カサンドラ症候群とアダルトチルドレンの関係

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カサンドラ症候群

カサンドラ症候群とアダルトチルドレンの関係

 

「カサンドラ症候群」という言葉をご存知でしょうか。

 

カサンドラ症候群を簡単に説明すると

  • ご主人が家庭や子育てに非協力的で、あまりにも話が通じない
  • 奥さんにかなりの負担やストレスが溜まってしまう
  • それをいくら周囲に訴えても
    「みんなそうよ」「あんな真面目な旦那さんを悪く言っちゃもったいない」「それくらいガマンしなきゃ」
    と言われてしまい
  • 家庭内で起こっている【本当の事実】に誰も気づいてもらえず
  • 奥さんが精神的に追い詰められ、病んでいく

こういう状況です。

 

一見して「何の問題もない夫婦」に思えても

 

仕事に打ち込むご主人。

それを支える奥さん。

その間に生まれた子どもたち。

 

とても素敵で何不自由なく生活しているご家族に見えても

 

  • ご主人が家事を手伝わない。もし積極的にやってくれたとしても、自分の範疇(はんちゅう)外だと思ったら一切触らない
  • 何かお願いしても「無理」「イヤだ」などと平気で言う
  • 自分の思ったとおりの手順でないと不機嫌になる。こだわりが強い
  • 他人の出す音に敏感。家族が音を出すのに気遣うようになる
  • 「気を遣う」「空気を読む」「慮(おもんぱか)る」ということができない
  • 子育てのような「子どもの訴えを読みとる」ことが苦手で、そういうことは全部奥さんに丸投げ
  • 場合によっては子どもが感情的になると、不機嫌になるため、奥さんは子どもを抑えるために必死にならざるをえない
  • 仕事をどんどんこなすため、残業・休日出勤・長期の単身赴任等もさほど苦痛なくこなす(むしろ1人が楽)
  • 子どもが体調を崩す、様子がおかしい等の変調にも気づきにくい
  • 奥さんがご主人やお子さんの異変に気づき「一緒に検査を受けよう」と訴えても絶対に納得しない

 

このような状況が家庭内で繰り広げられている場合があるのです。

 

 

「訴えても誰もわかってくれない」カサンドラ症候群の恐ろしさ

「訴えても誰もわかってくれない」カサンドラ症候群の恐ろしさ

「訴えても誰もわかってくれない」カサンドラ症候群の恐ろしさ

 

子育ても家事も。ある程度はちゃんとやってくれる。

仕事でも結果を出し、そこそこ昇進もする。

でも、感情が伝わらず、すぐに不機嫌になったり、嫌だと思ったことは一切手を付けないため、

奥さんの方に一方的なストレスが溜まってしまう。

 

意を決して、周囲に打ち明けても

「みんなそうよ」

「あんな真面目な旦那さんを悪く言っちゃもったいない」

「それくらいガマンしなきゃ」

と言われ、まるで自分の方が

 

「理解の足りない妻」

「感謝を知らない人」

 

のような扱いを受け、どんどんストレスが溜まっていくー。

 

これがカサンドラ症候群の恐ろしさです。

 

多くの奥さんが「なんかおかしい」と思いながらも

誰も理解してくれないため、ひたすら耐え続け

メンタル不調が起こってからやっと当カウンセリングに

お越しいただく、ということが多い問題。

 

「長い間、1人で抱えて来られたんですね」

とお伝えすると、涙を流されることも少なくありません。

 

 

カサンドラ症候群とは

 

カサンドラ症候群はそもそも

ギリシャ神話に出てくる「カサンドラ」という王女の名前が由来になっています。

 

ざくっと説明すると

  • カサンドラを太陽神アポロンが一目惚れ
  • アポロンはカサンドラの気を引くために彼女に予知能力を授ける
  • カサンドラはアポロンに捨てられる未来を知る
  • カサンドラはアポロンの求愛を拒否る(当たり前)
  • 怒ったアポロンは「オマエの言うことなんて誰も信じないようにしてやる」と呪いをかける
  • カサンドラはその後、誰に何を言っても信じてもらえなくなる

