HSP関連本を心理カウンセラーがレビュー【鈍感な世界に生きる敏感な人たち】
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心理カウンセラーの吉野です。
HSP系の本を10冊ほどまとめて読んでみて、
読後の感想をレビューする企画。
今回2冊めの本は、結構読み応えがあってオススメだと感じた本を紹介します
内容的には心理カウンセラーの吉野の独断と偏見が含まれますので、興味がある方のみ、お読みいただければ嬉しいです。
※今回、月額980円で読み放題の Kindle unlimitedがかなり役立ちました。
私自身、結構本は購入するタイプなのですが、それでもなかなか踏ん切りのつかなかった本がサクサクっと入手できました。
(まるで図書館で10冊程度まとめ借りしたようなノリで、様々な本を入手できたのもKindle unlimitedのおかげです)
まずは本で情報を得たい方にオススメです。
※なお「私はHSPなのかな?」と思った方に必ず一度目を通していただきたいことについて
別の記事にまとめさせていただきました。
まだお読みでないという方はぜひこちらもお読みください。
今回読んだHSP本:鈍感な世界に生きる敏感な人たち
今回読んだ本はこちら。
鈍感な世界に生きる敏感な人たち ディスカバー21:イルセ・サン著
HSPの悩みと克服方法についてよくまとめられた本
イラストや表などがなく、
ただひたすら文章のみの本でしたので
「うわ、これ読み切れるかな」
と思って読んでみたのですが、読み始めるとあっという間に
読み切ることができてしまった本でした。
心理カウンセラーの吉野が読んでも、HSPについての理解が深まることが書かれているので
- HSP(Highly sensitive person)のことを詳しく知りたい方
- 自分が当てはまるのかを知りたい方
- HSPはどうやって生きていけばいいのかを知りたい方
- HSPカウンセラーさん、または目指している方
は一度目を通しておいた方がいい本だと思います。
いきなり巻頭に「HSPチェックリスト」付き
いきなり巻頭に、35問+13問(計48問)のHSPチェックリストがついています。
- グループAの質問(35問)
- グループBの質問(13問)
が用意されており、それぞれの質問に点数をつけて
【グループAの点数】-【グループBの点数】=【あなたの得点(感受性の値)】
となります。
この点数が【60点以上】ならば、HSPの可能性がある、とされているのですが…
吉野もHSPだった!
なんと!このテストをやってみた結果、
私(心理カウンセラーの吉野)の点数は【60点】ジャストでした(*^^*)
ということで、ギリギリの点数ではありますが、私もHSPである、ということになります。
(どうりでカウンセリングしてて、多くの方のお悩みが痛いほどわかるなぁと思ったよ~)
自分自身AC(アダルトチルドレン)でもあり、HSPの傾向もしっかりあるからこそ、問題克服に向けて精度の高いカウンセリングができるんだ、と思うと逆に嬉しくも感じた瞬間でした。
HSPの人だけでなく、HSPカウンセラーに向けても書かれた本
鈍感な世界に生きる敏感な人たちには、冒頭にこのようなことが書かれています。
この本は「とても敏感な人」(HSP:Highly sensitive person)並びに程度の差はあれ繊細な心の持ち主である人々に向けて書かれたものです。
家族にHSPがいる人や、繊細な心の持ち主を同僚や部下に持つ人、医師やカウンセラーとしてHSPの診療を行っている人にも読んでいただければと思います。
と。
日本ではHSPは病気ではないとみなされ、病院での治療を積極的に行っているところは少ないのですが
この本を読んでHSPに対する理解を深めていくことはとても大切なことなんじゃないかと改めて感じました。
HSPという概念を発表し、世に広めたのは
エレイン・アーロン博士(Dr.Elaine Aron)
による1991年の発表なのですが、
この本(鈍感な世界に生きる敏感な人たち)の著者:イルセ・サンは、
HSPカウンセリングの第一線で活躍されるカウンセラーさんなのです。
心に残った言葉
『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』を読んで、いくつか心に残った言葉があるので抜粋しました。
敏感な人の多くは…
HSP(Highly sensitive person)は、自分自身の感覚がどうしても少数派(マイノリティ)なため
- 自分はおかしい
- 自分は評価されない
と考えがちで、そのため自己評価が低くなる傾向があります。
そのため、自分がHSPと気づいたとしても
「劣った存在」とみなすことが多いようですが
私(吉野)は全くそうは思いません。
HSPは「よく気がつく存在」で「相手の気持ちに寄り添え」るため、
方向性さえ正しければ、社会でも大活躍できる可能性の高い存在なのです。
「HSPだから」という型にはハメないでおこう
この言葉は重要だと思います。(これだけでブログ2~3記事書けそう)
HSPを自覚することで、
「自分はどーせHSPだから」
などと諦める(型にはめる)のではなく、
HSPの特徴を上手く活かした生き方を模索していくことがとても大切なのだと
気づかせてくれる言葉だと思いました。
HSPは基準が高すぎる
以前、『落ち込みやすい人は「結果=自分」だと思ってないか』と言う記事を書きましたが、
HSPも「良い結果を出そう」と躍起になりすぎてしまう方が多いと感じます。
でもそれはときとして
自分の自尊心が低いことの現れであり
「良い結果を出そう」という大義名分と「良い結果を出すことで他者承認を少しでも高くしたい」という自尊心の低さが混同してしまい
どこまでも自分を追い詰めすぎてしまう結果を生みかねません。
自己肯定感が低いまま、良い結果にこだわりすぎると、メンタルに不調が出る可能性が高まります。
もしこれを読んでドキッとされた方がいたら、
自分を追い詰めすぎる前に、自己肯定感を高めるワークを行うようにしたいところです。
疲れ=悲しみ
私自身、これを読んで「ドキッ」としました。
疲れは悲しみが形を変えたものである
疲れたからといって、そのまま睡眠を長く取ったとしても
まだ朝に疲れが取れないのは、ひょっとしたら
- 理不尽な仕事に追われた悲しみ
- 自分のことを認めてもらえなかった悲しみ
- 仕事で生じた軋轢に対する悲しみ
- あのときああしていたら、と『タラレバモード』で感じる悲しみ
- 今日感じたことが過去の悲しみにリンクしていることへの追体験
こういったことが影響しているのかも知れませんね。
【オススメ本】HSPはどう生きていけばいいかについて書かれた良書
この本。他にも
- HSPの7つの能力(魅力)
- 鈍感な人とうまく付き合う11の方法
- 敏感な自分とうまく付き合う8つの方法
- HSPが抱えやすい心の問題(注意点)
等について、詳しく書かれた良書だと思います。
今後もHSP関係の本のレビューを続けて行こうと思っていますが、この段階でかなりオススメ度が高いですので
「もう10冊終わるまで待てない!」という方はまずご入手いただいていいかと思う本です。
【オススメ本】鈍感な世界に生きる敏感な人たち
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「HSP(Highly sensitive person)ってなに?」
「この記事を書いているカウンセラー(吉野)はHSPのことをどう考えてるの?」
「HSPの対処法を知りたい」
という方はこの関連記事もお読みください。
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