緊張して人前で話せない【場面緘黙(ばめんかんもく)】
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■カウンセリングを申し込んだものの
思ったようにうまく話せない…。かも。
■実は、初めてカウンセリングを
受けられる方の多くが、このような
ことを心配されて、当院にもお越しくださいます。
■そしてそのほとんどが
「思った以上にちゃんと話せてよかった」
「こんなことならもっと早く来ればよかった」
とおっしゃる方がほとんど、なのですが
■中には終始緊張した面持ちで
なかなか思ったことが話せないでいる方も
ときどきお越しになられます。
人前に出ると緊張して話せない
■家族等の前では普通に話せるんだけれど、
職場やカウンセラーの前などの他の環境で
急に何も話せなくなる。
面接試験等で、急に頭が真っ白になり
ひと言も話せないまま終わってしまった。
このような経験をされた方もおられるかも知れませんね。
■このような状態を
場面緘黙(ばめんかんもく)または
選択性緘黙(せんたくせいかんもく)と呼びます。
■場面緘黙はなぜ起こるのか?
場面緘黙のカウンセリングの方法とは?
今日はこの【場面緘黙】についてお伝えします。
AC克服カウンセリングに来られた方の事例
■以前、AC克服カウンセリングに来られた方で
40代前半のサラリーマンの男性がおられました。
■幸い、私に対しては、若干たどたどしいながらも
普通に会話できるレベルでしたので、カウンセリングも
非常にサクサク進んだんですが、
実はこの方、
■得意先でのプレゼンテーションが苦手で、
お客様の前に出ると、
- 顔面蒼白になり
- 汗が吹き出て
- 言葉が出なくなり
- 立ち尽くしてしまう
ということを何度となく繰り返されて
いたのです。
■この方が抱えていたのは
「失敗が怖い」
という問題でした。
■失敗に対する恐怖感を和らげるワークを行い
ていねいにじっくり感情開放をした後、
少しずつ
「別に失敗したって大丈夫」
「失敗してもどうにかなる」
という風に思えるようになられた様子でした。
■この方は3ヶ月(約6回)のカウンセリングで
劇的に改善が見られ、
■得意先でのプレゼンも、少々の緊張は
残りつつも、
「別に失敗したって大丈夫」
「失敗してもどうにかなる」
という気持ちで、堂々とプレゼンが
できるようになった、とのことでした。
人は「自分以外の人になろう」とすると極度の緊張状態になる
■カウンセリングの終盤。
この方が私に、ふとこんなことを言われたんです。
■「僕、気づいてしまったんです。
人ってみんな「ポジティブでなければならない」
って思い込んで生きてますよね」って。
■その方の気づきに私は激しく同意しました。
そうなんです。
人がなぜ必要以上に緊張するかというと
「自分じゃダメ」
「自分じゃない人にならないといけない」
「ポジティブでなければ否定される」
と思い込んでしまっているから。
■でもそれは事実ではありません。
ワークを繰り返して、自分を受け入れ、
自分が今まで「ダメ」と思ってたことを
「ダメなんかじゃなかった」と受けとめ直し、
「緊張したって構わないじゃないか」
と思えるようになっていくことで
場面緘黙の状態を克服できる可能性が
高まる、という好例でした。
場面緘黙は長期化しやすい
■ただ、上記のような例ばかりではなく、
カウンセリングが長期化してしまう
場合も少なくありません。
■重度の場面緘黙状態がみられる場合、
まずカウンセリングルームに来られても
- お話することができず
- 返事、相槌等も打てず
- ずっと固まっている
という方もおられます。
■「無理に話さなくてもいいですよ〜」
とお伝えしつつ、
「次はこの日のこの時間で大丈夫ですか?」
と聞いても、お返事もできない、
という場合だってあります。
(仮に「はい」「いいえ」と書いて
「どちらかに指を指せますか?」と
聞いても動けない状態(緘動(かんどう))
状態の方もおられます)
■こういう状態になっている場合、
カウンセリングはどうしても長期化
する傾向があります。
■直接メンタルに触れるようなことを避け
その方が好きなもの、
例えば
- 音楽
- ゲーム
- アニメ
- 趣味
- 遊び
- スポーツ
などの話題からじっくり始めて、
■ゆっくり心を開いてくれるのを
待つことしかない場合だってあります。
■ではなぜ、このような状況になって
しまったのでしょうか?
