不登校の子とAC・機能不全家族はとても関連が深い

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今回の記事は特に「不登校の子をもつお父さん」に読んで欲しい記事です。

 

引きこもりや不登校の問題と、アダルトチルドレンや

機能不全家族はとても関連が深い。

私はそう考えています。

 

実際に当カウンセリングを受けられた方で

引きこもりや不登校のお子さんのおられるご家庭の特徴の1つに

 

  • お父さんが仕事が忙しすぎて家庭に目を向けられなかった
  • 会社ではどんどん実力を認められたが家では居心地が良くなかった
  • 単身赴任等でなかなか家に帰れず、奥さんに子育て等を全部任せてしまっていた
  • 奥さんから「叱ってやって」と言われたときだけ厳しく接し、あとのフォローは奥さん任せだった
  • お父さん自身、家族とどう接していいかわからずあまり関わりを持たなかった
  • どうも妻が自分がいない間にあることないことを子どもに吹聴されているようで、帰っても空気が冷たい
  • 自分の知らない間に自分が悪者にされていて、子どもが近づかなくなった

 

等の

  • 「お父さんが家庭になかなか関われない」または
  • 「お父さんが関わりたくても空気が冷たい」
  • 「お父さんがワーカホリック気味になってしまった」

という背景があることが多いのです。

 

 

父の役割を子が背負おうとする

 

カウンセリングを進めているうちに、

お父さんが事実上不在なため、やむなく奥さんや

子どもがお父さんの役割を担おうとしたご家庭の姿が

浮き彫りになってくる場合があります。

 

本来の役割をお父さんが担わないので

当然、ひずみが出来上がってしまいます。

 

誰かが(本来はそんな必要がないのに)無理に

お父さんの役割を背負ってしまうことで、本来の

(母としての、子どもとしての)役割ができなく

なってしまうのです。

 

 

本当は甘えたいのに甘えられない子がAC化していく

 

本当はまだまだ甘えたい盛りの子どもに

父親役を背負わせてしまうと、その子は

「子どもであってはならない」という『マイルール』を持ってしまいます。

 

 

お父さんからも

「いいか。お父さんの留守中はお前がお父さんの代わりなんだからしっかりしろよ」

「お母さんに迷惑かけたり困らせたりするんじゃないぞ」

 

という命令を残し、単身赴任に赴かれたりなんかすると

子どもはさらに「自分が頑張らないと」と思ってしまいがち。

 

でもそんなことを任されたって、どう振る舞えば

お父さんらしくできるのか。

お父さんみたいになるってどういうことなのか。と悩みはじめ、

 

やがて、

  • (お父さんが偉そうだったら)偉そうに振る舞おうとするし
  • (お父さんが無関心な人だったら)何もできずにいる

 

ことになりがち。

 

そして(先述のように)お母さんがお父さんに電話して

「お父さんの方から叱ってやって」

などと言われて、子どもに喝を入れると…。

 

精一杯頑張ったお子さんは、いともカンタンに折れてしまう、

ということになりがちです。

これは男の子だけに限ったことではなく、女の子も

母を助けようとするし、父親の役割ができないと

同じように心が折れていくことも少なくありません。

 

 

お父さんの家庭への関わりが難しいケースは多い

 

お父さんが家庭に関わることが難しいケースって意外と多いと思うのです。

 

もともと子どもと関わるのが苦手なお父さんもいれば、

自分自身も父や家族との関わりが希薄だったお父さんもおられるし、

奥さんと意見が合わず、家庭内では口出ししにくいケースもあるようです。

 

ここでお父さんが家庭に関わりが持てないままでいると

こんな状況が発生することも。

 

それは、

 

お父さんが家庭内の「共通の敵」になってしまう

 

お父さんがいつの間にか、(主に)お母さんによって

悪口や愚痴の対象になってしまい、それを聞いて育った子が

父を憎む場合が意外と多いのです。

 

