カウンセラーがオススメしたい本【自分の小さな「箱」から脱出する方法】

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人は、他人が思うように動いてくれないとき、

「必要以上に悪い理由をつけて」

「相手を攻撃する(または自己否定する)ことを正当化し」

「強く信じ込もうとする」

ようにできています。

 

 

例えば、彼のLINEの返信が遅れたとき

「もう私のことは愛してないのね」

「もしかしたらあのことをまだ怒ってるのかも」

「LINEの返事が遅いのは「私が大事にされてない」証拠!」

と早合点してしまって、あとから返事が来ても不機嫌さが解消されなかったり。

 

 

子どもが学校に行きたがらないのを見て

「この子は弱い」「根性が足りない」

「イジメに遭ってるのかしら」

「約束の守れない子」

「親に恥をかかせる子」

と決めつけてしまったり。

 

こういう状況について、この本では

「自己欺瞞(じこぎまん)」だとか「箱に入る」という表現で描かれています。

 

人間関係(親子関係・恋人関係含む)に悩まれている方は、是非一度読んで欲しい本です。

 

 

 

【オススメ本】自分の小さな「箱」から脱出する方法:アービンジャー・インスティテュート著

 

自分の小さな「箱」から脱出する方法 

 

  • 相手とトラブルが発生するとき。
  • 発生しないまでも「この人は○○なヤツだ」と批判しがちなとき。
  • 望んだ通りに相手が動いてくれないことを不満に感じたとき。

 

こういう状態のとき、人は「箱」に入ってしまっている。

ということが書かれています。

 

箱に入っていることにすぐに気づき、意図的に脱出できることで

「自己欺瞞」から抜け出て人は幸せに生きることができるし、

 

箱に入っていることに気づけないまま、どんな良い行動をしても

結果的にいつも満足した生き方にはつながらないのです。

 

 

「箱」に入っている限りはトラブル続出?!

 

例えば、私たちカウンセラーは修行時代に必ず

「傾聴力」

を学びます。

 

傾聴力というのはある種の「テクニック」です。

では、カウンセラー自身が「箱」と言う名の「自己欺瞞」に陥りながら

テクニックだけでカウンセリングを良いものにすることができるか?というと

それは「絶対に無理」なのです。

 

「よく来てくださいましたね」

「そんなことがあったんですね」

「つらいですね」

 

と教本に書いてあったからと言って、その通り読み上げたとしても、クライアントさんの気持ちに寄り添えているとは言えません。

 

「え?これって「精神論」の話?」

と思われるかも知れませんがそうではありません。

 

逆にあなたが、明日。

職場で新しい部署に配属されたとします。

そのとき、上司が

「君を迎えられて嬉しい。新しい仲間と一緒に頑張っていきましょう」

と言ってくれたとしても、

 

その後、自分の人となりや、得意なこと、苦手なもの、興味のあることなどを知ろうともしない上司だったら

「結局は「歯車の一つ」ぐらいにしか思ってないんだろうな」

と思ってしまうかも知れませんよね。

 

ましてやその上司が

「なんだよアイツ、使えね~なぁ」

などと、他人のことを言ってるのを聞いた瞬間、

「私たちって「上司の手足代わりになるための『道具』か何か」なの?」

と思ってしまうかも知れません。

 

嫌な態度はもちろんのこと、悪くない態度を取っていたとしても

「箱」に入っている限りは、人間関係は好転しないのです。

 

 

箱に入ったとき、どんな「質問」を自分に問いかければいいか?

 

では、自分が「箱」に入っているかどうかを知りたいときはどうすればいいか?

 

この本には、そのとき自分にどう問いかければいいか書かれています。

それは

 

「その相手を「物」として見ていたか、「人」として見ていたか」を常に問いかけること

 

です。

 

 

「物」として見ているとは?

 

他者を「物」として見ている場合とは

  • 「アイツは自分の思った通りに動いてくれない」
    →つまり「自分の思った通りに動くべき「道具」だと思っている証拠」
  • 「この取引を絶対成功させてみせる」
    →「自分の思ったように契約してくれる「ハンコ」や「財布」と思っている証拠」
  • 「オレは働いてるんだ!」
    →「黙ってオレの言うことを聞く「家電製品にでもなれ」と思ってる証拠」

こんな感じです。

 

いくら正しい態度で接していても「箱」に入って相手を「物」として見ていると、それはカンタンに相手に伝わってしまいます。

 

 

相手を1人の「にんげん」として見ているか

 

これからの時代はとくに

「お互いを対等な「人」とみて、興味を持って接することができるか」

ということが問われる時代になってきています。

 

「私のどこを愛してるの?」

と聞かれて

「そうだな、家事は一通りこなしてくれるし、ご飯もまぁ美味しいし…」

などとしか答えられないようだと

 

「私って「家政婦」か「家電製品」扱い?」

と呆れられても仕方がないのです。

 

(でもこういうのって昭和の終わり頃まで当たり前だったとも言えます。
「オンナは黙って○○しろ」「オトコは四の五の言わず働け」みたいな「人を「物」のように」扱っていた時代が長かったのです)

 

平成、令和の時代になって、こういうことがもう許されることはなくなってきました。

 

  • 給料入れてるんだから文句言うな
  • 家を買ってやったし旅行も行かせてやってるのに
  • ここまで育ててやったのだから感謝しろ
  • ○○の立場の人間は○○にはこういう態度を取るべき

 

などという考え方は、今後消えていくことになるでしょう。

 

そのためにも

「相手を「物」として見ているか、「人」として見ているか」

という感覚を身につけて行く必要があります。

 

 

 

 

「箱」の本。オススメです。

 

  • 自分は常に「良い人」でいようと頑張ってるのに、なぜか愛されない
  • 親身になってアドバイスしてるつもりなのに、相手が(高い確率で)実行してくれない
  • 何人かから「言ってることは正しいけど」と言われたことがある
  • 夫婦(恋人同士)の関係がうまくいかず、いつも悩んでる
  • 隣の部署のリーダーはみんなに愛されてるのに、自分は同じ指示をしても嫌われてる気がする
  • 子どもには愛を持って接しているつもりなのに「利用しているだけだろ!」などと言われて混乱した

 

こんな思いを一度でも経験した方がおられたら、是非この本を手にとって読んでみて欲しいです。

 

「箱の本」で検索しただけでも出てきますし、下記の画像をクリックしても販売ページが出てきます。

この本。人間関係に苦労している方に強くオススメします。

 

自分の小さな「箱」から脱出する方法 

 

 

 

 

 

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