愛着スタイル別子育ての違い|「あの親のようにはなりたくない」と思いながら苦しむ理由

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「子どもに怒鳴ってしまうたびに、怯えた昔の自分の顔が浮かぶ。」
「かわいいはずのに、どう関わればいいかわからない。」
「自分の親のようにはなりたくなかったのに、気づいたら同じことをしている…」

アダルトチルドレン(AC)が親になったとき、多くの方がこの苦しさに直面します。

優しい親になろうと頑張っているのに、うまくいかない。
怒鳴らないようにしているのに、また怒鳴ってしまった。
距離を置かないようにしているのに、気づいたら子どもを避けていた。
穏やかに接しようとしているのに、感情が爆発してしまう。

なぜか同じパターンが繰り返される。

こういう思いをひとりで背負っていないでしょうか?

この記事をお読みいただいているのはもしかしたら

  • アダルトチルドレン 子育て 悩み
  • 子育て 苦しい 理由
  • 毒親 連鎖
  • かわいいはずなのに 愛せない

などの検索キーワードでここにたどり着かれたお母さんなのかも知れませんね。。。(だとしたらここまでたどり着いてくださって、本当にありがとうございます)

あなたの子育てがうまくいかないのは、それはあなたの意志が弱いからでも、愛情が足りないからでもありません。
あなたは何も悪くないんです。

ただ、
あなたが背負わされてしまった「愛着スタイル」が、あなたが育った親子関係の中で形成され、今の親子関係の中で再現されてしまう仕組みになっているからです。

いくら自分を責めたり「今度こそは」と決意してもうまくいきません。
まずはこの記事の「愛着スタイルの連鎖」についてしっかり理解しましょう。
その上で、あなたの子育てに少しずつ変化が現れていくきっかけになれば嬉しいです。

 

愛着スタイルは、親子関係の中で作られ、次の親子関係の中で再現される

「だって自分もそうだったから」と繰り返すパターン

愛着スタイルは、幼い頃に「これが普通だ」として学んだパターンです。

怒鳴られて育った子は、そんな親の姿を見て
「子育てのとき、子どもがいけないことをしたら怒鳴るのが「普通」なんだ、と学びます。

「自分もそうされてきたから」
「私の親よりはまだマシなはず」
「だって言うことを聞かないなら怒るしかない」
「育児書に書かれてることなんて(経験したことないから)意味がわからない」
「そんなことしてたらいくら時間があっても進まない」

という無意識の刷り込みが、親になったときに出てきます。

虐待や暴力は論外ですが、「感情的なネグレクト」「支配的な関わり」「過保護」なども、本人が意識しないまま繰り返されやすいのが、このパターンの怖いところです。

 

愛着スタイル別子育てパターン①不安型の親の場合

不安型の親は、子どもにも「見捨てないで」という感覚を無意識に求めがちで、子どもの反応に過剰に振り回されやすい。
子どもが感情的になったら(不安を隠すために)より強い感情を出して抑え込もうとしたり、
急に猫なで声を出して子どもの機嫌を取ろうとしがち。

愛着スタイル別子育てパターン②回避型の親の場合

回避型の親は、感情的なやりとりを避けてきた自分のパターンのまま、子どもとの感情的なつながりが薄い関わりになりやすいもの。
子どもの正面に回って、ゆっくり目を見て子どもの思いを受け入れることを無意識に避け
「忙しいアピール」をして、子どもと関わることを二の次にしがち。

(カウンセリングの現場で、お母さんの姿を思い出してもらったときに
「母はいつも忙しそうで、私には背中を向けて、話しかけても面倒くさそうに受け応えしていたのを思い出す」
と言われる場合が少なくありません)

愛着スタイル別子育てパターン③混乱型(不安+回避の混合型)の親の場合

混乱型の親は、「近づきたいのに怖い」という自分の矛盾が子どもへの関わりにも出やすく、穏やかなときと感情的なときの落差が大きくなりがち。

あるときはべったり。でも急に遠ざけたりする。
怒ったかと思えば謝りだしたり「こんなママを許してくれる?」と聞いてきたり…。

まるで感情のジェットコースターのような状態で育てられたイメージがあれば、混乱型の愛着スタイルの可能性が高いです。

 

