結婚に興味がもてない女性に潜む「意外な理由」とは

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20代後半の女性(Nさん)の相談です。

結婚する気がどうしても起きないんです。
数年前までは「婚活しなきゃ」と思って、いろいろ頑張ってみたんですが、
なかなかうまくいかず…。
今、あまり行動ができずにいます。

このままずっと独身でいるのもイヤなんですけど
だからといって積極的にもなれず。。。

こんな私はどうしたらいいのでしょうか?

 

  • 結婚に対して積極的になれない
  • 結婚したら家事や育児に追われそうで…
  • 保育所とかも見つかりにくいって言うし…
  • 負担ばかりが増えて、幸せそうな気がしない
  • 仕事を続けてる方が楽しい気もする

 

このような不安を訴えて、ACカウンセリングにお越しになる方が年々増えているように感じています。

 

少しだけ婚活をしてみたけれど、思っていたような異性と出会うことができないまま、婚活もフェードアウト。。。

時間だけがいたずらに過ぎ、結婚や出産の時期がどんどんずれ込んで行く…。

このような女性が増えているのです。

 

先日のカウンセリングで、上記のNさんの深層心理にある「意外な理由」を突きとめ、お悩みを解除することができました。

ひょっとしたら、この記事をお読みのあなたも同じような状況になっていないかを、確認しながらお読みいただければ嬉しいです。

※カウンセリングの現場で起こったやりとりを、ご本人の了解を得て一部修正し、紹介します

 

結婚できない理由

Nさんの結婚観について、いろいろ伺ってみました。

すると、このようなものが出てきました。

  • 女ばかり損をする
  • 育児や家事や仕事に追われるのは辛い
  • 結婚したら仕事を辞めるものだと思ってた
  • でも仕事は好きだから辞めたいとも思えないし、かと言って仕事をしながら家事をするスタイルにも馴染めそうにない
  • 子どもを保育園に預けるのには抵抗がある(ちなみにNさんは幼稚園出身)
  • 子どもが熱を出したら仕事を休まなきゃならない。周囲に迷惑掛けるのは辛い
  • 自分の時間がなくなる

 

などなど…。他にもたくさん

「結婚したら損をする」理由

が、山のように噴出してきたのです。

お話を伺いながら「これは結婚するのは難しそうだな」と感じていました。

 

上記のNさんの言葉が真実であるかどうかはともかくとして、

これから迎えることになる結婚というものに、これほどまでにイヤなイメージを持たれているならば、

結婚に前向きな姿勢にはなれないであろうことは、Nさんの姿を見ても明らかです。

 

もちろん、そんなNさんを否定的に捉えたりすることはありませんし、ご事情も十分わかるつもりですので、しばらくの間お話を傾聴していたのですが。。。

 

カウンセリング中に感じた「違和感」

お話をお伺いするうちに、ある「違和感」を感じ始めたのです。

Nさんの結婚観はもちろんのこと、
仕事に対する考え方や、最近のIT機器に関する考え方など、

 

あえて言葉を選ばずに言うと

「今風な考え方とは少し違う感じだな…」

と思うことが多かったのです。

 

私の眼の前におられるのは、

平成生まれの若い素敵な女性

のはずなのに、お話の内容的には

昭和30〜40年代生まれの、子育てが一段落ついた世代の女性

が言われているようで、

お話を聞きながら不思議な違和感を感じていました。

 

それ、一体誰の価値観ですか?

お話が一通り済んだところで、疑問に思っていたことを聞いてみたのです。

「今まで言われたことって、誰かが言ってたセリフですか?」と。

 

Nさんが咄嗟に返事されて、返事されながらご自身でびっくりされた答えは

「はい、お母さ…。全部お母さんから言われた話だ…」

 

  • 女ばかり損をする
  • 育児や家事や仕事に追われるのは辛いものだ
  • 女は結婚したら仕事を辞めるものだ
  • 保育園に預けられる子どもはかわいそう
  • 子どもが熱を出したら仕事を休まなきゃならない。周囲に迷惑がかかる
  • 結婚したら自分の時間がなくなる

 

というNさんの価値観は、

毎日Nさんに愚痴混じりに言い続けてきた、お母さんの価値観だったのです。

 

お母さんから浴び続けた「愚痴」と「後悔の念」

お母さんは長女のNさんをずいぶん可愛がってくれたそうです。

いろんな話をいっぱい聞かせてくれ、

いろんな価値判断や正しさや間違いを教えてくれ、

ずっとNさんのことを心配しながら今まで育ててくれたそうです。

 

だからカウンセリングの前半は

「お母さんはとても優しい人」

「ときどき怒るけど、それは私が悪いことをしたとき」

「頑張って私達を育ててくれたお母さんを助けたい」

と言われていたのです。

 

