カウンセリングの効果を感じやすい人・なかなか感じない人の決定的な違い⑤
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前回の続きです。
『カウンセリングの効果を感じやすい人』と、
『いくらやってもなかなか感じられない人』には、
いくつかの【決定的な違い】があります。
事前に知っておくことで、
カウンセリングの効果を何倍にも高めることもできる反面、
知らずに受けてしまうと、
いくらお金と時間を掛けてもなかなか変われない…
という可能性だってあるのです。
「カウンセリングの効果を感じやすい人・なかなか感じない人の決定的な違い」
とは何か?
今日は
他人を変えようと思うとかなり遠回りになる
というお話をしていきます。
【今までの記事】カウンセリングの効果を感じやすい人・なかなか感じない人の違い
- その①カウンセリングは助けてもらうもの?
- その②違いをもたらす違いに気付けるか
- その③ないもの探しとあるもの見つけ
- その④変化が出るまでの行動量 ←昨日の記事
- その⑤他人に変わって欲しい ←今日ココ
カウンセリングの効果を感じやすい人・なかなか感じない人の決定的な違い⑤他人に変わって欲しいという願い
人間関係のご相談は、当カウンセリングにはとても多く寄せられます。
…というより、
人のストレスの原因になるのは、そのほとんどが「対人関係により生まれるもの」なので、ご相談のすべてが「人間関係のご相談」と言ってもいいのかも知れませんね。
「あの人に変わってもらいたい」
「ひどい態度を取るあの人に反省してもらいたい」
こういう訴えが多く寄せられるのですが、
実際のところ「他人を(自分の願い通りに)変えたい」という思いは、そのほとんどが失敗に終わります。
なぜなら。心理学上では「他人は変えられない」ことになっているからです。
他人は変えられない
他人は変えられません。
なぜなら。
その人はその生き方で問題ないと思っているからです。(「若干の不都合」くらいは感じてるかも知れませんが…)
いくらあなたがその人の態度や言葉に腹を立て、
「もうこれ以上は無理!耐えられない!」
と感じていたとしても。
その人にとっては、そうやって生きてきて、今まで(若干の不都合はあったにせよ)なんとかそれで生きて来れたワケ、です。
そして。ひょっとしたら。
その相手の方もこう思っているかも知れません。
「あなたの方こそ変わって欲しい」と。
相手もあなたに変わってほしい
改めて、当カウンセリングには、さまざまなご相談が寄せられます。
一例を紹介すると
- 子どもが不登校になってしまった。なんとか学校に行ってほしい
- 彼(彼女)の態度に不満がある。どう言えばわかってくれるのか
- 会社の上司(同僚・部下)からひどい扱いを受けている。どうすれば…
- 主人(奥さん)の暴言がひどい。問題行動を起こした
- 親の態度があまりにも横暴で、自分らしく生きられない
このようなご相談が毎日寄せられます。
そのひとつひとつを解決していくのが私のお仕事ですし、効果の高い手法で実績を挙げている、という自負もあります。
でも、私は決して「ご相談者のお悩みの奥にある「あの人を変えたい」というご要望には「できません」とお答えする」というスタンスを曲げることはありません。
なぜなら。
「他人は変えられない」し
「その相手もあなたに変わってほしい」と思っている場合すらあるから。なのです。
相手にも「伝えたいメッセージ」がある
先ほどの例で言うと
子どもが不登校になってしまった場合、多くの事例を振り返れば
「親御さんに伝えたいことがあるのに取り合ってもらえてなかった」ことが多かったです。
お子さんからのメッセージを、しっかり受け止めていかないことには、お子さんが変わることはありません。
「相手に変わってほしい」
という思いがある場合、大抵ほとんどが
その相手も「あなたに変わって欲しい」と感じている
という事実がある。
このことを理解しておく必要があります。
「じゃぁ私が悪いんですか?」→そんなことは(絶対に)ありません
ここまでお話すると
「じゃぁ私が悪いんですね」
「こんな風に思う私に問題があるんですか?」
と言われる方もおられるのですが
それは違います。あなたが悪い訳は(絶対に)ありません。
少し遠回りな言い方になるかも知れませんが
「あなたは悪い訳ではない。ただし「他人を変えたい」という願いは叶わない」
ということ、なのです。
「他人を変えたい」と思う気持ち(欲求)は誰にでもあります。
それが大きなストレスを伴う場合「一刻も早く変わってほしい」と思うのも当然です。
もちろん、そういう気持ちになるのは「何も悪くない」のですけれど、それを行動に移しても効果には繋がりにくいのです。
心理学の「抜け穴」を使う
他人を変えることはできません。
これは絶対のルールです。
でも、現状が変わって欲しい。なんとかしたい。
そのお気持ちもわかります。
なのでそういう場合は【心理学のたった1つの抜け穴】を使って、変化をもたらすのです。
相手を変えたいときにはこれしかない。【心理学のたった1つの抜け穴】とは?