こうなってしまうと

  • 家族団らんの場に自分が加わると、急に冷たい空気が流れる
  • 家族と話そうとすると、子どもたちが自分の部屋に帰っていってしまう
  • 何か話しかけても「べつに。」「ふつう。」「…。」という対応をされてしまう
  • そこで気分を害して怒ってしまったりすると余計に嫌われて関係が悪化する
  • お父さんなんて別にいらない、いなくていい、という雰囲気が蔓延しはじめる
  • 仕事に打ち込んでいるほうがよっぽどやりがいがある、という気分になっていく
  • 単身赴任の辞令や内示が出ても、あまり抵抗がなくなる
  • 奥さんに辞令が出たことを伝えても、あまり悲しまれず「単身赴任一択」で話が進む
  • ますます家族との関わりが難しくなる
  • せめて月に1回くらい帰ろうとしても「交通費がもったいない」などと言われ
  • お金だけ入れていれば文句は言われない、という雰囲気になっていく

 

こんな感じになって、ゆるやか〜にお父さんの居場所が

遠のいてしまう、という場合も少なくないようです。

 

こうやって父親不在の家庭が出来上がってしまうと…。

 

最初のうちは

「気心知れた人たちだけで幸せ〜」

という時期もあるかも知れませんが、やがて

 

家族の誰かが余分な『役割』を背負わされることになり

気づいたら(主にお子さんが)アダルトチルドレン化

してしまう、ということにもなりがち。

 

場合によってはお子さんに

  • 不登校や登校拒否などの問題が起きたり
  • 万引や親のお金を抜く等の問題行動が出たり
  • メンタル的な不調を訴えたり

などの問題が発生することがあるのです。

 

 

お父さんの役割・お母さんの役割

 

お父さんの役割とお母さんの役割というのは違う、と言われています。

 

  • お父さんは「社会性」を子に伝え、世の中をうまく渡り歩いていく生き方(後ろ姿)を見せる役割
  • お母さんは「共感性」を子に伝え、友だちや仲間との関わりや、人に受け入れられる術を伝える役割

 

を担う、と言われています。

 

片方が欠けたり、または両方揃っていても

上記の役割ができていなかったりした場合、

お子さんは「誰にも相談できない」状況に陥りがち。

 

実は親御さんの役割ってとっても大きいのです。

 

 

あるお父さんとのカウンセリング

 

お子さんが不登校になってしまった場合、

親御さんは真っ先に

「子どもにカウンセリングを受けさせよう」

と思われがち。

 

でも私はそうは思いません。

本当はお父さん、お母さんに積極的にカウンセリングを

お受けいただきたいのです。

 

先日、

「何度か他のカウンセリングで子どもを見てもらったが、

子どもが「もう嫌だ」と言って通わなくなった。

ACカウンセリングを受けさせてもらえないか」

 

とご相談を受けました。

 

私は「まずは親御さんがお越しいただきたいのですが」

とお伝えしたところ「いや、どうしても子どもに受けさせたい」と

おっしゃるので、お子さんのお話をお伺いしました。

 

お子さん(Mくん・15歳・男子)のカウンセリングをしましたが

「うん。やっぱりMくんは何も悪くないよね。

Mくん、ずっと頑張ってきたんだね」

とお伝えしたところ、頬を染めてはにかんだ姿が印象的でした。

 

AC克服カウンセリングを気に入ってくれたのか

「ここのカウンセリングなら続けてみたい」と

親御さんに言ってくださったようで、継続カウンセリングを

お受けいただくことになったのですが、

 

Mくんと私(カウンセラーの吉野)の出した条件は

「お父さん・お母さんにもカウンセリングをお受けいただくこと」

でした。

 

そこで(最初は渋々)カウンセリングをお受けくださったのですが

お父さんとお話したとき、やはり

 

「家庭にどう関わっていいかわからなかった」

とおっしゃられたのです。

 

お父さんも精一杯頑張られたんですよね

 

「仕事が大変で」

「ストレスの多い仕事で」

「何度も転職して家に帰ることも考えたんですけれど」

 

