アダルトチルドレンが自分の気持ちを言えない理由

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「言いたいことがあっても、口を開く前に飲み込んでしまう」

会議で意見を求められたとき。
パートナーに不満があるとき。
友だちに「本当はどうしたい?」と聞かれたとき。

言葉が出てこない。
もしくは、言おうと思った瞬間になんだか”もやっ”として
「やっぱりやめておこう」と引っ込めてしまう。

これはあなたが弱い、とか、どこかがおかしいのではありません。
あなたが自分の意見を言えないのは、
言ったら余計に痛い目にあう環境で育ったから」です。

アダルトチルドレンが「気持ちを言えない」理由

 

言えない場面は、子どもの頃にすでに始まっていた

学校から帰ってきて、今日あったことを話そうとした。
でも親の冷たい雰囲気を感じた瞬間、「今は違う」と感じて黙ってしまった—。

AC克服カウンセリングに来られる方の多くが、「言えなかった記憶」を訴えられます。

 

もしかしたらこの文章をお読みのあなたも、

何か意見を言うたびに「またそんなことを言って」と流され、「それは違う」と頭ごなしに否定され、「そんなわがまま言わないの」と打ち切られてきた。

それが一度や二度ではなく、何年も続いてきたのではなかったでしょうか。

子どもはその繰り返しの中で、言葉にする前に「これは言っていいのか」を確認する癖を身につけていきます。

自分の気持ちを表現することより、相手の反応を先読みすることの方がずっと大事になっていくのです。

 

言ったら何が起きていたのか

気持ちを言えない方の多くは、かつて「言ったことで何かが起きた」経験をお持ちです。

  • 自分の意見を親に言ったら怒鳴られた
  • 親の意見に沿わないことを言ったら無視された
  • 大人になってから親の態度に文句を言ったら「そんなふうに思うあなたがおかしい」と返された

一つひとつは「そんなに大げさな話じゃない」と感じるかもしれません。

でも、それが何年も、何百〜何千回も繰り返されると、言葉にしようとした瞬間に
「言えば何かが壊れる(かも)」
「言ったら誰かを困らせる(かも)」
「言わない方が安全(かも)」
という感覚が体に刻まれていきます。

言えないのではなく、言わないことで危険回避でき、その結果、自分や家族を守ることにつながった—。
そういう方がとても多いのです。

 

「言わない」は生き延びるための選択だった

 

親の反応が読めないと子どもは意見を言えなくなる

  • 機嫌のいい日と悪い日の差が大きい親
  • 感情的になりやすい親
  • 何がスイッチになるかわからない親

そういう環境で育った子どもは、自分の意見を言う前に「今の親の状態」を読むことに全神経を使うようになります。

自分の気持ちより、親の感情の管理が先になっていくのです。

これが習慣になると、大人になってからも「相手が今どういう状態か」を読んでから話すかどうかを決める、という回路が自動的に動き続けます。

会議でも、家庭でも、友人関係でも、です。

そして、周囲から「もっと意見を出して」「なんか壁を感じる」「やりたいこと、ないの?」などと聞かれると
「自分は何も言えない性格(だから自分が悪い)」
「主張できない自分が悪い」
「そもそもやりたいことが何も浮かばない自分は、どこかおかしいのではないか」
と考えてしまい、ひたすら自分責めを始めてしまう。。。

こんな風に苦しいループにハマってしまう方が多いのです。

 

「自分の意見を言う」=「わがまま」になっていないか?

「そんなわがまま言わないの」

この言葉を繰り返し言われて育った方は、自分の意見や希望を口にすることと「わがまま」が、頭の中でセットになってしまっています。

つまり。

「自分の意見を言う」=「わがまま」

という公式があなたの中にできている、ということ。

実はこれ、少々やっかいな公式なのです。

 

「わがまま」=「悪いこと」と教わった子どもにとっては

意見を言いたい気持ちが浮かんでくる。
でも次の瞬間に「でもこれはわがままじゃないか」という声が頭の中で響いてくる。
結果として、また自分の意見を飲み込んでしまう。

「意見を言う」=「わがまま」
「わがまま」=「悪いこと」

という公式をセットで覚え込まされ、実際に大量の体験をさせられた子にとっては「自分の意見を言う前に黙る」ことこそが、生き抜く唯一の道になってしまったのです。

自分の気持ちを言うことは、わがままではありません。

ただ、そう感じさせる言葉を何年もかけて刷り込まれてきただけ。
あなたが悪いのではありません。

気持ちを言えるようになるためのステップ

まず「言えない背景」を自分で理解する

気持ちを言えるようになるために、最初にすることは、
まず「なぜ言えないのか」というあなたの背景を理解することです。

意見が言えないのはあなたの性格ではなく、育った環境の中で形成されたパターンだ
ということが腑に落ちてくると、「言えない自分」への見方が少し変わってきます。

自分の弱さを責めるのではなく、育った環境との関係として見えてくるようになるのです。

「自分が悪い」「こんな弱い自分を変えたい」という考えはそもそも違う
(「性格」ではなく「環境」が問題だったのに、「環境を理解しようとせず」「性格を直そう」としてもうまくいかない)
ということが理解することが先決。

この理解がないまま「言う練習」をしても、言うたびに罪悪感が出てきて続かないのです。

 

震えながらでも、少しずつ言ってみる

背景が理解できたら、次は実際に言ってみることです。

ただし、最初から職場や家族など大きな場面で言おうとしなくても大丈夫です。
まずは安全だと感じられる場所で、小さなことから始めてみてください。

  • 今日これが嫌だった、と誰かに言ってみる
  • 本当はこうしたかった、と声に出してみる
  • うまく言えなくてもいい。震えながらでも言葉にしてみる

言い方が整っていなくてもかまいません。
言葉にしたという事実が、少しずつ積み重なっていきます。

 

系統的脱感作法は有効。でも1人ではちょっと難しい技術

少しずつ、簡単なところから、少しずつ難易度をあげていくー。

これは系統的脱感作(けいとうてきだっかんさ)と呼ばれる考え方で、
不当な恐怖感や不安感に少しずつ慣れていくプロセスです。

小さな「言えた」を重ねることで、「言っても大丈夫だった」という感覚が体に蓄積されていきます。

ただ、このプロセスを一人でやろうとすると、途中で罪悪感や不安が強くなって止まってしまうことが多いもの。
「言えた」と思った次の瞬間に「でもやっぱり悪かったのかも」という揺り戻しが来る。

それを一人で処理し続けるのは、思っている以上に消耗が激しく、いつの間にかやめてしまうことが多いのです。

意見を言っても罪悪感を感じなくなるカウンセリング

気持ちを言えるようになることは、性格を変えることではありません。
長年かけて形成されたパターンを、少しずつ書き換えていくことです。

「震えながら言ってみる」というプロセスを、安全な場所で一緒に進めていくのがカウンセリングの役割のひとつです。
言えた後に出てくる罪悪感も、その場で一緒に扱っていけます。

もちろん「今までひとりでなんとかしようと思ったけど続かなかった」という方にもぜひ試してみて欲しい方法です。

一人で抱えてきた時間が長い方ほど、その一歩が重くなりやすいもの。
でも、この記事をここまでお読みくださったあなたなら。きっと、AC克服カウンセリングがお役に立てるはずです。

 

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