「何をやっても続かない」と悩むひとへ
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「何をやっても続かない」と悩むひとへ
「習い事を始めても、結局やめてしまうんです」
「セミナーにも行ったし、本もたくさん読みました。でも、何も変わらなくて」
「何をやっても続かない自分が、本当に嫌になります」
カウンセリングでは、こういう声をとてもよく聞きます。
変わりたくて、お金も時間も使って、勇気を出して申し込んだ。それなのに続かなかった。
そのたびに「やっぱり私はダメなんだ」と、自分を責める材料がひとつ増えていく。
もし今、あなたがそんな繰り返しの中にいるなら、実はそれはあなたのせいじゃないんです。
続かなかったのには、ちゃんと理由があります。
何をやっても続かないのは怠けている訳ではない

何をやっても続かないのは怠けている訳ではない
何をやっても続かない方は、決して怠けているわけではありません。
むしろ、とても熱心な方が多いです。
本を読みながらノートに書き出したり、学んだ言葉を覚えて「それって〇〇の法則ですよね」と話してくださったり。
できるだけ自分の力でなんとかしたくて、本やYouTubeの動画で変われないかと探してこられる方もおられます。
それでも生きづらさが変わらないから、また次の教室、次のセミナーへ向かう。
続かなかった経験が積み重なるほど、「続かない私」というイメージが強くなっていきます。
ここでひとつ、ウチのカウンセリングを受けに来られたある方のお話を紹介させてください。
自分を変えたくて「話し方教室」に通ったご相談者

自分を変えたくて「話し方教室」に通ったご相談者
その方は、人前で緊張して話せなくなってしまうのが悩みでした。
話せるようになりたいと悩んだ結果、思い切って『話し方教室』に通い始めたと言います。
ところが、教室に入ってみると想像していたのと違っていました。
参加者には、
将来アナウンサーや司会者になりたいという、もともと話が上手なひと。
部下を元気づけるための話し方を身に着けたいという、ちょっと偉い感じのひと。
息子さんの結婚式のスピーチをうまくやりたい、という幸せそうなお父さん。
もっとみんなとお話ししたい、という陽気なお母さん。
緊張で話せないひとは、ほとんどいませんでした。
(緊張して話せないひと大歓迎って書いてあったのに…)
その相談者さんと同じように話すのが苦手そうだった参加者は、一回きりで来なくなってしまいました。
そのうち教室は、話し上手なおじさんやおばさんたちがひたすら喋る場になっていきます。
「ここは、私が来たかった場所じゃない」
何度か通ってみて、その方は、やっと気づいたそうです。
「もっと胸を張って」「なぜ言えないんですか」
やがて講師の先生も、その方がなかなか話せないことに業を煮やし始めます。
「もっと胸を張って」
指示はだんだん厳しくなり、とうとう「なぜ言えないんですか」と聞かれて、その方は口をつぐんでしまいました。
本当に知りたかったのは「なぜ言えないのか」だった
「本当は、そこを知りたかったんです」
その方はそうおっしゃいました。
「なぜ言えないのか。」
「どうして自分はこうなのか」
それが分からないから、教室に通ったのです。
こうして何か所かで「自分はうまくできない」「自分には向いていない」と感じてきた方が、うちのカウンセリングを受けて、話せない根本の原因に目を向けるようになり、「自分が悪かった訳じゃないんだ」と気付かれる。
それだけで、生き方や考え方だけでなく、話し方や所作まで大きく変わっていかれる、ということは実際によくあります。
続かない根っこにある「話してはいけない」という思い込み