相手に変わって欲しいときのたった1つの抜け穴。それは
相手に変わって欲しいときは
その相手が見ている相手が変わること
です。
つまり。
あなたがその相手と向き合っていて
その相手に変わって欲しいときは。
その相手が見ている相手…
つまり自分が変化していくことが大事
ということになります。
ここまで読んでがっかりされたかも知れません。
でも。実はこれしか方法はない、というのが私の実感です。
自分が悪くないのに自分が変わらなきゃいけない?
これ、正直そう思いますよね。。。
「私が悪い訳じゃないのに、どうして私が変わらなきゃいけないの?!」
この気持ち。とてもよく理解できるつもりです。
もちろんあなたが悪い訳じゃないのは100も承知です。
ご相談者を完全に信じ、肯定していく私が
「あなたが変わるんです」と言う理由。それは。
このできごとを受けとめ、さらなる自己成長をしていくきっかけにしていただくことで、少々の問題にはビクともしないあなたになるためのチャンス問題だと捉えて欲しいから、なのです。
◇ ◇ ◇
この考え方を受け入れ、ご理解いただける方は、
積極的にワークに取り組まれて、大きく変化していかれます。
- 今まで言えなかったことが言えるようになったり
- 今まで気になっていたことが気にならなくなったり
- ひどい扱いを受けてたことが目に見えて減ったり
- 限定的な世界から、拓かれたコミュニティに出て仲間が増えたり
- 自分は悪くなかったんだ、ということが強く確信できたり
することで、
今までの人間関係(上下関係)が大きく変容します。
上下関係が変容したらどうなるか?
上下関係が変容したら、ズバリ、あなたの人生も変わります。
- 相手もあなたに一目置くようになり
- あなたのことを尊重しはじめ
- 今までの方法は通用しないということに気づきはじめ
- (稀に)相手も反省の弁を述べはじめ
- (稀に)相手が今までの非礼を謝罪してくれる
ことだってあるのです。
もちろんこれ(相手が変わってくれること)を期待してはいけませんが、
あなたが変われば相手も変わる
ということは真実です。
(正直私はこの真実を受け入れるのに15年くらいウロウロしてしまいましたが…苦笑)
これをお読みのあなたには、遠回りはしてほしくありません。
「自分の生きやすい世界は自分で作る」
この感覚を持って、カウンセリングに臨んでくださる方は変化が早いです。
そんなあなたを。応援させてくださいね。
注意点:パワハラやモラハラ、虐待に合ってる場合は「自分が変われば」なんて思っちゃダメ!!
この話をひっくり返すようなことを書きますが、パワハラやモラハラ、虐待などの扱いを受けている人が「私が変わればいいのね」などと思わないでくださいね。
「これはひどい」と感じたら、すぐ逃げてください!
心と身体の安全を確保することを最優先に考えましょう。
そして、AC克服カウンセリングにご相談くださいね。
「これは私の問題か、ハラスメントを受けてるのかどっちでしょう?」
という場合も、1人で抱えずにすぐにご相談ください。
第三者的な視点を交えて一緒に考えることで、今まで気づかなかった見え方がする場合も多いのです。
迷ったらご相談くださいね。
【まとめ】他人を変えたいなら、自分が変わってみせること
「他人に変わって欲しい」
と思えば思うほど、問題は長期化の一途を辿ります。
状況によっては、その相手も「あなたに変わって欲しい」と(同じこと)を考えている場合だってあるからです。
パワハラやモラハラ、虐待などの問題は別として(すぐに対処が必要です)
どちらが正しいか、どちらが改めるべきかを話し出すと
問題は長期化し、そして結局「双方が傷ついて終わる」という「泥仕合」になっていきます。
同じ土俵から降りて、さらに高いステージへとあなた自身が進化していくことで、問題は自然と解消されていくことが多いもの。
相手を変えるという、非常に労力が掛かる割に効果に繋がりにくいことに大切な時間を捧げるより。
あなた自身の成長に時間を掛けた方が圧倒的な成果となりやすいのです。
あなたがさらに成長するために。
是非相談に乗らせてくださいね。
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