昭和の歌=モラハラだらけ
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■前回の記事で
「昭和の価値観はモラハラ気質だった」
というお話をしました。
■親や社会がモラハラを黙認する、
というか、むしろ賛美すらする傾向が
昭和時代にはまだ残っていて、
■平成、令和になって
「こりゃいかん」という声が挙がって
いるにも関わらず、
■「自分の時代はそうだった」
「親にもそうされた」
「親も「じいちゃんはおっかなかった」と言ってた」
「それをやって何が悪い」
「今の時代のヤツらは弱くなった」
と。
時代錯誤も甚だしい、ルール違反な発言を
繰り返す大人がまだ存在しています。
昭和歌謡に見る「モラハラ賛美」
■「昔は良かった」「それに比べて今の若い奴らは」
などと言うのは、もはや時代錯誤だ、と書きました。
■私も昭和時代の生まれです。
だから、その時代がどんな時代で
どんな価値観が漂っていたかは
その時代を生きてきた私自身が知っているし、
■心理学の道を進むまでは、その
昭和の考え方が正しくて、何も問題などない、
と思い込んで生きてきたのです。
(むしろそれが誇らしくさえありました)
■幼少期の刷り込み、というのは
恐ろしいもので、
親の言葉や当時の時代背景で
どんどん「それが正しいんだ」と
刷り込まれていきます。
■そのひとつの『象徴』となっているのが
昭和歌謡
だと、私は考えています。
モラハラの賛美歌?!『浪花恋しぐれ』
■私が生まれ育ってきた時代は
まさに昭和歌謡の時代でした。
■昭和歌謡の多く(特に演歌)は
今から思うと『モラハラ気質な歌』が
多かったです。
■その中で私が最も
「こりゃすごいわ(笑)」
と思うのが、この曲です。
■浪花恋しぐれ
都はるみと岡千秋のデュエット曲。
多くの人が感動し
昭和後半(昭和58年:1983年(今から37年前))に
大ヒットした演歌です。
■え〜。
今これ全部モラハラです。
そもそも昔は、こういう
- 男尊女卑
- ひたすら耐えろ
- オトコに尽くせ
- それこそが美しい
的なメッセージが含まれた曲が多かったのです。
■こういう曲もありましたね(^^)
私も好きでよく歌ってました。
(小学生の頃、お楽しみ会で発表した覚えもあります(笑))
♪聞き分けのないオンナの頬を〜
♪ひとつ、ふたつ張り倒してぇ〜
♪背中を向けてタバコを吸えばぁ〜
♪それで何も言うことはなぁい〜
…。
■いやいや、あなたに
「何も言うことがない」んだとしても。
こっち(カウンセラー側)には大アリです。
■「え〜それ、身体的虐待(DV)です」
「市役所か警察署のDV相談窓口に行きましょう」
「あと副流煙の受動喫煙にもなるので、せめて
ベランダか換気扇の下まで行って吸うようにしてください」
「あと、聞き分けがなければ暴力をふるっていい
ということにはならないので、今後はしっかりと
話し合いをするように心がけてくださいね」
「もし必要と感じられるなら、お二人で
カウンセリングをお受けください」
…などなど(笑)
言いたいことはいっぱいあります。
■他にもこういう歌がありましたね(^^)
それが何年か経つとこうなる、という(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=pq9hnKyZtuU
まぁこの辺は可愛いとして(^^)
■ちょっとさっきは
「カサブランカ・ダンディ」に
軽くツッコミ入れてみましたが
さっき紹介した
「浪花恋しぐれ」にツッコんでみたら
どうなるでしょう?
ちょっとやってみましょうか(笑)
令和のカウンセラーが昭和の「浪花恋しぐれ」をツッコむとどうなるか?
