お子さんがメンタル不調のとき、親がカウンセリングを受けた方がいい3つの理由
アダルトチルドレンについてよく分かる小冊子(PDF)
「私ってアダルトチルドレンかも?と思ったら読む本」を期間限定で無料プレゼント中です
詳しくはこちら
AC(アダルトチルドレン)克服カウンセリングの吉野です。
ご相談者の中に
「うちの子がメンタル不調を訴えている。だから子どもに受けさせたい」
とおっしゃる親御さんがおられます。
そのような場合(もちろんそれぞれいろんな状況がありますが)、私は
「親御さんにも(個別に)カウンセリングを受けてみませんか」
とご案内するようにしています。
「子どもがしんどがってるから、本人に受けさせて元気にしてやってほしい」
というお気持ちはとても理解できるのですが、
親御さんがカウンセリングを受けることで、お子さんが大きく改善への道をたどることも少なくないのです。
今回は
「お子さんがメンタル不調に陥ったときこそ、親御さんがカウンセリングを受けた方がいい理由」
について、ポイントを3つに絞ってお伝えします。
親御さんがカウンセリングを受けた方がいい3つの理由
お子さんに
- 学校や会社に行きたがらない(行けなくなった)
- 生きづらそうにしている
- 昼夜逆転やゲーム・スマホ等への依存傾向がみられる
- 失敗を過度に恐れ、チャレンジしたがらない、または
- 一つの失敗で大きく落ち込んで心を閉ざしてしまった
等の傾向がみられるとき。
そして、
お子さんが自らの意思で「このカウンセリングを受けたい」と言った訳ではなく、親御さんが先にカウンセリングを見つけてきたとき。
こういう場合は、まず親御さんが先にカウンセリングをお受けになることをお勧めしています。
その理由はたくさんあるのですが、今回、以下の3つに絞ってお伝えします。
- 親御さんが受ける理由① 環境改善のキーパーソンが親御さんだから
- 親御さんが受ける理由② 判断、決定権があるから
- 親御さんが受ける理由③ 親が取り組む姿勢が「愛」として伝わるから
です。
以下詳しく説明していきます。
親御さんが受ける理由① 環境改善のキーパーソンが親御さんだから
お子さんにメンタル不調が現れたときに、まず親御さんがカウンセリングを受けた方がいい最大の理由は
「親御さんが家庭の雰囲気を作ってきて」
「暗黙のルールを存在させ」
「それを子どもに従わせようとしている」
キーパーソンだから、です。
こういう書き方をすると「親が悪いとでも言いたいんですか?」と思われるかも知れませんね。
でもそうではないのです。
親御さんがお子さんの成長を願っていることは間違いないでしょうし、お子さんのことを愛してらっしゃるのも間違いないと思っています。
ただ、どうしてもそのご家庭の中に(成長を願うから、愛しているからこそ)
- 良い学校へ行ってほしい
- 安定したところに就職してほしい
- 他の子に遅れを取らないでほしい
- 成果をあげてほしい
- 失敗しないでほしい・誤った道へ進まないでほしい
という思いが先行して、お子さまに強く期待がかかってしまう場合があります。
そういう想いから生まれた「我が家のルール(掟)」のようなものが、お子さんに
- 親の期待に応えなければならない(がっかりさせてはならない)
- 自分の希望より親の意見を優先させるべき
- 良い成績を取り続けなければならない
- 逆らってはならない、感情を感じてはならない
- 失敗だけは絶対にしてはならない
という、極端な命令として作用している場合もあります。
中には
「確かに小学校の頃は中学受験等が大変で厳しくしたけれど…(それ以降はそんなに強く言ってない)」
という親御さんもおられます。
しかし、ことわざにも
「三つ子の魂百まで」
と言われているように、幼いころに強い指示を受け、それ以外の道を許してもらえなかった子が
大人になってから(早い子で中高生や大学生ごろから、遅い場合は社会人や結婚してから)
生きづらさを訴えるケースが大変多いのです。
- そういう環境ではなかったかどうか?
- 今からできることはないか?
- できるとしたら、どういう方法で取り組めばいいか?
