ケアテイカーが幸せになれない理由
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アダルトチルドレン克服カウンセリングの吉野です。
アダルトチルドレン克服についてのご相談を受けていくうちに、比較的
「多いな」
と感じるのが【ケアテイカー】といわれるタイプのお悩み相談です。
ケアテイカーとは、アダルトチルドレンの5つのタイプの中の1つで
特に日本ではケアテイカーの割合が一番高いのではないかと言うくらい
お悩みを打ち明けてくださる方の多くがケアテイカーだったということが多いのです。
ケアテイカーは誰かのお世話を献身的にすることが幸せなタイプ。
「誰かのお世話をして幸せを感じるっていいことでは?」
と思われる方も多いと思います。確かにそのとおり、なのですが、
【ケアテイカー】と呼ばれてしまうタイプは
「自分の周囲に不幸な人がいないと自分の居場所(役割)がない」
と感じてしまう傾向が強く、場合によっては
「対象の相手を「自分のお世話なしには生きていけない」ようにしてしまう」
傾向もあるので注意が必要なのです。
(くわしくは【ケアテイカーとは】という記事にまとめてありますので、興味がある方は是非そちらもお読みください)
【関連記事】ケアテイカー(世話役・リトルナース)とは
ケアテイカーになりやすいタイプ
では、どうしてケアテイカーというタイプが生まれてしまうのでしょう?
この記事では
- ケアテイカーが生まれた背景
- ケアテイカーになるしかなかった理由
- ケアテイカーの何が問題なのか?
- ケアテイカーに心がけて欲しいこと
- ケアテイカーの強みだけを活かす方法
についてお話します。
「自分もケアテイカーかも知れない」
「自覚はなかったけど「ケアテイカーだよ」と言われて驚いた」
「もし自分がケアテイカーなら抜け出し方を知りたい」
と思われる方は是非最後までご覧くださいね。
ケアテイカーが生まれた背景
ケアテイカーが生まれるためには、ケアテイカーになるための「背景」が存在します。
その背景とは
- 子どもの頃から「誰かをお世話しなければならなかった環境」だった
- 誰かをお世話することですごく喜ばれた
- 将来に渡ってお世話することを期待され、使命感を背負ってしまった
です。
例えば
- 自立できていない親がいて、小さいうちから子が親の世話をすることが多かった
- 親の愚痴の聞き役になり、親の苦しみを緩和させなければならなかった
- 子が親の夫婦喧嘩や嫁姑問題の仲裁役をすることが多かった
- 家族の誰かを助けることで「良い子だね」「優しいね」「居てくれて助かった」と言われた
- 困った人を助けることが当然で、他の選択肢はなかった
このような背景を持つ方が多いのです。
ケアテイカーになるしかなかった理由
小さなころからずっと誰かの面倒を見ることで喜ばれるケアテイカーは
決して自分が好きだからやってる訳ではありません。
- 自分が家族を助けないと一家離散してしまう
- 自分が助けないと誰かがおかしくなってしまう
- 自分が助けないと何も進まない
- 自分が助けることでしか喜びが見いだせない
- 自分が助けるのは当然で「助けない」という選択肢はない
という環境で育ったために、本人も無自覚なままでケアテイカー気質になってしまうのです。
ケアテイカーの何が問題なのか?
