毒親を表現し尽くした映画【葛城事件】
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■この記事書きたくなかったな…。
あまりにもえげつない映画です。
■「毒親の研究になるはず」
「毒親や引きこもりのことを仕事に選んで
行くからには観とかなきゃな」
と思い、
DVDを購入した私でさえ、
■たった1回観ただけで後悔し。
その後キモチワル過ぎて観ていない
という映画が、この
という映画です。
※一応リンク貼っときますが、レンタル屋さんで
100円とかで借りられるはず。
と思うので(どうしても)観たい方はぜひ。
附属池田小事件が物語のベースとなっています
■この話は2001年に起きた
附属池田小事件がベースになっています。
附属池田小事件についてはWikipediaに詳しく書かれています。
【参考】
■この映画は、事件そのものよりも
事件の背景にある【家族の支配】に
焦点を当てています。
■毒親(毒父)に育てられた2人の子が。
そしてその妻が。
その後どのような運命をたどっていくかについて
恐ろしいほどリアルに描かれています。
従順過ぎる長男。一発逆転を豪語する次男
■この映画では毒親(毒父)によって
奥さんと2人の子どもが支配されていきます。
■あまりにも強烈なコントロールを植え付けられ
超従順な子になってしまう長男。
(自分の意見が言えなさすぎて、営業先や
面接試験でも、顔面蒼白になり、冷や汗びっしょりで
ろくに受け答えもできない様子が描かれています)
■そんな長男を見て、自分は何とかしなければ、
と思いつつも、強烈な毒父に抑えつけられ、
「今に見ていろオレだって」的な妄想を
描き始める、引きこもりの次男。
■そして。
夫の横暴を抑えきることができず、
カサンドラ症候群の様子を呈しながら、
どんどん狂っていく妻。
(挙句の果てには最も弱い存在に虐待行為まで行ってしまいます)
家族が全員狂っていく。その中でたったひとり…
■家族が全員狂っていく。
そんな中、ひとり渦中(渦の中心)にいる
毒父だけが、たったひとり気を吐き、
自分の正当性を主張し、
他者を非難し続ける姿は、
醜くもあり、むしろ滑稽でもありました。
■カウンセリングの現場でもよく相談を
受けるのですが、
家族が崩壊している状況に目を向けずに
自分の欲望だけを満たそうとする存在がいます。
■例えば
- 不倫や多額の借金が明るみに出ているのに、謝りもせず開き直る人
- 昼間、妻に暴力を振るっておきながら、夜になると身体を求める夫
- モラハラを繰り返し、妻に罪悪感を抱かせ、謝罪させようとする夫
- 酒やギャンブル、または仕事に没頭し、問題があると全部妻のせいにしようとする夫
- バブル時代に購入し、暴落した土地を、購入した価格で子に買い取らせようと強要する親
などのご相談が多く寄せられています。
■自分が正しい、と思い込んでしまうと
周りが嫌がったり呆れたりしていることすら
目に入らなくなっていきます。
■自分の信念が正しいと思えば思うほど
周りから乖離(かいり)していくという
恐ろしい世界観が、この映画でも
描かれていました。
■何気ない日常の中でも
毒親(毒父)が外でクレーマー化している様子
を描いたシーンがありました。
https://www.youtube.com/watch?v=ZczqIqkEhIE
■こういうことに近いことを。
もしあなたのご家族の中でしている人がいたら。
もうそれは確実に
機能不全家族の状態である、と言えます。
オレが一体何をした?
■この映画の副題が
「オレが一体何をした?」
となっています。
■おそらくこの映画で描かれている毒父は。
自分が一体何をしたのかがわからないまま
モラル崩壊を繰り返し、
■挙句の果てに子どもたちや妻が犯した
出来事から目を背け、
自分の責任の一切を否定し続けようとします。
■もし私がこの人から
「オレが一体何をした?」と聞かれたら。
「恐怖感コントロールですね」
と答えることになります。
家族にコントロールは必要なのか?
■この映画を観てつくづく感じさせられたのが
「家族間にコントロールがなぜ必要になるのか」
という疑問です。
■家族の中で、権力が振るえる立場(親)が
(この感覚が許される時点ですでにおかしいのですが)
自分の思ったように、妻や子、そして
周囲の人々をもコントロールしようと
し続ける。
■その結果、周囲にとんでもない影響が
出ているのにも関わらず、
■結果的に起きた事件に対しては
自分が手を下した訳ではないから
「オレが一体何をした?(オレは何もしていない)」
となる。
とんでもない話です。
■実際のカウンセリングの現場でも
少なからずこれと似たような問題が
起きています。
■親の強権的な態度とコントロールで
子どもが何も言えない状況で育ち、
結果、学校や職場でいじめられて
引きこもってしまった我が子に対し
「原因はいじめだ」
「そもそもアイツが弱いんだ」
「オマエの育て方が間違ってる」
「もっと厳しく育てるべきだったんだ」
「叩いてでも復帰させるカウンセラーを探せ」
「ダメならもう金(生活費)は出さん」
などと。
とんでもない勘違いを繰り返し。
さらに問題を悪化させていく。
■そこでカウンセラーと対峙し。
今までの家族間のコントロールの話になるのですが、
自分にとって都合が悪い雲行きになると
- 相手の話をさえぎり
- 質問に対して返事をしなくなり
- 質問や話の流れに関係ない話を突然し始め
- 話を引き戻されると不機嫌そうな態度を取る
- そして帰り道で「なんだあのカウンセラーは!何もわからいくせに偉そうに!あんなヤツの話なぞ聞く価値もない!」と言い始める
- または(そこまで強権的ではないものの)「あの人の言うてること、全然入ってこんかった」と繰り返す
という状況になる人もいます。
引きこもりの問題が長期化すると言われる理由
■引きこもりの問題が長期化するのは、
親御さんが今までしてきたコントロールに気づき、
そしてコントロールを手放す状態になるまでに
時間がかかるから、です。
■親がコントロールを手放せてから。
それからお子さんの復帰への人生設計が
始まるのです。
(お子さんが別居されてる場合は同時進行です)
■お子さんとは会えない状態でも
(親が行ってるカウンセリングだと子どもが「コントロールされるのではないか」と思って、会いたがらないこともよくあります)
親御さんがコントロールを手放せた結果、
お子さんが劇的に変化し、やがて社会復帰した例は
数多くあります。
■何度も言いますが
お子さんは何も悪くありません。
■問題の本質は
「コントロールを受けたから」なのです。
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