「先生」と呼んじゃいけない?ACカウンセラー養成講座の変なルール
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AC克服カウンセラー養成講座の受講生たちへのメッセージを記事にしてみました。
普段は受講生専用のページでメッセージを送るのですが、ときどき公開していきます☆
カウンセラーの卵さんたちや、心理学を学びたい方の参考になれば嬉しいです。
だからちょっと熱く語りすぎちゃうこともあるかも知れませんが、(^^)
笑って読み飛ばしてくださったら嬉しいです。
吉野が受講生との関係で最も大切にしている「姿勢」とは?
カウンセラー養成講座を運営する上で、吉野が何よりも大切にしている
「姿勢」
というものがあります。それは。
対等性(たいとうせい)
対等性です。
私がアダルトチルドレン克服カウンセラー養成講座で最も大切にしている姿勢は
吉野が編み出したAC克服に特化したメソッド
ではなく
AC克服に効果的なカウンセリング技術の伝承や実践ワーク
だけでもなく
「対等性」なのです。
対等性とは…。
ちょっと辞書引いてみました(笑)
相対する双方の間に優劣・高下などの差のないこと
当カウンセラー養成講座では、
受講生同士はもちろんのこと、講師と受講生の間にも「優劣」や「高下」などの上下関係は一切存在しません。
(意識的に上下関係を撤廃しています)
それはなぜか?
じっくり説明していきますね。
権威を重んじる講師と対等性を重んじる講師の違い
世の中には多くの勉強会(講座)が存在しています。
その中には、講師の権威性を高めて、受講生に尊敬をしてもらうことを大切にしている講座もあります。
権威を重んじる講師
(メソッドとして「権威性」の手法を伝えている講座もあります。例えば
講座開始前に、司会者が今日の講師の素晴らしさと過去の輝かしい実績を伝え、ものすごい人だ、ということをじっくりアピールした上で
「おまたせしました!それではご登壇いただきましょう!
株式会社ジャンプアップ代表取締役社長、AC克服カウンセリングステージアップカウンセラー、吉野遼太先生です!拍手を持ってお迎えください!」
みたいなご紹介を受けてから(同室の後部に座っていた講師が)拍手に包まれながら前に出てくる、という講座もあります。
(数百名の受講者がいる講座もあれば、2名…とかの参加者でも同じように演出されてる講座もあります)
対等性を重んじる講師
それに対して「対等性」をお伝えしている講座では、
「講師のことを上だと思わないで欲しいのです。優劣も高下もありません。
敢えて言うならば、講師は「その山に何度も登頂した経験がある登山家」というだけのもの。
皆さんもこれから、講座を受けて、何度も登頂しながら、講師と同じ立場になっていくことを目的としています。
だから
「あの人は特別だから」「あの人だからできるのよ」「私なんてまだまだ無理」「カウンセラーは特殊な人しか無理なんだ」
とは思ってほしくありません。
同じ人間だけど、その(心理学の)山に何度か登頂して、登り慣れた人が「あなたもできるよ。一緒に登ろうよ」と言うのが
AC克服カウンセラー養成講座の姿勢なんです」
ということを強調しているのが、ウチの姿勢です。
どっちの講座が良いとか悪いじゃない
こういう書き方をしてると
「権威性」を使う講座は悪い講座
「対等性」を使う講座は良い講座
と言いたいと感じさせてしまうかも知れませんが、
決してそうではありません。
(講座によっては「権威性」を大切にした方が、受講生に良い影響が出る場合があります。
