ママは「扇動者(アジテーター)」?!私だけ家族から悪者にされる理由

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「気づいたら、家族の中で”一番冷たい人間扱い”されている気がする」
「悪口なんて言っていないのに、なぜか私だけが責められる」
「良かれと思ってやったことなのに、いつの間にか私が悪者になっている」

あなたにもこんな経験、ありませんか。

はっきりと悪口を言われたわけではなく、怒鳴られたわけでもない。
なのに、気づけばいつも自分だけが「困った人」の立ち位置に置かれている気がしてしまう。

それは決してあなたの「気のせい」などではなく、実は家庭の中で、静かに作られていくある「恐ろしいできごと」が影響してるのかも…。

その恐ろしいこと、とは…。
家族の中に「扇動者(せんどうしゃ:アジテーター)」がいるかも知れない、ということなのです。

 

母という”扇動者”が作り出す「トライアンギュレーション」の仕組み

「あの人には困ったわ」
「大丈夫かな。心配」
「このままだと大変なことになる」

そんな言葉を家の中で聞いたことはありませんか。

そして。
言っているのは、たいていあなたのお母さんではなかったでしょうか?

愚痴まじりに家族の誰かの不満点をそれとなしにあなたに伝える。

その言葉を聞いたあなたが、なんとか助けてあげようと動いてあげる。

その結果、いつの間にかあなた自身が「不満を感じている当の本人」にさせられ、

家族の中であなたが「困った人」「ひどい人」になっていた…。

陰口を言っていた当の本人は「そんなこと言わなくていいのにね。大丈夫?傷ついてない?」とフォローする…

そんな経験はなかったでしょうか。

 

扇動者による三角関係化(トライアンギュレーション)

こういった現象には、心理学的な名前があります。
家族療法の世界で使われてきた「トライアンギュレーション(扇動者による三角関係化)」です。

扇動者(アジテーター)は、文句を言いたい相手に直接対立するのではなく、第三者を巻き込んで関係を操作する。
自分の手は汚さずに、周りの評価や信用を静かに動かしていくのです。

しかもやっかいなことに、扇動者自身、自分が扇動者的な動きをしていることに気付かずにいます

「自分は嫌なことがあっても笑顔で我慢して、誰よりも家族のことを愛してる。
なんか娘がこないだお父さんに突っかかってたけど、あれも反抗期なのかしら。
困ったものね。あんな言い方しなくていいのに。

お父さんがイライラしてたから、ちょっと私からフォローしとかなきゃ…」

こんな感じです。…怖くないですか?
でも今日もどこかの家庭で、誰か(狙われやすい対象)を結果的に「ワルモノ」に仕立て上げてしまう事例が多発しているのです。

 

扇動者に「狙われやすい人」「狙われない人」

狙われやすいのは、家族を疑うことを知らない、まっすぐな人(おそらくこの記事をここまでお読みのあなた)です。

「まさか母がそんなことをするはずがない」
「家族のことを心配して言ってくれてるだけ」
「私をワルモノ扱いしたのはお母さんではなくって、お父さんや妹。お母さんじゃない」
と、自然に思ってしまう人ほど、”扇動者の無意識な手口”に気づくのが遅れます

たとえば、こんなケースがあります。

 

誰よりも家族を支えたのに…

実際のカウンセリングで、結構な数お話を聞く事例を1つ紹介します。

家にお金がない。お父さんが生活費を入れてくれない。あなたたちを育てるのにも予想外に金が掛かる。ああ生活が苦しい。このままじゃ一家離散する…母親は、そういった事情を長女にだけ、繰り返し伝え続けました。

長女はそれを信じ、高校時代からアルバイトをし、大学に入ってもアルバイトを続け、就職してからも給料のほとんどを家に入れ続けました(自分が家計を支えなければ家が壊れると、本気で思い込んでいたからです)。

一方で、母親や他の家族(妹たち)は、そのお金でブランド物のバッグを買ったり、海外旅行に出かけたりしていました。

長女がおかしいと気づいて、家に入れるお金を減らそうとする。
すると、いつの間にか「あの子は思いやりがない」「ひどい人間だ」という空気が、家族の中にできあがっている。

誰かにはっきりと悪口を言われたわけではありません。
それなのに、気づけば本人も「母の言う通りだ、自分が悪いのかもしれない」と思い込まされていくのです。

その人は「もう夜職でもしてお金を入れるしか…」と思ったときに、ハッとして
「これな何かおかしいのではないか」と当カウンセリングを訪ねられたのでした。

 

なぜ扇動に気付けないのか?

ここまで読んで、「それに気づかなかった自分が悪いのでは」と思われた方もいるでしょう。

決してそうではありません。

気づけないのは当然のことです。
この扇動(アジテーター)の仕組みはとても巧妙で、ときに(事情を聞いている)カウンセラーですら巻き込まれて、扇動者の言葉を信じそうになることもよくあります。

ましてや、育ってきた環境に適応する過程で、ずっと扇動者の言葉を受け止め続けた子にとって、この少しずつ形成されていくパターンに気づき、抜け出ることは容易ではありません。

家族を信じ、まっすぐに向き合おうとしていたからこそ、その仕組みに気づくのが遅れただけなのです。

 

扇動者に気づくための3つのチェックポイント

先ほどから書いているように、扇動者の言動に気づくのは容易ではありません。
ですが、少し時間をかけてゆっくり観察すると、扇動者の手口が見えてくる場合があります。

もし気になる方は以下の3つのポイントに注意しながら、過去の事例を思い出してみてください。

・優しい言葉の裏で、誰かの信用を静かに下げていなかったか
・心配するふりをして、陰口を言った当の本人は安全な場所にいなかったか
・特定の誰かが下す評価を、本人に確かめずに鵜呑みにしなければならない雰囲気が作られてなかったか

この3つに心当たりがあるなら、それはあなたは扇動者に利用されていた可能性が高いです。

あなたの素直さや、家族を大切に思う気持ちは、何一つ間違っていません。
ただ、これから先は、誰かの言葉だけで自分や相手を判断したり、代わりに嫌ってあげたりするのをやめてみてください。

 

見るべきなのは、言葉や態度ではなく、実際の行動です。

当カウンセリングでは、ナラティブワーク(幼少期の場面を目の前に呼び起こし、あの頃の自分に本当に言いたかった言葉を届けるワーク)を通じて、「あなたは何も悪くなかった」という理解を、知識ではなく体験として積み直していきます。

あわせて、境界線を引くためのワーク(自分の心の領域を守り、家族との適切な距離を確立するワーク)で、これまで背負わされてきた役割そのものを、少しずつ降ろしていく過程にも伴走します。

一人で抱え込んで振り返るよりも、第三者と一緒に紐解く方が、思い込みの根は見つけやすくなります。

家族の中で静かに作られてきた役割に心当たりがあるなら、一人で抱え込む前に、カウンセリングでその違和感を一緒に整理してみませんか。

 

追記:扇動者は職場にもいる

今回、家庭内における扇動者(アジテーター)が引き起こすトライアンギュレーション(不自然な三角関係)について解説しましたが、いかがだったでしょうか?

ただ。扇動者は、家庭内だけのものではありません。
職場や友だち関係、その他いろんなコミュニティの中に扇動者は隠れています。

もし、職場などでの事例など、続編がご希望の方(職場で自分が悪者にされて困っている方)は、よかったら公式LINEなどから「扇動者の続編希望」などとメッセージくださいね。お待ちしています♪

 

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