子どもへの怒りが止まらない|ACの世代間連鎖と怒りのしくみ
アダルトチルドレンについてよく分かる小冊子(PDF)
「私ってアダルトチルドレンかも?と思ったら読む本」を期間限定で無料プレゼント中です
詳しくはこちら
「私は親失格だ」
「また怒鳴ってしまった…。」
子どもが泣いている声を聞きながら、そう思ったことはないでしょうか。
怒鳴るつもりなんてなかった。それでもつい…。自分が怖い。
声だけじゃなく、あのまま行ったら手が出てしまっていたかも…。
反省した。
子どもにも謝った。
でも。謝っても、また同じことを繰り返してしまう。
「なんで私はこうなんだろう」
自分を責めて、また怒鳴って、また自己嫌悪。
あなたももしかしたら。
こんな毎日を過ごされているかも知れません。
でも。
それはあなたが「ダメな親」だからではありません。
あなたが思いもしなかった理由がちゃんとあるのです。
子どもへの怒りが止まらない背景には、
あなた自身が育った家庭での体験が深く関わっていることが多いのです。
この記事では、子どもへの怒りが止まらない理由とアダルトチルドレン(AC)との関係、そして連鎖を断ち切るための最初の一歩をお伝えします。
もし、お子さんについ、怒りをぶつけてしまう方は、この記事を必ず最後までお読みください。
子どもに怒鳴ってしまう親が「親失格」ではない理由
カウンセリングに来られる方の中に、こんなふうに話してくださる方がいます。
「子どもに怒鳴るたびに、自分のことが嫌になります。こんな親じゃなければよかったって」
「あの子の親が私じゃなかったら、笑顔でいてくれたかな…と本気で考えてしまう」
怒鳴ってしまうことへの自己嫌悪と、それでも止められないという無力感。
両方を同時に抱えながら、それでも子育てを続けているのです。
「うまく行かない自分を止めたい」
と思っているあなたは、親失格ではありません。
止めたいと思いながらも止められない、というのは「意志が弱いから」でも「愛情が足りないから」でもない。多くの場合、もっと別の理由があります。
「わかっているのに止まらない」のはなぜか
怒鳴ることがよくないとわかっている。
それでも止まらないのには理由があります。
それは、今や親になったあなた自身が、子どもの頃に
「感情を出すのはいけないことだ」
と、厳しく刷り込まれてしまったから。なのです。
アダルトチルドレン(AC)の背景を持つ方の多くは、小さい頃から
「我慢すること」
「感情を出さないこと」
を強いられて育ってきた人が多いのです。
感情を出すことは、悪いことだった。
感情を出したら怒られたり困った顔をされた。
あなたの記憶の中に、あなたが感情を出したらその直後に良くないことが起こった記憶は眠っていないでしょうか?
もしこの問いに否定できないなら。
あなたにとっては 気持ちを表に出す=タブー となってしまった可能性が大きいのです。
そのタブーって…本当に正しいルールなの?