これらのことが判断できるのは、親御さんの方が取り組みやすいと考えています。
「問題が出たのは子どもなんだから、本人に受けさせた方が…」
と思われるお気持ちはとてもよくわかるのですが
「育ってこられた背景(環境)を見つめ直すことで大きな進展につながる」
というのは、AC克服カウンセラーの吉野自身、何度も経験してきていることです。
親御さんがカウンセリングを受けることで、お子さんにも大きな影響が出ると信じて、まずは親御さんがお受けになることをお勧めします。
親御さんが受ける理由② 判断、決定権があるから
親御さんに説得され、カウンセリングの場に(半ば引っ張り出されたような感じで)出てこられるお子さんの多くが
「カウンセリング自体に抵抗感を示す」ことがあります。
それはおそらく、
「どうせこのカウンセラーも親に頼まれて、自分に説教するだけなんだろう」
と捉えられているから、かも知れません。
もちろん、カウンセリングが始まったら、ほどなくそのような誤解は解けるのですが、
それでも「継続した方がいいのか」「どう返事すればいいのか」がわからないお子さんにとっては、
その先の継続が必要な場合においても、判断できないことが多いのです。
そういった際、今後どのようにするかを判断するためにも、やはり親御さんがご判断いただくことが大切だと考えています。
親御さんが受ける理由③ 親が取り組む姿勢が「愛」として伝わるから
カウンセリングって(特に最初のうちは)ものすごい気力も体力も使います。
特にお子さまご自身が「(自分の人生を変えるために)受けたい」と決意したなら別ですが、
「親に「カウンセリングを受けたほうがいい」と言われて…(今座ってます)」的な感じだったり
「そもそもどんなカウンセリングなのか、全く聞かされてなくて(よく知りません・私、説教されるのでしょうか)」的なお子さんもおられます。
正直これではうまくいきません。
そしてそういう場合に「親御さんに次回受けてもらおう」と思っても
親御さんご自身が抵抗感を示される場合もあるのです。
親御さんご自身に抵抗があるものを、お子さんにだけ受けさせてなんとか変わらせたい、というのは正直違う、と私は思います。
まずは親御さんが我が子のためにも積極的にカウンセリングをお受けになって、
自らが家庭内の環境を変えていこうという姿勢を示されていくことで
お子さんはゆっくりと変化できる土壌が出来上がっていく、と考えています。
親が変化すれば子も変わります
今まで数多くの方のAC克服カウンセリングを行ってきて、はっきり言えることがあります。
それは
- 親御さんが大きく変化した家庭はお子さんも変化が早いし
- 親御さんが頑なに変わろうとしないご家庭は解決が長引く
ということです。
繰り返しますが「じゃぁ親が悪いとでも?!」ということではありません。
(AC克服カウンセラーの私はむしろ「誰も悪くありません」と何度も強調します)
ただ、
お子さんを一生懸命育てたい、という親御さんの想いの中に
- 我が子が他者に認めてもらえるかどうかの「不安」
- 我が子が他者に嫌われないかどうかの「不安」
- 我が子が失敗しないかどうかの「不安」
が色濃く混ざっていなかったかどうか。
そして、その想いが
我が子を信じて見守る < ついコントロールしてしまう
のバランスになっていなかったか?
ここをゆっくりと見直してほしいのです。
(中にはコントロールの度合いが大きすぎて、子どもが自分では判断できなくなってしまっているのに、成人が近づくと「いいか、20歳過ぎたら自己責任だからな」と、いきなり放り出そうとする親御さんもおられる、と聞きます。これは(「誰も悪くない」とは言っている吉野も)「それはおかしいんじゃないでしょうか」ということもあります)
我が子を信じて見守る > コントロール
の感覚がご家庭内に常にあふれるようになったとき。
お子さんはゆっくりと外に意識を向けることができるようになります。
お子さんがメンタル不調を訴えたときは、まず親御さん自身がカウンセリングを受けてください。
それが近道になる、と信じていただければ嬉しいです。
【関連動画】
AC克服カウンセリングで今までの生き方を変えてみませんか?
アダルトチルドレン特有の悩みや恐怖心の克服には
AC克服に特化したカウンセリングが有効です。
今まで本を読んだりセミナーに出ても、なかなか胸のあたりのモヤモヤが取れなかったあなたに。
生きづらさから開放された生き方を手に入れるためのステップを紹介しています。
アダルトチルドレン克服カウンセリングを受けて、新しい人生を手に入れましょう。