ACは感情を出すことを禁じられた

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ACは感情を出すことを禁じられた

ACは感情を出すことを禁じられた

 

アダルトチルドレン克服カウンセリングを行っていると

 

「感情が出せない」

「感情を出すことに罪悪感を感じる」

「そもそも感情をどうやって出せばいいかもよくわからない」

 

と言われる方がいらっしゃいます。

 

これは、私(AC克服カウンセラーの吉野)からすると

「感情がない・出せない」

のではなく、

「感情を出すことを【禁じられた】」

と判断しています。

 

なぜアダルトチルドレン(AC)は

感情を出すことを禁じられたのか?

 

今回は実際のカウンセリングのやりとりを一部紹介しながら、

ACに悩む人がどんな風にして

「感情を出すことを禁じられてしまったのか」

ということについてお話します。

 

この記事をお読みの方で

「感情がうまく出せない」

という方がおられたら。

 

「出せないのではなくて「出させてもらえなかった」のでは?」

という観点でこの記事をお読みいただければ

何かヒントがつかめるかもしれません。

 

 

感情が出せなくなってしまったご相談者(Aさん)とのやりとり

 

AC克服カウンセリングを受けられている

Aさん(20代女性)にお許しをいただき、

カウンセリング中の会話を一部抜粋して

記事にしました。

 

Aさんは、ご自身の意見を言うのも

数秒〜数分考えられた上で、

やっと

「はい」「わからない」「。。。むずかしいです」

とお答えになることが多い状態でした。

 

「自分の考えを堂々と伝えられるようになりたい」

という趣旨でカウンセリングにお越しいただいています。

 

最初の頃はほとんど全くと言っていいほど言葉が出ずに

会話するのも苦しそうな感じでしたが、

ここ数回はAさんの好きな本などの話題や

普段どんなことを考えているのか等、

少しずつ会話ができるようになってきました。

 

Aさんは過去の経験がきっかけとなり、

自分自身に対して

「自分の気持ちを話さない方がいい」と決め、

 

会話の【扉】を閉めてしまい、

その【扉】にしっかりと鍵を掛けてしまったようでした。

 

 

「自分の気持ちを話すな」という【扉】

 

「自分の気持ちを話すな」という【扉】

「自分の気持ちを話すな」という【扉】

 

Aさんが感情を出すのを禁じたのは、

「幼稚園の頃からだった」と言われました。

 

幼稚園の卒業アルバムには

全然笑ってないAさんの写真が並んでいたそうです。

 

無表情でいたAさんに対し、ご両親は

特に何も反応しなかったそうです。

 

「怒られもせず褒められもせず育った」

と言っておられました。

 

その逆に、何か意見を言ったり、感情的になると

親はそんなAさんを見て

 

「Aがしゃべった」

と驚いたり、茶化したような様子を見せたり

 

あまり主張をしたら

「悲しそうな顔をされた」

と言われていました。

 

こんな風に、Aさんの家庭では

必要以上の会話はほとんど交わさず、

 

自分の思いや、気持ちを伝達することに対し

【扉】が閉まっていたような状況だったのです。

 

 

「話すな」の【扉】・「さもなくば」の【鍵】

 

「話すな」の【扉】・「さもなくば」の【鍵】

「話すな」の【扉】・「さもなくば」の【鍵】

 

「自分の意見を言うな」

「気軽に話をするな」

 

という雰囲気がAさんの家庭にはあった、と言います。

 

「もし気軽に話したらどうなるんですか?」

 

何度か聴いてみましたが、最初のうちは

 

「…。わからない」

 

との答えが返ってくるばかりでした。

 

でも少しずつ当時の自分を思い出しながら話してくださったのが

 

「話したら、父はすぐにバカにしてきた」

「本音を言えば、母は悲しそうな顔をした」

 

ということでした。

 

つまりAさんの家庭内では

「自分の気持ちを話すな」という

【扉】が閉まった上に

 

「さもなくば、バカにされ、悲しまれる」

という【鍵】を掛けてしまった

 

