機能不全家族かどうかを決める基準
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Youtube動画にいただいたコメントにお返事していきます。
参考動画:アダルトチルドレン克服に必要なたった1つのコツとは?
私の家は機能不全家族ではなかったんです
最近、ACなのかなと悩んでいます。
ACチェックなどみてもよく当てはまるんです。しかし私の家族は機能不全ではなかったんです。単なる普通の家族です。
ただ、私自身愛情は少ない、足りないと感じています。
どんなに頑張ってもまだ上をいけと言われ褒められたことないです。
高校生になりテストの順位を見せても1位でないのならすごくないとやはり褒めてもらえず。
大学の成績表を親に見せると勉強するのが当たり前と言われ褒めてもらえず。人間関係や勉強でつまずき胃が痛いと相談すると社会に出ればそれが当たり前になると言われ話も聞いてくれず。
病院に行きたかったのではなくただ話を聞いて欲しかっただけ、愚痴をこぼしたかっただけだったんです。
(中略)
大学生になると成人になる不安、社会に出る不安、一人暮らしの不安、親から自立できない不安、自分が社会に出ていいのか、自分が責任のある仕事をしていいのか、自分に仕事ができるのか、気の強い友達に関わりいつ責められるかわからない不安、悪口を言われるたび自分の容姿を気にし努力が足りないと惨めになる、これらのような不安に襲われ最近死にたいと考えています。
半年前頃の授業で講師の方がある事例を取り上げてそこにでてきた主人公のセリフを読み上げた際に「あなたは悪くないんです。誰もあなたのことは責めていません。」とおっしゃった時に周りはポカーンとした顔で講義受けてましたが私一人だけ泣いたんです。
周りにバレないようになるべく堪えましたが家に帰ってからなぜ泣いたのだろうと考えていましたが答えが見つからないままだったのです。 しかしこの動画を見てわかりました。
あの日「あなたは悪くない。誰もあなたのことを責めていない。」と言われて泣いたのはずっと自分で自分のことを責め続けていたのでそれが解放されたのだと気づくことができました。私はのび太型なので「自分は悪くないんだ」の考え方がものすごく心に染みました。ありがとうございます。もう少し頑張って行きてみます。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=3mVsffAZzWc&t=26s
本当にこのご家庭は「機能不全家族」ではなかったか?
まずはYoutubeチャンネルにコメントくださったれもれもさん。
勇気を出してお気持ちをお聞かせくださってありがとうございました。
結果を出さないと褒めてもらえない、結果を出しても更に上、もっと上を求められる、という環境の中で、本当に苦しい思いをされてこられたんだろうな、と、メッセージを読んで強く感じました。
改めて、出会ってくださったこと、心から感謝します。
そして、文中にありました
しかし私の家族は機能不全ではなかったんです。単なる普通の家族です
という点について、カウンセラーの吉野から
「本当にこのご家庭は『機能不全家族』ではなかったか」という点についてお返事していきますね。
機能不全家族の定義
私自身、アダルトチルドレンの生まれる背景には『機能不全家族』の存在がある、と考えています。
機能不全家族について、私なりに一言で表現すると
機能不全家族=家族の誰かが我慢を強いられた家庭
となります。
今回コメントいただいたれもれもさんのご家庭について、
確かに身体的虐待や育児放棄(ネグレクト)などの虐待行為はなかったようですが、
「結果しか認めない」
「結果が出ても承認(称賛)しない」
「ありのままの自分を認めてもらえず、さらに優れた人間になることを求められた」
「失敗することについてOKがでなかった・失敗させてもらえなかった」
これらのことが読み取れる状態だ、と考えます。
つまり
機能不全家族=家族の誰かが我慢を強いられた家庭
だとするならば、この方のご家庭も決して例外だ、とは言えないのではないか、と考えます。
機能不全家族に育った子どもは「自分が悪い」と思いがち
親が教育熱心で、子どもに結果を出すことを求めるご家庭によくあるのが
『結果が出せない本人が自分責めしてしまう』
という状況です。
結果を出せないのは自分自身。
親の期待に答えられない自分。
だから自分には価値がない…。
こんな風に考えて、すべてを自分のせいにしてしまいがち、なのです。
でも私はそうは思いません。
あなたは何も悪くない
コメントくださったれもれもさんだけでなく、同じような思いで悩まれている方はたくさんおられます。
そのような方に私は強くお伝えしたいのです。
「あなたは何も悪くありません」
と。
まずは強い自分責めのクセから自分を解放するために
「なぜ自分は悪くなかったのか」
という仕組み(ロジック)を理解し直す必要があります。
(そのためにはアダルトチルドレン克服カウンセリングが有効だと考えます)
そして。
「自分は悪くない」
「誰も悪くない」
ということを心の底からしっかり理解できた上で、
自己肯定感を高める流れを身に着けて行ってほしい。
私はそう考えています。
そのためにも。まずは
「私は悪くなかったんだ」
と理解するところからはじめて行ってほしいと思っています。
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