【機能不全家族の悩み】虐待が表に出にくいケース
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AC克服カウンセリング大阪の吉野です。
「機能不全家族(きのうふぜんかぞく)」について特集しています。
今回は、機能不全家族が深刻化すると発生しやすい問題【虐待】について触れてみたいと思います。
機能不全家族の詳しい説明については、「機能不全家族とアダルトチルドレンの関係とは」をご参照ください。
機能不全家族が起こしやすい問題【虐待】
機能不全家族が深刻化すると、虐待が発生しやすくなっていきます。
虐待には4つの種類があると言われています。
- 身体的虐待(暴力による身体を痛めつける虐待行為)
- 心理的虐待(言葉や態度により心を痛めつける虐待行為)
- ネグレクト(育児放棄により無価値感を植え付けたり、生命を危機にさらす虐待行為)
- 性的虐待(性的行為を強要する、見せる等、心も身体も傷つける虐待行為)
「声に出して拒否すればいいじゃない」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、機能不全家族が深刻化していく中で
- 話してはならない
- 感情を感じてはならない
- 信じてはならない
という感覚が「常識」としてインプットされていくため、
被害にあっていることを母に話したが「あなたが悪い」と言われた。「誰にも言ったらあかん」とも。
誰にも相談できず、ずっと「自分が悪い」と思って生きてきた。
(Tさん)
家を出て一人暮らしするときに、どうしても保証人が必要で…。
でも家族に住所がバレるのがイヤだったので親戚に頼んだら理由を聞かれた。
思い出したくもなかったが思い切って虐待にあっていたことを打ち明けたら
「そんな昔のことでいつまでも…」と言われた。(Yさん)
このような状態にまでなっていく場合もあるのです。
AC克服カウンセリング大阪にはこのようなご相談が寄せられています。
カウンセラーの私に対しても、相当な警戒感を持って本当のことをなかなか打ち明けられずにいる方も。
カウンセリング開始後半年経ってから「実は…」と性的虐待にあっていたことを話してくれた方もおられます。
それほどまでに機能不全家族の中で植え付けられた『掟(おきて)』には、根深いものがあるのです。
機能不全家族が虐待に気づきにくい理由
また、虐待にあっている当の本人も「今まで受けていた行為が虐待だった」と気付いていない場合も。
普通の感覚で考えたら、家族の誰かが誰かに手を上げたり、容赦ない言葉を浴びせたりする行為が異常であり、卑劣な行為であることに気付けるはず、です。
ではなぜ虐待が起こっている家庭なのに「虐待だと気付けない場合がある」のか、というと
- 毎日のように虐待行為が繰り返され、それが『普通』になってしまっている
- 「これが愛だ」「しつけだ」「オマエが悪い」「オマエのためだ」と言われてそういうものだと思ってしまった
- 自分で何かを考えたり主張してもすべて否定され、余計にひどい目に遭うため、考えるのをやめてしまった
という点が挙げられます。
以前ご相談いただいた方の中に
小学校のとき、親友が「昨日初めてパパにぶたれたの…」と言って泣いたのを見て
「えええっ?!パパって毎日殴るものじゃないの?!」と衝撃を受けた
という方がおられました。
それだけ、我が家の常識がいくら間違っていても、当の本人たちは気付きにくいものなのだ、と言える例だと思います。
それだけに虐待を受け続けて来られた方のカウンセリングは
「(虐待行為自体が)異常なんですよ」
「あなたが悪いんじゃなくて、虐待に走った方が悪いんですよ」
というところを『腑に落として』もらうところから始まっていきます。
ここに時間が掛かる場合も少なくなく、虐待による心の傷を癒やすのは大変だ、といつも感じています。
今一番多い虐待とは
そして近年、問題視されているのが
- 心理的虐待
です。
心理的虐待は、身体的虐待と異なり、直接傷が見えるものではありません。
いわゆる虐待死などで世間を騒がすニュースになるようなものでもないため、目立ちにくい虐待だと考えられています。
ですが、身体的虐待よりも深く心を傷つけていく場合があり、虐待を与える側が「自分は今虐待している」ということに気づかない限り長期化し、繰り返される場合が少なくないのです。
そしてさらに、虐待を受けた側も「ひどいとは思って耐えてきたが、私の場合も虐待になるなんて」という認識の方が多いので、心理的虐待が深く自分を傷つけ、日々の行動にまで影響が出てしまうまで気づきにくい、というのが現状です。
平成24年度の児童相談所に寄せられた虐待相談の種別でも、身体的虐待と並んで心理的虐待が多く報告されています。
【令和5年3月更新】
令和3年度に児童相談所に寄せられた虐待相談の種別では、身体的虐待よりも心理的虐待の件数が圧倒的に多くなっています。
・参考資料(厚生労働省HPより)
令和3年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数
「機能不全家族」「虐待」という言葉を聞いて「うちには関係ない」と思われている人の中にも、平気で子供の心を傷つける言葉を浴びせる親の存在があるのも事実です。
無意識に心理的虐待が恒常化していないか。
言いたい放題感情をぶつけてしまったり、相手を否定したり、不安感や罪悪感を相手に感じさせていないかを注意することが、問題解決の一歩へとつながっていきます。
機能不全家族から脱出するために①
ここまでお読みいただいて
「うちの家は機能不全家族じゃないか」
「私は虐待を受けていたのではないか」
と感じた方にお願いしたいのは「まずは声をあげよう」ということです。
と言っても、家族の誰かやご親戚に打ち明けても、上記の例のように問題の拡大や発覚を恐れ、無視されたり否定されてしまう場合も。
まずは信頼のおけるカウンセラーや児童相談所等にご相談されることをお勧めします。
何が常識で、何が非常識か?
我が家でいったいどれくらい非常識なことが行われていたのか?
自分はそこにい続けていいのか?うつべき手はあるのか?
などについて、専門家の意見を聞いてみることが大切だと感じています。
機能不全家族から脱出するために②
もしこれをお読みのあなたが、今まで何らかの虐待に遭っておられたとしたら。
あなたは何も悪くない。間違っていないことを認識して欲しいのです。
実はここの認識に大変時間が掛かる場合が少なくありません。
また、自分が虐待に遭っていたことが認識できたあと、どうしようもない感情(主に怒り)が湧き上がってきて、自分ではコントロールが難しくなってしまうのを感じてしまわれる場合もあります。
感情のコントロールには時間がかかります。
- 抑圧していた感情をどうやって開かせるか
- 開いてしまった感情をどのように処理するか
- 感情が出尽くした後にどのような対処が必要か
- 過去を適切な形で終わらせ、未来の生きる気力をどうやって育てるか
- 道を外れかけたときにどのように寄り添えばいいか
これらのことを知っていて、適度な距離感で接し続けられるカウンセラーが寄り添うことで、問題の解決がより効果的に進む場合が多いです。
まずはAC克服カウンセラーにご相談ください
機能不全家族。そして虐待。
あなたのせいではないことで、あなた自身が歪められ、生きづらさを感じてしまう。。。
そんな日々から一日も早く脱出できる方法を知っているカウンセラーと共に、あなた自身が明日からどうやっていけばいいかを共に考えたいと思っています。
機能不全家族の問題は遠回りではあるけれど、でも未来を強く生きるためのきっかけにすることも可能です。
泣き寝入りしてしまうと延々続くだけでなく、気づけば(それ以外の育て方・接し方がわからないため)無意識にバトンタッチしてしまう場合も少なくありません。
未来を強く生きるためにも。
適切なステップをできる限り早いうちに選んでいくことが肝心なのです。
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