芸のためなら女房も泣かす
それがどうした、文句があるか
→あ〜それ、ダメです。モラハラです。
→「芸を磨く」のと「奥さんを泣かせる」のは全然関係ありません。
→ひとつ質問していいですか?売れっ子の落語家さんは、全員が奥さんを泣かさないと売れないんでしょうか?
<セリフ>
そりゃわいはアホや。酒もあおるしオンナも泣かす。
せやかて、それもこれもみんな芸のタメや。
今に見てみい!わいは日本一になるんや。
日本一やで?!わかってるんかお浜。
何や、その辛気くさい顔は?!
酒や酒や!酒持ってこい!
→え〜。それダメです。完全なモラハラです。
→自分が「アホや」と言って、自分のモラハラ行為を正当化しても許されません
→芸の為、とおっしゃいますが、女を泣かすのと芸が磨かれるのとは関係がありません。
→そして、日本一になるのと、女を泣かすのも関連性がありません。
→それが事実なら、日本一になっている夫の奥さんは全員が泣かされてることになります。
→辛気臭い顔をされてるのは、あなたがモラハラによって困らせてる可能性がありますね。
→酒の追加を怒鳴りながら強要するのは、すでにアルコール依存の傾向がありますので、プログラムをお受けになる必要があります。
そばに私がついてなければ
何も出来ないこの人やから
泣きはしません、辛くとも
いつか仲座の華になる
惚れたオトコの惚れたオトコの
でっかい夢がある
→え〜っと。奥さん、お浜さんとおっしゃいましたね。。。大変お辛い経験をされて来られたのですね
→ただ、この状態は、依存状況にあるご主人を積極的に助けていることになります
→共依存状態ですね。。。
→依存している相手を積極的に支えるのは「イネイブラー(イネイブリング)」と呼ばれてしまいます。
→このお二人にもし、お子さんがおられるなら、かなり高い確立でAC(アダルトチルドレン)化してしまう可能性が高まります
→「泣きはしません辛くとも」とおっしゃるのは、まるで戦時中のようなご発言とつながるので、あまりお勧めはできません
→でっかい夢の支援をされるのはとてもステキなことですが、依存症やモラハラを許すのは決してお勧めできません
■このあと、
お浜さんのセリフや3番の歌詞もあるのですが
同じツッコミを入れまくってしまうだけなので
これくらいにしておきましょうか(笑)
■実際のカウンセリングの現場では
さっき書いたようなツッコミ(→の文)を
指摘するようなことは(まず)ありません。
※よっぽど開き直られて
「わいは何も間違えてない!なぁ先生!
あんたもそう思うやろ?!何やその辛気臭い顔は?!
お浜!帰るで!」
みたいな感じだったら
「ちょっとご主人いいですか?」
とお話するかも知れません(^^)
■上記のような喧嘩腰な発言をすることは
ありませんが、でも言いたいことは
さっき書いた通りです。
■まさかこんなご夫婦のあり方が
今の時代に通用すると思ってる方が
おられるとは思いませんが
■先ほどから書いてる通り
背景がずっとそうであって、
歌にもなり、大ヒットし、
ずっと聴いて育っていると
なんだかそれが正しいかのように
思ってしまいがち。
■軍歌を聴いて育った人たちは
やはりそのような思想
(お国のために・玉砕思考・
耐え難きを耐える姿勢)
を持って生きてしまうもの。
■だからこそ、
歌って素晴らしく心に響くし、
そしてある意味怖いのです。
■これが当たり前だ、そうやって育ったから
ということが通じない時代になってきました。
■年々ルールは見直され、改善され、
世界はどんどん良くなっているのです。
でもそれを「弱くなった」と思っている時点で
すでに
「イエローカードが出される寸前」
くらいの状況であると知って欲しいと思ってます。
■他にもいっぱいこういう曲は
ありました。
平成時代にもあったと思います。
■(私も好きでしたが)
やしきたかじんさんあたりも
ちょっとモラハラっぽいですね〜(^^)
こういった記事に反響があるようでしたら
また書いていきます。
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