というお話。

 

この「本当のことを誰に言っても信じてもらえなくなる」というのが

カサンドラ症候群の由来になっている訳です。

 

カサンドラ症候群は病気とは認定されていません

 

このカサンドラ症候群。

うつ病などと違ってDSM-5やICD-11には登録されておらず、

病院に行っても診断の対象にはなりにくいのが実情です。

 

(アダルトチルドレンと同じような扱い、と言っていいかも知れません)

 

ですが「病気じゃないから」と放っておくと、

結果的に「うつ」「統合失調症」などになってしまう場合もありえます。

 

放っておいては良くない傾向なのです。

 

 

【カサンドラ症候群のご相談例】

 

大阪市内にお住まいのRさん(30代主婦)のご相談でした。

 

夫は近所でも評判の「いい旦那さま」タイプです。

子どもと一緒に近所を散歩したり、買い物や家事を手伝ってくれる姿を

ご近所の方に見られる度に

「優しい旦那さんね」「羨ましい」と言われることが多かったのです。

 

でも実は、

洗濯物を干す度に、セーターやTシャツの首元にハンガーをツッコんで干し、

取り込むときも首を引っ張って外すのが気になって

「伸びるからそれはやめて」

と言うと「わかった」と言ってくれます。

 

でもまた数日もすると、首を引っ張っているのです。

もう一度注意すると「わかった」。でもそれが3日守られたことはありません。

(おかげでウチの洗濯物は首が伸びてしまっています)

 

タオルも広げて干すのではなく

洗濯機から出たままのねじれた状態で干すので

中が生乾きになってしまうことも多く、それを指摘しても

「わかった」。

 

ある日、子どもと一緒に散歩に出かけた主人。

しばらくしたら子どもが泣いて帰ってきました。

よく見ると、子どもが膝を擦りむいて、血を流していました。

 

「何があったの?」と聴いても

「自分は知らない」の一点張り。

 

やがて「知らないって言ってるだろ!」と叫ぶように言って

自分の部屋に閉じこもってしまいました。

 

実家の母や友だちなどに話しても

「オトコの人なんてそんなもんよ。あんたのお父さんだって」

「そんなことを気にしてちゃダメよ。手伝ってもらえるだけありがたいと思わなきゃ」

と言われてしまい、私の悩みはとりあってもらえません。

 

でも何か不自然な感じ(違和感)を感じてしまうんです。

 

このようなご相談は、当カウンセリングには多く寄せられます。

ご主人の雰囲気がなにか変なのを、誰もわかってくれないのです。

 

 

カサンドラ症候群になった奥さんのご主人の傾向とは

カサンドラ症候群になった奥さんのご主人の傾向とは

カサンドラ症候群になった奥さんのご主人の傾向とは

 

奥さんがカサンドラ症候群になってしまった。

誰にも理解されず、1人で抱えてしまいがちなこの状態は

実はご主人側に同じ傾向があることが多いのです。

 

カサンドラ症候群の奥さんの旦那さんの共通の傾向。それは

アスペルガー症候群であることが多いのです。

 

アスペルガー症候群。

私はこの男性に多い症状を、敵視したり悪者扱いするつもりはありません。

なぜなら、アスペルガーには「天才」が多いからです。

 

お仕事をさせたり、なにかに没頭させると、ものすごい

集中力を発揮し、かなりの成果を挙げたりします。

 

ただ、独特のこだわりがあったり、

人間関係が苦手で「空気」や「機微」を読み取るということが苦手な傾向があります。

 

なので、家事を手伝ってくれたりはするのですが

「こういうやり方でお願いね」と言っても

自分の決めているルーティンを崩すことに強い

抵抗があるため、なかなか相手の気持ちに応えることが難しいのです。

 

 

