ドリームキラーに親が多い理由 – 子の夢を潰してしまう親の心理と対処法
アダルトチルドレンについてよく分かる小冊子(PDF)
「私ってアダルトチルドレンかも?と思ったら読む本」を期間限定で無料プレゼント中です
詳しくはこちら
AC克服カウンセリング代表の吉野遼太です。
今回は「ドリームキラー」について、特に親が子どもの夢を潰してしまう現象について考えていきたいと思います。
親がドリームキラーになってしまう?!
「そんな夢みたいなこと言わないで」「あなたには無理よ」「もっと現実的なことを考えなさい」
こんな言葉を親から投げかけられた経験はありませんか?実は、子どもの夢を最も潰しやすい存在が、皮肉にも一番の応援者であるはずの親なのです。
先日、あるクライアントさんからこんな相談を受けました。
「私は小さい頃から絵を描くことが大好きで、イラストレーターになりたいと思っていました。
できれば美大に進んで、将来的にも絵を描く仕事で生きていけたら、と。でも親からは『絵だけで食べていけるわけないでしょう』『安定した仕事に就きなさい』と言われ続けて…結局、その夢を諦めて普通の会社員になりました。今でも後悔しています」
このような経験は、決して珍しいことではありません。
なぜ親はドリームキラーになってしまうのか
親がドリームキラーになってしまう背景には、主に以下のような要因があります:
- 過度な保護意識:子どもを失敗や挫折から守りたいという気持ちが強すぎる
- 親自身の経験の投影:親自身の失敗体験や未経験からくる恐怖感が子育てに影響
- 社会的価値観の固定化:「安定」「確実」を重視しすぎる(しかも自分が育ってきた当時の感覚を基準にしすぎている)
- 不安の転嫁:親自身の将来への不安を子どもに投影してしまう
これらの状況が背景にあり、でもそれを認められない親が(もっともらしい理由が必要なために)
「愛しているからこそ言うのよ」
「あなたのためを思えばこそ」
と伝えてしまい、それに逆らおうとする子が罪悪感を背負って生きてしまう、というケースが後を絶たないのです。
ドリームキラーの親が子どもに与える影響
親からの否定的な言葉は、子どもの心に深い傷を残し、以下のような影響を及ぼします:
- 自己肯定感の著しい低下
- チャレンジ精神の喪失
- 本来の自分を抑制する傾向
- 親の期待に沿った「良い子」を演じ続ける習慣
AC克服カウンセリングにご相談に来られたある30代の女性クライアントは、こう語っていました。
「何か新しいことを始めようとすると、すぐに『どうせ私には無理』という声が頭の中で聞こえてくるんです。それが親の声なのか、自分の声なのか、もう区別がつかなくなっています」
決してこの方の親御さんは、このように育てたいと思った訳ではない、と思うのです。
でも過度なコントロールと夢を諦めさせた結果が、このような形で出てしまう事実があるということを忘れてはならないのです。
ドリームキラーから夢を取り戻せ!克服のための3ステップ
では、このような環境で育った方が自分の夢を取り戻すには、どうすればよいのでしょうか?