子どもは普通、感情をそのまま出すものです。
嫌なら泣く。
気に入らなければ怒る。
我慢できなければ癇癪を起こす。
それは子どもとして、ごく自然なことです。
(しかもそれはあなたの子育てがうまくいっている証拠でもあるのです)
でも、「感情を出すことはタブーだ」と体に刻み込まれてしまったあなたには、子どもの感情表現がまるで
「絶対にやってはいけないことを目の前でやられている」
ように映ってしまいがち。
そのとき。あなたの中で起きているのは「怒り」よりも「怖れ」の感情なのです。
「こんなことを我が子にさせてはいけない」という強烈なタブー感。
「感情出したら周囲を困らせてしまうじゃない」という怖れの感情。
「ルールも守れない子育てしかできない母親だと思われたらどうしよう」という不安。
それらが引き金になって、制止しようとする気持ちが反射的に出てしまう。
「わかっているのに止まらない」のは、決してあなたの意志が弱いのではなく、長年かけて刷り込まれた恐怖の反応が先に動いているから。
このメカニズムが、AC(アダルトチルドレン)の背景と深く結びついています。
(ではどうしたらいいの?と思われた方。必ず最後までお読みください)
怒りが止まらない親に共通するACの背景
アダルトチルドレン(AC)とは、子ども時代に安心できない家庭環境で育ったことで、大人になってからも生きづらさを抱えている状態のことです。
病名や診断名ではなく、一つの「概念」として使われています。
実は「私はACかもしれない」という方の中に、子どもへの怒りが収まらずに悩んでいる方がとても多いのです。
ACの背景を持つ方が子どもへの怒りで悩んでおられるのは、2つのパターンが一般的です。
① 感情を抑えて育った子が怒り方を知らないまま親になるパターン
1つめのパターンは「感情は抑えるのが普通」になってしまった人が、そのまま親になって、感情をぶつけてくる我が子に大混乱してしまうパターンです。
自分は親の顔色をうかがいながら育った。
怒ったら怒鳴り返された。またはとても悲しい顔をされた。
感情を出すことで場が荒れる経験を繰り返してきた。
または、
自分以外の家族がものすごく感情を出す人で、他の家族がいつも困っていた(例:いつも不機嫌ですぐ怒鳴り散らすお父さん、それを黙って受け入れているお母さんなど)。
そういう機能不全な環境で育つと「感情を出すことはいけないことだ」と無条件に学んでしまい、感情を外に出す前に「抑える」ことが癖になります。
それが
「自分より弱い立場の相手に急に怒鳴ってしまったり」
「感情が出そうになる自分を無意識につねったり叩いたり傷つけたり」
「急にブレーカーが切れたように無反応になったり」
という状態につながりやすいのです。
②親は怒鳴り散らすのが「普通」だと学んで親になったパターン
自分は親に怒鳴られながら育った。
ひどいときには叩かれもした。
それと比べて私は怒鳴るのは少ない(はず)。
だからウチの子は恵まれてる(はず)
だからウチは何も問題ない(はず)
と思って、自分がやられたように。もしくはそれよりも減らしてるから大丈夫、とばかりに怒鳴ってしまう親御さんもおられます。
確かに昭和後期や平成時代に育った方にとっては、まだまだそういう悪しき習慣が日本中にはびこっていた時代でした。
隣の子も向かいの子もみんな親から怒鳴られて、場合によっては手を上げられながら育てられたのが普通、だった時代もありました。
でも今はそれが「タブー」となりました。
令和の子育てでは「お子さんを叱らず」「ゆっくりハグしてあげて」「感情を出させて聴いてあげる」教育が広まってきつつあります。
でも。私にとってはそんな話は「キレイゴト」「毎日戦場みたいになってる我が家でできるワケがない」「そんな経験したこともないから無理」。
こんな風に考えてしまって「自分がやられた通りの子育てを引き継いでしまう」状況に陥ってしまっている親御さんも少なくないのです。
どちらのパターンにせよ、機能不全家族の環境で育った子は「怒りの適切な出し方」を学べないまま大人になるため、怒りが来たときにどう扱えばいいかわからない。
抑えるか爆発するか、その二択しかない状態になっているのです。
子どもへの怒りが「連鎖」するとはどういうことか
「世代間連鎖」という言葉があります。
親から受けた影響が、自分の子育てにも出てしまう現象のことです。
あんな親にはなりたくないと思っていたのに、気づいたら同じことをしている。
これは「あなたの子育てが下手だから」ではなく、正しい方法を教わらなかった以上、知っている育て方しかできないという自然な流れです。
Sさん(30代女性)の場合—怒鳴るたびに母親の声が重なった
