コロナで日本に帰れない

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コロナで日本に帰れない

画像はイメージです

 

今(2020年5月5日現在)、カウンセリングはすべてオンライン化しています。

おそらくカウンセラーとしても着手は早かった方だと思いますが

3月の末には完全オンライン化に変えさせていただきました。

 

その前から、遠方にお住まいの方はもちろん

海外にお住まいの方のカウンセリングを行って

いるのですが、

 

先日、海外(アメリカ)にお住まいのKさん(20代女性)から

 

「コロナのことは以前よりも(気分的に)落ち着いて

来たんだけれど、日本の親からLINEメッセージが来て

「たまには連絡してくれ」

「おばあちゃんも高齢だから連絡して」

と言われて何かすごいイライラしてしまう」

 

という(何気ない)お話から、深いカウンセリングへと

話が進んでいったので、今日は(Kさんにお許しを得て)

お話の内容の一部を紹介していこうと思っています。

 

 

心がザワザワする理由

 

Kさんに

「今気分はどんな感じですか」

と聴いてみたのですが

「気分的にさっぱりしていない」

「電話しなきゃいけないのはわかるんだけれど、

なぜか電話するのに抵抗感を感じてしまう」

とおっしゃっていました。

 

もしかして罪悪感的なものを感じていますか?

 

Kさんに

「もしかして今、罪悪感的なものを感じておられますか?」

と伺ったところ

「そうです。なぜか親からのLINEを見ると、罪悪感を感じてしまう気がするんです」

とのこと。

 

Kさんは親から

「こっち(日本)はこんな状況なんだ」

「みんな寂しがってるぞ」

「おばあちゃんもどんどん年老いてる」

というメッセージが届くたびに

 

そこはかとない罪悪感を感じておられたのです。

 

罪悪感の奥にあるもの

罪悪感の奥にあるもの

罪悪感の奥にあるもの

 

「罪悪感なんて感じなくてもいいんですよ」

などと言っても、それでKさんの気持ちが楽になれるとは限りません。

 

カウンセリングにおいては

「少し奥に隠れていた感情のさらに奥にある感情を探る」

というステップを踏むことがあります。

 

Kさんのお話を伺ううちに

奥に「罪悪感」が隠れていたのが見えたのですが

さらに奥にある感情を探ってみると

 

  • 帰りたくても帰れない(思うようにならない)イライラ
  • 帰れないのに「おばあちゃんが寂しがってるぞ」と罪悪感を感じさせる親の言い方
  • まるで私の海外生活が間違ってるかのように言われてるかのような空気感

 

こういうことを(言われている訳ではないんだけれど)

まるでそう思わされてイライラさせられてしまうことに

怒りの感情が湧いていたようだったのです。

 

怒りの感情を隠していると、ザワザワが消えない

 

カウンセリングでは

感情の奥にある本物の感情を探る作業をします。

 

本物の感情に気づいて、その感情を癒やすことで

問題が解決していくからです。

 

Kさんの場合も

「なんとなく感じる自分への罪悪感」に向き合うよりも

 

  • 帰りたくても帰れない(思うようにならない)イライラ
  • 帰れないのに「おばあちゃんが寂しがってるぞ」と罪悪感を感じさせる親の言い方
  • まるで私の海外生活が間違ってるかのように言われてるかのような空気感

 

に対する「怒りの感情」を処理していくことが必要なように感じられました。

 

 

怒りの感情開放

 

Kさんに同意をいただきながら、

ゆっくりと怒りの感情開放のワークを行っていきました。

 

(でもこの段階で、奥にある「怒り」は本物の感情ではなく

さらに奥に別の感情が潜んでいたことに気づけていたので

あまり強い怒りを出してもらうことに意識を向けすぎずに

Kさんが自分の中にある怒りの感情を感じればOK、という

感じで行っていきました)

 

Kさんの場合、

感じておられた「怒りの感情」は(いくら奥から出てきたとは言え)

本物の感情とは言えないものでした。

 

本物の感情を感じずに済むように、

無意識に「怒りの感情」を外側にコーティングし、

更に奥に本物の感情を隠すようにしまい込むことは

結構多いのです。

 

怒りを解放すると見えてきた「本物の感情」

 

怒りを解放していくKさん。

「腹が立つ。悔しい…」

「あんな言われ方したくなかった」

「どうしようもないのに…わかってもらえない」

こんな思いを感じ続けているうちに

 

やがて。

 

さらにもっと深い感情が

奥の方から湧いてくることをKさんなりに

感じておられたようでした。

 

Kさんの心の奥に潜んでいた感情とは。

『悲しみ』の感情

だったのです。

 

 

悲しみの感情処理

 

Kさんの心の奥にあったのは

『悲しみの感情』でした。

 

  • こんなときに家族のそばに居れない『悲しみ』
  • 帰りたくても帰れない『悲しみ』
  • いろいろ言われてもどうすることもできない『悲しみ』

 

