パワハラを受けても「自分のせいだ」とガマンしているあなたへ【すぐ逃げて】
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少し前に「パワハラ・モラハラ上司の対処法」について書きました。
ですが、実際問題として、
『なかなか問題解決に至らず、元の環境に戻ってしまう』
ということが正直あります。
私も過去、パワハラ・モラハラを受けている方のカウンセリングをしてきましたが
「でも…叱られる自分がいけないんです」
「上司は私のことを思って言ってくれてるんです。上司も「あなたの為を思って言ってる」って…」
「鍛えてくださっている上司のことを悪く言うのは…ちょっと」
「(パワハラ問題に触れずに)『自分が強くなる方法』を教えて欲しいんです」
「本当は優しいところもある人なんです。悪いのは(パフォーマンスを上げられない)自分です」
と、頑ななまでに言われる方もいらっしゃるのです。
このままだと、あなた、死にますよ
「このままだと、あなた死んでしまいますよ」
過去、パワハラ問題でカウンセリングをしていたとき、
私(カウンセラーの吉野)がご相談者さんに言ったことがある言葉です。
- どんどん体重が落ちていく
- 夜もほとんど眠れず、仕事のことばかりが頭をよぎる
- 怒られているシーンを夢に見て、せっかく寝付けたのに飛び起きる
- 食事をしても味がしない(砂を噛んでいるよう)
- 今までしなかった凡ミスが頻発し、さらに叱責を食らってしまう
- 家族ともうまくいかず、孤立しはじめている
- 残業や休日出勤が増えだした
- どう考えても全部自分のせいだ、という気がしてしまうし、上司からもそう言われているように感じる
- 悪いのは自分。もっと強くなりたいんです。仕事のミスを無くしたいんです
このようなことを言われ続けていました。
「この問題はあなたの問題ではありませんよ」
「上司の対応(発言内容や態度)に問題があるんですよ」
「まずは一旦、休むことも大切なんですよ」
とお伝えしても、(大概黙って聞いてくださっているのですが)
- やはり悪いのは自分なんです
- 上司は自分のことを思って言ってくれてるんです
- 自分が上司を否定したり告発するなんてとてもじゃないけどできない
- 休んだりしたら(ただでさえみんなに迷惑を掛けてるのに)さらに迷惑がかかる
- もっと強くなれる方法があれば知りたいんです
と繰り返しておられました。
パワハラは洗脳と同じ
パワハラというのは、受けているうちに、自分がどんどん訳がわからなくなっていきます。
- 他の人も同じ条件で頑張ってるんだし(耐えられない自分が悪い・弱い)
- 他の人は怒られずに自分だけ怒られてるんだし(怒られるのは自分が悪い・弱い)
- 自分がしんどいのは誰も気づいていないようだし(こんなことで音を上げてる自分が悪い・弱い)
- いつも同じことで怒鳴られてるのは自分だけだし(怒鳴られる自分が悪い・弱い)
- 自分のことを育ててる、って言ってくれてるし(不満に感じる自分が悪い・弱い)
と思い込んでしまい、
「自分が悪い・弱い」という考えから抜け出せなくなるもの。
パワハラは洗脳ととても近い(似ている)のです。
だから「毎日毎日朝から晩まで(なんなら夜中まで)言われ続けている否定」を覆すのは、容易ではないこともありますが、それでも敢えて言います。
「あなたは何も悪くない」のです。
今すぐ『パワハラ契約』を解消しよう
パワハラ問題は「与える側」と「受ける側」が契約を結んだ形で深刻化していきます。
例えば
「いいか。オレはオマエを一人前の社員に育ててやろうと思って厳しくしてやってるんだ。オマエのことがかわいいからやってるんだぞ。わかってるな」
「は、はい。これからもよろしくお願いします」
みたいな感じで
「パワハラまがいの行為を「本人が受け入れた」」ような形で悪化(深刻化)していくことが多いのです。
でもね。
ビジネス上の取引でもあるじゃないですか?
途中であまりにも条件が合わないなら、相手が度を越した態度に出てきているのなら。
契約解消(No Deal)をしたって構わないのです。
ましてや、あなたがパワハラやモラハラを受けている状態なんだとしたら。
そんな「育ててやる」「お願いします」の関係なんて、断ち切ってしまえばいいんです。
でもそれが難しい理由もわかるつもりです。
「死ぬくらいなら会社辞めれば?」が出来ない理由
という本があります。
この中に、生きづらさを感じながらも会社を辞めることができなくなっていく心理状態について詳しく書かれています。
どんどん追い込まれていきながらも、休むに休めない。
この状況から抜けるためには
- 自分が病気になって倒れてしまうか
- 死んでしまうか
しかないように感じてしまう、という心理状態についてわかりやすく書かれていますので、もしよければ一度読んでみてください。
【お勧め本】
「死ぬくらいなら会社辞めれば?」が出来ない理由
- 自分が病気になって倒れてしまうか
- 死んでしまうか
なんて『二者択一』なんてナンセンス過ぎますし、もちろん別の選択肢なんて山ほどあります。
追い詰められてしまう前に。
別の角度からの見方を一緒に考えてくれる存在に話を聞いてもらいましょう。
もちろんAC克服カウンセラーもあなたの話を伺います。
新しい選択肢を一緒に探していきましょう。
【追記】心理ゲームに陥るな
心理学者のエリック・バーンが「心理ゲーム」というものを発表しています。
いろんな心理ゲームがあるのですが、共通の特徴としては
- 繰り返される(長期間かかる)
- 誰も成長できない
- 双方傷ついて終わる
という特徴を持っています。
その中に
「あなたの為を思って」のゲーム
というのがあります。
あなたのためを思って、のゲーム
「あなたのためを思って言ってるのよ」と言われると、
一瞬、反論が難しく感じるかも知れません。
(そうなんだ。自分のためを思ってくれているんだ…と変に納得するかも知れませんね)
それが上司の指導に絡めて言われているのだとしたら。
言われた側は
「自分のために言ってくださってるんだから」
と受け取りかねないのですが、これが実は「心理ゲーム」である、と言われているのです。
「あなたのためを思って」って…結局は。
上司が「自分のためになるように」「コントロール」しているということに過ぎないのです。
「オマエのためを思って言ってやってるんだ」
「これもすべてはオマエを一人前にしてやりたいからだ」
このようなことを言われて
「ありがとうございます」「お願いします」などと言ってしまうと「ゲーム開始」。
結局は「上司自身の都合のため」に振り回されて、
- 繰り返される(長期間かかる)
- 誰も成長できない
- 双方傷ついて終わる
という結果になってしまいがちです。
「あなたのためを思って」と言われたら、
「ああ、この人は結局「自分のためを思って」「自分の保身や昇進のために」言ってるんだな」
と受け取って間違いありません。
自分で変換して、聞き流せるようになれば、
そもそも仕事に
「自分の健康や命まで費やすようなものじゃない」
ということに気付けるはず、です。
まずは自分自身の命と健康を守ることを第一に考えましょう。
パワハラなんかに負けて、あなたの大切な健康と命と未来を傷つけないようにしましょうね。
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