インナーチャイルドとは|症状・原因・癒しだけではうまくいかない理由

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インナーチャイルドとは|症状・原因・癒しだけではうまくいかない理由

インナーチャイルドとは|症状・原因・癒しだけではうまくいかない理由

誰かに怒られると、子どものように体が縮こまる。
いい大人のはずなのに、急に感情が制御できなくなる。
自分を責めることが、呼吸するように自然になっている。

「自分はどうしていつもこうなんだろう」

そう感じながら、それでも「性格の問題だから」「自分が悪いんだ」と長い間自分を責め続けてきたー。

もし、この状態が今のあなたそっくりなら。
お願いです。もうこれ以上自分を責めるのは止めてください。

自分を責めるたび。ダメ出しを重ねるたび。
あなたの中に、まだ傷ついたままの「内なる子ども」がどんどん傷ついていきます。

この記事では、インナーチャイルドについての解説をします。
ただ、よく言われている話とは全く違う角度の話もいくつか出てきます。

改めてインナーチャイルドとは何か?
インナーチャイルドからどんなサインがあるのか?
そしてよく言われる「インナーチャイルドを癒す」だけではうまくいかない理由
についても詳しくお伝えします。

 

インナーチャイルドとは何か

インナーチャイルドとは何か

インナーチャイルドとは何か

「心の中にいる内なる子ども」という概念の意味

インナーチャイルドとは、直訳すると「内なる子ども」。

誰の心の中にも、子どもだったころの感情や記憶、傷ついた体験が残っています。
それが大人になった今も、無意識のうちに感情や行動に影響を与え続けている—。

子どもの頃の未解決な問題を背負ったまま、似たような出来事があれば発動してくる状態。
その部分のことをインナーチャイルドと呼びます。

たとえば、上司に少し厳しい口調で言われただけで「もう自分なんて必要ないんだ」と涙が出そうになる。
パートナーに「ちょっと待って。あとでね」と言われると、すぐ見捨てられる恐怖や不安感を感じる。
褒められて嬉しいはずなのに「このあと裏ではきっと悪口を言うに決まってる」と勘ぐってしまう。

こういった反応の背後に、インナーチャイルド(過去の経験からくる不安や恐怖感)が関わっていることが多いのです。

交流分析という心理学では昔から、人の心の中に「親・大人・子ども」という3つの側面があると言われてきました。
インナーチャイルドはその「子ども」の部分にあたり、感情や直感、遊び心、そして傷つき体験を抱えている場所です。

 

インナーチャイルドはどこから生まれるのか

インナーチャイルドが傷つくのは、多くの場合、幼少期の家庭環境です。

身体的な暴力がなくても、感情を受け取ってもらえなかった。
泣いても無視された。「そんなことで泣くな」と否定された。
親の顔色をいつも読まなければならなかった。

こうした体験が積み重なるとき、子どもは
「自分の感情を出してはいけない」
「自分は愛される価値がない」
という信念を、まだ幼い心に刻み込んでいきます。

その信念が、大人になっても心の奥で生き続けている。
似たようなことがあれば(同じ経験を二度と繰り返さないために)防衛したり攻撃したり、回避しようとする。
それがインナーチャイルドの傷の正体です。

【関連記事】
情緒的ネグレクトとインナーチャイルドの関係について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。 情緒的ネグレクトとは?

 

インナーチャイルドが傷つくと、あなたの人生にどんな影響が出るのか

インナーチャイルドが傷つくと、あなたの人生にどんな影響が出るのか

インナーチャイルドが傷つくと、あなたの人生にどんな影響が出るのか

インナーチャイルドの傷は、「性格」や「気質」と勘違いされやすいものです。

私は「でもこれは私の性格なので」と言われるクライアントさんに
「違います。それはあなたの性格ではありません。
育ってきた環境で身についてしまった「生き抜くための適応法」なだけです」
とお伝えしています。

そしてそれは、長年「自分はこういう人間だ」と思ってきたことが、
実はインナーチャイルドの影響だった、という話につながっていくのです。

 