という状況が繰り返されてしまったのです。

 

 

【扉】を無理に開けようとしてもダメ

【扉】を無理に開けようとしてもダメ

【扉】を無理に開けようとしてもダメ

 

こういうとき

「そんなことを言ってないで【扉】を開けましょう!」

「思い切って【扉】を開けて、話してみましょう!」

などと言っても無駄です。

 

「話すな」という【扉】には、

「バカにされる」「悲しませる」という強固な

【鍵】が掛かっていて、

これを解錠しない限り、扉を開けることなどできないからです。

 

 

さらに幼少期の「思い込み」が【鍵】をすり替えてしまう

 

そして、これはカウンセリングでは非常によく起こることなのですが

本当の鍵は

「バカにされる」「悲しませる」

なのに、

 

幼少期の経験を何度となく思い出す度に思い込んでしまった、

 

「自分は自分の意見を聴いてほしい『甘えたさん』だったんだ」

「自分の話なんて『誰も興味がない』んだ」

 

などという【あとづけの記憶】を【本物の鍵】だと勘違いしてしまい、

 

  • 自分の甘えた心を強くしよう
  • 自分に興味を持ってもらえるような人間になろう

 

などという、方向違いの努力をしては挫折を繰り返し、

いくらやっても扉が開かない、ということだってあるのです。

 

AC克服カウンセリングでは

ご相談者のお話をじっくり聴きつつ

 

「心の扉を閉めてしまった理由」と

「心の扉を開けるための本物の鍵」を探し

 

ゆっくりと解錠していく、というステップを踏んでいきます。

 

 

話せないのはAさんのせいではありません

 

カウンセリングを進めていくうちに、

Aさんのご家庭では、会話や接触による

家族の交流がほとんど行われていなかったことが

明らかになってきました。

 

これは精神的なネグレクトを意味します。

つまり、一緒には暮らしているものの

心や会話の交流という意味では、

「育児放棄」

が行われていた状態だったと言えます。

 

 

今ではネグレクト(育児放棄)は、立派な

虐待と認定されていますが、

 

未だに虐待といえば暴力による身体的虐待のみと

思っておられる方が多いため、こういう育児放棄が

行われると、受けた側は

「自分のせいだ」

と思い込んでしまいがちなのです。

 

 

抵抗感なく話せるようになるために

抵抗感なく話せるようになるために

抵抗感なく話せるようになるために

 

Aさんが抵抗感を感じず話せるようになるためには

  1. 話せないのは自分のせいではない、と知り
  2. 話すと「バカにされる」「悲しませる」という思い込みを解除し
  3. 話しても大丈夫だと理解できるようになってから
  4. ゆっくり扉をあけていき(まずはカウンセラーとの対話に慣れ)
  5. 安心安全な場所を見つけて話す訓練をしていく

 

という流れを作っていくことになります。

 

もちろんこの流れがトントン拍子に進むのではなく、

「話しても大丈夫」と理解できたつもりだったのに

ひょんなきっかけから振り出しに戻ってしまう、

などのできごとも(何度となく)発生します。

 

カウンセラーは粘り強く対応しながら

話しても大丈夫。誰も自分を攻撃したりしない、

仮に攻撃してくる人がいたとしても、そういう人とは

心を通い合わせる必要などないんだ、と体感できるまで

じっくり寄り添っていきます。

 

 

今回紹介したAさんのように、

自分の感情を素直に出すことに恐怖感や罪悪感を感じる

ACの状態で苦しまれている方はたくさんおられます。

 

心を閉じるに至った【扉】のありかを見つけ、

【扉】に掛けてしまった【鍵】を探して、

一緒に解錠していく。

 

そんなカウンセリングを日々行っています。

 

苦しいのはあなたのせいではありません

 

苦しい思いを抱えてしまったのは

あなたのせいではありません。

 

カウンセリングを通じて、あなたの心にしまいこんだ

心の【扉】と本物の【鍵】を見つけて、

一緒に解錠していきましょう。

 

きっと笑顔の明日が待っているはずだから。

 

 

 

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