普通の家族なのに生きづらい〜ブルーピリオドにみる「機能不全家族」の仕組み〜
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AC克服カウンセリングの吉野遼太です。
今回は
「一見とても幸せな家庭にみえるのに、
突然子どもが生きづらさを訴えたとき
親はどうすればいいか?」
というお話です。
この記事をお読みの方の中には
「親のせいで自分は生きづらいんだ!」と
はっきり思っている人もおられる反面、
「うちはとても仲の良い家庭だったんです」
「家族もみんな仲がいいし」
「両親も私のことを愛してくれました」
「…でも生きづらいんです」
というご相談を受ける場合もあるのです。
今回は
一見、とても普通で幸せな家庭なのに、
どうして生きづらさを感じてしまうのか
という「見えない機能不全家族化の仕組み」について説明します。
仲が良い家族でも「機能不全家族」になる可能性がある
生きづらさを感じるのは
あなたが悪いワケじゃありません。
必ず何らかの理由があるのです。
でも人はときどき、生きづらさの理由が見つからないとき
「自分がおかしいんじゃないか」
「私が普通の人と違って病気なんじゃないか」
などと気にしてしまう人がおられます。
でもそれは断じて違います。
「あなたは何も悪くない」
「あなたが気づいてない場所で「機能不全状態」に陥ってしまう理由は必ずある」
私はそう考えています。
仲がいいのに機能不全家族?
今日はある漫画を紹介したいと思ってます
この漫画の中にでてくるエピソードに
絵画教室に通う小さな女の子(小枝(さえ)ちゃん)が登場します。
小枝ちゃんは、とてもいい子で絵が大好き。
絵画教室だけじゃなく、いろんな習い事を同時に8つも掛け持ちしているものの
それも無理に行かされてるワケでもなく、自分から望んで通っているようです。
家庭も円満な様子で、パパのこともママのことも大好き。
小枝ちゃんは、大好きなパパとママに認められることがとても幸せなんですね。
ただ、とても仲の良い家庭の中に
【比較の概念】が埋め込まれていくんです。
何気ない言葉の中から芽生えだす「比較の概念」
ある日、絵画教室までお迎えに来たお父さんが
そこに通う大人が描いた展示品を指差して、
「あの絵とか上手じゃん。ああいう絵を描いてみたら?」と
優しい笑顔で小枝ちゃんに言うと、
言われた瞬間に小枝ちゃんの表情が固まります。
いつの間にかその少女には
「他の人よりうまくできないと愛されない」
「今の自分が描いた作品じゃ認めてもらえない」
と思い込んでしまったようです。
さらに、ある日、そのお父さんが
小枝ちゃんの絵を観て
「ここ、変な顔だね」
と何気なく言ったことがきっかけで、
小枝ちゃんは泣いてしまった、というできごとが起こります。
そこからその少女は少しずつ…崩れていくのです。
好きだったものが「比較対象」に変わっていく
それまで楽しく絵が描けていたのに
話しかけても
「自分は全然だめ」
「◯◯さんのほうがうまい」
「自分は誰々みたいに描けないし」
「なんで自分はこんなにもダメなんだろう」
と口に出すようになり、やがて問題行動が…。
その少女がどうなっていくのか?
そしてさらに続く父親による悪意のない追い詰め行動…。
もし、ご興味があればブルーピリオドの11巻を是非読んでみて欲しいと思ってます。
なぜこの少女はここまでメンタルが崩れていったのでしょう?
この子に問題があるのでしょうか?
私はとてもじゃないけれどそうは思えません。
問題は「無条件の愛」を親が伝えていない点
作中に出てくるお父さん。
とても良い人です。
娘さんからも愛されていて、とてもいい雰囲気の父親像です。
でも。小枝ちゃんは、お父さんがなにか言う度に
お父さんなりの判断でなにかを行動する度に
どんどんメンタルを崩していきます。
それは。AC克服カウンセラーの目線からみると
「どんな君でも世界一だよ」
「君は君でいるだけでOKなんだよ」
「他の人になろうとしなくてもいいんだよ」
という「絶対的な肯定」が(伝わって)いなかったのだと判断します。
もしかして、ここまでお読みのあなたは
親御さんから「無条件の愛」を受け取ってこれたでしょうか?
- 誰かと比較されたり
- ただダメ出しされたり
- あまり褒めてもらえなかったり
- 失敗したらガッカリされたり
- 親の期待に応えれば「いい子」、応えられないと「ダメな子」扱いされたり
という経験はなかったでしょうか?
私はこの漫画を読みつつ、
「きっとこういう親子ってたくさん(どこにでも)いるんだろうな」
と感じざるをえないのです。
ブルーピリオドとは
ブルーピリオドという漫画は
絵の世界に引き込まれた主人公が
苦悩と葛藤をしながら成長していくストーリーです。
実はこの漫画の存在を、私は
ある依存症に悩む青年から教えてもらって読み始めました。
主人公だけじゃなく、いろいろな登場人物たちが
様々な家庭環境や苦悩を背負い生きるさまが描かれていて、
機能不全家族や毒親の概念が漫画の中にも散りばめられているとも思える内容です。
なにか生きづらさを感じている方にはぜひ
手にとってお読みいただきたい作品です。
◇ ◇ ◇
ちなみにブルーピリオドって2021年10月1日にアニメ化されたみたいですね
ぜひ観てみたいと思ってます♪
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