引きこもりの本当の理由

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引きこもりの問題に頭を悩ませておられる親御さんも少なくないと思います。

 

最近では

「学校に行かなくたって大丈夫」

「それも個性だから」

「無理に行かせない方がいい」

という声も聞かれる時代になりました。

 

以前よりは引きこもりの問題もだいぶ理解が高まって来たように感じていますが、しかし、それでも

  • 学校に行けないのは問題
  • 引きこもってしまうのは弱い子
  • その子に問題がある(だからこの子を治さないといけない)
  • あの出来事(例えばいじめや受験失敗)が最大の理由に違いない

と思い込んでおられる親御さんも少なくありません。

 

AC克服カウンセリングでは、引きこもりに悩まれる親御さんやお子さんを今まで多くカウンセリングしてきました。

 

親御さんはみなさん、さまざまな理由を探し、あれこれ悩まれますが、

実は親御さんが考えている理由と

お子さんが感じている想いとは

大きな乖離(かいり)がある

場合が多いのです。

 

今回、たくさんの症例を診てきて感じた

「引きこもりになってしまった本当の理由」

について、カウンセリングに来られているお子さんの本当の声を書いていきます。

 

ちょっと親御さんには耳の痛い話となります。

ですが、ここから目をそむければそむけるほど、引きこもりの問題はどんどん長期化し、やがては「8050問題(※)」へと発展しかねません。

 

(もしかしたらこの記事を、あなたのお子さんから読むように言われた親御さんもおられるかも知れませんが、どうかこの先をしっかり読み込んでいただければ嬉しいです)

 

※8050(ハチマルゴマル)問題

近年日本で問題化し始めている問題。子どもの引きこもりが長期化し、社会に出れないまま50代が近づいて(もしくは超えて)しまったお子さんを、80歳を越えた親御さんが必死で養い続ける、という事例が頻発している

 

親の「推理」と子の「実際」は全然違う

多くのカウンセリング事例からわかってきたのは

親が「きっとこういう理由で引きこもっているのだろう」という

「推理」から組み上げた「独特の理論と教育感」が、

実際とは大きくズレているのに、親御さんはそれを受け入れない

という状況が続いている、ということ。

具体的に説明していきますね。

親の見解(子どもが引きこもった理由はきっとこうだ、という推理と仮説)

引きこもりの問題を抱えた親御さんの意見は、ほとんどがこういうものです。

 

引きこもりは

  • (引きこもった)本人に80%以上問題がある
  • 親に問題があるとしても20%以下だ
  • 問題なのはあの出来事(いじめに遭った・受験に失敗した)が原因で、それさえなければこうはならなかった

こういうお気持ちをお持ちの親御さんがほとんどです。

 

ですが、お子さんの意見と、そして

お子さんのお話をじっくり聴いて強く感じている私(カウンセラーの吉野)の意見は、上記と真逆の見解となります。

 

子どもが訴えている『真実』

親御さんが主張される

  • 本人に80%以上
  • 親は20%以下
  • 本当の問題はあの出来事

というご意見に対して、残念ながら私は別の見解を持っています。

お子さんが主張し、カウンセラーの私自身も客観的に判断せざるを得ない結論は

  • 親御さんに80%問題があり
  • お子さんの問題は20%程度
  • 親御さんが問題視している過去の出来事は「ただのきっかけ(トリガー)」であって、それが原因ではない

というのが現実です。

「じゃぁなんですか?「親が悪い」と言って責めたいんですか?!」

という声が聴こえてきそうですが、実はそうではありません。

理由は後ほど詳しく説明しますが、でも背景にある『真実』に目を向けない限り、この問題はさらなる長期化の一途を辿るのです。

そのためにも敢えて申し上げます。

  • 親御さんに80%問題があり
  • お子さんの問題は20%程度
  • 親御さんが問題視している過去の出来事は、「ただのきっかけ(トリガー)」であって、それが原因ではない

のです。

 

最大の問題は親御さんの『コントロール』

最大の問題は親御さんの『コントロール』

最大の問題は親御さんの『コントロール』

 

最大の問題は、今まで意識的・無意識的に家庭内で繰り返されてきた

『親の思い通りにしたいコントロールの気持ち』です。

 

『親の思い通りにしたいコントロールの気持ち』が強ければ強いほど、

お子さんにも大きな影響が出がち。

 

思い通りにコントロールしたい親御さんに対して

幼い頃(幼少期〜学童期)のお子さんは、

親の期待に応えることが『愛だ』と思うもの。

 

そして、親の愛に応えるためにずっと頑張りすぎたために

いつの間にか「自分の想いと違う」ことに気づいても、

軌道修正できないまま最終的に折れてしまう

 

という事象が、引きこもりの背景に存在していることが多いのです。

 

引きこもったお子さんに対して『禁じ手』を繰り返す親

 

引きこもってしまったお子さんに対し、

親御さんは(今までのコントロールの延長になってると気づかずに)

 

『説得』

しようと試みます。

 

「◯◯ちゃん。部屋から出てきて話し合いましょう。一体何があったというの?!」

 

1〜2度はなんとか応じて、親と話し合いになるものの、

結局お子さんが何を言っても

「でもね」「そんなこと言っても」「これからもっと(世の中は)厳しくなる」「今からそんなこと言ってたらダメ」

という表現を繰り返し、

 

(結果的に)お子さんの言うことに耳を傾けることは(ほとんど)ない、という結果になりがち。

 