ただ、私が行っている「カウンセラー養成講座」においては、講師が「先生」になり「神格化」してしまうことで、受講生が講師を超えられなくなってしまう場合がありえるのです)
この後の文章で、比較論的な説明もしていきますが、決して優劣をつけようとしているのではなく、
「それぞれに「TPO」や「メリット・デメリット」がある」ということを理解された上で、受講されたみんながそれぞれ判断していけばいいこと」
なのです。
受講生のみんなはそれぞれの判断で読み進めてくださいね。
権威を重んじる講師が伝えているもの
権威性を重んじる講座(講師)が受講生さんに求めるものは
「尊敬」と「メソッド」の半強制的な浸透
だと私は考えています。
講座の良否(よしあし)は
「受講生さんがどれだけ(メソッドを実行した上で)人生が変化したか」
だと思っています。
そのためには「半強制的であっても、メソッドを実行してもらう必要」
があり、そのために講座全体の流れが
「先生が「やれ」っておっしゃるんだからやらなきゃ」
「これをやらなきゃ先生みたいになれないんだから」
という雰囲気こそが大切な場合もあります。
この考え方は、特に就職されている方にはわかりやすい考え方かも知れません。
社長(経営者)に尊敬と畏怖の心を持ち、
上司の指示には「No」と言わずに従う
という感覚を持ち続けることが大切、という雰囲気が大事な場合だってあるのです。
権威を重んじる手法が向く講座とは
権威を重んじる手法が向く講座、というものがあります。
それは例えば
「ブログライティングセミナー」
「動画配信技術を伝授する講座」
「経営コンサル」
などの、
「この手法を丸々コピーペーストすることで、あなたも私のような成功者になれますよ」
ということを伝える講座にはとても効果的なのです。
「この手法を丸々コピーペーストすることで、あなたも私のような成功者になれますよ」
ということは
「この手法をコピーしない、言われた順序でやらないと、あなたは成功できませんよ」
ということでもあります。
だからこそ、そのメソッドを伝える人が尊敬でき、いかにその人の言う通りに行動するかが大切かを浸透させるためには「権威性」を演出することが大切な場合だってあるのです。
また、講師本人は対等性を重んじているものの、講座の参加者が多く(4~50人以上)、参加者同士が知らない人ばかり、という講座の場合にも、講師に権威性をもたせた方が進行しやすい、と私は感じています。
なので、大きなホールや会場を借りての(マイクを使わないと講師の声が届かないような)講演会などの場合は、権威性は必要です。
対等性を重んじる講師が伝えたいもの
対等性を重んじる講師が伝えたいのは
「君にもできる」
です。
逆に一番避けたい(言われたくない)セリフは
「それは先生だからできたんですよ。私にはとてもムリ」
というものです。
「そんなことないよ~。もちろん私も苦労したけど、私にだってできたんだから、あなたにできないはずはないからね」
と何度も何度も伝えて
「カンペキな人格じゃないとできない、と思ってたけど、悩みを抱えながらだって成長できるんだ。。。
この人(講師)みたいに」
と思ってもらうためには、やはり「対等性」が必要になってくる、と私は考えています。
対等性を重んじるあり方が向く講座とは
対等性を重んじるあり方が向く講座とは
「心理学を実践して、自分もできるようになることを目的とした講座」
「苦手を克服して、自分のペースで望むゴールに到達できることを目的とした講座」
「カウンセリングやセラピーなどの問題克服系のワークショップ」
など、
「講師と受講生が共に実践して、一緒に成長(変化)していけるもの」
に向いている、と思います。
こんな講師は最低。一番まずい講師のあり方とは?
