書いています)
私と同じような経験をしたことのある
- 理不尽さ、やるせなさを抱えて処理できない人
- 怒っていいのか、我慢した方がいいのか判断できない人
- 謝ってもらいたい気持ちをどう処理すればいいかわからない人
に向けて、この記事では
- どうやって自分の怒りと向き合い、それを克服していったか
- 怒りの正体とは何なのか?
についてお伝えしながら、
- 怒りの手放し方のコツ
- 理不尽な目にあって「傷つけられた」
と感じることが他人より多いと感じる人に試して欲しいセルフワー クの方法
についてお伝えします。
私が過去に「怒りを感じた」体験の数々
実は吉野自身、今回だけでなく、
そして(大人げないかも知れませんが)このようなことをしてきた人とはその後、関係性が途絶えています。
その一部として…
・ある高額講座を販売している講師が開催していた相談会で、
・ある知り合いの若者が舞台で演劇のようなパフォーマンスをする、というので観に行ったら、その若者が(ウケると思ってか)
私にとってはその人とも知り合いだし、尊敬してるのだが、
聞いてるうちに何か「自分に言われているよう」な不快な気分になり、
等、他にもここでは言い尽くせないような腹立たしい経験をたくさんし
心理学やってるのに、こんなことすら解決できないの?
確かにその通りです。
自分の未熟さに反省です。
なぜ今まで怒りの感情が解決できずにいたのか?
自分の中で小さな怒りの処理は日々行ってきたのですが、
上記で紹介したような出来事は、いつまでも自分の中でくすぶり続けていました。
これらの怒りは処理されることなく、何度も心の中で再燃していたのです。
それはどのような流れだったかというと
- 「どう考えても相手に落ち度がある」と信じ
- 「一生アイツを許さない」と決め、
- 怒りが収まらぬまま時間が過ぎ、ある程度は落ち着いたが、
ふとしたときに怒りの感情がよぎる
という流れを繰り返していたのです。
「だってどう考えてもアイツが悪いし」
「オマエもオレと同じ経験してみろ!」
「なんて人間的に未熟なヤツに関わってしまったんだ…
と思い込んでいたから、何も解決しなかったんですね。
ですが今回は、
「でもやっぱりその書き込みをした人を尊敬している気持ちはまだ残
と感じて、改めてセルフワークに向き合う気持ちになったのです。
プロカウンセラーが行った「怒りの感情開放」セルフワーク
以下に、吉野自身が行ったセルフワークについて、
(風呂に浸かりながら、スマホのメモアプリに打ち込んだので、
今回の怒りについて(セルフワーク)
→この怒りの奥にあるのは?
・悲しみ
・やるせなさ
・孤独感
→どんな自分が見える?
・うずくまって膝を抱えてる少年時代の自分
・楽しみに期待していた(気持ちが高揚していた)のに、
→その時の自分は、どんなことを言ってる?
・自分は否定される
・信用したら裏切られる
・自分の気持ちを誰も理解してくれない
→どんな言葉を掛けてあげたい?
・傷ついたよね、つらかったね
・君は何も悪くないよ
→この出来事や思い込みを別の角度から考えられないか?
・否定された訳ではない(意見が食い違っただけかも知れない)
・裏切られた訳でもない(
・自分の気持ちを理解できるのは自分だけでいいはず(
→そう考えてみて、今はどんな気分?
・別に否定された訳じゃないし、
・やり方が自分ならしないやり方だっただけで、
・コミュニティを良くしようという思いから、
→このことから得た学びは?
・人と自分の考えは違う
・されて嫌なことも人によって違う
・責められた否定された攻撃されたと感じるのは(
→怒りや悲しみの変化を数値化すると?
90→20くらい
→次から同じような経験したときはどう考える?
・人にはいろいろな表現方法がある
・要はそれが自分にとって心地よいか嫌かなだけ
・嫌なら(こじれる前に)「昨日話したことを、
「称賛ならいいけど、
・相手がもし理解してくれなくて、今後も繰り返すようなら「
・こねくり返して考えるだけムダ!アホらし!
…
とここまで書き出してみたことで、
いままでみぞおちの奥にもやもやざわざわしていたものが
スーッと減っていく(消えていく、ではない)感覚を得ることができました。
ここまで読まれた方は、一度ノートかメモ(アプリ可)にでも書き出してみることをお勧めします。
怒りの感情の手放し方が身につけばかなり人生が楽になります。
トライするあなたを応援しますね。
まとめ:セルフワークで怒りの感情を開放しよう
まとめになります。
怒りの感情は、ひとりで(脳内で)悶々としているだけではなかなか解決しにくいもの、です。
本来はカウンセリング等を受けながら、自分の気持ちの整理をしていくのがお勧めではありますが、もし
「自分でやってみたい」
と思われたなら、メモを用意して、下記の問いに答えていってみてください(実際に書き出して読み返してみることが大切です)。
→今回何があった?(自分は何に怒ってる?)
→この怒りの奥にあるのは?(例:悲しみ・やるせなさ・孤独感など感じたまま書き出してみましょう)
→どんな自分が見える?(例:うずくまって膝を抱えてる少年時代の自分・過去の記憶が出てくる場合もあります)
→その時の自分は、どんなことを言ってる?(例:信用したら裏切られる、など)
→どんな言葉を掛けてあげたい?(思ったままの言葉でそのときの自分を救ってあげてください)
→この出来事や思い込みを別の角度から考えられないか?(例:相手は考えたことを口にしただけで、傷つけようとは思ってなかったのかも知れない、など)
→そう考えてみて、今はどんな気分?(受け止め方が少しでも変化したか?それとも全然ダメか?ダメならもう一度最初から(もしくはカウンセリングを(^^))
→このことから得た学びは?(例:人と自分の考えは違うし、行動も違う・今回は悪意もなかったようだ(と思うことにしよう)など)
→怒りや悲しみの変化を数値化すると?(例:100→50など)
→次から同じような経験したときはどう考える?(あーあほらし!など)
以上です。
慣れてくればメモに書かなくても、短時間でサクッと解決できるようにもなっていきます。
ただ、普段から怒りの感情開放を行っているプロのカウンセラーでも、今回のように
- ものすごく信頼していた相手からやられたり
- 油断してるときに「ブスッ」と急所を刺されたり
- 信頼していた相手からのアプローチもなく、(自分が傷ついていることに)気づいてもいない
ときは、結構立ち直るのにも時間が掛かったりします。
立ち直っていないときに「反論する」「責め口調になる」「批判的行動に出る」などの行動を安易に取ってしまうと、大切な人との関係が壊れてしまいかねません。
(実は私も、書かれた内容の是非に対して、コミュニティ内で強く反論してしまったのです。今となっては反省しています。
そしてもちろんこの記事も、報復のような気持ちではなく、自分が怒りの感情に向き合い克服していくまでのプロセスとして書いたまでであり、他意は一切ありません)
ここまで読まれたあなたがもし、今、何かで
強い怒りや憤(いきどお)りを感じているなら、まずはこの方法を試してみることをお勧めします。
もうこれ以上、あなたが傷を背負う必要などないはずだから。
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