…遠く離れた場所でとても厳しいお仕事をされ、

家族にまでなかなか気持ちを向けることができなかった様子のお父さん。

 

私自身も(少なからずワーカホリック気味な点もあるため)

このお父さんとも意気投合(^^)。

 

「お父さんのつらさ、わかるつもりです。

頑張っても頑張っても報われない。そんな気持ちですよね」

 

お父さん、少しホロっとされてたような感じでした。

 

私はお父さんの気持ちが痛いほど解りながらも、でも

Mくんの問題を解決していくためにも、お父さんに少し

耳が痛いお話をしました。

 

 

お仕事で大切なことはメモに書きますよね

 

「お父さん。お仕事で大切な情報を得た場合、メモとかに書き留めたりしますよね」

「はい。いつも手帳は持ち歩いてます」

「そうですよね。それくらい情報って大切ですもんね…

…ところで。。。なんですが」

 

「お父さん。Mくんの好きな食べ物ってご存知ですか?」

 

「……。さぁ…なんだったかな。。。」

 

「Mくんの親友の名前はご存知ですか?あと、担任の先生の名前や

得意な教科、苦手な教科、好きなゲームや将来の夢とかは…?」

 

「…い、いや、そういうのは全部妻に任せっきりだったな…と」

 

 

「そうですよね。僕も偉そうには言えないんです。ご主人のお気持ちもすごくわかるつもりです。

…でもね。。。

お仕事の大切な情報はいつも持ち歩かれてる手帳に書かれるじゃないですか。

せめて、その数ページだけでも、Mくんと妹のKちゃんのために空けてもらって、

この子たちが大切にしていることをメモって残しておいてあげてくれませんか

 

とお伝えしてみました。

 

Mくんのお父さんは

「すぐはじめてみます」

とおっしゃってくださいました。

 

 

愛の反対は無関心

 

「愛の反対は無関心」とよく言われます。

人は誰かに嫌われるよりも、関心を持たれないことがもっとも苦しいのです。

 

今回のMくんのお父さんも、決してMくんのことを愛していない訳ではないんです。

それが証拠に、一人離れた土地で、一生懸命お仕事を頑張って、家族のために成果を挙げてこられたんだから。

 

でも、そのバランスが仕事の方に少し傾き過ぎてしまって

お子さんに対する関心が持てなくなったり

どう関わっていいかがわからなくなると

やっぱり家庭内は機能不全状態になってしまいます。

 

これはお父さんだけの問題ではありません。

みんな一生懸命に家族を愛し、守ろうとしながらも

少しだけバランスが崩れてしまって、機能不全に

なってしまうことはよくあること、なのです。

 

引きこもりや不登校のお悩みは、ご主人が単身赴任されてるご家庭がすごく多い

 

ウチのカウンセリングに来られている不登校や引きこもりの問題の多くが

  1. お父さんが単身赴任または仕事の虫(ワーカホリック)
  2. お父さんが社会的にミスが許されない仕事
    (先生・警察官・自衛官・お医者さんなど)
  3. お父さんが自営業者

この順番が圧倒的です。

 

お父さんがついつい仕事にウエイトを置いてしまったがために

お父さんの役割のバランスが家庭内で崩れ、

そのしわ寄せがお子さんに…というパターンがとても多いのです。

 

「じゃぁお父さんが悪いのか?」

と言われたら、決してそういうことではありません。

 

ですが、お父さんが家庭に向き合うことで。

そして。お母さんがそのお父さんを受け入れ直すことで。

 

お子さんの問題は大きく変化していくことが多いということを忘れてはなりません。

 

改めて、ご家族のあり方を見つめ直すためにも。

カウンセリングを受けてみることを1つの選択肢に

考えてみることをお勧めします。

 

お子さんの成長は早いです。

今の年齢のお子さんは、今しか見ることができません。

そして、その姿は、年々刻々と変化していきます。

 

その姿を笑顔で見つめることができるようになるためにも。

今こそご家族の力を再結集させることが必要なのかも知れません。

 

 

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