ですが、お話を伺うにつれ、

Nさんのお母さんは常に優しい口調ではありながらも、

  • 自分の愚痴や、結婚した後悔の念を常に語って聞かせ
  • 子どもを産んだために幸せではなくなった現状を嘆き
  • 感情的にならないよう、子ども側が気を遣わねばならず
  • かわいそうなお母さんを助けない人は「悪い人」

という雰囲気と価値観が家庭内に漂っていたことに気づかれていったのです。

 

親子間で刷り込まれる「確証バイアス」の罠

もちろん、こういうことは、特殊な家庭だけに起こっていることではなく、どこの家庭でも散見されることです。

お母さんが愚痴を言い、子ども(主に娘さん)が聞き役になる。

 

ACカウンセリングに来られる方の中には

「子どもの頃から(母の)カウンセラー役でした」

と言われる方もいらっしゃいます。

 

実際、お母さんの愚痴で

「結婚って幸せじゃないんだ」

「私がいるから、お母さんはお父さんと別れられずに苦しんでるんだ(苦しめてるのは私の存在なんだ)」

「子育てってしんどいんだ。辛いことしかないんだ」

という面のみを学んで刷り込んでいきます。

 

これを心理学的に「確証バイアス」といい、
この確証バイアスの罠にどっぷりハマっている人は意外と多いのです。

 

確証バイアスとは?

確証バイアスとは、

自分の意見に有利な説ばかりを集め、それ以外の説を無視または軽視する傾向

のことを言います。

参照:Wikipedia「確証バイアス」とは

 

今回のNさんの例を使って説明すると

「女ばかり損をする」

ということをお母さんがNさんに、ことあるごとにさまざまな言い方で伝え続け、

嫌なことがある度にお母さんは「女であること」と「今回の嫌なできごと」を結びつけて説明しようとすることで、Nさんが「ああ、やっぱり女は損なんだ」と認識していくことにつながります。

 

また、逆に

「女性であるがゆえに得ができたこと」

があったとしても、即座に「でもこういう面が損」だとか「そんなのたまたま」とか「私はそんなことなかった(そして繰り返される愚痴や後悔…)」

が続いていくことで「一瞬得だと思ったけど、でもやっぱり女は損なんだ」と認識が深まっていくことにつながっていきます。

 

確証バイアスの罠は、繰り返されることによって、深く心に染み込んでいきます。

そして、それが確証バイアスであることに気づかないまま、長い年月(場合によっては一生)続いていくことになるのです。

 

本当はお母さんは何て言って欲しかった?

ではなぜ、お母さんはこのような愚痴をNさんに言って聞かせたのでしょう?

別にお母さんはNさんを「結婚できない女」にしようとした訳ではないはず。

ではなぜ、このような愚痴や後悔の姿勢をNさんに見せ続けたのか?

それはおそらくこのような理由からだと考えられます。

 

「お母さん。大変な思いをしながら私を育ててくれてありがとう」

Nさんのお母さんは、こう言って欲しかったのだと思います。

ご自身で埋めることができなかった承認欲求を、最も自分に近い長女のNさんに埋めてもらいたかったのだと。

 

カウンセリングを通じて、この精神的な流れ(力道:りきどう)に気づかれたNさん。

最初は混乱されていましたが、やがて深く納得されたご様子でした。

 

お母さんが不幸な姿をNさんに見せ続けた理由は「認めて欲しかったから」。

もちろんそんなことにお母さんもNさんも(当時は)気づくことすらできず、ずっと上記のようなやりとりを繰り返していたのです。

 

そして。

 

Nさんに強く現れてしまった「副作用」

平成時代の間。長きに渡って刷り込まれ続けた

「結婚や出産、育児、家事、仕事の両立に対する負のイメージ」

を背負ったNさんは、

 

令和初期にはすでに

「結婚したくない女」

になりかけてしまったのです。

 

(このあと、Nさん本人の「この状況から抜け出したい!」という強い思いを確認し、確証バイアスから抜け出るためのカウンセリングを本格的に始めることとなりました)

 

何気ない親からの言葉や態度が、子どもにとって「予想外の副作用」を生む場合があります。

お子さんは「自分がちょっと変わってるんだ」と思いながら、親の価値観を背負って新しい時代を生きようとし、

そこで少なからずストレスを背負ってしまいます。

 

もし、今、あなたが

「なぜかはわからないけど生きづらい」

と思われるなら。

 

背負ってしまった「出処不明な価値観」を整理して、少しずつ自分本来の思いに書き換えていくことをオススメします。

あなたらしい価値観を持って、新しい時代を生き抜いていく。
そんな姿をACカウンセリングは応援します。

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