アスペルガーは遺伝する場合もある

 

アスペルガー症候群は、遺伝していくことがあります。

昔は

「こだわりの強い変わった子」

で済んでいた時代から、今は検査等も発達した時代になり

お子さんにアスペルガー症候群の診断が出る場合もあります。

 

そこで、奥さんが

お子さんの状態(例えば順番が違うと混乱する、ちょっとした音に過剰反応する、集中するとまわりが見えなくなる等)がご主人の様子にそっくりなことに気づき、

ご主人に「一緒に検査受けよう」と言っても強く拒否されてしまうことが多いのです。

 

これは恐らく、検査を受けることが

「適正な対処法を探すため」と理解されず

「犯人探し」のように思われてしまうからだろう、と考えています。

 

そうやって、感情を理解してくれないご主人と

ご主人とそっくりな行動を取ってしまうお子さんとの間に挟まれ

1人で問題を抱えてしまう奥さんが、

 

やがてカサンドラ症候群に陥ってしまうのです。

 

 

カサンドラ症候群とアダルトチルドレンの関係

 

アスペルガーの夫さんと

カサンドラ症候群の奥さん。

 

そして。自分自身が「他の人とちょっと違う」と感じてしまったお子さんは

そのまま放っておくと、AC(アダルトチルドレン)化しやすい、と考えています。

 

アダルトチルドレンも病気ではありませんが、

生きづらさのクセが抜けず、大人になればなるほど

窮屈さが増していく傾向があります。

 

 

私は、お医者さんでは十分に対応が難しい

カサンドラ症候群とアダルトチルドレンは、

心理カウンセリングで問題の緩和ができると

考えているのです。

 

 

カサンドラ症候群とアダルトチルドレンのカウンセリング

カサンドラ症候群とアダルトチルドレンのカウンセリング

カサンドラ症候群とアダルトチルドレンのカウンセリング

 

カサンドラ症候群に陥ってしまっていると思われる奥さんへのカウンセリングは

「まずはつらい状況を理解してくれるカウンセラーがいる」

というだけで、かなり状況が改善される場合があります。

 

カサンドラ症候群というのは

「誰にいくら何を訴えても理解されない」ところが

状況を悪化させていくのですから、話をきちんと聴いてくれる存在が

何よりも元気づけることに繋がるのです。

 

もちろん、お話をお伺いするだけでなく

「男性への対処法」や

「普通と違う状況をいかに受け入れ、楽しんでいくか」

という考え方も、ご相談者の悩みの深さに応じてお話していきます。

 

もちろんご主人が納得してくださった場合は

ご一緒にカウンセリングにお越しいただき

夫婦カウンセリングを行うことも可能です(料金は同じ)。

 

もしこの記事をお読みになったご主人が

「天才だ、って言ってもらえるなら行くかな」

とおっしゃっていただけたら、こんなにうれしいことはありません。

 

 

アダルトチルドレンの問題についても

誰にも理解されない苦しみをしっかり受け止め、

完璧さを求めずに、少しずつ成長している実感を感じるカウンセリングを行っていきます。

 

(こうやって書いていて感じるのですが、「生きづらさが周囲から理解されにくい」のは、カサンドラ症候群もアダルトチルドレンも同じだな、と感じます)

 

 

肝心なところが通じないご主人と、大変な子育てに巻き込まれている奥さんへの最適なカウンセリングがあります

 

仕事はできるけれど、どこか肝心なところが通じない感じのするご主人に

いつも混乱させられている奥さんがおられたら。

 

また、お子さんに何らかの診断が出てしまったものの

誰も助けてくれず、1人で抱えている奥さんがおられたら。

 

奥さんの考えを理解し、応援できるカウンセリングがあります。

自身を持って「あなたは何も悪くないです」と伝えます。

 

だから。決してひとりで抱えずに。

カウンセリングを受けてみてくださいね。

 

ご家族を守るお手伝い。させてください。

 

 

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