感情を正しく感じることの重要性
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AC克服カウンセリングの吉野です。
カウンセリングをしていると
- 感情がうまく出せない
- どうしても怒りが抑えられない
- 本来悲しむべきところで笑ってしまう
- 感情というものがよくわからない
というご相談を受けることがあります。
AC(アダルトチルドレン)の特徴とも言えると思いますが、
ACに悩まれている方は、多くの方が
幼少期から「自分の感情を素直に出すことが難しかった」経験をしていることが多いもの。
【関連記事】ACの親は感情を「恥だ」と教え込む
今回は、
- 感情を「正しく」感じることの重要性
- カウンセリングで涙が出るのは「感情を「正しく」受け止められた」から
- 自分自身で感情を「正しく」受け止められるようになろう
- 具体的な感情処理の方法
というお話をします。
これを読むことで
- 感情を正しく感じることの重要性が理解でき
- ご自身でうまく感情処理ができるようになり
- 毎日少しの時間で「セルフセラピー」が可能に
なっていってくだされば嬉しいです。
【関連記事】ACの親は感情を「恥だ」と教え込む
ほとんどの人が感情を「正しく」理解できていない
まず最初にお伝えしておきたいのが、
ほとんどの方が(よほど訓練でもしていない限り)
自分の感情を正しく理解できていません。
これはどういうことかというと、例えば
- 本当は怒っていいところで悲しんでいたり
- 本当は愛を受け取っていいところでイライラしたり
- 喜んでいいところで恥ずかしくなってしまったり
などということが起こっているのです。
子育てに悩んで、つい怒鳴ってしまうAさん(主婦)
例えば、AC克服カウンセリングにご相談されたAさん(主婦:30代)のご相談で
「子どもが泣いたりぐずったりすると、ついイライラして怒鳴ってしまう」
というご相談をいただきました。
これはAさんが
「本来は愛しているはずの子に対して、怒りの感情を感じてしまっている」
ことに対して悩み、
「このままだと、愛する存在を傷つけてしまいそうで怖い」
ということだったのですが、
でもこれは、私たちカウンセラーからすると
Aさんが感じておられるのは
「怒り」ではなく、他の感情である
ということが理解できているので、
Aさんの本来の感情を感じ直してもらい
それを受け入れ直すことで
イライラを抑える(減少させる)ことは可能なのです。
Aさんが感じていたのは「怒り」ではなく「恐れ」と「悲しみ」
カウンセリングを進めるうちにAさんからお伺いできたのは
- Aさん自身の幼少期、親にものすごく気を遣ってきた
- 泣いたりわめいたりなんてできなかった
- そんなことをしたら「迷惑だ」と思い込まされた
というお話でした。
つまり、Aさんにとっては、
自分自身が幼い頃から抑圧してきた感情を、目の前で
自分の子に出されてしまっていることを「恐れて」いたのです。
そこでAさんに対して
「恐かったね」
とお伝えすると、その瞬間、号泣しはじめたのです。
そして、改めて、ご自身で
「そうだ、私はずっと恐かったんだ。感情を出すことも出されることも、何かが壊れそうで恐くて、ずっと抑え込んでたんだ」
ということに気づきはじめた様子でした。
そしてさらに
「その恐かったの、わかってもらえなったんだね。それってどんな気持ちなんだろう」
とお尋ねしてみたところ
「悲しかった」
という気持ちを理解することもできたのです。
つまりAさんは、
表面上は「怒り」の感情が爆発していたのですが、
Aさんの奥にある本当の感情は「恐れ」、
そして更に奥にある感情は「悲しみ」だったのです。
カウンセリングではこの「正しい」感情を引き出すことで問題解決を行っていきます。
カウンセリングで涙が出るのは「感情を「正しく」受け止められた」から
カウンセリングで涙が出るのは
- 自分でも感じていなかった(隠していたのでわかりようがなかった)本物の感情に気づき
- そしてそれを受け入れてもらえたから
に他なりません。
その後Aさんは、少しずつ、
- 本当の感情を気づくことが(自分でも)できるようになり