「なりたくない」と思うほど、別の形で出てくるパターン

上記の「そのまま親に似た子育てを引き継いだパターン」とは真逆のパターンとして、
もうひとつ、見落とされがちな子育てのパターンがあります。

「絶対に親のようにはなるまい」
と強く思っているがゆえに、かえって混乱した関わり方になってしまうケースです。

たとえば、親から厳しく管理された経験を持つ方が
「自由にさせなければ」
「あまり過干渉はダメ」
と意識するあまり、子を遠ざけてしまう(回避型に似た子育て)。

または、親から放っておかれた経験から
「ちゃんとそばにいなければ」
「悲しい思いをさせてはいけない」
と過剰に関わりすぎてしまう(不安型の子育て)。

不安型や回避型、混乱型の親に育てられた子は、自分が親になったとき「正解例」がないため、子育てにも非常に苦労しがち。

「親の逆をやれば正解」ではないのです。

親との関係で形成された愛着スタイルを理解し、

  • どの点が問題だったか
  • 逆にどの点は間違ってなかったか?

がわかっていないと、ついつい「親と同じ育て方でうまくいかない」か「親とは真反対すぎてうまくいかない子育て」の両極端に振れてしまうパターンに陥りがち、なのです。

 

「連鎖」は意志の弱さではない

上記の2つのパターンに共通しているのは、「とても頑張っているのに、うまくいかない」という苦しさです。

これは、あなたの愛情が足りないからではありません。 意志が弱いからでもない。

幼い頃に身についた心のパターンは、頭で理解するだけでは変わりにくいもの。
身体と心に染み付いたものだからこそ、適切なサポートの中で少しずつほぐしていく必要があるのです。

愛着スタイルの詳しい解説は、こちらの記事をお読みください。 → 愛着スタイルとアダルトチルドレンの関係

ACの親が子育てで苦しむ、具体的な場面

不安型の親になると-子どもの反応が怖くてたまらない

不安型の愛着スタイルを持つACの親は、子どもの反応に強く左右されやすくなります。

子どもが泣きやまない。 ちょっと無視する素振りを見せる。 「ママきらい」と言われると混乱する。
その一言一つが、「自分は愛されていない」「自分はダメな親だ」という感覚に直結してしまうのです。

つい不安に駆られて感情的になったかと思えば、
子どものご機嫌をとることに必死になりすぎたり、
子どもの気持ちを先読みして動くことで疲弊したり。

「子どもに嫌われるのが怖い」という感覚が、子育てを苦しいものにしていきます。

不安型の愛着スタイルについて、もっと詳しく知りたい方はこちら。 → 不安型愛着スタイルとは

 

回避型の親になると-かわいいのに、うまく関われない

回避型の愛着スタイルを持つACの親に多いのが、
「かわいいと思っているはずなのに、どう関わればいいかわからない」
という悩みです。

抱きしめたい気持ちはある。
でも、どこか感情表現がぎこちなくなる。
子どもが泣いても、どうしていいかわからなくて固まってしまう。

幼い頃から
「感情を出してはいけない」
「弱みを見せてはいけない」
「感情を出せばもっと損をする」

と学んで、ひたすら守ってきたパターンなのに、
今、眼の前で自分の子どもが感情的になっている。

この(不慣れな)状態にパニックになってしまうのです。

さらに、子どもにうまく接することができなくて
「冷たい親だと思われているかもしれない」
「子育てが下手な親だと思われてしまうかも」
という自己嫌悪も、回避型の親によく見られます。

回避型の愛着スタイルについては、こちらの記事もご参考に。 → 回避型愛着スタイルとは

 

混乱型の親になると-感情が爆発するか、凍りつくか

混乱型の愛着スタイルを持つACの親は、子育てで感情の振り幅が大きくなりやすい。

子どもに近づきたい気持ちと、うまく関われない怖さが同時に出てくる。
穏やかにできているときと、感情が爆発してしまうときの落差が激しい。

「さっきまであんなに優しくしていたのに、なぜ急に怒鳴ってしまったんだろう」
という後悔と自己嫌悪のループが続く。

これは、自分の幼い頃に
「愛してくれる人が同時に怖い人だった」
という体験が、親子関係の中で再現されやすいパターンです。

混乱型の詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。

 

子育てしながら、自分の親との関係にも苦しむ

子どもが生まれて、親への怒りが再燃する

「子どもが生まれてから、急に自分の親に対して怒りが出てきた」

という方は少なくありません。

子どもを抱いたとき。
愛おしさを再確認するたびに

「なぜ自分はこう育ててもらえなかったのか」
という感覚が、初めてはっきりとした怒りの感情につながることがある。

子どもの無邪気な笑顔を見るたびに、自分の幼少期と重なって、涙が止まらなくなることも。
これは、子どもを持つことで「親から子への愛着」の感覚が初めてリアルにわかるからです。