こういうことで、本当は自分は悲しんでいたんだ。

 

新型コロナウイルスのせいで、

「いざとなったらいつでも飛んで帰れる」と思っていた状況から

「なにかあってもおいそれとは帰れない」状況へと変化したことで

怒り、悲しんでいた感情がうまく処理できていなかったのです。

 

Kさんはカウンセリングを通じて

「自分は今回の現状に腹を立てていて、

そしてこの現状を悲しんでいる」

ということに気づかれていきました。

 

ゆっくりと、でもしっかりと。

自分の中の感情の処理を進めていかれたKさん。

 

「やっとここ最近の心のざわつきが収まってきました」

 

とおっしゃってくださいました。

 

 

親や祖母の「老い」を許す

 

そして。

さらにKさんにこんなお話をしました。

 

「あともう一つだけ。

感情処理と近い話としてお伝えしておいた方がいいことが

あると思うのですが、このままお話しても大丈夫ですか?」

 

Kさんの了承がいただけたので、このようなお話をしました。

 

「会えない間にも、おばあさんやご両親は、日々少しずつ

老いていかれます。それを「許す」気持ちを持つ気持ちを

お持ちでおられるかどうかが大切なんだと思うのです」と。

 

 

私は許します

私は許します

私は許します

 

おばあちゃんも。そして両親も。

確実に老いていくー。

 

今。なかなか帰れないこの状況で、

さらにこの現実と向き合うのは辛いことではあります。

 

でも、それをそのままにしておいても

問題は解決せず先送りになるだけだし

Kさんにはその現実を受け止めるだけの

強さがある、と判断し、上記のことをお伝えしました。

 

大きく息を吐き。涙が止まらなくなってしまったKさん。

 

自分の感情を開放するだけでなく、

感情開放すると同時に

 

「親や祖母の『老い』を許す」

という承認と許容が必要であることを悟られたのです。

 

そんなKさんに

「この言葉を、私のあとに続いて言ってください。

もちろん言えそうなら、でいいです」

 

と前置きし、

 

「私は両親、そしておばあちゃんの老いを許します」

これを口にできそうですか?」と。

 

何度もためらい、泣かれながらも、意を決したように

 

「私は両親とおばあちゃんの老いを…許します」

 

と言われたKさん。

 

この言葉を自分で言うことで、改めて現状を受け入れ

どうにもならない感情を開放し、

さらに今できることに意識を向けていくステップへと

気持ちが進んでいかれたようでした。

 

 

自分の感情を正しく知れば、気持ちに整理がついていく

 

  • 怒りの感情
  • 悲しみの感情
  • 認めたくない現状

 

これらを順に、ゆっくりと受け入れ、開放していったKさん。

 

自分の感情を正しく処理できたあと。

やっと今。ご自身が何をすればいいかが見えて来たご様子でした。

 

 

カウンセリングが終わったら、

  1. 家族とオンライン通話をするため、その方法を両親に優しく説明し、覚えてもらうこと
  2. おばあちゃんにオンライン通話をつなげてもらい、おばあちゃんと話すこと
  3. 両親やおばあちゃんに「愛してるよ」と自分の気持ちを伝えること

これらのことをやってみる、とお話をしてくださいました。

 

もちろんその行動の奥に

「お父さんお母さん、そしておばあちゃんをとても大切に感じている」

という認識を持ちながら。そして、

 

「大切な人たちの老いもしっかり認めていこう」

と意識しながら話を楽しむことに

気持ちが向いたKさん。

 

カウンセリングが終わる頃にはスッキリとした笑顔を見せてくださいました。

 

 

今、大切なこと。「会いたい」気持ちは「愛である」と知ること

 

今、会いたい人になかなか会えない人は、

たくさんいらっしゃると思います。

 

特に海外での生活を余儀なくされている方は

帰りたくても帰れないし、仮に帰れたとしても

数週間の隔離生活を求められます。

 

そしてさらにまた、生活の基盤となっている

海外へ戻ろうとしても困難を極めることもある上に

移動中の感染リスクをも背負ってしまうことになります。

 

今、帰りたくても帰れない状況にいる方は少なくありません。

 

もしもそんなとき。

親御さんやご親族、親友などの大切な人にもしものことがあっても

動くに動けない。

 

ただでさえ大変な生活なのに、さらに帰れない不安がつきまとう。

こういう方はたくさんおられるはず。

 

もしも。カウンセリングの力が必要なら、ぜひご相談いただきたいですし、

何よりも

帰れない自分を。今その場に留まることを選んだ自分を。

どうか責めないでいてほしいのです。

 

あなたは必要だからこそ。今その地で頑張っているはず。

私はそんなあなたのことを全力で応援したいと思っています。

 

だから。

決してひとりにならないで。

 

あなたの笑顔を応援させてください。

 

 

 

 

 

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