ACは本当に欲しいものが「欲しい」と言えない
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アダルトチルドレンの特徴のひとつに
「本当に欲しい物が「欲しい」と言えない」
「自分の要望を言うと罪悪感を感じる」
というものがあります。
よく、小さな子どもが
道端で大の字になって大泣きしたり、
おもちゃ売り場でへたり込んで駄々をこねたり…
というシーンを目にした方もいらっしゃると思います。
実は
あの姿こそが、子どもの”本来あるべき姿”
なのです。
でも、AC克服カウンセリングに来られる方で
「私も拗ねてました」
という人は皆無に近い感覚です。
むしろ
「ああやって駄々をこねることなんてしませんでした」
「できるような状況じゃなかったです」
という方が大半です。
アダルトチルドレンは抑えつけられる
本来、子どもは自分の欲求を親にぶつけて、
親の反応を見て
- これは言っていいことなのか
- 自分のことをちゃんと見てくれてるのか
- 自分はこの親から愛されてるのか
を探ります。そして学んでいくのです。
「じゃぁ厳しく「それは駄目だ」と言ってもいいじゃないか」
「自分もそうやって育てられたから違和感を感じない」
「え?駄々をこねたら厳しくするのって当たり前じゃないの?」
と思われるかも知れませんが、心理学的にはむしろ
逆効果
とも言えるのです。
子どもが欲しがるのは当たり前の感情
子どもが欲しがるのは当たり前の姿です。
この当たり前の姿に対して、異常とも言える抑圧をかけると
子どもは
「欲しがっちゃいけないんだ」
「感情を表に出しちゃいけないんだ」
「わがままは良くない感情なんだ」
と学んでしまいます。
子どもが欲しい物を欲しいと
言うのは当たり前の感情なのに、
「欲しがっちゃいけないんだ」
「感情を表に出しちゃいけないんだ」
「わがままは良くない感情なんだ」
と思い込んでしまうと
大きくなるにつれ、自分の感情を素直に
表現するのが難しい大人になってしまうのです。
では、親が与えた「異常な抑圧」とは、
どういうものを指すのでしょう?
少し例を出してみましょう。
親の異常な抑圧とは?
養育者が子どもに与える「異常な抑圧」とは
どういったものを指すのでしょう?
それは、こんな行為です。
- 欲しがったら怒られた(怒鳴られた・叩かれた・家を出された・狭い場所に閉じ込められた等)
- 欲しがったら悲しまれた(親に謝られた・悲しい顔をされた・泣かれた等)
- 欲しがったら馬鹿にされた(まるで赤ちゃんみたい・バカみたい・みっともない)
- 欲しがったら笑われた(あんたは甘えた・いつもワガママばっかり・だから○番目の子は…)
- 欲しがることは恥だと思わされた(恥ずかしい・みっともない・みんなが見てるよ)
- 欲しがる度に比較された(近所の子を見てご覧?・お兄ちゃん(お姉ちゃん)はそうじゃなかった)
- 欲しがらないと褒められた(偉いね・強いね・かしこいね・さすがお兄ちゃん(お姉ちゃん)だね)
「え?これって『普通』じゃないの?」
「こんなの全部言われたよ。なのに異常だなんて」
と思われる方もおられるかも、ですよね。
でもこれってすなわち
欲しがること=愛情を失うこと
という公式を、子ども時代に学んでしまう、ということになるのです。
欲しがること=愛情を失うこと
かくいう私(カウンセラーの吉野)自身、
幼少期から「欲しがるな(Don’t want)」と言われて育ちました。
欲しがると「駄目な子」
欲しがらないと「いい子」と言われました。
今でも覚えてるのは
「欲しがったときには買わないけれど
そのあと必ずあとで買ってあげてるでしょ。
いい子にしてると買ってあげてるし、
りょーちゃんはワガママを言わないいい子だから
いつも買ってもらえてるんだよ」
という母のセリフでした。
当時の(まだ5~6歳だった頃の)私は
なんか激しい違和感を感じながらも、黙って
母の言葉を聴いていた気がします。
激しい違和感とは
「そうだっけ?買ってもらえたっけ?」
「あとで手に入って嬉しかった記憶がない」
というものでした。
でも当時5~6歳の子が母に向かってそんなことを
上手に表現できるはずもなく…。
結局いつの間にか
「欲しがらない方がいいらしい」
「欲しがること=愛情を失うことなんだ」
と学んで育った気がします。
抑圧を受けた子はAC化していく
虐待のような、はっきりと分かる抑圧ではないけれど
遠回しに。微に入り細に入り。
「欲しがるのはいけないことだ」
『自分の意思を主張するのは「悪い子」のすることなんだ」
と感じさせられて育つうちに、
自分の欲しい気持ちを素直に言い表せない子になってしまいます。
親が「いい子ね」と言っているときは?