 

「孫を連れて行かなければ」というプレッシャー

もうひとつ、ACの親になった方特有の苦しさがあります。

実家に帰りたくない。
でも、「孫の顔を見せに行かなきゃ」「会わせなきゃ」というプレッシャー。
これが「年末・年始」「ゴールデンウィーク」「お盆」の「年に3回」やってくる。

子どもには「おじいちゃんおばあちゃんと仲良くしてほしい」と思いながら、自分は会うたびに消耗してしまう。

子どもを連れていくと、自分の親が孫に対して同じような関わり方をしていることに気づいて、胸が苦しくなる。

でも我が子は「おじいちゃん、おばあちゃん好き」と言ってる。
得も言われぬ恐怖や怒りを抑えるのに必死になる…。

実は当カウンセリングにはこういうご相談がとても多いのです。
(特に12月、4〜5月、7〜8月には「親に感謝できない(今は母になった)子」からのご相談が増える傾向です。

「実家に帰りたくない」という気持ちを抱えている方は、決してひとりで抱えないでくださいね。
くわしくはこちらの記事も参考にしてみてください。 → 「実家に帰りたくない!」あなたへ

カウンセリング事例:Tさんの話

「子どもに怒鳴ってしまうたびに、死にたくなるんです。」

Tさん(30代・仮名)が当カウンセリングに来られたのは、第二子が生まれて半年後のことでした。

上の子(4歳)がぐずるたびに感情が爆発してしまい、その後の後悔と自己嫌悪が限界になっていた、と話してくれました。

「怒鳴ったあとに子どもの顔を見ると、子どもが怯えていて。
その顔が、昔の自分に見えてしまうんです。 お母さんに怒鳴られていたときの、自分の顔に。」

話を聞いていくと、Tさんの母親は感情の波が激しく、機嫌次第で反応がまったく違う人でした。
(いわゆる混乱型(不安型+回避型の混在)と思われます)

Tさんは子どものころから、常に母親の顔色を読みながら過ごしてきたのです。

「あんな親になりたくなかった。絶対にあの人みたいな子育てはしたくなかった。」
「なのに母親そっくりに怒鳴ってしまう。にらみつけてしまう。そんな自分が嫌で」

カウンセリングの中でTさんは、自分が繰り返しているのは「悪意」でも「愛情のなさ」でもなく、幼い頃に身についた愛着パターンだということを、少しずつ理解していきました。

「自分が悪いんじゃなくて、そうならざるを得なかった理由があったんだ、とわかったとき、 少し自分を責めるのがやめられた気がしました。」

その後Tさんは、感情が爆発しそうになったとき、その場を一度離れる練習を始めました。
(回避型のようにずっと放置するのではなく、自分の状態が見えて落ち着くまでは一旦離れる方が、状態を俯瞰的(ふかんてき)に見れて落ち着きやすいこともあります)

カウンセリングを始めて半年後には
「怒鳴ることが確実に減りました。子どもとの時間が、少し楽しくなってきて、一緒に笑いあえる時間が増えました」
と話してくれました。

愛着スタイルの親子間連鎖は止められます

気づいていること自体が、すでに一歩先にいる証拠

「自分の親のようにはなりたくない」と思っている時点で、あなたはすでに連鎖に気づいています。

気づかずに繰り返す人と、気づいて苦しんでいる人では、出発点がかなり異なります。
(気づけば気づくほど、特別なことをしなくても解決に近づいていくのです)

ご自身と親御さんとの愛着スタイルの関わり合いを理解し、
お子さんに対する愛着スタイルの出方を落ち着いた目で見る。

これができるようになっていくことが解決への大切なステップです。

 

愛着スタイル克服カウンセリングで変わること

愛着スタイルの連鎖を止めるために必要なのは、「安心できる関係を体験すること」です。

頭で「こうすればいい」とわかっていても、体と感情がついてこない。 それが愛着スタイルの難しさです。

カウンセリングの場では、「ここでは感情を出してもいい」「この人は裏切らない」という体験を積み重ねることで、長年のパターンを少しずつほぐしていきます。

◇ ◇ ◇

まず自分の愛着スタイルを確かめてみたい方は、こちらの無料診断からご自身のタイプを確認してください。

その上で「一人で抱えるのに限界かもしれない」と感じているなら、あなたを応援してくれるカウンセラーにぜひ、あなたの思いを話してみてください。

 

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