ケアテイカーはあまり深く関わらない限り(例えば友だち関係や、職場での人間関係程度なら)
「優しい人」「気が利く人」「いつもありがとう」「助かるよ」
と言われることが多いので
「これでいい」「私には何も問題ない」と思いがち。
ではケアテイカーの何が問題なのか?それは
【自分のお世話を必要としない人が現れると落ち込む】
という面なのです。
例えば
- 彼(夫)が鬱などのメンタル疾患の間は甲斐甲斐しく世話をするが、
後に立ち直って活躍し始めたりすると、何かざわざわしてしまう - 自立した生活をし、自己肯定感が高い人に対して『気おくれ』する
- 家族(子や夫)が自立し、旅立って行こうとすることが認められない
という問題が起こりがち。
ここまで読まれたあなた(もしくはあなたが想定している人)が
『自分なしで自立して成長していく誰かの姿を心から喜べるか?』
を自問自答して、「喜べない」「考えたくない」ならそれは
問題解決が必要なケアテイカーの可能性が高い
と考えた方がよいと考えます。
ケアテイカーに心がけて欲しいこと
ケアテイカーは家庭で生まれ、
外の環境で強化され
やがて苦しみを感じ始めます。
育った環境では
「別に変だとは思わなかった」「これが普通だった」「苦しいとも思わなかった」ために
【家庭に原因があった】
ということに気づきにくいもの。
やがて大人になり、
- 周囲の人に利用されたり(主にダメンズと関係を結んでしまう女性が多い)
- 夫や彼、子どもがなんらかのメンタル不調や依存症的な行動に走ったり
- お世話していた当の相手から疎(うと)んじられたり捨てられそうになって
- そして、同じような関係を繰り返してしまうことで
初めて問題の根深さに気づく方が多いのです。
ケアテイカーに心がけて欲しいのは
「本当にケアが必要なのは「あなた自身」の心です」
ということ。
「誰か(ダメな人)を助けて幸せな気持ちになる」のではなく
「自分自身を助けて(自助)自分が幸せになる(自立)が大切」なのです。
「あの人にはあたしがいないと」
と思う前に
「私には私しかいない」
ということを考えて欲しいのです。
ケアテイカーの強みだけを活かす方法
ケアテイカーは
「過度にやりすぎて相手をダメ(依存傾向)にしてしまう」
という点に注意すれば
- とても良く気が利く
- 細やかな配慮ができる
- 粘り強い
という魅力(強み)もあります。
これらの強みだけを活かすことができれば
- 周囲の小さな変化に気づいて配慮でき
かつ
- 行き過ぎた要求にはしっかり「NO」と言え
- 相手と自分の自立心や自己成長を促す
ことができる人へと進化(変化)していけます。
「これ以上やるとケアテイカーになってしまう」
というボーダーライン(境界線)さえ理解できれば、
さまざまなお仕事で活躍できる上に、多くの人に愛されるキャラになることも可能なのです。
「ケアテイカー」と「気が利く人」の境界線
ケアテイカーと気が利く人の境界線(違い)とは。
例えば
- なんでも手や口を出す←→どうしても必要なときだけ助ける
- 相手のワガママに喜ぶ←→ワガママは相手の成長の妨げになると気付ける。指摘できる
- 無理な要求にも応えたくなる←→それはおかしいと主張できる
- 断ったら嫌われる←→今回の申し出を断って嫌われるならそれは相手の問題
- 私がいないとあの人はダメになる←→すでに関係性は破綻していると気づき、距離を取り直す
- 気づけばいつも同じ恋愛パターン←→ケアテイカーが問題であると気づき、その部分だけ注意して取り外す
という感じです。
当AC克服カウンセリングにお越しになる(ケアテイカーを克服したい)方は最初はあまりの価値観の違いに大きく戸惑われる方が多いのが現状です。
しかしそこから時間を掛けて
「今までの過去の背景に問題があっただけで、あなたのせいではない」
「あなたは変われる。今からでも変化の1歩を踏み出すことはできる」
「与えるだけで何も返って来ない相手に与え続けるのをやめ、自分をケアする」
ということの大切さに気づかれ、小さな実行を始める方から、ケアテイカーの問題は解決に向かうのです。
AC克服カウンセリングでは【ケアテイカーの正しい境界線の作り方】について
実際のカウンセリングやYoutubeチャンネルで解説していきます。
今あなた自身が何かで苦しんでおられるなら、是非一度ご相談ください。
【関連記事】ケアテイカー(世話役・リトルナース)とは
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