あまりワガママを言わず、欲しい物があっても我慢すると
多くのオトナから「いい子ね」と言われる気がする。
そんな育ち方をしてしまうと
「これが欲しい人~!」
なんて幼稚園や小学生低学年の先生に聞かれても、
周囲の子と同じように「はいはいはい!!欲しい欲しい!」
などと言えない子になってしまいます。
本当は欲しいんだけれども、「Don’t want(欲しがるな)」と
命令が出されているので、欲しがることができないのです。
そうすると、先生からは
「おとなしい子」「主張ができない子」
と通信簿に書かれたり、三者面談で言われたりします。
そのときに養育者から
「なんであんたもっと主張しないの?!」
「自分の意見をちゃんといいなさい!」
などと言われても混乱してしまうのです。
だって、
「欲しがらないのがいい子」であり
「欲しがらないと愛される」と思い込まされて
育ってきたのに、今度はいきなり
「欲しがれ!」「主張しろ!」と
言われるのだから、混乱するしかないのです。
養育者の「欲しがらない姿」を見て「それが美しいんだ」と思った子
欲しがることを禁じる養育者は
養育者本人が「欲しがるな」という命令を自分に下していることが多いです。
その姿を見た子が
「欲しがらないことが美しいんだ」
「欲しがらないのがオトナなんだ」
と思ってしまうと、子どもは
「欲しがらないで我慢すること」を「美徳」だと思いこんでしまいます。
そうすると、自分が本当に必要なものすらも
「欲しい」と言えなくなってしまう可能性が高まるのです。
欲しがるのことに罪悪感を感じたらどうなるか
欲しがることに罪悪感を覚えてしまうと、
自分の意見が言えなくなってしまう上に
自分が本当は何が好きで、どうしたいのかが言えなくなってしまいます。
そして。あまりにも強い抑圧を受けてしまうと
自分がどんな感情を感じて、何を思っていて、
何が嬉しくて、何が悲しいのかすらわからなく
なってしまう場合もあるのです。
恋愛依存・買い物依存・汚部屋の原点が「Don’t want」
AC克服カウンセリングで過去に
恋愛依存・買い物(カード)依存・汚部屋問題でご相談
いただいた方の多くが「欲しがるな(Don’t want)」を
持っておられる方でした。
自分が何が欲しいかがわからないと
求められるままに恋愛関係になってしまったり
断りたいときに断れずに、人形のように言いなりになったり
本当に欲しいものが何かわからないまま
「欲しがってはいけない」反動から
色んなものを買い集めてしまい、
結果、汚部屋問題にまで発展する、
という方が今まで少なくありませんでした。
「まともな相手と付き合いましょう」
「買う前に吟味しましょう」
「部屋を片付けましょう」
などと、ずれたアドバイスをするよりも
「Don’t want」を解除していった方が
問題解決には役立つのです。
「Don’t want」を解除していこう
「Don’t want(欲しがるな)」を解除していきましょう。
(解除したからと言って、無限に買い物をしまくってしまう、などということはありません。むしろその逆です)
自分の感情を正しく感じ、感じた気持ちを
きちんと表現できるようになることで、
生きづらさがどんどん改善していく例が
当カウンセリングではたくさんあります。
子どもの頃から、
「欲しい」
と堂々と言えなかった、という方は
ぜひ一度ご相談ください。
自由に生きていける感覚を取り戻すのは。
今からでも遅くないはずです。
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