ACは悪くない。ただ「郷」に入っちゃっただけ

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ACは悪くない。ただ「郷」に入っちゃっただけ

ACは悪くない。ただ「郷」に入っちゃっただけ

 

「郷に入れば郷に従え(ごうにいればごうにしたがえ)」

ということわざ(?)があります。

 

この意味を辞書などで引くと

「その土地に入ったのならば、その土地の習慣ややり方に従うのが賢い生き方だ」

と書いてあります。

 

ACもこれと同じだな、と思っています。

 

 

生まれながら郷に入って、従わざるを得なかったAC

 

たとえば

  • 女(男)はこういうものだから、こうしろ、とか
  • 子どもは親に口答えするな、とか
  • これは愛だ、しつけだ、だから殴るんだ、とか
  • お前なんて生きる価値がないんだ、とか
  • ご飯食べさせてもらえて学費出してもらえただけで有り難いと思え、とか
  • ○○しかできないやつは弱い(甘い)証拠だ、とか
  • ああいう友だちとは付き合っちゃだめよ、とか
  • 20歳過ぎたら自己責任だ、あとは知らん、とか
  • 家の中に必ず「ダメなヤツ」「できないヤツ」「バカなヤツ」が必要だった、とか
  • お前は○○だ、と一度言われてしまうとその価値観がひっくり返ることはない、だとか

 

こういう価値観が蔓延している家庭(郷)に育ってしまうと、

その感覚に違和感を感じたり、異を唱えることができないまま大人になり、

やがて大人になってからものすごく生きづらい感じを覚えてしまう。

 

これがACの実態(大半を占める理由)だと私は考えています。

 

 

今回は

  • どうやって誤った価値観を書き換えていくのか?
  • 郷の価値観から抜けるのに「やっちゃいけないこと」とは?
  • 静かに郷から離れて、幸せを勝ち取るコツ

についてお伝えします。

 

 

どうやって誤った価値観を書き換えていくのか?

どうやって誤った価値観を書き換えていくのか?

どうやって誤った価値観を書き換えていくのか?

 

誤った「郷の価値観」を書き換えていくのは以下の3ステップです

 

  1. 郷のルールを疑う
  2. 再決断する
  3. 静かに抜ける

です。以下に説明していきます。

 

 

書き換えのステップ1:郷のルールを疑う

 

きっかけは「自分が生きづらさを感じたら「郷のルール」を疑う」ことです。

 

「あれ?なんで私いつも人に謝ってばかりいるんだろう?」

「なんで私が悪いワケじゃないのに罪悪感を感じちゃうんだろう?」

 

こういう「生きていくのに不都合なパターン」を感じたら

ずっと教わってきた「郷のルール」を一度疑ってみることが大切です。

 

大切な質問「それ、誰に教わった価値観?」「その価値観のままで生きる?」

 

私はカウンセリングの場で、

「それ、誰に教わった価値観なのかな?」

「その価値観のままで生きていったらどうなりそうですか?」

と伺うことがあります。

 

多くの方が「親からです」と言われながら、その後に「でも…」と言われます。

「でも…その価値観を守らないとどうなったんですか?」と再度伺うと

 

「生きていけなかった」とか「愛されなかった」と答えられるのです。

 

その方(ご相談者)は何も悪くありません。

でも、郷の価値観はおかしいと言わざるを得ないと感じます。

 

ACに悩まれる多くの方が、

こういった「誤った価値観(ルール)」を今後も適用続けながら生きていこうとしがち。

 

まず大切なのは「郷で教わった価値観を疑うこと」なのです。

 

 

書き換えのステップ2:再決断する

 

ひとりではなかなかうまくいかないのがこのステップ2です。

 

「あの(郷の)価値観はおかしい!」

というところに気づけたとしても

「じゃぁどう生きるといいのか?」

という『最適解(さいてきかい)』が自分の中ではなかなか見つけられない、というのがステップ2の壁、となりやすいからです。

 

「そうだ!自分を無意識に責めるのはやめよう!」といくら決めたとしても

「じゃぁどうすればいい?」がわからないので、カンタンに『自責モード』に戻ってしまうのですね。

 

最もオススメなのは(手前味噌にはなりますが)やはりカウンセリングを受ける、ということ。

 

  • 自分の価値観に疑いを持ち(ステップ1)
  • 新しい価値観をカウンセラーと話し合い、再決断する(ステップ2)

がやりやすい環境にあるだけでなく、次のステップでもある

  • 今までの価値観から静かに抜ける(ステップ3)

までの流れについて、何度も根気よく実践することができるようになるから、です。

 

 

書き換えのステップ3:静かに抜ける

 

3つ目のステップは「郷の価値観から(まずは自分だけ静かに)抜ける」こと。

 

カウンセリングを受けずに(もしくは受ける前に)やらかしてしまってこじれることが多いのが

「自分がこうなったのは親のせいだ!」

「親に(一度でいいから)謝らせたい」

という思いだけを先行させすぎてしまって、

 

逆に親から「返り討ち」にあう

 

というパターンがあまりにも多いのです。

この返り討ちパターン。実に多くの方法があるので後述しますね。

 

大切なのは「まずは自分だけが静かに(郷の価値観から)抜ける」こと

 

大切なのはまずは違和感を感じた自分だけがその価値観から抜けることが大切です。

 

  • カウンセリングを通じて得た「新しい価値観」をゆっくり自分にインストールしつつ、
  • 郷が繰り返し伝えてくる「誤った価値観」を受け入れてる体(てい)でアンイストールしつつ、
  • 自分がまず「生きている実感」や「幸福感」を得ることができるようになってから
  • 引っ張られない場所まで移り、そこを定位置とする

