実家に帰るのがつらい!年末年始にどっと疲れるあなたへ
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年末年始・GW・お盆休みのシーズンになると、なぜだか心の不調を訴える方がどっと増えます。
ACカウンセリングに寄せられる相談で多いのは
「実家に帰りたくない」
「帰るとどっとつかれる」
「「いつ帰ってくるの?」と連絡が来るだけでざわざわする」
というもの。
中には「どう言ったら帰らずに済むか」という
具体的なアドバイスを求めに来られる方も少なくありません。
今回は
「実家にできれば帰りたくない」
「帰ったとしてもざわざわする時間を減らしたい」
というあなたのために
- 実家にいると疲れてしまう理由
- 疲れなくなるための対処法
- 実家にいる時間を減らす方法
についてまとめてみました。
実家にいると疲れてしまう理由
実家にいると疲れるー。
こんなご相談を受けることが多いです。
中には
「帰る1ヶ月前から体調が悪くなって、
帰ったあとの1ヶ月もしんどい」
という方もおられます。
この方が「年末年始」と「お盆休み」そして
「ゴールデンウィーク」に帰省されてたとしたら。
3回帰省×前後2ヶ月=6ヶ月もの体調不良
を経験されることになります(合計半年間も!)
「実家に帰ったらしんどくなる問題」は
あなたの人生の大切な時間を半分持っていかれてしまう可能性のある問題なのです。
「ちょっと我慢すれば…」
で済む問題ではない、のかも知れません。
実家が疲れる理由=コントロール
実家に帰ると疲れてしまうのは、
「家族の誰かがあなたをコントロールするから」
という理由にまとめることができます。
例えば
「結婚はまだなの?」
とか
「早く赤ちゃんの顔がみたい」
などのプレッシャーや
「あの約束(いつかは帰る、など)はどうなった?」
などの言質(げんしつ・言葉上の約束)を
しつこく確認される、など、
何も今聞かなくてもいいことを延々聞かれる
(しかも場合によっては親戚連中の前で)
という事態が発生することが目に見えている
場合に、
「とってもとっても帰りたくなくなる」
という状況になってしまうことが多いようです。
実家で暮らすのがしんどかったからこそ
実家にいるのがイヤだから
- 遠くに就職(進学)したのに
- 「◯年経ったら帰るから」と(そうでも言わないと出られないほどの圧力があったから)その場しのぎで言ったのに
- (親みたいになりたくないから)未婚や子供を生まないことに決めたのに
それでも、何の遠慮もなく
「あれはまだか、これはまだか」
「◯年前にこう言ったのは覚えているか、忘れてないか、いつ守るんだ」
と。
次から次へと襲ってくる波状攻撃に、
帰る側は辟易(へきえき)しているのです。
その他の理由=愚痴の聞かされ役・仲裁役
その他にも
「近くの駅まで迎えに来た母。
母の運転する車に乗り込むなり、
父の愚痴を延々と家に着くまでの30分間、毎回聞かされるんです。
「おかえり」と言われたことはありません」
というお話もたくさん聞きます。
他にも
「毎回起こる夫婦喧嘩の仲裁をさせられる」
「修羅場ばかりの実家の正月を「めでたい」と思えたことがない」
という声もあります。
そしてその声は
崩壊したとんでもない家庭の子の声…ではなく、
一見至って普通の家庭に見えるけれど
その中でずっと我慢を強いられてきた
一見至って普通に見える方にこの傾向が強いのです。
本当は帰りたくない。。。
上記のようなご相談を受けたとき。
私がお伺いする質問は、とても単純なものです。
「本当は帰りたくないんじゃないですか?」
この質問に、最初は驚いたような顔をしながら
じっくり自分の心で確認したあとで
「…はい」
と答える方が多いのです。
それくらい、子供(実家に帰る側)にとっては
「イヤでも帰らなければならないところ」
「イヤだ、帰りたくない、などとは言ってはいけないところ」
という気持ちに支配されているのです。
でもそれは「自分の心にウソをつく行為」にほかなりません。
誰だって
嫌いと思いながら付き合いを続けるのはしんどいし
好きじゃないのに好きな顔をするのもつらいもの。
お子さんだって
帰りたくないと思っているのに
帰らなきゃならないと思い込んで
帰りたくならない自分のことを責めながら
心を抑え込んで帰ろうとする。
つまりは、
自分の心にウソをつく行為を続けて
メンタルが参ってしまうことにつながっていくのです。
なので私は、そういう方に
「自分の心にウソはつかなくていいんですよ」
とお伝えしつつ
どうやったら心が疲れなくなるか
について一緒に考えることにしています。
疲れなくなるための対処法
対処法については
「できること」もあれば「できないこと」もあるはず。
「できたら最初から悩んでないよ」
ということもあるはずだから、です。
カウンセリングの現場では、実際にご相談者の
様子を確認しつつ、無理のない範囲で、でも
“若干の居心地の悪さを感じるレベル”の
チャレンジのポイントを一緒に探していきます。
ここではざっと、難易度の高いものから
低いものまで並べていきますので、
