引きこもりの子に【経済的虐待】をする親(もうやめて!)
アダルトチルドレンについてよく分かる小冊子(PDF)
「私ってアダルトチルドレンかも?と思ったら読む本」を期間限定で無料プレゼント中です
詳しくはこちら
■前回の記事で「教育虐待」について
書きました。
■今回の話は、教育虐待する親と
とても関連深い話となります。
■教育虐待をして、子どもが折れてしまい
結果、引きこもってしまった際に
■「もうこれ以上面倒は見られん」
とばかりに、
経済的な支援を切ってしまう、という
■いわゆる
【経済的虐待】
を行ってしまう(またはそう言って脅す)
親がいるのです。
■【教育虐待】を行っておいて、
思ったようにいかないと、今度は
【経済的虐待】を仕掛ける。
■このようなご相談が
当カウンセリングには多く寄せられます。
■今回は、虐待の定義のことを
ご存知の方も、意外とご存知ない
【経済的虐待】について、
引きこもりの問題と併せて
カウンセリングの現場で起こっていることを
お伝えしていこうと考えています。
【関連記事】
引きこもりの子にさらに追い撃ちを掛ける【経済的虐待】 ←今ココ
引きこもりの子に対する【経済的虐待】とは
■「経済的虐待」。
虐待の定義(※)を知っている人でも
ご存知ない場合がある言葉かも知れませんが
実はこの「経済的虐待」。
厚生労働省も定義している言葉なのです。
※【虐待について】厚労省の定義
- 身体的虐待
- 心理的虐待
- 性的虐待
- ネグレクト
の4種類、と定義されています。
また、高齢者への虐待(老人虐待)として
- 経済的虐待
も挙げられていて、これを含めると
虐待は5つに分類される、と考えられています。
■厚労省が経済的虐待を紹介しているのは
「老人に対する虐待」として、です。
■介護が必要な高齢者に対して、必要な
生活上のお金をカットしてしまい、
生きていく上での安定的基盤を奪うという
虐待行為。
■いわゆる「兵糧攻め」というやつです。
■今までは高齢者に対する虐待として
考えられていましたが、
私が実際にカウンセリングをしていると
- 引きこもりの子に対する経済的虐待
- 別れ話がこじれた配偶者に対する経済的虐待
などのご相談が大変多く寄せられていて、
放っておけない問題となっています。
カウンセリング現場で聴いた【引きこもりの子に対する経済的虐待の実際】
■学校や職場での生活がうまくいかなくなり
結果、引きこもってしまったお子さんに対し
親が行ってしまう【経済的虐待】とは。
■実際のカウンセリングの現場で聴いた
お子さんやその他のご家族からの声の一部を
お伝えします。
- 「20歳過ぎたら自己責任。一切の援助を切る」と言われた
- 「働かざる者食うべからず。そんなのは常識だ」と言って譲らない
- 「約束した学校へ行けないなら、今までの養育費を全部払え」と言われた
- 「そんなに金がいるなら勝手に【闇金】ででも借りろ。オレは知らん」と言われた
- 「あと◯ヶ月で復帰しないなら、経済的援助をカットする」と期限を切られた
これらの声が日々現場に寄せられているのです。
動けない子を「甘い」と決めつける親の存在が経済的虐待を引き起こす
■心に傷を負って、社会に出られなく
なってしまった子に対し、
- 甘い、甘えている
- 弱い
- 情けない
- どうにかしてもらえると思い込んでいる
などと断じてしまう親御さんがいます。
■ですが、上記の4点
- 甘い、甘えている
- 弱い
- 情けない
- どうにかしてもらえると思い込んでいる
は、どれも外れています。見当違いなのです。
■実際のところは、
「過度のコントロールを受け続けてきた結果、
自分の望まない世界で立ち往生してしまった」
というのが実情です。
■甘えているのではなく、あなたたち親の希望に
必死に沿い続けようとした結果、
全く興味の持てない世界のど真ん中で
漂流してしまった状態なのです。
■大海原のど真ん中でエンジンが動かなくなって
漂流しつつ、救難信号を送っている
小さな小舟に対し、
■しかもその大海原に「行け」と言った
管制官(司令官)本人が
- 甘い、甘えている
- 弱い
- 情けない
- どうにかしてもらえると思い込んでいる
と言ってしまって、救助の手を差し伸べないどころか
逆に非難し続けている、
というのが本当のところです。
もうひとりの親(妻や夫)を「甘い」と責める人も
■引きこもってしまった本人を責める
だけでは飽き足らず、今度は配偶者(妻や夫)を
「甘い」と攻撃する人もいます。
- オマエが甘やかすからこうなった
- 普段どんな育て方をしてたんだ?!
