混乱型愛着スタイルとは|「近づきたいのに怖い」矛盾した気持ちの正体
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混乱型愛着スタイルは、「不安型」と「回避型」が同時に存在しているような状態です。
近づきたいのに、近づけない。 離れたいのに、離れられない。
その矛盾した気持ちに自分自身が混乱し、「自分はおかしいんじゃないか」という自己嫌悪を抱えながら生きてきた方が多くいます。
この型は、4つの愛着スタイルの中でも少し理解するのが難しいものです。
なので今回は、まず当カウンセリングに来られた方の事例から紹介してみます。
読んでいただければ、きっと「あ、これか」と感じていただけるはずです。
Mさんの話:「離れたいのに、離れられない」
Mさん(30代・仮名)が当カウンセリングに来られたのは、5年間付き合った男性との関係に限界を感じたときでした。
「別れたいんです。でも、別れようとすると死ぬほど怖くなる。
それで思いとどまると、今度はまた苦しくなって。
この繰り返しが、もう何年も続いていて。」
Mさんはそう話しながら、「自分でも何がしたいのかわからない」と言いました。
混乱型のつらい恋愛パターンが何年もループして…
話を聞いていくと、Mさんの恋愛にはいつも同じパターンがありました。
付き合い始めは幸せ。 でも、相手が本気になってくるにつれて、なぜか息が詰まってくる。
「重い」と感じて距離を置く。
すると相手が不安になって追いかけてくる。
それがさらに苦しくて、もっと遠ざかる。
自分の意思で離れたのに、逆に相手が何も言ってこないと知ると、
今度は「捨てられるかも」という恐怖が出てくる。
だからまた自分から近づいていってしまう。
そして、近づいたら、また息が詰まる。
このループの繰り返し。
「こんな感じで、気づいたら5年経ってました。
彼のことが嫌いなわけじゃないんです。
でも、一緒にいると苦しい。 離れると、もっと苦しい。
…これって、いったいなんなんだろう?
こんなんで私、幸せになれるんだろうか?って。」
そのときのMさんはとてもつらそうでした。
カウンセリングの中で見えてきたもの
ACカウンセリングでは、目の前のクライアントさんの訴えには
きっと「育ってきた環境や思い込まされたルールが強く影響している」
という観点から、お話を伺うことにしています。
Mさんの幼少期の話を聞いていくと、
感情の起伏が激しい母親と、
ほとんど家にいない父親の間で育ったそうです。
母親は、あるときは
「あなたが一番大事」
と抱きしめてくれる。
でも機嫌が悪いと、Mさんに向かって
「あんたなんか産まなければよかった」
と言い放つことがあったといいます。
Mさんにとっては、愛してくれる人が、同時に一番怖い人だった。
「お母さんのことが好きだった。でも、怖かった。
どっちが本当のお母さんかわからなくて、 いつもびくびくしていた気がします。」
カウンセリングの中でMさんは、自分の恋愛のループが、幼い頃に母親との間で経験してきたことと、まったく同じ構造をしていることに気づいていきました。
「愛してくれる人=怖い人」
「近づかないと愛してもらえない。でも近づきすぎても愛されない」
という図式が、大人になった今も、無意識に発動していたのです。
愛着スタイル克服カウンセリングを受けて
Mさんはその後、約半年間のカウンセリングを経て、少しずつ変化していきました。
「逃げたくなる感覚」が来たとき、慌ててすぐに反応せず、少し立ち止まれるようになった。 パートナーに対して「今、怖くなってる」と言葉にできる瞬間が、少しずつ増えていった。
「完全に変わったわけじゃないけど、 ループに気づけるようになったのが、一番大きいかもしれません。」
とMさんは話してくれています。
これが「混乱型愛着スタイル」という状態です
Mさんのように、「近づきたいのに怖い」「離れたいのに離れられない」という矛盾した感覚を抱えているのが、混乱型愛着スタイルの特徴です。
心理学では「恐れ回避型」とも呼ばれます。
愛着スタイル4タイプの中での位置づけ
混乱型(恐れ回避型)は「不安型」と「回避型」が混在するようなタイプ。
不安型は「もっとつながりたい」という方向に心が動くのに対し、
回避型は「つながりが重い、離れたい」という方向に動く。
混乱型は、その両方が切り替わって、自分でも訳がわからなくなる状態です。
つながりたい気持ちと、つながることへの恐怖が、同じ心の中で闘い続けている。
だから行動が矛盾して、自分でも「何がしたいのかわからない」になる。
段々
「私、おかしいのかな?」
「こんなんじゃ絶対幸せになれる訳がない」
と思いこんでしまいがちなのです。
4つの愛着スタイルの解説はこちら → 愛着スタイルとアダルトチルドレンの関係
混乱型の人に見られる、具体的なパターン
恋愛で「好き」と「怖い」がループする
好きな人ができる。 でも、好きになるほど怖くなる。
相手が本気になってくると、逃げたくなる。 逃げると、今度は「捨てられた」という恐怖が来る。 だから戻る。戻ったら、また怖くなる。
このループから抜け出せない、という方が混乱型には多くいます。
関係が壊れるのは、いつも深くなりかけたとき
混乱型の方の恋愛では、関係が深くなりかけたタイミングで何かが起きることが多い。
自分から壊してしまう場合もあれば、 相手が「もう無理」と去っていく場合もある。
「なぜいつもこうなるんだろう」と思いながら、また同じパターンを繰り返す。 その繰り返しの中で、「自分には人を愛する資格がない」とまで思い込んでしまう方もいます。
でも、それは違います。 ループしてしまうのは、あなたの意志が弱いからではありません。
アダルトチルドレンと混乱型の重なり
機能不全家族の中で育った方の多くは、「愛してくれる人が、同時に怖い人だった」という経験を持っています。
親が怒鳴る。でも、その親しか頼れない。 親が傷つける。でも、その親に愛されたい。
そのどうしようもない矛盾の中で育った心が、大人になっても「愛情=恐怖」という図式を繰り返してしまう。それが混乱型の正体です。
形成背景についての詳しい解説は、こちらの記事をどうぞ。 → 情緒的ネグレクトとアダルトチルドレン
混乱型のあなたへ
矛盾した気持ちは、おかしくない
「近づきたいのに怖い」 「離れたいのに離れられない」
この矛盾した気持ちは、あなたの意志の弱さでも、性格の問題でもありません。
幼い頃に「愛してくれる人が怖い人だった」という、どうしようもない状況の中で身につけた、心の反応のパターンです。
あなたは悪くない。 ただ、そうせざるを得ない環境で育ってきただけなのです。
カウンセリングで何が変わるのか
混乱型の回復に必要なのは、「安全な関係」を実際に体験することです。
「近づいても、傷つかない」 「ここでは、矛盾した気持ちを出しても大丈夫」
その体験を、カウンセリングの場で少しずつ積み重ねていく。 頭での理解より、体と心が「安全だ」と感じる経験を積むことが、このタイプには特に重要です。
ループから抜け出したい、と思っている方は、まず自分のパターンを確かめるところから始めてみてください。
「ひとりで抱えるのに、もう限界かもしれない」と感じている方は、一度話してみてください。あなたの生きづらさには、ちゃんと理由があります。
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