インナーチャイルドが発動すると、感情の反応が「子どものころ」に戻る

大人として対応できるはずの場面で、突然感情が爆発してしまう。

怒りが止まらなくなる。泣き崩れてしまう。あるいは逆に、何も感じられなくなる。

これは「感情的な性格」ではなく、何かのきっかけでがトリガー(引き金)となってインナーチャイルドが発動しているサインです。
脅威を感じたとき、心が子どものころの状態に「戻って」しまう。そのとき、大人としての自分は一時的に後退しています。
(私は「インナーチャイルドに乗っ取られてしまう状況」と解説しています)

 

自己嫌悪や罪悪感が慢性的にある

インナーチャイルドに乗っ取られてしまうことが多いと
「自分はダメな人間だ」という感覚が、日常的に心のどこかに刷り込まれてしまいがち。

小さなミスで激しい自己嫌悪に陥る。
もう会社には行けない、などと思ってしまう。
よりカンペキになろう、として、失敗しては落ち込む。
誰かに迷惑をかけただけで「存在していてごめん」という気持ちが湧いてくる。

これはインナーチャイルドが「自分には価値がない」という信念を抱えているサインです。
子どものころに繰り返し受け取ったメッセージが、大人になっても自分への声として響き続けてしまうのです。

 

親密な関係になると不安が強くなる

好きな人ができると、急に不安が強くなる。
深く関わることを無意識に避けてしまう。
あるいは逆に、相手にしがみついてしまう。

インナーチャイルドが「人は自分を傷つける」「近づくと危ない」という体験を持っているとき、親密な関係そのものがその子どもの恐怖感を刺激します。
これは恋愛だけでなく、職場の人間関係や子育てにも表れます。

この感覚について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

インナーチャイルドの傷つき度合いチェックリスト

 

インナーチャイルドが傷ついているサイン
15のチェックリスト

当てはまるものにチェックを入れてください(所要時間:約2分)

「自分の性格の問題かな」と思っていたことが、実はインナーチャイルドのサインであることがあります。正直に、思ったままにチェックしてみてください。

感情のコントロール

些細なことで感情が爆発したり、急に涙が出たりする

何も感じられない、感情が麻痺したような状態になることがある

怒りが収まらず、後で激しく自己嫌悪に陥ることがある

自分への見方

「自分はダメな人間だ」という感覚が慢性的にある

小さなミスでも「もう終わりだ」と思うほど落ち込む

褒められても素直に受け取れず、「裏があるのでは」と感じる

人間関係のパターン

親密な関係になるほど不安が強くなる

相手の顔色を読むことに多くのエネルギーを使っている

「見捨てられるかもしれない」という恐怖を感じることがある

行動・思考のくせ

完璧にできないなら、やらない方がいいと思うことがある

「NO」と言えず、気づくと自分を後回しにしていることが多い

助けを求めることが苦手で、一人で抱え込みがちになる

身体と感覚

原因のよくわからない疲労感や体の緊張が続いている

「本当の自分」がわからない、という感覚がある

子どもの頃の家庭環境が、今の自分に影響していると感じる

チェック数:0 / 15項目(合計スコア:0点)

あなたのスコア

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インナーチャイルドとアダルトチルドレンの関係

インナーチャイルドの傷と、アダルトチルドレン(AC)という概念は、深く重なっています。

アダルトチルドレンとは、子ども時代に機能不全な家庭環境で育ち、その影響を大人になってからも引きずっている状態のこと。

ACの方の多くが、インナーチャイルドの傷を抱えています。「感情を出してはいけない」「親の期待に応えなければ」という環境で育った子どもは、自分の気持ちを心の奥に押し込めていきます。その押し込められた部分が、インナーチャイルドとして大人の心の中に残り続けるのです。

アダルトチルドレンについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

インナーチャイルドを「癒す」だけではうまくいかない理由

インナーチャイルドを「癒す」だけではうまくいかない理由

インナーチャイルドを「癒す」だけではうまくいかない理由

癒そうとするほど、うまくいかないことがある

インターネットで「インナーチャイルド」と検索すると、「癒し方」「瞑想」「自分を抱きしめる」といった方法がたくさん出てきます。

でも、こうした方法を試してみたけれどうまくいかなかった、という方は少なくありません。
(というより、当カウンセリングには「他所で「インナーチャイルドを癒やしましょう」と言われてうまくいかなくて、それが苦しくなってここに来ました」という方がほとんどです。)