少しでもできそうなものがあれば
チャレンジしてみていただければ、です。
実家に帰って疲れなくなるための方法
疲れなくなるための方法として、
難易度の高いものから順に
- 話し合って理解を得る
- そもそも実家に帰らない
- 病気だと偽って帰らない
- 実家にいる滞在時間を減らす
- 実家に居ながら干渉されない方法を使う
説明していきますね。
① 話し合って理解を得る
「それができたら苦労はしないです」
と言われる率No,1だとは思うのですが
もしあなたが
「はっきり伝えることでわかってもらえるかも」
という風に思うのであれば、
しっかり話し合って、自分の想いを伝えるのも手です。
その際に注意しなければならないのが
Iメッセージ(アイ・メッセージ)で話すこと。
「私はそれが辛かった」
「せっかくいろいろしてくれたけど、私は嬉しくなかった」
「私はこういうことを望む」
と、「私( I )」を使って話すようにするのが大切。
ちなみにIメッセージの逆が
「YOUメッセージ」
と言われるものです。
「あなたが悪い」
「あなたは勝手すぎる」
「あなたのせいでイヤな想いをした」
など、「あなた(YOU)」を主語にすることで
「相手を否定するモード」に突入し、
そのあとバトルになるか、
泣かれて罪悪感を感じさせられるかの
どちらかになってしまうのは必至です。
話し合う際には「アイ・メッセージ」になるように
注意してくださいね。
② そもそも実家に帰らない
今のあなたの現状が
「前後1ヶ月が体調(メンタル含む)不良になる」
ということであれば、もうこれはかなりあなたにとって
ストレスが大きなイベント
ということになります。
それが「盆暮れ正月GW」と、年に3度(6ヶ月)も
あるようなら、あなたは
【親元から離れながらも半年間影響を受けている】
ことに他なりません。
だとしたら思い切って
「今年の年末年始は帰らない」
と宣言することも大事かも知れません。
「そんなことをすると親がうるさい」
「帰らないと申し訳ない気がする」
とおっしゃる方も多い問題ですし、これを
読まれているあなたも同じように感じられるかも。
でも、改めて言いますが
1年で半年、人生の半分を苦しんで過ごすなら
「帰らない」と伝えることも大切です。
①の「直接言う」と一緒に行うか、
次(③)の「病気だと偽って帰らない」と
合わせ技で使うのもお勧めです。
③ 病気だと偽って帰らない
帰る寸前まで悩んだけど、
「やっぱりイヤ!無理!」
となってしまった場合。。。
やや強引な手段ではありますが
「会社の同僚がコロナにかかってしまった…」
「ノロウイルスにやられて…」
などと言って帰らない、という手段もあるでしょう。
ただしこれは
毎回使う訳にはいかない方法なので
「もう今回だけはマジで無理」
というときだけにしておきましょうね。
④ 実家にいる滞在時間を減らす
実家で過ごす滞在時間を減らすようにするのもアリです。
- 日帰りで帰る
- 昼過ぎに行って、翌朝の午前中に出る
など、
できるだけ滞在時間を減らすことを心がけましょう。
さらに他の予定とからめるとGood!
実家に帰りつつ、他の予定とからめると、さらに滞在時間が短くなります。
例えば
- 友達や先輩・後輩の家に行く
- 友達とライブや買い物に行く
- 同窓会に行く
などと「他に約束がある」ことを伝えて、外出時間を多くします。
帰るには帰ったが、接触時間を極端に短くしていくことで、あなたのメンタルを守っていくことを目的としています。
上記の外出理由がリアル(本当)かどうかは別。
「家にいる時間をとにかく短くしたい」
という方は検討してみてください。
⑤ 実家に居ながら干渉されない方法を使う
実家に居ながら、親や面倒な親戚に干渉されない方法もあります。
それは
「勉強する」
という手法です。
「試験が近いから」
「資格を取ろうと思って…」
「仕事を持って帰ってきたから」
「正月明けまでにこの本を読んでおきたい」
これらの宣言をして、部屋にこもる
というのが結構使える手、だったりします。
「勉強する」という子の言葉に親は弱いもの。
協力的になってくれたり、部屋でひとりで過ごすことを応援してくれたりもします。
(事前に「勉強があるから帰れるかな…」「帰ったとしても勉強する時間を確保したいんだけど。。。いい?」などと伝えておけばさらに効果が高まるはず)
この方法は毎年使えるので(使えば使うほど「勉強熱心な子」「マジメな子」「頑張り屋さん」というイメージが伝わるので)オススメです。
まとめ:年末年始でぐったりしないために
いかがでしたでしょうか?
下に書いてある方から順に、使えそうなものから試していってください。
もちろん「根本解決」には至らないアイデアも含まれていると思いますが、この記事でお伝えしたかったのは
「とにかくあなたの心はあなた自身で守ってほしい」
ということ。
どうかあなたの大切な人生の時間とメンタルの調子をあなた以外の誰かに奪われないようにしてくださいね。
良い年末年始になるよう応援しています☆
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