以下の3つのステップを意識してみましょう。
1. 小さな成功体験の積み重ね
まずは、達成可能な小さな目標から始めることが重要です。例えば:
- 新しい料理に挑戦してみる
- 外国語の単語を1日1つ覚える
- 短時間の瞑想を習慣化する
- 趣味のオンライン講座を受講してみる
実際に、上記で紹介したクライアントは「まずは週1回、自分の好きな絵を描く時間を作る」ところから始めました。それが徐々に習慣となり、今では副業でイラストの仕事も受けるようになっています。
ここで大切なのは、失敗を恐れないこと。
失敗は単なる「次につながる経験」「成功のためのプロセス」と捉え直す習慣をつけていきましょう。
2. 具体的な情報収集
漠然とした不安を具体的な課題に変換することが重要です:
- 必要なスキルや資格の調査
- 実際の成功者の体験談収集
- 具体的なステップや費用の把握
- 業界の現状と将来性の研究
例えば、「クリエイターになりたい」という夢を持つ方には、以下のような具体的な情報収集をお勧めしています:
- 現役クリエイターのSNSやブログをフォロー
- クリエイター向けの展示会やイベントへの参加
- オンラインポートフォリオの作成方法の調査
- 副業として始める方法の研究
もし可能なら、心の中で「勝手にお弟子さんになる」のも手です。
(もちろん迷惑にならない範囲で)尊敬する方に近づき、
「私もリスペクトを受けて作ってみました」とか
「改善を加えてみました」などと常に伝えつつ
「なにかお手伝いしたいです」
と伝えて置くことで、その方の手が足りなくなったときにオファーが来た、という話も実際によくある話です。
3. サポートネットワークの構築
同じ目標を持つ仲間との出会いは、大きな励みになります:
- オンラインコミュニティへの参加
- SNSでの情報交換
- メンターとの出会い
- 同じ志を持つ仲間とのスタディグループ作り
AC克服カウンセリングでは、定期的に「AC克服基礎講座」へのコミュニティ参加を募集しています。
AC克服がひとりでは難しそうだと感じている方や、心理学を学んで、生きづらさから開放されたいと考えている方は、ぜひこういう講座へのご参加もご検討くださいね。
親との向き合い方
重要なのは、最初から親との対話を急がないことです。
(親にわかってもらおうと説得を試みたり、相手に改心してもらうことを考えていても問題は解決しません。
仮に親が改心してくれたとしても、あなた自身が急に自分の夢を語り、実現できるようにはならないのです)
まずは自分の中で夢を育て、具体的な計画を立てることに集中しましょう。
ある40代のご相談者は、会社員として働きながら、少しずつウェブデザインのスキルを磨き、実績を作ってから親に話をしました。具体的な実績と計画があったことで、親の理解も得やすかったそうです。
実際にAC克服カウンセリングには、主婦で子育てをしながら、合間を縫って動画編集等を行ってくれているスタッフさんたちもいてくださっています。
最初は素人でも、少しずつ操作に慣れていって、AC克服カウンセリングの動画を日々UPしてくださっています。
まずは小さくはじめてみることをおすすめします。
ある程度、自分で自分のやりたいことが見えてきて、ある程度形になってから、親に伝えるなり(そのまま内緒を続けるなり)してみれば(もうすでに実績があるのだから)例え否定されたとしても気にならないはずだし、やがてゆっくりと親から離れていく道筋が見えてくるはずです。
まとめ:ドリームキラーから離れるために
私たちの人生は、他人の価値観や期待に縛られる必要はありません。たとえ親であっても、です。
大切なのは、自分の心の声に耳を傾け、本当にやりたいことを小さな一歩から始めること。
そして、その一歩を確実に積み重ねていくことです。
この記事が、少しでもあなたの夢への一歩を後押しできれば幸いです。
(付記)ドリームキラーの自覚がある親御さんへ
この記事をここまで読まれた親御さん、またはお子さんからこのページのURLを送られて「これ読んで」と言われた親御さんへ。
あなたが「愛ゆえに」お子さんを安全かつ幸せな道に連れていきたかったお気持ちはとてもわかります。
でもAC克服カウンセリングでは、「お子さんが引きこもってしまった」「親の言うことに耳を傾けてくれない」「良い子だったのに最近は拒否されている」という親御さんのお悩みを伺う度、
ある特定の混乱の仕方をされていることが多いのです。
それは、
・「愛」と「親御さんの不安」をごちゃ混ぜにして、それを正当化している
という問題です。
(「愛」と「不安」混ぜるな危険、と言っています)
「あなたのことを思って言っているのよ」
「愛してるから言ってるのよ」
と本気で思いながら、でもその奥には親御さんの不安感や「失敗させたくない」という感情が混じった教育が、子どもを追いつめてしまう実態があまりにも多いのです。
「失敗させたくない」「思った通りに育ってほしい」「幸せになって欲しい」という考えはとても良くわかりますが、行き過ぎてしまうと『エゴ』と呼ばれるものになってしまいがち。
もし今、お子さんとの関わり方がわからなくなってしまった親御さんがおられたら、
これ以上こじれる前にAC克服カウンセリングを受けられることをご検討ください。
AC克服カウンセリングで今までの生き方を変えてみませんか?
アダルトチルドレン特有の悩みや恐怖心の克服には
AC克服に特化したカウンセリングが有効です。
今まで本を読んだりセミナーに出ても、なかなか胸のあたりのモヤモヤが取れなかったあなたに。
生きづらさから開放された生き方を手に入れるためのステップを紹介しています。
アダルトチルドレン克服カウンセリングを受けて、新しい人生を手に入れましょう。