「要はポジティブに」が危険な理由
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「要はポジティブに」が危険な理由
カウンセリングをしていると本当に稀に、ではあるのですが、
「要はポジティブに、ってことですよね」
と、話を一気にまとめてしまおうとする方がおられます。
でも実は、この感覚がすごく危険だ、と私は思っていて。
「要は」というまとめ方と
「ポジティブに、ってことですよね」というくくり方が
ご相談者にとって、あまりプラスに働かないのでは?
と感じてしまうことが多いため、私は
こういう表現をされてしまうことを、
あまり歓迎できないでいます。
(でもこういう人って、すごく「いい人」が多いんですけれど…)
「要は」とまとめる危険、そして「ポジティブに」とくくる危険。

「要は」とまとめる危険、そして「ポジティブに」とくくる危険。
「ポジティブに」ってなんなのでしょう?
それがどういうものなのか、はっきりわからないまま
自分が納得できるような「ポジティブさ」が見つからずに
カウンセリングに来られていると思うのです。
「要はポジティブに、ってことですね」と言って
その言葉どおりにポジティブに生きていけるなら
多分、カウンセリングにはお越しになられていないはず。
もしこのように
「要はポジティブに、ってことですよね」
と聞かれて、
「ええ。そうです。その通り」
などと言ってしまったとしても。
その方のお役に立った、とは考えにくいのです。
カウンセリングの場で行っているステップ
カウンセリングの場では
- ご相談者がどのような「自分を追い込む考え方」をしているかを探り
- その「追い込む考え方」はいつ頃から始まったかを思い出して頂き
- 今はその「追い込む考え方」がご相談者にとって良くない状況を生んでいることに気づき、
- 「追い込む考え方」を手放しても大丈夫だ、ということを認識し、
- できるところから(安全であることを確認しながらひとつひとつ)手放していく
というステップをていねいに踏んでいきます。
このステップをていねいにひとつずつやっていくことこそが大事なのに
- 「要はポジティブに」という言葉でまるっとくくってしまい
- 自分の脳に「ポジティブ」という言葉だけを記憶させ
- ご持参されたメモに「ポジティブ」とだけ書いたとしても
ご相談者が変化していくとは考えにくいのです。
急がないで、じっくりと向き合っていくことこそが
今まで解決できなかった問題を解く鍵になっていきます。
また、「ポジティブに」の他にも
「数をたくさんこなすことですね」と言われる方も
おられます。
これも間違いではないのですが、
ただ言われたことを何も考えずにただ回数を多くやるより、
- その当時のシーンを思い出しながら
- 未来に起こり得る情景を感じながら
- 自分の心に届くように伝えてあげることが
大きな成果を生んでいくことにつながります。
急いでしまう人は「自分のことで時間を取らせて申し訳ない」と考えがち
「要はポジティブに、ってことですよね」
と言ってしまう人って、実は「いい人」が多いです。
それは
- 相手にすごく気を遣い
- 自分のことを長時間考えてもらうことに「申し訳ない」と思いがちで
- どうにか相手に迷惑にならないようにしたい、という気持ちが強い人
が多いように感じています。
つまりは「とてもいい人」なのです。
でも。
自分と向き合い、問題を乗り越えていくためには、
この「相手に気を遣いすぎる」面がネックになる場合もあります。
自分のために「いい人」でいてあげてほしい

自分のために「いい人」でいてあげてほしい
気遣いができて、とても優しくて、自分のために
時間を使ってもらうことを「申し訳ない」と思って
しまう人のこと、私は人としてとても好きです。
でも、ちょっと考えてみてください。
例えば手術中に、
「いつまでも自分の内臓を見てもらってるのも
申し訳ないので、できるだけ早く閉じちゃってください」
などと言う人はいないはずですし、
中途半端な施術のままでは、場合によっては
また開腹しなければならないことにもなりかねません。
カウンセリングを受けておられる間の2時間は
あなたのための大切な2時間です。
「要は○○ってことですよね」的なくくり方をせず。
納得できるまで、帰ってからもセルフワークできる自信がつくまで
向き合っていくことが大切なのです。
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