でも、中にはときどき「権威性」と「対等性」をごちゃ混ぜにして、自分の都合の良いときだけ切り替えてしまう講師も存在しています。
「対等だよ。気さくに話していいんだよ」
と言いながら、いざ講座が始まったらものすごい上下関係を作ってしまったり、受講生の意見や発言に耳を貸さない講師、というのも世間には存在します。
「それだったら最初から権威性バリバリでやればいいのに」
と思うんですが、きっとご本人はそこのところが理解できていないのか、
自分の言う通りに動く受講生とそうじゃない受講生に対して明らかに態度を変える講師、というのもいます。
講師が受講者に求めてはいけないもの、とは
受講生さんが講師を尊敬し、認めてくれるのはとても嬉しいことだと思います。
と同時に「嫌われたくない」「否定されたくない」という思いが、まだうまく処理できていない場合は、メソッドを磨くよりも先に、メンタルの調整をしていくことが先になるかも知れません。
講師は受講者を「自己の承認欲求を満たす存在」にしてはなりません。
自分で自分の承認欲求を満たし、解決できる状態になっていないと、
上記のような問題を起こす講師になってしまいます。
(私自身も過去に何度も経験してきたことなので、自分で書いてて耳が痛いですが…)
もし、将来あなたが「なにかの講師を目指したい」という場合は、承認欲求を他者(この場合は受講生)に求めないあり方を身につけることを意識してください。
真に尊敬され、認められる人というのは、演出などしなくても勝手に認められていくものです。
講師やカウンセラーを目指している方は、自分の承認欲求を他者にぶつけてしまいそうになっていることに気づいたら、その段階で解除していきましょうね♪
講座進行上、困難なのはどっち?
少し脱線してしまいましたm(_ _)m
話を戻して…。
講座進行上、困難なのは「権威性を重んじる講座」と「対等性を重んじる講座」のどちらでしょう?
お読みの方はお気づきだと思いますが、
進行が難しいのは
「対等性を重んじる講座」の方です。
権威性を重んじる講座は、ある程度のカリキュラムに則って、講座が進んでいない、と判断すれば
「また改めて質問してくださいね」
「時間の関係で質問は次で打ち切らせていただきます」
「その問題は(講座とは)直接関係がないのでご自身で解決してきてください」
と言う(もしくは司会の方にコントロールしてもらう)ことが可能です。
その他にも(良いか悪いかは別として)
受講生同士の空気感でも「そんなこと聞くなよ」みたいな雰囲気が伝わることもあり
「今さら聞きにくい」という質問(でも意外と本質的だったりする)ができない場合もあります。
それに対して「対等性を重んじる講座」の場合は、疑問を疑問のままでは放っておかない空気感を作っていくため、
ときには今日やろうと思っていたテーマに行き着かずに、オープンカウンセリングのような雰囲気になったり、その場で出た問題を仲間たちと話し合って、臨機応変に解決していく場合もありえます。
そういう意味では「対等性を重んじる講座」の方が、進行上の難易度は高いとも言えるかも、ですね。
なぜ困難な道を選ぶのか?
ではなぜ吉野は、より難易度の高い「対等性を重んじる講座」の運営方法を選び、参加してくれた仲間たちにも「対等性」を伝え、「わからないことは放っておかないで」と伝え続けるのか?
それは。
難しい方がコーフンするから
です。(笑)
だって、テキストを読み上げるだけの講座って面白くないじゃないですか(^^)
それに、心を語る(心理学の)講座って、
話していく最中に、参加された人の過去の経験や、今の悩みに直接触れることもあって、その状況を目の前で解決していくこと自体がとても刺激的で効果的だとも考えているから、です。
カウンセリングの現場では予期せぬ困難な状況が日々発生します
私が行っている
AC克服カウンセリングの現場でも、
予期せぬ状況が日々発生しています。
でもね。
心は機械の部品ではないし「そういう場合はココを交換すれば直る」という類のものでもありません。
困難な状況を喜び、
困難な状況が発生する度にコーフンする
のがカウンセラーの姿勢だから、
むしろ、カウンセリングの現場に似た雰囲気を仲間のみんなにも味わってもらうためにも、やはり私は、これからも対等性を重んじる展開を続けていきたい、と考えています。
だから、講座では、対等性を重んじるためにも。。。
だから講座では「先生」と呼ぶのはNGです
はい。講座では「先生」とは言ってほしくないのです。
(本当はカウンセリングでも言ってほしくないのですが(昔はずっと「吉野さんと呼んでくださいね」と言ってました)、最近はあまりにも皆さんが「先生」と言われるので、いちいち訂正せずにそのままにしています。でも本当は「吉野さん」がうれしいのです)
なぜ「先生」と呼ぶのがNGなのか?
