狭い・高い・密閉空間が苦手【広場恐怖】
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■「高いところが苦手…高所恐怖症なんです」
「狭いところが怖い…閉所恐怖症でして」
「電車やバスに乗ると、いつもパニックになりそうで」
こういう方、おられますよね。
■上記の恐怖症のみ(単体)の改善のご相談で
当院にお越しになる方はおられないのですが、
■生きづらい、アダルトチルドレンを克服したい
子どもの問題を解決したい、という方のお話を
お伺いしているうちに、
上記のようなお悩みも一緒に抱えておられる方が
一定数おられることに気づきます。
■昔は「高所恐怖症」「閉所恐怖症」と
言ったのですが、今はこういう
「○○という特定の場所に行くとつらくなる」
という状況を、ひとつにまとめて
「広場恐怖」と呼ぶ(※)ようになっています。
※DSM-5、ICD-10の定義
■今までも何人かの方が
「カウンセリングを受けたいんだけれど、エレベーターが使えない」
「階段で上がってもいいんだけれど「上の階にいる」と思うと落ち着かない」
とおっしゃられたことがありました。
(ご相談者が納得・了承されれば、呼出音が鳴ったときに階下までお迎えにあがる場合もあります)
■この広場恐怖。
前回紹介した【場面緘黙(ばめんかんもく)症】と同じ
不安症群に分類されるのですが、
カウンセリングを通じて不安を和らげつつ
奥に閉じ込めた感情をゆっくり開放することで
問題克服していける可能性が高まります。
広場恐怖とは
■広場恐怖(広場恐怖症)とは
【ある特定の場所に行く(居る)と、不安状態に襲われて、パニック状態に陥ってしまうこと】
です。
■特定の場所とは
- 電車・バス
- 飛行機
- エレベーター
- トンネル
- 映画館・コンサートホール
- 歯医者さん
- MRI等の検査
- 美容院(洗髪)
これらの場所に行くと、
呼吸が苦しくなったり冷や汗が出てくるなどの
強い不安に襲われる状態になります。
■上記の状況に共通しているのは
- いざというとき降りる(中断する)ことができない
- 対応策が(ほとんど)ない
- もしパニックになったらものすごく苦しいから怖い
という点。
「頭では大丈夫なのはわかっているけれど、でももし対処できなかったら…」
こんな風に感じて怖くなってしまうのですね。
■上記の場所に不安感を感じるため
「電車やバス・飛行機等の乗り物を使わないと行けない場所には行けない」
「通勤もままならない」「徒歩圏内の就職先にしか通えない」
「映画やコンサートは「友達と一緒に」「出口付近で」しか観れない」
「エレベーターは使えず、階段でしか上がれない」
という状況になりがち。
■周囲に一定の理解を示してくれる人が
居てくれればいいのですが、
誰も居なかったり、同伴者が理解してくれず
「頑張って」
「慣れだよ、慣れ」
などと言ってしまう場合、とてもつらいことに。
■本人は精一杯ガマンして、そして
頑張っているのに、克服できずにいるのが
広場恐怖なのです。
アダルトチルドレンの何割かが広場恐怖
■アダルトチルドレン克服カウンセリングを行っていると
カウンセリング終盤になって
「実は」と言われる場合があります。
■アダルトチルドレンの問題が概ね克服できたあと
「しいて言うなら」
という感じで出てくることが少なくないのですが、
■伺ってみるとまぁまぁハードな状況もあります。
■上記の見出しタイトルで「何割か」などと
すごい曖昧な書き方をしましたが、実際のところ
「ACの克服のためにカウンセリングを受け」
「親子関係や人間関係はずいぶんと改善できた。でも」
「本当は広場恐怖もあるけれど、敢えて相談されなかった」
という方もおられるはずだ、と思ってそのような書き方になりました。
■当カウンセリングで広場恐怖のご様子を
お聞かせくださる方は、体感的に1割程度。
でもそれって、結構な数だと思っています。
広場恐怖はアダルトチルドレンと親和性が深い
■広場恐怖はアダルトチルドレンと
親和性が深いです。
■なぜなら。
幼少期の
- 恐怖体験
- 不安感を感じた経験
- 不快な状況下で長時間抑圧させられた経験
などが原因となって
「アダルトチルドレン化」「広場恐怖症化」
していることが少なくないからです。
幼少期に受けた『虐待』が大人になって『広場恐怖』へ
■あるご相談者(クライアント)さんは
「生きづらさ」を訴えてカウンセリングに
お越しくださいました。
■その方は幼少期に
父親から毎日のように虐待を受けて
おられました。
(毎日叩かれていたので、小学生の頃は
「お父さんはどこの家でも毎日叩くもんだ」
と思って生きてきた、と言われていました)
■成人していくにつれ、生きづらさと同時に
電車等の乗り物に乗ることが恐ろしく感じ、
それが自分ではどうにもならなくなって
カウンセリングを受けることに。
■(駅前にあるカウンセリングルームに)
毎回、お車で来られていました。
■この方に対し、カウンセリングを行い
心の奥深くに閉じ込めていた怒りの感情を
開放することで、
■生きづらさの感覚がほぼ無くなると同時に
短い距離(数駅)なら、電車にも乗れるようになった
とのご報告をいただきました。
もちろん広場恐怖にはいろんな原因があります
■先程の例は、幼少期の虐待が原因で
広場恐怖につながった場合のお話でした。
■ですが、広場恐怖には、人それぞれ
いろんな背景や原因が存在します。
■例えば
- 倉庫のドアがしまってしまい、出られなくなった経験
- 親に叱られて、外に出されて入れてもらえなかった経験
- 同じく、狭い場所(押入れや納戸などに)閉じ込められた経験
- 外出時、親が全部やってくれて、ひとりでは何もできなくなった経験
- 交通事故や人身事故などが原因で、PTSDに近いパニックが出るようになった
- 「引きこもりを治すため」と称してある施設に預けられ、そこでひどい目にあった体験
等々、人によって原因と、発症の仕方は千差万別。
■すべて同じ方法で解決することは難しいのですが
結構似た傾向、というのはあります。
広場恐怖症の方に似た傾向とは
■広場恐怖の人に似た傾向、とは?
「ちゃんと怒れない」
という人が多いように思います。
■ちゃんと怒れない、とは、
「自分が今怒ってる」ということを
- まずは自分が理解できて
- 怒りの感情を受け入れることができて
- 自分の中で処理できていく
ことを指します。
■ちゃんと怒れないまま、怒りを感じると
- 他人(子どもなど)にぶつけてヒステリックになってしまう
- 誰にもぶつけることができず、全部自分責めしてしまう
- 怒りを表現できず、悲しみや虚無感などの別の感情を出してしまう
などの方向に進みがち。
■広場恐怖の方は
「きちんと怒れていない」人が
多いように感じるのです。
広場恐怖の方に向くワーク
■広場恐怖の様相がある方に対して
AC克服カウンセリングでは
- 怒りの感情処理
- 失敗を許し、受け入れる訓練
- ストレスの元になっている「否定命令」を緩めるワーク
- 自分の存在価値を認めるワーク
等を適宜行い、
■正しく感情を感じ直す訓練を
カウンセリングを通じて行っています。
■もしあなたが。
特定の場所や乗り物が怖い、
そこはかとなく不安や恐怖を感じる、
ということがあるならば。
■心理カウンセリングを通じて
抵抗感をゆるめていくことが
あなたの可能性をさらに伸ばす
ことになるかも知れません。
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