続かない根っこにある「話してはいけない」という思い込み
では、なぜ話せなかったのか。その答えは、多くの場合、育ってきた環境の中にあります。
話を遮られ、困った顔をされてきた子ども
たとえば、親が自分の話ばかりして盛り上がっている家庭。子どもが自分の話をしようとすると、親が無意識に話を遮って、「それはね」「ママはね」と話を変えてしまう。
あるいは、子どもが自分の気持ちを伝えようとすると、親が少し困った顔をして、ろくな返事が返ってこない。ときには「困ったこと言わないで」と否定される。
そういう経験を積んだ子どもは、
「自分の気持ちを言うと、親は嫌がるんだ」「困らせるんだ」
と学びます。そして、自分の意見を言わずに、ひとの話を聞くだけの子になっていきます。
否定命令とは
子どもの頃に、言葉や態度で何度も受け取ってきた「〜してはいけない」というメッセージ。これを交流分析では「否定命令」や「禁止令」と呼びます。
「自分を出すな」
「バレるな」
「どうせお前は嫌われる」
誰かにはっきり言われたわけではなくても、こうしたメッセージは心の奥に残ります。
大人になってからも、いざ人前に立つと何も話せない、肝心なことが言えない。ひどい場合は、場面緘黙(ばめんかんもく)のように、特定の場面でまったく声が出なくなってしまうこともあります。
練習や慣れだけでは変われない理由

練習や慣れだけでは変われない理由
先ほどの事例で紹介しましたが、私は「話し方教室が悪い」と言いたいわけではありません。
ただ、その方に必要だったのは、話し方の技術より先に、
「話してはいけない」
「自分を出したら嫌われる」
というブロックを外すことでした。
禁止されて何も言えなくなってしまった状態の上から、「さあ話せ」と言われても、話せるようにはなりません。
「知っている」と「できる」はぜんぜん違う
本やセミナーで学んだ知識も同じです。
知っていることと、できることは違います。
例えばランニングの情報を扱っているインフルエンサーのSNSで
「このシューズに変えたら10キロのタイムが30秒縮まった」
という書き込みを見ても、あなたが同じシューズを履いて同じだけ速くなるとは限りません。
そもそも、シューズを変えただけでは、10キロも走れないかもしれないのです。
どれだけ知識があっても、行動と訓練がゼロのままなら、人生は変わりません。
続けられる自分になる順番
続けられる自分になるには、順番があります。
- まず、かかってしまったブロックを外す
- それから、少しずつ、震えながらでも練習をしていく
たとえば、今回の方の事例で言えば、意見を言おうと思ったときに、
「わがまま言っちゃダメ」という言葉を心の中で反芻(はんすう)している自分に気づく。
そのうえで、本当にこの意見は「わがまま」なのか、ただの「意見」なのかを仕分けする。
最初は時間がかかるかもしれません。
でも、この作業に慣れていくと、自分が今まで継続できなかったいつものパターンが見えてきます。例えば
- どーせ無理
- また失敗するに決まってる
- 自分には合わない
- またバカにされる
- 自分にはどこか欠陥があるのかもしれない
などが、心の中で反芻されていませんか?
そこを理解したうえで「これは違う」「過去に言われたことを真に受けなくていい」と自分に言い聞かせる練習を積み上げていくと、いつしか継続力も増していくのです。
一回ベンチプレスをしただけで、ボディビルダーのような体にはなれません(よね?)。
でも、正しい方向でトレーニングを続けたひとは、半年、一年かけて、体つきが変わっていきます。
心の問題も同じです。ひとは変われます。正しい順番で、続けていけば。
まとめ:何をやっても続かなかったあなたへ

まとめ:何をやっても続かなかったあなたへ
何をやっても続かなかったのは、あなたのせいではありません。続けようとするたびに、子どもの頃に身につけた「出しゃばってはいけない」「言ってはいけない」というブロックが、足を止めていただけです。
そして、今まであなたが学んできたことは、決してムダにはなりません。学んできた方だからこそ、ブロックが外れたあと、今までの学びを活かしてより早く変わっていける場合もあります。
教室やセミナーでうまくいかなかった方、本を読んでも変われなかった方こそ、一度カウンセリングで「なぜ続かなかったのか」の根っこを一緒に見てみませんか。
今まで学びが「ジプシー化」してきた方は、ぜひ「ここが最後だ」と思って申し込んでみてくださいね(実際「ここを最後にしようと思って」とおっしゃる方は多いです。そして変化していかれます)
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