 

という流れが必要なのです。

 

もし「親にも同じ(新しい)価値観をわからせたい(共有したい)」と思われたとしても、最初はうまくいきません。

まずはあなた自身が「引っ張られない場所まで移って、そこを定位置にできる」ようになるまでは、まずはご自身の価値観の書き換えに専念しましょう。

(そうじゃないと引っ張られて戻されてしまいます)

 

これを私は『「輝かしい未来」より「住み慣れた不幸」』と呼んでいます。

住み慣れた不幸に戻らないためにも、輝かしい未来を自ら体感して、そこを定位置にする(ブレない自分になる)ことが先決です。

 

 

価値観を書き換えるのは大変なこと(時間はかかります)

 

価値観を書き換えるのは本当に大変です。

 

例えば親から

「金持ちは何かあくどいことをして、汚い金を稼いでるに決まってるんだ」

などという「郷の価値観」を植え付けられていたとしたら。

 

いくら頭では「そんなことない」と思っていても

  • 稼いでる誰かのことを蔑んで見てしまったり
  • 自分がお金を受け取る(稼ぐ)ことに抵抗感を感じたり
  • 貯金したり投資しようとすることが何か「汚いものを集めていく」ような気持ちになったり

することを感じるかも知れません。

 

私(AC克服カウンセラーの吉野)自身、上記のような価値観に染まっていましたし、

今も自分を見つめ直しながら「ああ。こんなところにも(郷の)価値観が残ってたか」と気づいて、慌てて処理することも多いです。

 

郷の価値観を書き換えるのは結構大変ではありますが、

そこから一歩ずつ変化していくことができれば、人生そのものが大きく変わっていくのです。

 

 

「郷」に文句を言うと「郷に従ってる人たち」から攻撃を受ける

 

先程

カウンセリングを受けずに(もしくは受ける前に)やらかしてしまってこじれることが多いのが

「自分がこうなったのは親のせいだ!」

「親に(一度でいいから)謝らせたい」

という思いだけを先行させすぎてしまって、

逆に親から「返り討ち」にあう

というパターンがあまりにも多い

と書きました。

 

ここで少し、親がよく使う「返り討ちパターン」について述べておきます。

 

  1. どなる、手をあげる、にらみつける、無視する(脅迫行為①)
  2. 兵糧攻め(生活費・養育費・学費カットや即時返還要請)、家を出ていけと言われる(脅迫行為②)
  3. 「あなたは間違ってる」と言って譲らない、話を聞こうとしない(尋問行為①)
  4. 「じゃぁどうしろというんだ?」と開き直られる(尋問行為②)
  5. 「産んでごめんね」「全部私が悪いのよね」と謝る(改善の意思のない謝罪・罪悪感コントロール)
  6. 「私たちも一生懸命だった」「仕方なかった」と開き直られる(開き直り)
  7. 「私が子どもの頃はもっとひどかった」「あなたはマシ」と正当化される(自己正当化)
  8. 「他のところより全然良い家庭でしょ」(他者比較・正常性バイアス)
  9. 「あれはしつけだった」「愛だったんだよ」と言われる(議論のすり替え)
  10. 何を言っても反応せず無視される(傍観行為)

 

こういう方法を使い倒して、文句を言って来た人を返り討ちにあわせようとします。

 

要は、なんだかんだ言っても

「改善するつもりはない」

と宣言されてしまうだけです。

 

「親に変わってもらう」「郷そのものを変える」ことに期待する前に

「自分自身が新しい価値観をとっとと身につけて、先に幸せになってしまうこと」が大切なのです。

 

 

静かに郷から離れて、幸せを勝ち取るコツ

静かに郷から離れて、幸せを勝ち取るコツ

静かに郷から離れて、幸せを勝ち取るコツ

 

あまりにも「郷の価値観の刷り込み」が長いと、

まるで「洗脳」に似たような価値観から離れられなくなる可能性が高まります。

 

  • いくら頑張って結果を出しても、自己肯定感が高まらない
  • 他者から褒められる度、本気で(全力で)謙遜してしまう
  • 誰かから愛されても「気持ち悪い」「変なの~」と感じてしまう

 

こんなことが続くようならば、一度、今まで「正しい」と思いこんでいた

『郷の価値観』を書き直してみることをオススメします。

 

私たちが親などの養育者から教わった価値観には

「正しいもの」もあれば

「正しいとは言えないもの」も

まぜこぜになっている場合が多いです。

 

見分けるコツは「親自身が幸せそうかどうか」

 

「正しい価値観」と「間違った価値観」がどの程度混ざった状態かを調べるポイントは

「親や家族が幸せそうにしているかどうか」

も大きな判断ポイントになります。

 

例えば

  • いつも父や母がイライラしていたり
  • いつも母が悲しそうな顔をしていたり
  • 家族の誰かと会話が極端に少なかったり
  • 自分やきょうだいの誰かが不登校になったり
  • メンタル不調になったり
  • 「死にたい」などとつぶやいていたり

 

等の場合は、間違った価値観が植え付けられている可能性が高いです。

 

「ちゃんと育ててもらったから」とか「ご飯を食べさせてもらえて、買ってほしいものも買ってくれたから」

とかいう理由だけで

「うちには「間違った価値観」などない」

「しんどい思いをしてしまう自分が悪い」

などと思わないで、是非一度、カウンセラーに相談してみてくださいね。

 

静かに郷の掟から逃れる作戦を、一緒に練っていきましょう。

未来の笑顔のために。

 

 

 

 

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