- そしてその本当の感情を受け入れ、許す
ことができるようになっていかれました。
そして、Aさんはお子さんにイライラしたり、怒鳴ったりすることがかなり軽減されていったのです。
自分自身で感情を「正しく」受け止められるようになろう
自分自身(セルフ)で、本当の感情を正しく受け止められるようになれれば、かなり楽な生き方ができるようになります。
感情の起伏が激しかったり、逆に何も感じない、という人は
本当の感情を激しく責め、禁止しているから
過敏になるか、感じなくなるかの道を選んでしまうのです。
感情を「正しく」感じ、
「正しく」受け入れることで
感情を処理していくことが大切なのです。
具体的な感情処理の方法
ここで、カンタンにできる、
自分の「正しい感情の知り方」と「感情処理の方法」についてお伝えします。
(カンタン、とは言っても、慣れや継続性が必要となるので、
最初はやはりしっかりカウンセリングを受けられるのがベストです。
コツがわかればあとは自分でも応用可能となります)
感情処理のステップは
- 今自分が感じてる感情を「分類」してみる
- 書き出した感情を「疑う」
- 別の感情を「感じ直してみる」
こんな流れでやっていきます。
感情処理① 今自分が感じてる感情を「分類」してみる
先述のAさんのように
「子どもに泣かれてイライラした」
という感情を感じたとしたら
「この感情は「怒り」だ」
という風に、感情の種類を一旦、特定します。
(一旦、というのは、
「怒りだと特定した以上、そこからブレるな」
ということではなくて、
「表面上どのような感情なのかを、パッと観た感じで仮決めしておこう」
的な考え方です)
感情処理② 書き出した感情を「疑う」
①で特定した感情が何度も繰り返し発生してしまうのは
「感情の特定が思っているのとはズレているから」
であることが多いのです。
先程の例で言うと
「子どもに対してイライラした。これは怒りの感情だ」↓
「どうして怒ったのかというと…(感情の正当化)」↓
「だからこれからもこういう行為に対しては怒る!」
という風に、
「ずれた感情の特定に対して、ずれた行動の決定をしてしまっている」
ということになりかねないのです。
なのでステップ②では「怒りじゃなかったら何なんだろう?」と疑ってみる(別の感情じゃないか探してみる)ことが大切。
カウンセラーはこのあたり色々知識を深めたり、訓練を続けていますので、
すぐに本当の感情に行き着くことが可能なのですが、
まだ慣れないうちはいろいろ探してみてください。
今回は「ひょっとしたら「子育てがうまく行ってないと誰かに批判されそうで「恐かった」んじゃないか」というところに気づけたとします。
感情処理③ 別の感情を「感じ直してみる」
②で気づけた別の感情を「感じ直してみる」作業がこのステップ③です。
「恐かったね…」
「本当は恐かったのかも知れない…」
「あー恐かった」
「こんな怖い思いはしたくない」
「怖かったぁ」
などと(できれば口に出して)唱えているうちに、
場合によっては涙が出てきたり、
心になにかがカチっとハマるような感じを経験するかも知れません。
そうなると「本当の感情はこれ「恐れ」かも知れない」
ということが見えてくるのです。
こうやって「怒りを落ち着かせよう」と思ってもうまくいかなかった感情処理が
「恐かった自分を受け入れよう」とすることで落ち着きが増して、その後、イライラすることが激減する、ということはよくあることなのです。
感情開放を経験することで、今まで混乱してた問題が解決に向かう
いかがでしょうか?
今回は、本当にカンタンなレベルでお話してみました。
本当の感情に気づき、正しく処理することで、
今までいくら考えても解決しなかった心の問題が解決に向かうことはよくあることなのです。
もちろんこの記事を読んで実践することもオススメなのですが、
まずは一度カウンセリングを受けてみることをオススメします。
今まで解けなかった問題がスッキリすることを願ってます。
まずは一度カウンセラーとお話してみませんか?
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