アダルトチルドレンが職場に家族システムを持ち込むとき
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入社して半年ほど経った頃。
Sさん(20代女性)のことを職場のみんなが好きになっていました。
何を頼んでも笑顔でハキハキと答えてくれて、非常に周囲に気遣いができる。
上司は半ば本気で「うちの息子の嫁に来てほしいくらいだ」と言っていました。
そんなSさんがある月曜日の朝、突然来なくなりました。
上司は自分の部署に何か問題があったのかと考えました。
でも、思い当たる人はいません。
敢えて言うならば、Sさんがお客様に送ったメールの内容がわかりにくかったので、営業担当に確認が入り、それを「こういう風に書いた方が伝わりやすいよ」と優しく伝えた…くらいしか思い当たらない、とのこと。
「まさか。そんなことくらいで…?」
上司は非常に混乱し、連絡を取っても返事もありません。
その頃ー。
当のSさん本人は布団の中で「またやってしまった」と、自分の弱さを責め続けていました。
「きっと今ごろ、私の無能さが会社全体で噂になってる」
「できない自分がバレたらもう終わりだ」
「このあと、いくら頑張っても何もかもうまくいかないに決まってる」
という考えが止まらなくなってしまい、当カウンセリングにお越しくださることに…。
でもこれは、Sさんが弱かったわけでも、その職場が悪かったわけでもなかったのです。
アダルトチルドレンが突然「会社に行けなくなる」理由

「いい子」の仮面は、ある日突然はがれる
Sさんのように、職場でとても感じのいい人が突然来られなくなる、というケースは珍しくありません。
むしろ「あの人に限って」と思われるような人ほど、そうなりやすいことがあります。
笑顔で、気が利いて、文句も言わない。
そういう人は職場でとても重宝されます。
でも。
その「いい子」の仮面を維持するために、本人がどれほどのエネルギーを使っているか、周囲にはなかなか見えません。
些細なミスや周囲からの何気ないひと言が「崩壊のきっかけ」になることが少なくありません。
- 男性上司に少し低い声色で注意された
- 裏でひそひそ声で話している人と目が合ってしまった
- 同僚やお客さまとの間に小さなすれ違いがあった
はたから見れば「それくらいで?」と思うような出来事が引き金になる。
実はそういうケースが後を絶たないのです。
本人も気づいていない「非言語の思い込み」とは
カウンセリングを進めるうちに、Sさんには
「家族システムに問題があった」
ことがわかってきました。
Sさんが育った家庭では、父親が母親に怒鳴ることが日常でした。
お母さんはその場では何も言わず、夫への不満を娘のSさんにこぼし続けたそうです。
「あんな人と思わなかった」
「間違った相手を選んだ私は不幸だ」
「もう今さらどうしようもない。終わりだ」
Sさんのお母さんはなにかあるたび、口癖のように繰り返したそうです。
虐待がある訳ではないけれど
Sさんのご家庭は虐待等がある「崩壊家庭」ではなかった。
ただ。「崩壊家庭ではなかった」けれど「機能不全家族」だった、と言えます。
お父さんが罵声を浴びせる。お母さんが影で悪口を言う。子どもはそれを聞かされ続ける。そして。何も環境は改善しない。
こういう環境で育つと、Sさんの中に言葉にならない形でこんな思い込みが育ちます。
ミスをしたら、罵倒される。 機嫌を損ねたら、ここにはいられなくなる。 自分が場を和ませなければ、何かが壊れる。
これは頭で考えた結論ではありません。
Sさんが繰り返し体験し、心と身体に染み込ませてしまったSさんの「ジョーシキ」です。
だから職場で少し強い言葉をかけられただけで、家庭で感じていたあの緊張感がそのまま蘇ってくる。
「ああ、終わった」
と思ってしまい、立ち直ることができない。
本人には「なぜこんなことで」という感覚すらなく、ただ身体が動かなくなるのです。
職場に持ち込まれる家族システムとは何か
育った家庭のルールは、そのまま職場に引き継がれる
家族システムとは、家庭の中で長年かけて形成された関係のパターンのことです。
誰が感情を仕切るか、誰が場を和ませるか、何があってはならないか。
そういった暗黙のルールが、家族それぞれの役割として定着していく。
問題は、そのルールが職場にそのまま持ち込まれることです。
Sさんは職場でも無意識に「場を和ませる役」を担い続けました。
それが自分の居場所を守る唯一の方法だと、心と身体が疑わなかったから。
上司が「娘のようにかわいい」と思う気持ちは本物でも、Sさんの側にはその言葉の重さがまた別の形で届いていました。
娘であるならば、期待に応え続けなければ…。
さもなくば、ここにもいられなくなる、と。
経営者や上司が知っておくべきこと
善意の関わりが、なぜ本人を追い詰めるのか
「うちの娘みたいなものだ」「本当によくやってくれている」——こういった言葉は、善意から出ています。
でも受け取る側が家族システムを持ち込んでいるとき、その言葉は過度な期待値として積み重なっていきます。
かわいいと思っているからこそ、少し叱る。少し高い要求をする。
それ自体は間違いではないけれど、相手が「失敗したら終わり」という思い込みを持っている場合、その叱り方が家庭での体験と重なって、一気に崩れることがあります。
問題社員でも、意志が弱いわけでもない。
家族システムの再演が、職場という舞台で起きているのです。
経営者や上司にとって必要なのは、そういう視点を持っておくことかもしれません。
家族システムのパターンは変えられる
家族システムは、育った環境の中で形成されたものです。だから本人の意志や努力でどうにかなるものではなく、そこに気づいて丁寧に扱っていく必要があります。
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