ピアノ教室の先生の闇|カウンセリングでわかった「子どもが通いたがらない本当の理由」とは
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※この記事について
ここでご紹介するお話は、大人になった方のカウンセリングで、「子どもの頃の思い出」として語られたものがほとんどです。特定の教室や先生を指すものではありません。
今のピアノ教室では指導の在り方が見直され、子どもの気持ちに寄り添う教え方が広がっていることを、心から願ってこの記事を書いています。

ピアノ教室の先生の闇|カウンセリングでわかった「子どもが通いたがらない本当の理由」とは
「ピアノ、もう行きたくない」
お子さんにそう言われて、
「せっかく始めたのに」
「ここでやめたら何も続かない子になる」
と、つい説得してしまったことはありませんか。
カウンセリングをしていると、大人になった方から、子どもの頃のピアノ教室の話を聞くことがよくあります。
自分の意見を言えなくなったきっかけをたどっていくと、ピアノやエレクトーンの先生に行き着く方が、実は少なくないのです。
お子さんが「行きたくない」と言うとき、その奥に、親からは見えない理由が隠れていることがあります。
親の前では優しい先生が、二人きりになると

親の前では優しい先生が、二人きりになると
最初のうちは、親に対してとても優しい先生。
ところが、先生と子どもだけになった途端、急に厳しくなる。
よくできる生徒は褒めるけれど、宿題をしてこない子、練習してこない子、その場で失敗した子、ちょっとふざけている子には、鬼のような顔をする。場合によっては罵倒する。
昭和の時代には、定規で叩かれることもあった
昭和の時代には、定規や指揮棒などで背中を叩く先生もよくいたと聞きます。
そこまでいかなくても、鬼教官のような先生に当たってつらかった、という話は今でもよく伺います。
レッスンは、親から見えない密室で行われます。だから親は、教室の中で何が起きているのか、ほとんど気づけません。
「やめたい」と言った子に、親がしてしまうこと

「やめたい」と言った子に、親がしてしまうこと
そもそもピアノなどの習いごとは、子どもが自分から始めたいと言ったものとは限りません。
親に説得されて、そんなに習いたくなかったのに「うん」と言わされた。
そんな始まり方をしていることも少なくないのです。
そのうえで先生が怖くなり、子どもが「ピアノ、やめたい」と言ったとします。
ところが親にとっては、せっかく始めた習い事です。
しかも、ピアノを習わせることが親自身の夢だった、ということもあります。
もっと言えば、子どもにピアノを始めさせたのも、「近所の〇〇ちゃんに負けてはいけない」と思った親のエゴだったのかもしれません。
すると、急に「やめたい」と言い出したわが子に、怒りを感じてしまう。
「そんなんでどうするの」
「継続は力なりなんだよ」
「もうお姉ちゃん(お兄ちゃん)でしょ!イヤでも行きなさい」
と、説教が始まります。
場合によっては、もう既にピアノやエレクトーンをローンを組んで購入してしまった、という場合もあるでしょう。
そうなると、あとから子どもが「先生が嫌なんだ」と打ち明けても、親としても、一度怒り始めた方向に急にブレーキを踏んで「どういうことなの?」と聞き直すのは難しいもの。
つい「ワガママ言わないの!」で終わらせてしまったかもしれません。
想像してみてください。小さな子どもが、親にわかってもらえずに、一人で絶望している姿を。そして、こういうことが、家庭の中では意外なほど頻繁に繰り返されているのです。
密室で、子どもは小さく世間に絶望していく
先生が怖い。ピアノも楽しくない。ピアノそのものが怖くなる。でも、練習しないと、今度は親から厳しく言われる。
逃げ場がない
教室は密室で、家に帰っても話を聞いてもらえない。子どもには、逃げ場がありません。
「これが世間なんだ」
そう思ったとき、子どもは小さく、社会や世間に絶望していきます。
自分に「ダメな子」とレッテルを貼る
そして子どもは、「自分はダメな子なんだ」と、自分で自分にレッテルを貼るようになります。心理学では「レッテル貼り(ラベリング)」と呼ばれる考え方のクセです。
このレッテルは、大人になっても残ります。自分の意見が言えない。言っても、どうせわかってもらえない。カウンセリングでは、そうした生きづらさの出発点として、ピアノ教室の思い出が語られることがあるのです。
なぜピアノ教室の先生は厳しくなるのか

なぜピアノ教室の先生は厳しくなるのか
では、なぜ先生はそこまで厳しくなってしまうのでしょうか。
(ここからはあくまで私の想像ですが)
私は、先生自身もスパルタ教育の下で育てられてきたからではないか、と考えています。
ピアノに人生を捧げるような生き方を強いられ、できなければ叩かれ、できて当たり前、1位を取って当然という環境で育つ。頑張ったけれど、音大などに進んだ段階で夢破れ、プロの道をあきらめざるを得なかった。
そうした先生が町のピアノ教室で教えるとき、言うことを聞かない生徒や練習してこない生徒の姿に、
「自分の人生を否定された」ような気持ちになる。
そして「自分はそんなことは許されなかった」という思いから、自分が受けたのと同じか、それ以上の厳しさを生徒に向けてしまう(心理学では「投影」と言います)。
厳しさが、先生から生徒へと受け継がれていくのです。
子どもが通いたがらないとき、親ができること

子どもが通いたがらないとき、親ができること
中には、送り迎えのあいさつのタイミングで
「先生〜♪うちの子が言うことを聞かなかったら、厳しくしてやってくださいね」
と先生に頼んでしまう親御さんもおられます。
まさか教室の中で、子どもが脅されるような思いをしているとは思わずに。
お子さんが「行きたくない」と言ったときは、説得する前に、まずお子さんの気持ちを聞いてあげてください。
「やめたい」の奥に、「先生が怖い」が隠れていないか。
その一言を聞けるかどうかで、お子さんの「どうせわかってもらえない」は大きく変わります。
子どもの頃、先生が怖かったあなたが親になったとき
一方で、子どもの頃にこうした経験をした方が親になると、「自分の夢を子どもに押しつけることがどれほど怖いか」を知っています。だから「子どもは自由に育てたい」と考えます。
ところが、そこへ姑さんや周りの方が「しっかり教育しなさい」「ピアノを習わせなさい」「英語教室に行かせたら?」「よその子はやっているのに、なぜさせないの?」と口を出してくる。
そうして、親御さん自身が苦しくなってしまうことも、よくあります。
こういう時、本当にどうしたらいいか困りますよね。
仮に勇気を出して、ご自身の子ども時代の話をしても、一旦言い出した親御さんはわかろうとはしない。結局、昔と同じことが繰り返される。
こういう悩みを抱えるお母さん、実はたくさんいらっしゃいます。
もしそう感じたとき、自分ではどうしようもないなというときは、一度第三者の中立的な立場に立ってくれる人に相談してみませんか。
あなたの判断は間違っていない。そんなあなたのことを応援させてくださいね。
まとめ:「行きたくない」は、お子さんからの大切なサイン
お子さんが通いたがらない本当の理由は、教室の中で起きている「恐怖感」だったのかもしれません。
そして、その怖さを親に聞いてもらえなかった経験は、大人になってからの生きづらさにつながっていきます。
お子さんの習い事のことで迷っている方、子どもの頃の先生の記憶が今も胸に残っている方、周りの声に押されて子育てがしんどくなっている方。一人で抱えずに、一度カウンセリングでお話ししてみませんか。
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