- あなたがもっと◯◯してくれないから
- 自分の言う通りにやっていればこうはならなかった
などと言って、相手を責めてしまい、
さらに問題が「複雑化」「長期化」する
という状況にも陥りがち。
■そしてさらに。
カウンセリングに来られたとき、
自分が考えていたように言ってくれない
(カウンセラーの)私に対しても
■このカウンセラーも甘い。
なにもわかってない。
うちの教育方針を理解しないヤツだ。
こんなヤツにうちの子を任せておいたら
とんでもないことになってしまう。
もっと我が子に厳しく言ってきかせて
今までのことを反省させ、遅れた分を
全力で取り返すように仕向けてくれる
そういうカウンセラーを探さなければ。
…こんな風に(目の前では)言われませんが(苦笑。
■カウンセリング終了後の帰り道に
配偶者に言った、という話も聞きます。
■つまり、もうすでにこの方の配偶者も
呆れ果てて、私にそういう報告をされて
いるのに、本人だけは「甘いからだ」と
決めつけている、という状況になって
いることに気付かないでいるのです。
経済的虐待は「死ね」と言うに等しい
■改めて。
引きこもっている子は、心が折れて
(ハートブレイクな状態)
動くに動けなくなって、
大海原で座礁している船に向かって
「自己責任だから知らん」
「もう航海歴長いんだから自分でなんとかして」
などとは言う訳がないはず。
■「20歳過ぎたら自己責任だ」
「自分で勝手に生きていけ」
などというのは
「死ね」
と言ってるのと同じです。
■そのような言葉が許される訳はありません。
■もしもこのような言葉を言ったことが
あるとすれば、それは大いに反省し、
「あれは違う。こういう意味だったんだ」とか
「オマエがやる気になってくれると思って」などと
言い訳したりせず、
■カウンセリングをしっかり受けていただくことをお勧めします。
あなたの子どもは「壊れたラジオ」ではない
■あなたのお子さんは
機械でもなければ道具でもない。
もちろん魔法の杖でもありません。
■あなたの望み通りに動かなくなった
としても。
それは「メンタルを酷使してしまった」
からに他なりません。
■壊れたから捨てるとか、
弱い部品を入れ替えろ、とか
そういうものでもないはず。
■よくあるのが
「悪いのは壊れた方」という認識の間違いです。
(詳しくはこちらの記事:引きこもりは子どもに問題がある?をご覧ください)
■仮にもし上手く修理が出来たとしても。
同じ使用者に戻して、同じように酷使
されてしまうと、やはりまた壊れてしまいます。
■壊れた方に問題はありません。
壊すような酷使の仕方をし続けて来た方の
「あり方」が問われているのです。
■当カウンセリングでは、
引きこもりの問題が起こった際には
お子さんよりも親御さんにより多く
お越しいただくようにしています。
■ほとんどの場合が
「親御さんによる過度のコントロール」
が引きこもり問題の根っこになっているからです。
■さらにその上に
【経済的虐待】などとしようとする
親御さんがおられるのだとしたら。
それを看過することは私にはできません。
■もちろん頭ごなしに怒鳴りつけたり
一方的に責めたりするようなことは
いたしませんが、
今起こっていることの解説と、
今後の方針について、ゆっくりと
お話し、全員が納得出来た上で
進めさせていただければ、と考えています。
【関連記事】
引きこもりの子にさらに追い撃ちを掛ける【経済的虐待】 ←今ココ
まずは一度カウンセラーとお話してみませんか?
・親との関わりで悩んでいる
・ACの問題で悩んでいて辛い
・ACを克服したいけれどどうしたらいいかわからない
もしあなたがこうしたことでお悩みであれば、まずは一度少しカウンセラーとお話してみませんか?
AC克服カウンセリングでは初めてご利用いただく方に向けて、30分Zoomで個別にお話できる機会をご用意しています。
※こちらのZoom相談には料金はかかりません
Zoom相談についてご興味のある方は下記のボタンから詳細を確認してください