■場面緘黙という状況だけで、その方の
背景を断定することはできませんが、
それでも敢えて
■場面緘黙が発生しやすい状況(背景)を
お伝えしていきます。
場面緘黙が発生しやすい環境
■実は、場面緘黙(ばめんかんもく)は
小学生の頃から「他者と上手く話せない状態」が
始まっている場合があります。
■場面緘黙が発生しやすい環境とは、
- 親御さんが子どもより先によく喋る
- 子どもが何か言う前に親が答える
- 子どもが何か話せたとしても(かぶせるように)注釈をする
- 子どもの考え、意見を、直接的・間接的に否定
- 場合によっては、虐待行為を過去に与えたことがある
こういう環境の方が場面緘黙に至ってしまう場合が
少なくないように感じます。
■よくあるじゃないですか。
外で近所のおばちゃんと会ったとき、
「あれ〜ぼく。大きくなったね〜何歳?」
と聞かれて、モゴモゴしてたら、横から親が
「3歳なんです〜(^^)」
と答えるシーン。
■あれは欧米諸国では
「私はこの子に聞いてるの♪ぼく何歳?」
と言うそうです。
■つまり。
日本はどうしても「親が代弁する」のが当然と
考えられている風土があるようですが、欧米では
小さな頃から、時間は掛かっても自分で答えさせる
という習慣があるようです。
■親が子どもの言葉を(結果的に)
奪ってしまうと、子どもは
- 自分で判断し
- 自分で発言し
- ときには反対意見を受け
- どう言えば説得できるか悩み
- 別の言葉を使おうとする
という行為まで奪われてしまうことになります。
場面緘黙は小学生の間に対策できればベスト
■場面緘黙は、子どもの間(学童期)に
カウンセリングを行うのがベストです。
■学童期に適切なカウンセリングを行えば
その後、普通に自分の意見が言えるように
なるお子さんが多いのです。
■でも、結構この期間、お子さんのことを
「引っ込み思案な子」
「奥手な子」
「自分の意見が言えない(ダメな)子」
という評価を与えてしまい、対応しないで
そのままにしておく、ということも多いのです。
■場面緘黙については
学童期を超えると回復に時間が掛かる
と言われています。
■中学校に上がってからだと、小学校のときより
数倍(数年〜10年以上)の時間が掛かる場合もあります。
■人前で異常に緊張して、言葉を発することが
できなくなってしまっている我が子に気付かれた
親御さんは
「まぁ、じき喋れるようになるでしょ」
と思わずに、まずは
親御さんがカウンセリングにお越しいただいて
詳しくお話をお伺いしたいのです。
■AC克服カウンセリングには、
元小学校の先生(低学年担当)で、
生徒にとことん寄り添い、一人ひとりと心で
接し続けるカウンセラーがいます。
■即カウンセリングに入ることが難しくても
一緒に寄り添い、入れるところから無理なく
アプローチを始め、
ゲームやアニメなど、お子さまが好きなもの
(世界観)を共有できるように努め
心を開くまでゆっくり待つことができる存在です。
■現在(2020年2月現在)、奥野和希は
訪問型(アウトリーチ)カウンセリングも
お受けすることができます。
■もしこの記事をお読みいただいて
「ひょっとして我が子も?」と思われた方や
■「自分は大人だけれども、職場で話せなく
なってしまうときがある」という方は、ぜひ
お早めにご相談ください。
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