「先生」という言葉のニュアンスには「届きにくいもの」「敬うべき存在」という意味が伝わりやすく、言葉を使うだけで、対等性から離れた心理感情を生むきっかけにもなりやすいから、と考えているからです。
これは、私(吉野)の主観的なイメージだけではなく、心理学的にも意味がある考え方だということが最近の研究でも明らかになってきています。
心理学的には「プライミング効果(先行刺激効果)」と言われていて、自分の使った言葉遣いだけで意思や行動にも影響が出てしまう、ということがわかってきています。
プライミング効果については、ダニエル・カーネマンさんというノーベル賞受賞者の方が書いた本
「ファスト&スロー」という本がお勧め。
「言葉やイメージによる第一印象(システム1)が、いかに人の行動を左右するか」について詳しく書かれている本です。
もし興味があればお読みください。
そのためにカウンセラー養成講座では「先生」という言葉はタブーです。
(言った人には会場の近所にあるコンビニでみんなの分のお菓子を買ってきてもらってます(笑)。他のメンバーには好評です(^^))
対等性を大切にする講座は講師を尊敬しちゃいけないのか?
「じゃぁ、講師を尊敬しちゃいけないの?」
そんなことはありません(笑)
「名前を呼び捨てにして、フランクに友達言葉で話してもいい?」
別にぜんぜん構わないんですけど、そういうことだけでもないかも(笑)
もちろん、友達のように仲良く話してくれることはとてもうれしく大歓迎です。
でも、そういう風に呼ばなきゃならない、話さなきゃならない、ということでもないのです。
対等性で一番大切にしてほしいのは
対等性で一番大切にしてほしいこと、というのは
「この人にできたんだから、私にだって」
という「やってみよう精神」です。
講座でも何度も繰り返しお伝えするのですけれど、
講師・カウンセラーの吉野自身、
人生において何度も何度も「しくじりまくって」きました。
人生に悩み、悔しい思いや絶望的な思いを何度もして、
それで「もういやだ!こんな人生」と思って心理学を学ぶも
すぐに人生が好転したわけではなく、その後も
ものすごい遠回り&空回りをしまくって来ました。
吉野遼太というのは、そんな「しくじり先生」の代表格
のような存在なのです。
だからこそ、集まってくれた仲間が私のことを特別視することなく
かといって、私が甘えてみなさんの仲間に加えていただこう、などと思っているわけでもなく
かといって、世をはかなんでいるわけでもあきらめている訳でもなく
ただただ人生を楽しむ方法を見つけて(ちょっとだけ)先を歩いてるだけの存在として
対等性を重んじた講座を展開しているのです。
みんなのこと。ほんと大好きです
この文章を書いてる段階で、アダルトチルドレン克服カウンセラー養成講座は3期目を迎えています。
先日。新しい仲間たちと3期の1回目を迎えて、とても幸せな時間を過ごすことができました。
そして。1期・2期の仲間たちのことも大好きで、みんなで会おうよ、旅行 合宿に行こうよ、なんて話もメンバーから出ているのが、とてもうれしくて幸せで仕方ありません。
コーフンして鼻血が出そうです(^^)
私は(講師・カウンセラーとして)「対等性」を大切にしてきて良かったと思っています。
(しつこいようですが「権威を重んじる人」を非難している訳ではありません。
私も講座によっては「吉野先生にご登壇いただきます!」とご紹介いただくこともあり、両方経験していますので)
今の幸せな心が「対等性を重んじたから」という理由だけではないかも知れませんが、
でも「対等性」を持って接してきたから、という1つの要因になっていることも事実です。
これからも、この対等性。
大切にしていきたいと思っています。
集まってくれた仲間のみんな。
これからもよろしくね♪
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