子どもへの怒鳴り癖に悩んでカウンセリングに来られたSさん(30代女性)は、最初にこう話されました。
「怒鳴った後、自分の声が母親にそっくりだって気づくんです」
Sさんのお母さんは、感情の起伏が激しい方だったそうです。
機嫌がいい日と悪い日の差が大きく、何が地雷になるかわからない。
Sさんは子ども時代、いつもお母さんの顔色をうかがいながら過ごしてきました。
「自分が何か言うと怒鳴られるかもしれない。だから何も言わないようにしていました」
Sさんはそのまま大人になり、結婚して子どもが生まれました。
子どもが言うことを聞かない場面で、気がつくと大きな声が出ていた。
「私は絶対にお母さんみたいにならないって決めていたのに」
カウンセリングを重ねるうちに、Sさんは少しずつ気づいていきました。
怒鳴ってしまうのは、子ども時代に積み重なった怒りや悲しみを、感情として処理する機会がなかったからかもしれない、と。
お母さんへの怒りも、悲しみも、ずっと抑えてきた。
それが自分の中で行き場をなくして、一番近くにいる子どもに向かってしまっていた。
「子どもが感情を感じるのは当たり前なんだ」
「感情を親にぶつけていいんだ、それは私を信頼してくれてる、ということなんだ」
と理解し直せたところから、Sさんの変化が始まりました。
Sさん自身、すぐに変わったわけではありません。
ただ、怒鳴ってしまった後の自己嫌悪の深さが、少しずつ違うものになっていったそうです。
「前は怒鳴るたびに『もう終わりだ』って思ってたんですけど、今は『また来たか』って少し観察できるようになってきた」
と話してくださいました。
連鎖は「意地悪な親」だから起きるのではない
世代間連鎖という話をすると「じゃあ親を責めればいいのか」という気持ちになる方もいます。
でも、多くの場合、連鎖させてしまった親も同じように、その親から受け取ったものを抱えていたりします。
悪意があったわけではない。ただ、知っている育て方しかできなかった。
これはあなたの子育てについても言えることです。
怒鳴ってしまうのは、あなたが感情との正しい付き合い方を親から教えてもらえなかった、というだけのことかもしれません。
連鎖を断ち切るためには、やってしまった過去を責めるよりも「何が起きていたか」という原因を知ることの方が、ずっと大事なのです。
情緒的ネグレクトと世代間連鎖の関係についてはこちらの記事もご覧ください
怒りの連鎖を断ち切るために最初にすること
「変わりたい」という気持ちがあるなら、変われる可能性があります。
ただ、最初にやることは「怒らない親になること」ではありません。
「怒らない親になろう」が逆効果になる理由
「怒らない親になろう」と決意した経験がある方は多いと思います。
でも、この目標設定は少し危うい面があります。
怒りは感情であり、感情は「持ってはいけない」と思えば思うほど、抑えようとする力が強くなります。
抑えれば抑えるほど、爆発したときのエネルギーも大きくなりがち。
さらに、「怒らない」を目標にしてしまうと、怒鳴るたびに「また失敗した」という自己嫌悪が強化されます。
目指すべきは「怒らない」ではなく「怒りと上手に付き合える」ことなのです。
連鎖を止めるのは感情を「知る」ことから始まる
怒りの連鎖を断ち切るための最初のステップは、
自分の怒りの「引き金」を知ること。
どんな場面で怒鳴ってしまうか。
そのとき、自分の中で何が起きているか。
これを一人で探ろうとするのは、なかなか難しいことです。
自分が過去に抑圧して隠してしまった感情は、見ようとするほど見えにくくなりがち。
だからこそ、訓練を積んだ専門のカウンセラーがあなたのお役に立ちます。
カウンセリングの場では、こういった怒りの背景にある感情を、安全に見ていく作業を1つずつ、丁寧に行っていきます。
「また怒鳴ってしまった」と落ち込むだけでなく、「何が起きていたのか」を一緒に見ていく。
それが、連鎖を断ち切るための最初の一歩になります。
子どもへの怒りが止まらないことで悩んでいる方は、ぜひ一度、カウンセリングに相談してみてください。
一人で抱えていることが、話してみると少し違って見えてくることがありますから。
AC克服カウンセリングで今までの生き方を変えてみませんか?
アダルトチルドレン特有の悩みや恐怖心の克服には
AC克服に特化したカウンセリングが有効です。
今まで本を読んだりセミナーに出ても、なかなか胸のあたりのモヤモヤが取れなかったあなたに。
生きづらさから開放された生き方を手に入れるためのステップを紹介しています。
アダルトチルドレン克服カウンセリングを受けて、新しい人生を手に入れましょう。