こういうことを繰り返していくうちに、お子さんは

  • 怒りの感情を表出し、家庭内で暴れたり問題行動を起こすか
  • 完全に部屋にこもってしまい、親と顔を合わせることを避けてしまう

という問題が長期化の一途をたどってしまうのです。

 

ここで「親が繰り返しがちなコントロールとは何か」について、お伝えします。

 

親が繰り返すコントロールとは何か

親が繰り返すコントロールとは何か

親が繰り返すコントロールとは何か

 

親御さんがお子さんに対して繰り返すコントロールとは何か?それは

『親の希望や見栄を「子どものため」と信じ込んで、子どもを自分の意見に従わせようとすること』

と言っても過言ではないでしょう。

 

心理ゲームのひとつに

「あなたのためを思って、のゲーム」

というものがあります。

 

心理ゲームについてはまたいずれ、どこかの機会に書きたいと思っていますが、

要はこの「あなたのためを思ってのゲーム」は、つまるところ

「あなたのためを思って」という人に限って、結局は自分の利益になるように誘導している

という証拠である、ということ。

 

「◯◯大学に入るのが、結局はあなたのためになるのよ。私はあなたのためを思って言ってるの」

というのは、結局は「自分のため」「親の見栄のため」と置き換えるとわかりやすいということです。

 

ここに親御さん自身が気づき、そして、

お子さんの本当の言葉に耳を傾け、

「でもね」「だがしかし」「これはあなたのためなのよ」

と言いたくなる気持ちをぐっとこらえ、

お子さんが望む生き方を見つけるまで、ずっと寄り添うことが大切なのです。

親はなぜコントロールしようとするのか

ではなぜ、親御さんはお子さんをコントロールしようとしてしまったのか?

これには共通の「感情」があります。

 

お子さんをコントロールしてしまう、親御さんの感情。それは

怖れ(おそれ)」です。

 

親御さんは、自分が思った通りのレールから外れることを

「この世の終わり」「絶対にあってはならないもの」と怖れるがあまり、

強く言い聞かせようとしたり、ねちっこく(しつこく)説得して

自分の思った通りのレールに乗せよう(戻そう)とします。

 

表面上は「怒り」だったり(男性に多い)

「悲しみ」や「困惑」(女性に多い)

が表に出ていることが多いのですが、

 

これは本当は、どちらも

「怖れという本物の感情が、別の形で表出している」

という風に判断します。

 

 

問題が起こっているお子さんの親御さんに多く見られるのは

 

親御さん本人の怖れや不安の感情を、自分で処理しきれないまま、

子どもに「怒り」や「悲しみ」としてぶつけ、結局

子どもの想いよりも、自分の不安解消のためにコントロールし続けた

 

という状況が見て取れるのです。

 

特に「オレは怖れてなどいない!」と思ってここまで読み進めてこられたお父さんがいらっしゃったら。

だからこそ。

カウンセリングによって、まずは「怖れの感情を認め」「うまく処理する方法」を身につけることをお勧めします。

 

私は、AC克服カウンセリングや毒親克服カウンセリングを通じて、

親御さんの怖れを解消し、お子さんが自分の想いに素直に生きていけるよう、

親御さんにも、お子さんにも寄り添い続けています。

 

親のコントロールから脱出するために

親のコントロールから脱出するために

親のコントロールから脱出するために

お子さんは(悪くないけど)カウンセリングを受ける必要があるし、

親御さんは(自分の怖れと向き合うために)カウンセリングを受ける必要がある。

 

これが私の見解です。

 

お子さんは悪くないけれど、でも現状社会に出ることが恐ろしくなってしまっているのだから、この恐怖感の緩和のために。

親御さんは、自分が処理しきれずについお子さんに求めてしまった不安の解消を、自分自身がうまく向き合えるようになるために。

どちらか片方が受けたら解決する、という問題ではない

引きこもりの問題については

「問題が起こっている側(お子さん)がカウンセリングを受ければいい」

ということでは決してありません。

 

親御さんも、お子さんも。

それぞれのテーマを認識し、克服のためにしっかり向き合うことが大切なのです。

 

引きこもり問題克服のために。

AC克服カウンセリング毒親克服カウンセリング

一緒に考えていきませんか?

 

 

【2020年2月1日追記】

このブログ記事を読まれた方からお便りいただきましたので紹介します。

引きこもり問題で悩まれている方が
一人でも多くこのブログにたどり着いて欲しいなと思いました。

私が休学して引きこもっていた時
親に何度となく、うつ病克服の為の本を渡されて
学校に行く気は無いのかと聞かれて辛かったです。

愛する娘が、順調に社会で生きていってくれることを望んで
そうでない事を怖れて当たり前ですよね。

それが怒りや不安、困惑の感情として表出して
コントロールしようとする行動に繋がって居たのがよく理解出来ます。

当事者はそれが問題だとは気付けないですよね。

兵庫県在住:Mさん(30代女性)

 

Mさんありがとうございます。

本当に気づいて欲しい相手(親御さん)が、自分が気づくことをせずに、とっくに気づいてる子どもにいろいろ気づかせようとする状況が繰り返されて、辛かっただろうなと思います。

そんな中、今はみごとに復帰され「過去を過去形で語れている」状態にまでなっておられているのがとてもステキです。

ご感想とても嬉しかったです。ありがとうございました。(吉野)

 

 

 

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