当たり前のように信じられている「インナーチャイルドを癒やす」ことがうまくできなくて
「なぜ自分はこんな簡単なこともできないんだろう」と、さらに新たな自己嫌悪を増やしてしまうことさえあります。

それは、あなたのやり方が間違っているのではありません。
インナーチャイルドへのアプローチの前に、もうひとつ大事なステップがあるのです。

 

インナーチャイルドに届く前に立ちはだかるもの

心の中には、インナーチャイルドだけでなく、別の声も存在しています。

「そんなことをしたら危ないからやめて!」
「こんなことで感情を出すなんておかしい」
「恥ずかしい。みんなにどう思われるか」

—こうした声が、常に自分を支配している状態だと、

いくら「インナーチャイルドと向き合いましょう」と言われても、やろうとするたび
「そんなことをしないで!」
「感情を出すなんておかしい」
「恥ずかしい」
という静止の声を感じて、無意識にブレーキをかけがち。

これらの声は、長年の経験の中で形成された「心の防衛システム(防衛機制)」と言われるものです。
かつては自分を守るために必要だったため、防衛機制を活用すれば、それ以上心が傷つかなくて済んだのかも知れません。

でも今は、その声がインナーチャイルドに近づくための扉をふさいでしまっている。

この「立ちはだかるもの」をどう扱うかが、インナーチャイルドへのアプローチで最も重要なポイントです。

ではどうするか?
インナーチャイルドに必要なのは「癒やす」「抱きしめる」ではなく、
インナーチャイルドの親に成り代わって「育て直す」感覚なのです。

インナーチャイルドに必要なのは「育て直し」

リペアレンティングとは何か

インナーチャイルドへのアプローチとして、海外では「リペアレンティング(re-parenting)」という概念が広く知られています。

リペアレンティングとは、「親のやり直し」「養育のし直し」という意味です。
今でも海外ではリペアレンティングという言葉が主流なのに、日本に入ってくる段階で「癒やす」という言葉に変わってしまった。

これで(もちろんうまくいく人も一定数はいるのですが)「うまく癒せません」という人が続出してしまう状況となっているのです。

インナーチャイルドが必要としているのは、傷を「癒す」ことではなく、もらえなかったものを「受け取り直す」こと。
そして、あなたが「正しい養育とは何か?」に目を向けて、それを与えながら受け取ることで、あなた自身も解放されていくのです。

リペアレンティングとは、
安心感、受容、感情を表現する許可、つまり
子どものころに十分に得られなかったものを、大人になってから育て直していくプロセスです。

「癒す」というイメージは、どこか患部に薬を塗るような受動的なニュアンスがあります。
一方「育て直す」は、時間をかけて関係性の中で育んでいく、能動的なプロセスです。

 

インナーチャイルドの育て直しはひとりではむずかしい

リペアレンティングのプロセスは、ひとりで取り組むには限界があります。

インナーチャイルドの傷は、関係性の中で生まれました。
その回復もまた、安全な関係性の中でしか起きません。

「ここは安全だ」「この人は私を否定しない」という体験を積み重ねること。
感情を表現しても受け取ってもらえる体験をすること。
それがインナーチャイルドの育て直しではとても大切なポイントなのです。

当カウンセリングでは、18年間・延べ1万人を超えるカウンセリングの実践の中で培ってきたアプローチで、このプロセスをカウンセリングを通じて体感していただきます。
「自分がACかどうかわからない」「他でもいろいろと試したけどうまくいかなかった」という方でも、安心してご相談ください。

まとめ

まとめ

まとめ

インナーチャイルドとは、心の中に残り続ける「傷ついた内なる子ども」のこと。

感情のコントロールの難しさ、慢性的な自己嫌悪、人間関係の不安—これらがインナーチャイルドの影響として表れることがあります。

そして、インナーチャイルドに必要なのは「癒す」ことではなく「育て直す」こと。ただしそのためには、まず心の中に立ちはだかる別の声と向き合うことが必要です。

「もしかしたら自分のことかもしれない」と感じた方は、一人で抱え込まないでほしいのです。

まず一歩、話してみることから始めてみませんか。

 

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